テーマ : 大井川とリニア

リニア建設 期成同盟の顧問就任、国会議員に依頼も… 誤って川勝知事名で発出

 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に昨年加入した静岡県が今月、県内選出の与野党国会議員に同盟会の顧問就任を依頼した際、本来は会長の大村秀章愛知県知事の名前で作成する依頼文書を誤って副会長の川勝平太知事名で作成し、各議員に配っていたことが、25日までの関係者への取材で分かった。県は「事務的なミス。正しい依頼文書をあらためて全議員に出したい」と釈明したが、自民党の議員側からは「お粗末だ」との声が上がる。県内着工を認めない川勝知事への警戒感もあってか、与党議員との溝が浮き彫りとなった格好だ。
 文書を配布した県建設政策課によると、顧問の就任依頼文書は事務局の愛知県が会長名で作成することになっていたが、県の担当者が「対応は各県に任せられた」と思い、川勝知事名の文書を作成したという。県の担当者が18日に国会内の全議員の事務所を回って配った。野党議員の多くが承諾して文書を返したが、与党議員は保留していた。県は議員などから寄せられた指摘でミスに気付いた。
 25日の自民党議員の会合では「正式な依頼文でなければ対応できない」として、改めて愛知県からの文書を受け取る方針を確認したという。ある議員は「就任依頼を受けない理由はないが、こんな文書はありえない」と切り捨てた。
 県は2022年7月に期成同盟会に加入した。毎年5~6月に開かれる総会を前に、他県に倣って国会議員の顧問就任を依頼した。

いい茶0

大井川とリニアの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