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南アルプス県道トンネル 掘削開始 夏にずれ込む 静岡市【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線建設の工事車両の通行ルートとして静岡市葵区に建設中の県道南アルプス公園線トンネルについて、2023年度内を予定していた掘削工事着手が、夏頃にずれ込む見通しになったことが、17日までの市への取材で分かった。22年9月の台風15号や23年3月に発生した県道三ツ峰落合線での落石で、工事現場に通じる道路が通行止めになったことなどが影響したとしている。
 新設するのは葵区の玉川地区と井川地区を結ぶ全長4・6キロのトンネル。市は現在、出入り口付近で仮設道路の建設や建築資材や重機を置く河川内への仮設構台の設置などを進めている。
 玉川側では仮設道路の設置は完了済み。2月中に仮設構台の設置が終わり、坑口付近の準備工事に入る予定で、夏頃にも掘削に着手する。井川側は仮設道路と仮設構台の設置を進めている。26年3月の供用開始予定については「間に合うように努める」(市道路計画課)としている。
 トンネル整備は18年6月に市とJR東海が交わした基本合意で、JRが全額負担して実施すると決めた。21年12月、掘削工事に向けた準備工事に着手した。

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