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知事選候補、早期擁立へ 自民静岡県連、会合で方針確認

 自民党静岡県連は23日、2025年の次期知事選に向けた会合を静岡市葵区で開き、候補者の擁立作業を事実上スタートさせた。県議会で川勝平太知事に不信任決議案を突き付けるなど対立が先鋭化する中、早期に候補者擁立を目指す方針を確認した。具体的な候補者名は挙がらなかったという。
 会合は非公開。県内選出国会議員のほか、増田享大幹事長ら県連三役、過去に幹事長を務めた県議ら約20人が出席し、リニア中央新幹線工事への対応をはじめとする県政課題や川勝知事に対する県民の評価などを巡って意見交換した。
 自民県連は知事選のたびに川勝知事と激しくぶつかってきたが、不戦敗を含めて4連敗中。敗因の一つに候補者選考の遅れがあり、5月の県連大会で早期に知事選の対応を協議する方針を打ち出していた。
 城内実会長(衆院静岡7区)は会合後の記者団の取材に「県政を担うのにふさわしい人物について、どういう方がいるかを含めて検討していく」と候補者のリストアップを進める考えを示した。「結果を出せなかった過去の反省を踏まえ、早め早めに物事を進めていくことが大事だ」とも述べた。
 関係者によると、会合では知事不信任案の再度の提出を念頭に「任期満了を待たずに知事選になることを想定して対応を考える必要がある」との意見が出た。
 (政治部・森田憲吾)

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