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リニア静岡県内区間未着手「大きな課題」 JR東海次期社長

 JR東海の社長就任が決まった丹羽俊介副社長は11日に名古屋市で開いた記者会見で、リニア中央新幹線の建設工事について「静岡工区に着手できていないことが大きな課題」と述べ、引き続き地元自治体や住民の懸念を解消するための取り組みに力を注ぐ姿勢を強調した。

リニア中央新幹線建設工事の県内区間について見解を語った次期社長の丹羽俊介副社長=11日午後、名古屋市
リニア中央新幹線建設工事の県内区間について見解を語った次期社長の丹羽俊介副社長=11日午後、名古屋市

 リニア建設は大井川の流量減少に県が懸念を示し、南アルプストンネルの県内区間に着工できていない。丹羽氏は「リニアはJR東海にとって重要なプロジェクト。大規模災害や東海道新幹線の老朽化に備えて必要」との認識を示した。その上で「健全経営を大前提に、早期開業を目指す」と述べた。
 一方、同社が目標としている2027年の品川―名古屋間の開業時期については「静岡工区の課題以外にも難しい工事が多くあり、現時点では申し上げられない」と答えるにとどめた。
 会長に就く金子慎社長はリニア建設について「(社長就任中に)静岡工区に着手できないことは大変心残り。地域の心配を解消する取り組みは道半ばで、新体制でも継続する」と説明した。

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