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リニア工事 残土置き場計画「リスク具体的に」 JR社長、静岡県にただす意向

 JR東海の丹羽俊介社長は7日に名古屋市で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事の残土置き場計画に関して静岡県が懸念を示す残土置き場付近の深層崩壊について、「どこで、どのような被害が出ることをリスクとしているのか、具体的に伺いたい」と述べ、県の問題意識をただす意向を示した。
 8月に県庁で開かれた県専門部会では、JRが大井川上流部の燕(つばくろ)沢付近に計画する残土置き場について、委員や県幹部から、自然環境に与える影響を低減できる適地が他にないか検討すべきとの意見が上がっていた。
 丹羽社長は残土置き場選定の経緯、設計施工における安全性の確保、深層崩壊発生のシミュレーション結果を挙げ「燕沢発生土(残土)置き場が適地だと考えている」と計画の妥当性をあらためて主張した。
 また、残土がまだ置かれていない現状において「河川管理者の静岡県が深層崩壊にどのような対策を施しているのか伺いたい」との考えも示した。

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