島田支局 中村綾子
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児童29人仲間作り 少年育成教室「しまだガンバ!」開級
島田市の少年育成教室「しまだガンバ!」の開級式が21日、同市のローズアリーナで開かれた。市内の小学4~6年生29人が、リーダー役の中高生や大学生らとともに計7回の活動を通じて友情を深める。 キャンプやウミガメの放流体験など自然と触れ合う活動に加え、防災や水の事故防止も学ぶことで創造力や連帯感、責任感を育む。この日は顔合わせがあり、6班に分かれた参加者はリレー形式で制限時間内にイラストを完成させるゲームに挑戦したほか、班の名前や班長を決めた。 教室は青少年リーダーの育成を目指す講座も兼ね、19人の受講生が各班に入って小学生をサポートしながらゲームを楽しんだ。第一小5年の野島はんなさんは「こ
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静岡県「ふじさんっこ応援」特別賞 島田の支援団体が受賞報告
静岡県が先駆的な子育て支援団体を表彰する「ふじさんっこ応援大賞」で審査員特別賞を受賞した島田市の「しまだ次世代育成支援ネットワーク」のメンバーが17日、市役所を訪れて染谷絹代市長に喜びを報告した。 同団体は2005年に活動を開始し、地域でいち早く公民館での親子広場「きしゃぽっぽ」をスタートさせた。活動は市全域に広がり、現在はメンバー14人と運営スタッフ25人が市内5カ所の公民館・公会堂で月に1度の「きしゃぽっぽ」を続けている。 この日は小沢康恵代表ら7人が市役所を訪れ、染谷市長は「こつこつ積み重ねて地域や母親との信頼関係を築いてくれた。島田市が子育てのまちといえるのは皆さんのおかげ」と感
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ゆるキャン△ハンバーグ 島田市観光協会、名店「成しま」と企画
島田市観光協会はこのほど、大井川流域が登場する人気漫画「ゆるキャン△」のオリジナルグッズとして、地元の黒毛和牛専門店「ステーキハウス成しま」と企画したハンバーグの販売を開始した。 店舗の味を再現した黒毛和牛100%の冷凍ハンバーグ2個とソースのセット。キャンプでの調理を想定し、アルミホイルで包んで加熱する方法も紹介している。パッケージのデザインにはアニメの主人公らが蓬莱(ほうらい)橋を訪れたり、大井川流域でキャンプを楽しんだりする場面を採用した。 交流サイト(SNS)を中心に反響が大きく、ECサイト「旅する大井川」での販売が好調という。キャラクターを描いたステッカー入りで2200円(税抜
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東京圏で人的ネット構築 島田市、2人専従で訪問強化
島田市は本年度、東京圏で人的ネットワークを構築し市の課題解決を目指す新たな事業を開始した。戦略推進課の職員2人が専従となって新型コロナの影響で減少していた対面での企業・団体訪問を強化し、移住・定住や市有地活用など地方創生事業の推進を図る。市出身者の交流会も計画している。 担当するのは昨年度まで静岡銀行に派遣された小野晶規課長補佐と、2020年度まで県東京事務所に派遣された大石一晴係長。4月には早速首都圏を中心に12社を訪問し、島田市の紹介を行った。大井川流域の観光や新東名高速道島田金谷インターチェンジ周辺の開発に加え、直近の課題として23年度末で閉校する小学校4校の利活用募集についてもアピ
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牧之原開墾指揮の旧幕臣 大草高重の甲冑を初公開 島田市博物館
牧之原開墾を指揮した旧幕臣の大草高重(1835~1892年)が愛用したと伝えられる甲冑(かっちゅう)が島田市牧之原の大草家から同市博物館に寄託され、22日まで開催中の「いまだけ ここだけ くびったけ 推しのお宝大公開」の前期展で初公開されている。 甲冑はかぶとに鍬形(くわがた)の前立てが付き、青色の糸が使われ全体的に質素な作り。胸板の上部には「丸に二両引」の紋があり、大草家の始祖である足利家の家紋を制作時に付けたと考えられるという。かぶとの内側には「上州住早乙女家則」の名前が刻まれ、江戸時代中頃―後期に制作されたとみられる。 隠居した徳川慶喜の護衛役を務めた大草高重は中條景昭とともに旧幕
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新法人を設立 DMO目指す 島田市観光協会代表理事/柴田亘氏【本音インタビュー】
「観光地経営」の考え方に基づく大井川流域の活性化に向け、島田市観光協会は本年度から一般社団法人として新たなスタートを切った。今後、観光庁の観光地域づくり法人(DMO)登録を目指す。事業方針や目指す姿を聞いた。 -新法人設立、DMOを目指す目的は。 「島田市は地方創生戦略の柱に観光を通じた交流人口拡大、いわゆる『稼ぐ観光』を掲げ、初の観光戦略プラン(2021年1月~25年度)を策定した。法人は観光地経営を担うマネジャーの役割を担う。法人格を持つことで自前の資金調達や契約が可能になるほか、補助金、交付金の活用幅も広がり国の支援が充実する観光庁の登録DMOは最適な組織の姿と考える」 -島田
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中山間地で「薬」移動販売 ウエルシア薬局と島田市が開始
ウエルシア薬局(東京都)は6日、島田市と連携して中山間地域で移動販売車両の運行を開始した。全国に約2500店舗を展開する同社として初の試み。日用品などの販売に加え、薬剤師らによるオンライン相談や医薬品販売も行い、高齢者の生活支援や見守りにつなげる。 移動販売車には洗剤や衛生用品、食品に加え、サプリメントや化粧品など700品目を積み込んだ。拠点となるウエルシア島田川根店の薬剤師や管理栄養士とモニター越しに会話したり、事前に希望した医薬品を購入したりできる。月―金曜日に川根、北五和、伊久身の3地区約20カ所を巡回する。 同店で行われた出発式では染谷絹代市長らがテープカットで運行開始を祝い、各
