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ヤマトイワナ初確認 JR東海 大井川上流部環境調査

 JR東海は27日、リニア中央新幹線建設に関する環境影響評価書に基づき、2022年度に実施した環境調査の結果をまとめ、県と静岡市に送付した。大井川上流部の沢で絶滅危惧種のヤマトイワナの生息を同社の調査として初めて確認した。
 21、22年度にそれぞれ捕獲した個体のDNAを分析し、いずれもヤマトイワナと判定した。希少種保護の観点から詳細な調査地点は非公開。
 大井川上流部の藤島沢近くに深さ25~26メートルの観測井を2カ所設置し、地下水の水位、水質の調査を新たに始めた。藤島沢は、トンネル工事で発生する土砂のうち自然由来の重金属を含む要対策土を置く計画で、年4回、水位と自然由来の重金属が含まれているか調べる。22年度の調査では、いずれの数値も環境基準を下回った。
 藤島沢の残土置き場を巡っては、県が県盛り土規制条例を理由に残土を置くこと自体を認めていない。JRは文書の中で「発生土置き場における同条例の適用方法について引き続き県に確認している」と記した。

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