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静岡市動植物調査 重要6種の生息確認 南アルプス・エコパーク内

 静岡市は7日までに、南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線工事に伴い改変が想定される区域を対象にした2021年度動植物環境調査の結果を公表した。環境省のレッドリストなどに載っている重要種で、調査対象とした植物と哺乳類、両生類11種のうち6種を確認した。

今回の調査で生息が確認されたクロクモキリソウ
今回の調査で生息が確認されたクロクモキリソウ
ハコネサンショウウオ
ハコネサンショウウオ
今回の調査で生息が確認されたクロクモキリソウ
ハコネサンショウウオ

 植物は、同社が環境保全措置として移植、種まきした19種のうち7種を調査対象とした。環境省が絶滅危惧1B類に分類するクロクモキリソウや絶滅危惧2類のトダイアカバナなど4種の生息を確認した。
 哺乳類、両生類は調査地区の渓流で採取した水の環境DNA分析で生息状況を確認。哺乳類のカワネズミは18年度以来3年ぶりにDNAを検知。両生類は調査対象3種のうち県絶滅危惧2類のハコネサンショウウオのDNAと個体を確認した。
 調査は昨年5~9月に実施した。底生動物は生息を確認できなかった。
 市環境創造課によると、気象状況や調査時期により結果に違いが出るという。

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