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開院1周年を感謝 島田・総合医療センター セラピー犬と交流も
島田市野田の市立総合医療センターは2日、開院1周年記念イベントを同センターで開いた。院内に職員手作りの装飾を施し、スタッフからの感謝のメッセージを掲示したほか、セラピー犬との触れ合い体験会を行った。 NPO法人日本アニマルセラピー協会のアニマルセラピストとゴールデンレトリバーなど4匹が訪れ、院内のスペースで来院患者やセンター職員と交流した。同協会浜松本部の萩原裕二本部長は病院や高齢者施設での活動を紹介し「セラピー犬の認知度をもっと高めたい」と話した。 同センターは現在駐車場などの外構工事を進めていて、グランドオープンは年度末の予定。正面玄関ロータリーなど一部は先行して供用開始する見通し。
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東海汽缶、島田にSL専用工場 修繕・継承拠点建設へ
大井川鉄道(本社・島田市)の蒸気機関車(SL)のメンテナンスを手掛ける東海汽缶(静岡市清水区)は、島田市内にSL専門の修理を行う新工場を建設する。同社の鉄道事業の根幹を支えるSL車両の確保・継承に加え、全国のSLの修繕や復元を担う拠点とする方針。 建設地は大井川鉄道本社がある新金谷駅の近くで、SL2両を同時に補修できるレーンやクレーンを整備し、車体の展示なども行う。来月にも着工し、来年1月の稼働を目指す。21年ぶりの新車両としてことし2月に兵庫県加東市から譲り受けた「C56形」の整備が第1弾の事業となる見通し。 大鉄は1976年にSL運転を復活させ、現在は「きかんしゃトーマス号」が人気を
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地元木材でサイクルラック 大井川流域22カ所に設置 観光振興へ受け入れ充実 島田市商工会
大井川流域のサイクリングに役立ててもらおうと、島田市商工会は本年度、地元木材を使い製作したサイクルラックの設置事業を開始した。静岡空港や大井川鉄道の駅、島田市内の観光施設など22カ所に設置し、専用コードを使った流域の観光案内を通じて受け入れ体制の充実を図る。 ラックは地元産のスギを使って落合製材所(同市金谷東)が製作した。自転車を掛けるバー部分に緑茶をイメージした緑色を使用し、商工会のキャラクター「おしまちゃん」のイラストをあしらった。ラックに専用コードを貼り、ラックの設置場所を示した地図や、観光名所の紹介動画を視聴できるようにするという。 会員事業所には購入費を助成し、飲食店や宿泊施
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自転車事故防止推進へ 島田商高モデル指定 島田署
島田署は自転車のマナー向上や交通事故防止を推進する本年度の「自転車マナーアップモデル校」に島田市祇園の島田商高を指定し、25日、同校で指定証交付式を行った。 3年生の杉本武蔵さんが海野広志署長から指定証を受け取り、生徒会長の松本梨晏さんは「自転車通学の生徒が多く、一時停止を守らないなど不注意も目立っている。モデル校の取り組みを通じて他校生徒の模範となる」と宣誓文を読み上げた。 同校は今後島田市とも連携し、交通安全委員の生徒が参加する街頭指導などを行う方針。
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社協とIT、防災へ人材交流 業務改善で連携 島田でサミット
静岡県内の社会福祉協議会とIT関連人材のマッチングを図る「防災サミット」が22日、島田市で開かれた。災害時に備えて県と10市町の社協職員、ヤフーなど5社の担当者38人が交流し、業務改善やIT導入に向けた課題について話し合った。 IT分野で被災地支援に取り組み、土石流災害が発生した熱海市で災害ボランティアセンターの運営支援も行ったサイボウズ(東京都)が初めて企画した。参加者は業務効率化に向けて緻密な文書・情報管理体制を構築している島田市社協を視察。同社協の今村美緒さんが文書の保管や長期保存、廃棄までの流れや、机上に資料を残さないなどの細かなルールを説明し「組織共通の文書管理ルールは、今後必要
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記者コラム「清流」 マチナカの魅力
高校生の通学風景や道端の自転車、店舗の看板-。島田市が中心街の個店の魅力を伝えようと発行した冊子「島田マチナカ暮らし」に登場する、JR島田駅前の何げない日常を捉えた写真が印象的だ。 撮影したのは川根本町の高校生原田瑛司さん。「いつもの景色がちょっと違って見えるような写真を」との狙い通り、写真集のような仕上がりの冊子にアクセントが加わった。 店舗写真を担当したカメラマン杉浦直人さんは県外からの移住者。原田さんも市外在住だが、2人は駅前緑地の活性化プロジェクトを通じて知り合い、冊子制作への参加が決まった。「マチナカ」は境界線で区切られた場所でなく、人と人のつながりで生まれ、変化していく場所な
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新聞の読み方、特徴学ぶ 島田商高で静岡新聞社講座
島田市の島田商業高で21日、静岡新聞社の社員による新聞読み方講座が開かれた。課題研究の授業の一環で3年生26人が受講し、新聞の特徴や見出しの役割、効率的な読み方などを学んだ。 読者プロモーション局の担当者が同日の朝刊を題材に、見出しによって記事の概要をつかむことができる▽見出しの位置や大きさで記事の重要度が表現されている-などの特徴を解説した。生徒は実際に掲載された記事を読み、見出しを付けることにも挑戦した。 担当者は「『眺める』という発想で新聞を読んで。キーワードを一つ決めて関係する記事を読むと、だんだん自分の世界が広がっていく」と呼び掛けた。 授業は進学や就職に向けた新聞の活用もテ
