テーマ : 大井川とリニア

今後の議論内容など確認 静岡市のリニア影響評価協

 リニア中央新幹線建設工事に関する静岡市の事業影響評価協議会(会長・増沢武弘静岡大防災総合センター客員教授)は21日、第11回会合を市役所静岡庁舎で開いた。国の有識者会議の進捗(しんちょく)状況を共有し、今後の市の協議会では「トンネル掘削による大井川上流域の生態系への影響」「発生土処理による影響」について検討、議論を進めることを確認した。
 難波喬司市長が事務局の立場で自ら議事の説明を行った。国の専門家会議では①沢の水生生物などへの影響②高標高部の植生への影響③地上部分の改変箇所における環境への影響―を論点として議論が進められていると解説。その上で、発生土処理による影響に関しては「(市の協議会で)十分な議論がされていなかった」として、検討の必要性を強調した。大井川上流の生態系への影響と合わせて、市の考えや意見を分かりやすく県やJR東海に伝えていく必要があるとした。
 会合後に取材に応じた難波市長は、発生土処理による影響について「県とJRでかなり見解が違うところがある」と指摘し、「市としてもしっかりと自分の意見を持つべきだ」と強調した。今後の協議会にも出席する意向も示した。

いい茶0

大井川とリニアの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