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川勝知事、山梨県に「礼節欠いた」 リニア工事でJRに要望書

 川勝知事は定例記者会見で、山梨県の長崎幸太郎知事が事前の相談がなかったなどとしてリニア中央新幹線トンネル工事を巡る静岡県の対応に不快感を示したことについて「ごもっともなところがある」とし、「礼節を欠いていた。こういうことがないようにしたい」と反省の言葉を述べた。

静岡県庁
静岡県庁

 静岡県は11日、JR東海が山梨県内で進める高速長尺先進ボーリングについて静岡県内の地下水が引っ張られる形で流出することに懸念を示し、県境から約300メートル区間は流出する湧水の戻し方が決まるまで削孔(さっこう)しないよう同社に文書で申し入れた。これに対し、長崎知事が12日の定例記者会見で「山梨県と事前に調整していただきたい」と苦言を呈した。
 川勝知事は、山梨県に文書を送ったのはJRに文書を示す直前だったとし、「調整する時間はないに等しい」と、不適切な対応だったとの認識を示した。一方、長崎知事が「科学的な根拠に基づいた話をしてほしい」と述べ、静岡県の主張の根拠を疑問視していることについて川勝知事は「誤解ではないか」と反論し、「(県の)専門部会でまさに科学的、工学的な議論をしている。長崎知事に正確な情報が伝わるよう働きかけてみる」と話した。

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