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島田産ホップのビール完成「スプリングレイン」 24日発売 穏やかな苦みと甘い香り
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は、同地区で収穫したホップを使用した初のクラフトビール「スプリングレイン」を製造した。24日に同所で開く「いくみクラフトマルシェ」でお披露目する。 昨年収穫、乾燥したリーフホップを使用し、穏やかな苦みと花やフルーツを思わせる甘い香りが印象的なIPA(インディア・ペールエール)に仕上げた。原料のホップはペレット加工し使用するケースが多いが、同商品は摘み取ったままの形状で使用した。 醸造所を運営する合同会社ビアホップおおいがわ(小林浩樹代表)は2020年から伊久美地区でホップ栽培を開始し、昨年醸造所を稼働させたことで原料調
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近世の河村家に迫る 島田の保存会出版 「御林守」の詳細解説
島田市大代の市指定文化財「河村家住宅」の保存に取り組む「御林守河村家を守る会」はこのほど、「御林守河村家の歴史 近世資料編」(四六判、163ページ)を自費出版した。江戸時代に幕府直轄の御林を管理した河村家に関する1500~1800年代の資料を駒沢大非常勤講師の厚地淳司さん(御殿場市)が読み解いた。未解明の部分もあった近世の河村家の姿に迫る内容となっている。 500点以上ある文書の中から33点を掲載し、厚地さんが御林成立の経緯や制度の変遷、幕府の炭会所に炭を上納する「御用炭」がどのように行われていたか-などを詳しく解説している。 守る会の会長で15代当主の河村隆夫さんが約30年かけてまとめ
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島田掛川信金がスマホ相談窓口 島田市と連携、18から
島田掛川信用金庫は島田市と連携し、18日から市内10支店でスマートフォンの操作などに関するサポート窓口を設置する。高齢者が気軽に相談できる場を増やすことで、デジタルデバイド(情報格差)の解消を目指す。 職員が同金庫のスマートフォンアプリのインストールや、無料通信アプリLINE(ライン)の市公式アカウントの登録を手伝う。子育て世代には電子申請や相談機能を備えたサイト「しまいく+(ぷらす)」などのサービスも紹介する。 14日には七丁目支店で職員が事前練習を行い、来店者に市のLINEアカウント登録を呼び掛けた。赤堀秀治支店長は「スマートフォンの操作が苦手な年配の方も多いので、支援を通じてデジタ
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スポーツ推進委員に29人 島田市が委嘱状を交付
島田市はこのほど、第10期市スポーツ推進委員の委嘱状交付式を同市のプラザおおるりで開き、山中史章教育長が新任の2人を含む計29人に委嘱状を手渡した。 委員は「市民1人1スポーツ」を目標に、市主催のスポーツ教室での講師を務めたり、スポーツ大会の企画運営に携わったりする。任期は2年。本年度は年間70回のスポーツ教室を予定し、パラリンピックの競技として注目を集めたボッチャも初めて取り入れた。 山中教育長は「市民の健康増進だけでなく、活力ある地域の実現に向けて活躍してほしい」と委員に呼び掛けた。
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ドウダンツツジが開花 島田・千葉山ハイキングコース沿い
島田市の千葉山ハイキングコース沿いにある「どうだん原」でドウダンツツジが開花し、白くかれんな花がハイキング客を楽しませている。 同市千葉のスカイペンション「どうだん」から15分ほど下った地点に約8千本が群生し、スズランに似た小さな釣り鐘状の花が一帯に広がる。13日には多くのハイキング客が訪れ、風に揺れる花や展望台からの景色を堪能した。 同ペンションによるとことしの開花は例年並みで、来週末ごろまで見ごろが続く見通し。
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翠富士 大井川鉄道門出駅で一日駅長 焼津、島田で凱旋イベント
焼津市出身の力士・翠富士(伊勢ケ浜部屋)が9日、同市や島田市で大井川鉄道が企画した地元凱旋(がいせん)イベントに参加し、ファンと交流した。島田市の大鉄門出駅では一日駅長に就任。春場所で好成績を残し再入幕が期待される中「人を楽しませるような相撲を取りたい」と意気込んだ。 大鉄の鈴木肇社長から一日駅長のたすきを掛けられた翠富士は、門出駅のホームで電車を迎えると「進路良し、乗降良し、発車!」と元気よく合図を送った。隣接するKADODE OOIGAWA内を巡っておでんなどを頰張る姿も披露し、「(駅長業務は)初めてでとても緊張したけれど、たくさんの人が来てくれてうれしい」と笑顔を見せた。 イベント
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不登校の子支援 島田のNPOが「まなび庵」開設 社会的自立も
島田市で1対1の個別学習支援を続けてきたNPO法人まんまぁるが本年度、不登校や登校に不安がある小中高生を対象とした学習・相談の場「まなび庵」を同市日之出町に開設した。公認心理師の資格を持つ元教員らが、子どもたちの個性や能力に合わせた少人数制の支援を行う。 スタッフは元教員や学校支援員経験者、スクールカウンセラーなど12人。2011年から放課後の時間帯に開いている「寺子屋まんまぁる」や学校現場での活動を通じて不登校が増えている現状や悩む子どもの声に触れ、まなび庵の設置を決めた。学習支援に加え、必要に応じて心理職によるカウンセリングも行い、保護者も含めてサポートする方針。 元教員で特別支援教
