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生態系への影響 事前分析を要望 静岡県、国交省に文書送付

 静岡県は22日までに、リニア中央新幹線トンネル工事による南アルプスの生態系への影響についてJR東海に対して事前に分析、評価することを求め、国土交通省にJRへの指導を要望する文書を送った。21日付。
 7月26日に行われた同省の第11回専門家会議の議論を踏まえ、県専門部会委員の意見をまとめた。
 同会議でJRは重点的にモニタリングする大井川上流部の沢11カ所を選定した上で、トンネル掘削工事の実施段階で、沢に生息・生育する動植物への影響を及ぼす可能性が高い場合に代償措置の実施を判断すると説明していた。これに対し県は「適切な保全措置の計画を策定するにはあらかじめ生態系への影響を想定しておかなければならない」と、事前の影響予測と対策を求めた。
 県はこのほか、JRが選定した11カ所の沢だけでなく、JRのシミュレーションで10%以上の流量減少が予測された7カ所の沢についても工事着手前から重点的なモニタリングを実施するよう求めた。

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