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リニア開業見据え三重県が基本戦略

 三重県は27日、リニア中央新幹線の名古屋-大阪延伸開業を見据えたリニア推進本部の会合を県庁で開き、県全体に開業効果の波及を目指す「リニア基本戦略」の最終案を取りまとめた。県内駅までの交通網整備や観光促進策を盛り込んだ。成案化した後、具体的な行動計画を策定する。
 基本戦略案は、2037年の延伸開業に向けて「これからの時代に選ばれる三重」を提唱。県民が東京や大阪への通勤通学を選べるよう、リニア発着に合わせたバス運行といった交通網構築を進めるほか、自動運転バスをはじめ観光地までの移動手段を整備するとした。
 本部長の一見勝之知事は「国やJR東海に要望するステージから、県が主体的に動くステージに変わった。一気呵成(かせい)に進めたい」と述べた。

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