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島田市本年度職員採用ポスター 漫画風で明るく 若手がデザイン
島田市は4日、本年度の職員採用試験のポスターを発表した。入庁1~2年の若手職員で昨年結成した「島田市で働く魅力PRプロジェクト」のメンバーが受験者数増を狙ってコンセプトを練り、デザインや写真撮影などを手掛けた。 メインコピーは「Join Us!」(一緒にやろう、仲間になろうなどの意味)。漫画風のデザインで、新規採用職員をイメージした2人のイラストを描き、同年代の職員の働く姿を捉えた写真を周囲に配置してフレンドリーに迎え入れる様子を表現した。 プロジェクトに参加する23人中5人がポスターを担当し、マーケティングの基礎を学びながら約5カ月かけて完成させた。イラストを描いた氏原萌子さんは「主人
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大井川鉄道 幸せゆき「幸券」発売 門出ー福用往復 令和4年4月4日「しあわせの日」切符セット
大井川鉄道(本社・島田市)は本線の門出、福用両駅を往復できる乗車券と入場券のセット「春のしあわせ門出きっぷ」を1日から販売を開始した。受験生らに人気の合格駅を含め、縁起のいい駅名にちなんだ乗車券を硬券ならぬ「幸(こう)券」と呼んで販売し、節目の春を迎えてほしいとPR中だ。 切符の日付は「しあわせの日」の令和4年4月4日。桜や鳥のイラストをあしらった限定デザインで、門出-福用間の乗車券と両駅の入場券計4枚をセットにした。台紙から外して実際に利用できる。利用期間は4月4日から7月4日まで。 同鉄道では2020年11月に合格、門出の両駅が誕生し、両駅行きの切符を記念に買い求める人も多い。同社広
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しまだ市民遺産に3件追加 大津野田城と城山古墳など
島田市は28日、地域の宝として守られてきた伝統行事や文化、名所などを認定する「しまだ市民遺産」として、新たに同市野田の大津野田城と城山(じょうやま)古墳、同市笹間下の明神社と3本杉、同市千葉の湯屋権現(熊野神社)に伝わる五月祭りの3件を追加し、市役所で認定式を開いた。 城山は戦国時代の山城と4世紀の古墳があり、地元有志が立ち上げた「城山を学ぶ会」が遊歩道を整備しハイキングコースや学習の場として活用され始めた。明神社は本殿横にある3本の杉の大木をパワースポットとして発信することを計画中。千葉山智満寺本堂裏にある湯屋権現は安産の神様として信仰され、旧暦の5月4日の祭事で供える「特殊神饌(しんせ
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茶況(3月29日)茶審査会の入賞者表彰 島田市茶業振興協会
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は28日、本年度の一番茶を審査した市茶審査会の表彰式を市役所で開き、上位入賞者を表彰した。 普通煎茶の部で優等に選ばれた神鵜茶農業協同組合の塚本明治組合長や、深蒸し煎茶の部で優等となった河島司さん(神谷城)らに染谷絹代市長が表彰状を手渡した。 新型コロナの影響から茶業大会は2年連続で中止になり、表彰式のみ行った。染谷市長は「価格低迷や後継者不足など課題が多い今こそ一致団結し、良質な茶産地としてのブランディングに力を入れていく」と呼び掛けた。
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島田市観光協が“再出発” 一般社団法人、地域活性化に貢献
新年度から一般社団法人としてスタートする島田市観光協会は28日、解散総会と新法人の設立総会を市内で開いた。今後、新法人を核に市や大井川流域の観光事業者、経済団体と連携して観光地域づくり法人(DMO)の形成を目指す。 大井川鉄道の鈴木肇社長、西東石油の西村康正社長、KADODE OOIGAWAの福本作治社長、染谷絹代市長の4者が社員総会を構成し、実務トップの代表理事に大井川鉄道の柴田亘副社長が就く。柴田氏は「市の観光戦略プランの中でも『稼ぐ』ことに直結する分野を法人が推進する。観光地としてのビジョンを地域で共有し、地域経済の活性化に寄与できる事業を展開していきたい」と述べた。 新法人は観光
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「J2昇格 成し遂げたい」 藤枝MYFC 島田市長へ意気込み
サッカーJ3藤枝MYFCの鎌田昌治会長と徳田航介代表が28日、島田市役所を訪れ、染谷絹代市長にリーグ戦への意気込みを語った。 チームは12日の開幕以降、1勝1分け1敗で7位。鎌田会長は「皆さんの応援を受けながらJ2への昇格を成し遂げたい」と言葉に力を込めた。徳田社長はホームタウンのPRを兼ねた「島田デー」が4月に予定されていることに触れ「試合に勝つことはもちろん、地域連携や人的交流の活性化にさらに力を入れていきたい」と述べた。 染谷市長は「地域を巻き込み、元気に豊かにできるスポーツ」と述べ、今シーズンの活躍を期待した。
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春告げるカタクリの花1万株 島田・牧之原公園で自生
約1万株のカタクリが自生する島田市金谷富士見町の牧之原公園内で、ことしもカタクリが紅紫色のかれんな花を咲かせた。26日から4月3日まで一般公開する。 カタクリは山地や丘陵に自生するユリ科の多年草で、発芽から6~7年かけて成長し、成熟後に初めて花をつける。同公園の東側斜面約2千平方メートルに広がる自生地は市の天然記念物に指定され、市や地元の「市金谷野の花の会」(大久保昌彦会長)が手厚い保護を続けている。 24日は同会のメンバーが開花状況を確認したり、園内の遊歩道を清掃したりした。大久保会長は「これだけまとまって見られる場所は珍しいので、ぜひ春の訪れを感じてほしい」と話した。開園は午前9時半
