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ボーリング求める流域首長発言に抗議 市民7団体【大井川とリニア】

 市民団体の「リニア新幹線を考える県民ネットワーク」など7団体は6日、リニア中央新幹線トンネル工事について、静岡県内工区のボーリング調査の早期着手を求めた大井川流域の首長の発言に対し、抗議する声明を発表した。
 2月25日に開かれた丹羽俊介JR東海社長と流域市町の首長による意見交換会で、2月~2025年11月予定の田代ダムの発電設備工事期間中は取水が行われないため、首長側は県内での高速長尺先進ボーリングにより湧水が県外に流出してもJRに返水を求めないとの考えを示した。非公開の意見交換会後の取材に、染谷絹代島田市長は「流域の総意」と説明した。
 7団体は、本来は利水団体も含めた「大井川利水関係協議会」を通じてJRと交渉すべきと主張。「県とJRが科学的工学的に積み上げてきた対話に反し、地域住民の利益を損なう行為」と抗議した。
 県庁で記者会見した県民ネットワークの林克共同代表は「首長が流域住民の声の代弁者になっているか」と疑問を呈した。

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