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重要12種、生息確認 南アルプス・エコパークで静岡市調査

 静岡市は15日、南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線工事に伴って改変が想定される区域を対象に実施した2022年度動植物環境調査の結果を公表した。環境省のレッドリストなどに載っている重要種で、調査対象とした植物と哺乳類、両生類計19種のうち12種の生息を確認した。

生息が確認されたヒロハヘビノボラズ
生息が確認されたヒロハヘビノボラズ
生息が確認されたミヤマスミレ
生息が確認されたミヤマスミレ
生息が確認されたヒロハヘビノボラズ
生息が確認されたミヤマスミレ

 植物は15種を調査対象とした。同省が絶滅危惧1B類に分類するクロクモキリソウや県が絶滅危惧1B類に指定するヒロハヘビノボラズ、ミヤマスミレなど10種の生息を確認した。
 哺乳類と両生類は調査地区の渓流で採取した水の環境DNA分析を実施。哺乳類はカワネズミのDNA、両生類は調査対象3種のうち県絶滅危惧2類のハコネサンショウウオのDNAを検知した。いずれも個体は確認できなかった。
 調査は22年5~9月に実施した。市環境共生課によると、気象状況や調査時期により結果に違いが出るという。
 (政治部・池谷遥子)

 

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