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9人に修了証書授与 島田市のビジネススクール「嶋田塾」
島田市主催のビジネススクール「嶋田塾」の卒塾式が22日、同市地域交流センター歩歩路で行われ、受講生の経営者や起業希望者ら9人に修了証書が授与された。 全10回の講義で全国の優良企業の取り組みなどを学び、受講生全員で統計情報を基に賃金に関する調査・研究も行った。この日はそれぞれが自社の抱える課題解決などをテーマに発表し、塾長の坂本光司元法政大大学院教授から修了証書を受け取った。 女性社員が働き続けたい職場環境について研究した牧之原石材取締役の影山真里さん、健康寿命と居場所づくりをテーマに発表した家庭用医療機器販売業の板倉香織さんがそれぞれ優秀賞に選ばれた。
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高校生が声で協力 島田市制作動画で総合計画紹介 庁舎1階で4月から公開
島田市が制作する市総合計画の紹介動画について、動画のナレーションを務める地元高校生らによる収録がこのほど、同市のFM島田で行われた。動画は4月から庁舎1階ロビーなどで流す予定。 動画はまちづくりの基本を示す総合計画を身近に感じてもらおうと、2022年度の後期基本計画スタートに合わせて制作した。ナレーションは島田高1年の堀内梨花さん、島田商高2年の西宮華琉さん、島田樟誠高2年の鈴木滉人さんが担当し「みんなで島田をもっといい『まち』にしよう」などさまざまなせりふを収録した。 高校生が市内企業を巡るFM島田のラジオ番組にも参加している西宮さんは「貴重な経験をさせてもらった。島田市がより良くなる
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本通の空き家など再生へ ワークショップで計画提案 島田
島田市は19日、リノベーションを通じたまちづくりを考える初の実践型ワークショップを市内で開始した。起業希望者ら13人が参加し、同市本通にある実際の空き家や空き店舗の再生計画を作成してオーナーに提案する。20日まで。 らいおん建築事務所(東京都)の嶋田洋平代表ら3人を講師に招いた。初日は本通6丁目の住宅と本通7丁目の店舗兼住宅を担当するチームに分かれ、それぞれ物件を見学したり、オーナーにインタビューしたりしたほか、講師から全国のリノベーション事例を学びつつ活用アイデアを練った。 もともと電器店だったという本通り沿いの店舗兼住宅は長年活用されない状態だったが、隣接する店舗がカフェとしてオープ
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子ども・家庭支援考える 島田、活動団体と民間企業が交流
島田市社会福祉協議会はこのほど、子ども食堂など子ども・家庭支援の担い手となっている団体と民間企業が交流するワークショップを同市内で開いた。34人が参加し、支援団体のニーズを学びながらそれぞれができる社会貢献を考えた。 市内で自然体験教室や子ども食堂などを展開する松浦静治さん、幅広い生活困窮者の支援を行うNPO法人POPOLO事務局長の鈴木和樹さんらがゲストで招かれ、クイズを交えて参加者と交流した。鈴木さんはフードバンク事業について「以前は高齢者が多かったが、コロナ禍で若い世代の利用が増えている」と話し、企業との協働を広げる必要性を指摘した。 参加者は企業、個人でできる支援のアイデアを書き
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島田の魅力、ネットで発信 六合中1年生 ウェブサイト制作に挑戦
島田市立六合中の1年生144人が「島田市プロモーションプロジェクト」と題し、市の魅力を伝えるウェブサイト制作に挑戦した。完成作品を市広報課が審査し、優秀賞に選ばれた8人が14日、市役所を訪れて染谷絹代市長らの前でサイトを発表した。 生徒は子育てや福祉、観光などのテーマと情報を届けるターゲットを設定し、調べ学習や掲載写真の撮影、素材集めなどを経てウェブサイト作成ツールを使ってサイトを仕上げた。「満喫!島田の緑茶」と題したサイトを完成させた飯塚葉月さんは「見出しや背景に緑を取り入れた」、市内の福祉サービスや支援情報をまとめた鈴木詩乃さんは「高齢者だけでなく、支える家族にも情報を得て安心してもら
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被災地支援振り返る 島田市民と岩手の社協職員がリモート交流
島田市社会福祉協議会は11日、東日本大震災の被災地支援に携わった市民が集う「3・11 つながりカフェ」を同市のプラザおおるりで開いた。岩手県の山田町社協の職員もリモートで参加し、久々に関係者が顔を合わせたり、当時の思いを振り返ったりした。 市社協は震災後の緊急支援やボランティアバスの運行に加え、市民と収集したベルマークを同町の小学校に贈る活動などを展開した。ベルマーク収集は母親グループ「島ママDream」が現在も継続中で、小薮悠子代表は「今後もできることを続け、災害時に子どもの命を守ることができるようになっていきたい」と話した。宮城県気仙沼市で活動した大工の杉本匠さんは「全国に仲間が広がり
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若手カメラマンや高校生参加 島田中心街の個店紹介、冊子に
島田市はこのほど、JR島田駅前の緑地(通称・サンカク公園)を中心とした公共空間活用プロジェクトの一環で、中心市街地の個店を紹介する冊子「島田マチナカ暮らし」を発行した。若手カメラマンや高校生が参加し、写真を主体に人々の息づかいや街の雰囲気を伝える一冊に仕上げた。 編集を担当したのはサンカク公園の活性化に取り組む菱谷真美子さんら。フリーカメラマンの杉浦直人さん(27)=牧之原市=が同公園のシェアキッチンで営業するカフェや、老舗の甘味どころ、飲食店、美容室、生花店など周辺の19カ所で撮影し、菱谷さんが紹介文を添えた。店舗の営業時間など具体的な情報をあえて載せないことで「興味がわき、島田へと足
