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田代ダム案 流域「了解」と認識 知事会見「水利権」など条件は修正必要【大井川とリニア】

 川勝平太知事は28日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事湧水の静岡県外流出対策としてJR東海が示した田代ダム取水抑制案を巡り、同社がダムを管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)と協議を開始することについて大井川流域の市町と利水団体から「了解を得た」との認識を示した。JR東海が協議開始の前提として示した3条件は「修正する必要がある」と述べ、県としての態度表明は保留した。
 JRが示した条件のうち「水利権に影響を与えない」との表現については「軽々に水利権に関係ないというには、少し詰めないといけないことがある」と述べ、文言の修正の必要があるとの認識を示した。田代ダムの水利権更新時に水利権(取水量)と河川維持流量の関係について協議する「大井川水利流量調整協議会」での判断が必要との考えも改めて話した。
 東電RPが冬場に最低限必要としている取水量の発電施設維持流量(毎秒0・81トン)を考慮する必要はないのかなど、県側がダム案の実現性に関してJRに照会している内容も東電RPとの協議事項に加えるよう求めた。

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