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竹やぶも茶畑もアート 大井川鉄道の無人駅など舞台【動画】
大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED 無人駅の芸術祭」の会場の一つ、島田市川根町の抜里駅周辺には、広大な茶畑、竹やぶ、倉庫など各所にアート作品が登場し、来場者を迎えている。 竹やぶが舞台の「くぐりこぶち」(さとうりさ作)は、かつて野鳥を捕るため使われたわな「こぶち」から着想を得たインスタレーション。風になびく真っ白なカーテンが印象的な「境界のあそびば2/ちゃばらのカーテン」(ヒデミニシダ作)は地域住民からも好評で、昨年から継続設置されている。 同駅周辺をはじめ、国内外で活躍するアーティスト15組の計19作品を各地で楽しむことができる。21日まで。
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島田市の行政手続き 電子申請、種類拡充へ 市長方針
島田市の染谷絹代市長は7日の市議会2月定例会一般質問で、新年度から新たな電子申請システムを導入し、電子申請が可能な行政手続きの種類を段階的に拡充していく方針を示した。電子申請された文書の決裁、保存までをデジタルで完結する文書管理システムも2023年度から運用を開始する方針。 天野弘氏、横田川真人氏の代表質問にそれぞれ答えた。電子申請はこれまで講座の申し込みなどに限られていたが、住民票発行など市民課の手続きや児童手当の申請などが順次対象となり、窓口を訪れることなく手続き可能になる。市は2月に策定したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進計画で、25年度までの4年間で全申請のオンライン対
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旅するチョウ「アサギマダラ」羽化確認 川根小児童、成長見守る
長距離を移動し「旅するチョウ」と呼ばれるアサギマダラの幼虫が島田市の川根小に設置されたキジョランで越冬し、このほど羽化が確認された。地域住民の協力で置かれたキジョランにはほかにも幼虫が確認でき、児童が成長を毎日見守っている。 アサギマダラは地元の観光ボランティア「川根おもてなし人クラブ」のメンバーが校内に植栽したフジバカマに昨年10月飛来した。幼虫が好むというキジョランの鉢植えを近くに置いたところ葉の裏に産卵したため、メンバーが手作りした小屋の中で鉢ごと保管していた。3日朝には緑色だったサナギが黒っぽく変化し、昼前に確認すると無事に羽化していたという。 羽化の瞬間には立ち会えなかったが、
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児童の声、ラジオに乗せて 六合東小とFM島田番組制作 学校生活やSDGsテーマ
島田市の六合東小の5年生がFM島田とラジオ番組を制作することになり、3日、同校で収録が行われた。3クラス78人が、コロナ禍での学校生活や持続可能な開発目標(SDGs)など、さまざまなテーマでメッセージを発信した。番組は15日に放送予定。 年間行事の中止や縮小が相次ぐ中、授業でラジオについて学んだ児童が「皆の思い出になるようなことがしたい」と提案し、番組制作につながった。クラスごとに対話形式の約5分の台本を仕上げ、マイクの前で順番にせりふを読み上げた。 コロナ禍の学校生活をテーマにしたクラスの児童は、運動会の種目を工夫したエピソードや収束への思いを発表した。山崎太夢さんは「緊張したけれど思
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子ども健診、スマホで手続き 島田「しまいく+」3月14日開始
島田市は1日、健診や予防接種など母子保健サービスの通知、申請、相談手続きをスマートフォン上で完結できる子育て支援プラットフォーム「しまいく+(プラス)」を14日に開始すると発表した。子どもに関わる手続きを集約する基盤と位置付け、保護者の利便性向上を目指す。 これまで郵送や電話だった特定の個人に対する連絡手段をデジタル化し、24時間どこでも手続きできるのが特徴。利用者の「マイページ」に乳幼児健診や予防接種に関する通知が市から届くほか、担当保健師とのチャット相談、対面相談の予約などができる。健診結果や予防接種記録の確認、子どもの成長記録としての活用も可能。 当面は0~2歳向けの手続きが中心だ
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島田市 母子保健・子育て ウェブ活用、支援身近に【22年度予算案/志太榛原①】
2月下旬、島田市保健福祉センターで行われた予約制の乳幼児相談。5カ月の長女要芽ちゃんをあやしながら助産師や保健師とにこやかに話す北川紗緒さん(37)は、第1子誕生時に続いて同相談を利用した。「家族の支えがあって何とか育児をこなしているが、産後の数カ月は心配事が尽きない。身近に相談する場があるのは本当にありがたい」 市が生まれてくるすべての子どもと家族に担当保健師を付ける「島田市版ネウボラ」を開始し、間もなく3年が経過する。指名の相談が増えるなど成果が現れる一方で、保健師からは「働く母親が多いのに行政手続きは煩雑」「もっと気軽に保健師にアクセスする方法が必要」などの課題が挙がっていた。市から
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循環型社会、DX推進 島田市長が22年度施政方針
島田市の染谷絹代市長は25日の市議会2月定例会本会議で2022年度の施政方針を示し、長期的な戦略として定めた「循環型社会」「縮充(しゅくじゅう)」「デジタル変革(DX)」に取り組むことで「持続可能なまちを創り、島田のまちを未来につなげる」と述べた。 DXについては行政手続きのオンライン化を専門部署の新設によって加速させる方針を示したほか、アフターコロナを見据え今後の成長分野に位置付けた観光では「人の流れを大井川に誘導することで島田の魅力を点から線、面として楽しんでもらい、交流人口拡大につなげる」などと述べた。 本会議では21年度一般会計補正予算案など12議案を可決し、22年度当初予算案な
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大井川鉄道を舞台に「無人駅の芸術祭」 3月21日まで
大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED 無人駅の芸術祭」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が25日、開幕した。国内外で活躍するアーティスト15組が参加し、島田市、川根本町の各地で作品を展示する。3月21日まで。 神尾駅(島田市神尾)では、華道家の上野雄次さんが長年使われていなかった旧駅舎を地元の竹約400本を使って茶室をイメージした空間に生まれ変わらせた。ササの巨大なランプシェードが揺れる室内は幻想的な雰囲気で、トンネルを抜け走る列車も間近に見ることができる。 1月から現地で活動してきた上野さんは「地域の方の協力なしではできない作品。駅の持つ雰囲気と合わせ、非日
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姉妹都市60年 絵本で描く友好の歴史 島田市と米リッチモンド市
島田市と米リッチモンド市の姉妹都市提携60周年を記念した絵本「ゆうじょうのかけはし」が完成し、22日、制作を担当した市国際交流協会リッチモンド友好委員会のメンバーが市役所で絵本をお披露目した。上下逆さまにすると英文の絵本にもなる構成で、友好の始まりと現在に続く絆を表現した。 絵本はA4判24ページ。1961年に島田市長として都市提携を実現させた森昌也氏とリッチモンドのダニエル・ブラッドレイ市長の出会いに焦点を当て、戦争のない未来を願った2人が国際会議の場で運命的に出会ったシーンや相互交流の様子、子どもたちへのメッセージなどを盛り込んだ。絵本作家のささきみおさんが作画を担当した。 制作は約
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香り高いビールとレモネード酒誕生 伊久美の茶、レモン使用 島田の醸造所
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」が地元産の茶を使ったクラフトビール、レモンを使った低アルコール飲料「モザイクレモネード」の2商品を製造し、22日、同所で生産者らにお披露目した。いずれも軽い飲み口や香りの高さが特徴。 「スリープレスインシマダ」と名付けたビールは無農薬栽培に取り組む大橋勝典さん(59)の一番茶をペールエールに合わせ、茶の香ばしさや爽やかさを感じる商品に仕上げた。モザイクレモネードは無農薬栽培の森田よし枝さん(63)のレモンを皮ごと刻み、ハードセルツァー風飲料につけ込んだ。 ビールを試飲した大橋さんは「ほのかにお茶が香っておいしい。茶業界
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紅白の梅開花 住民整備の高台に360本 島田・家山梅園
島田市川根町家山の住民有志が運営する「家山梅園」で紅梅や白梅が開花し、大井川を見下ろす山の斜面を彩っている。約360本が広がり、2月末にかけて見頃を迎える見込み。 かつて畑や茶園として使われていた急傾斜地を再生しようと約10年かけて整備し、2007年から一般公開している。約1・5ヘクタールの園内に色の濃淡もさまざまな20種類が植えられ、高台からは大井川の流れや大井川鉄道、家山地区の市街地などを一望できる。 19日には家族連れらが訪れ、園内や住民が整備した周辺の登山道を巡った。園主の鈴木捷博さんは「寒さで開花がやや遅れたが、きれいに咲いてきている。ぜひ散策を楽しんでほしい」と話した。 入
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不登校支援、認知度低く 確保法「知らない」8割 ウェブ調査
子どもの不登校に関するウェブアンケートを行った志太榛原地域を活動拠点とするグループ「ココミラ+(プラス)」はこのほど、アンケート集計結果をまとめた。教育機会確保法や学校以外の居場所について認知度が低い状況が明らかになり、同グループは「必要な情報が当事者に届いていないのでは」と指摘している。 8月末から2カ月間で681人が回答し、約7割が焼津、藤枝、島田、牧之原市在住者。不登校の支援を国や自治体の責務と明記した教育機会確保法を80%が「知らない」と回答したほか、適応指導教室やフリースクールなど中部地区にある学校以外の学びの場について具体例を示し知っているか尋ねたところ28%が「知らない」と回
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島田・湯日小跡地「観光ハブ」に進化 グランピング施設お披露目
廃校となった島田市の湯日小跡地を活用したグランピング施設「グランピング&ポート結(ゆい)」は17日、関係者を招いた完成記念式典と内覧会を同所で開き、宿泊テントや校舎内のコワーキングスペースをお披露目した。18日にプレオープンする。 校庭部分に1棟貸し切りタイプのテント21棟が並び、専用のバーベキュースペースやドッグランなども配備した。校舎内は机や椅子など備品を使って小学校の懐かしい雰囲気を残しつつ、宿泊者向けの体験スペース、ワーケーションや研修に対応する空間に生まれ変わらせた。 この日は神事に続いてテープカットでプレオープンを祝った。施設を運営するアイワコネクトの深沢一浩社長は「大井川流
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希少キノコ「ホホホタケ」と能登カキ 異色セット販売 それぞれの魅力PR
希少キノコのハナビラタケ(商品名・ホホホタケ)を生産する島田市川根町の大井川電機製作所が石川県穴水町のカキ養殖業者「河端水産」と連携し、旬の能登カキとホホホタケのセット販売を開始した。新型コロナで外食産業が打撃を受ける中、ユニークな組み合わせでそれぞれの食材の魅力をPRする。 同町在住の中川生馬さん(43)が大井川電機の広報をフリーランスで務めていることが縁で実現した。新型コロナの影響で多くの観光客が集まる同町のイベント「雪中ジャンボかきまつり」が昨年に続いて中止となり、中川さんがカキの消費支援と合わせて全国的な知名度が低いハナビラタケの味を広くPRしようと企画した。 オリーブオイルとニ
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島田市予算案 一般会計437億円 経済回復へ積極投資
島田市は9日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比9・8%増の437億円。市役所新庁舎建設や第一小改築など大型事業を中心に据えつつ、コロナ禍からの経済回復やデジタル変革(DX)、観光など重点施策の充実を図る積極投資型の予算となった。 特別会計など全会計の総額は856億2100万円で、一般会計とともに新市発足以来2番目に大きい規模。23年夏の完成を目指す市役所新庁舎の本体工事を進めるほか、24年4月から北部4小(伊太、相賀、神座、伊久美)と統合する第一小の新校舎と体育館を22、23年度にかけて敷地内に新設する。 新規事業は専従職員による首都圏ネットワーク形成(600万円)、
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島田市 稲荷浄水場廃止の方針 2023年度から水道料金値上げ
島田市は県大井川広域水道企業団が予定する管路の更新工事を見据え、稲荷浄水場を2031年度末で廃止し、企業団の受水に切り替える方針を8日の市議会全員協議会で示した。23年度から水道料金を改定し、平均8・1%値上げする方針も明らかにした。 市の上水道は51・4%を地下水に頼り、残りは大井川の表流水を水源とし稲荷浄水場からの供給が28・2%、企業団からの購入が20・4%。稲荷浄水場はことしで50年が経過し、施設更新の概算費用は約35億円。更新、廃止それぞれのケースで費用や維持費を比較した上で、浄水場廃止を前提に企業団に将来の要求水量を提示することを決めた。 廃止した場合は水利権(毎秒0・173
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無人駅発、アート行き 芸術祭へ制作・設置開始 大井川鉄道沿線
大井川鉄道の無人駅や周辺で開かれる「UNMANNED 無人駅の芸術祭」(25日~3月21日)を前に、参加アーティストが各地で作品制作・設置を開始した。6日は島田市の日切駅周辺で昨年好評だった作品「表参道-願いをつなぐ」が再登場し、地域住民の写真を題材にした絵画や華やかな布の装飾が日限地蔵尊までの通りを彩った。 作品を手掛けるのは東京芸術大出身の3人でつくるユニット「力五山」。茶まつりや結婚式、製材所で働く人々など、住民の日常や息づかいが伝わる古い写真を基に制作した絵画19点を壁画やつり幕として展示し、駅のホームや火の見やぐらには日限地蔵尊のお守りの柄をモチーフにした装飾を施した。 地蔵尊
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かんきつ「ジャバラ」特産に 島田の農家ら耕作放棄地で栽培 第1弾商品、マーマレード製造
島田市内の農家らでつくる合同会社「大井川地域再生」が耕作放棄地を活用し、かんきつ類「ジャバラ」の栽培に取り組んでいる。活動から4年目を迎え、昨年末収穫した50キロでこのほど、第1弾の商品となるマーマレードを製造した。新たな特産品を目指し、今月から市観光案内所「おおいなび」などで販売している。 ジャバラは和歌山県北山村の特産で、酸味や苦みが強く、花粉症などアレルギーの抑制効果があるとされるフラボノイドの一種「ナリルチン」の含有量が多いのが特徴。同社は茶農家の裏作としてジャバラに着目し、2017年に苗木の植え付けを開始した。市内の農家に呼び掛けて10軒ほどが栽培に協力し、昨年末にまとまった収穫
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島田市と各国の交流紹介 市国際協会、相賀小で出前授業
島田市国際交流協会はこのほど、同市の相賀小で4年生を対象に出前授業を行い、姉妹都市をはじめとする各国との交流の歴史や文化を紹介した。 児童の調べ学習がきっかけで実現し、同協会事務局長の八木芳則さんらが講師を務めた。八木さんは写真や世界地図のパネルを見せ、クイズも交えながら姉妹都市提携60周年を迎えた米リッチモンド市や鉄道という共通点を持つスイスのブリエンツ町、中高生の相互派遣を行うモンゴルなどの文化を伝えた。 児童からは「学生派遣に行ってみたい」などの声が上がり、八木さんは「自分なりの目線で世界に興味を持ち、ぜひ現地の生活や文化を体験して」と呼び掛けた。
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シイタケ 育つの楽しみ 島田・大津小児童が菌打ち体験
島田市の大津小3年生が3日、シイタケの菌打ちを体験した。大津財産区(大畑修司議長)の議員を務める住民の手ほどきを受け、雑木林から切り出したコナラの原木にシイタケ菌を植えた。 地元の豊かな自然に理解を深めてもらおうと毎年続ける行事。児童はシイタケの原木栽培について説明を受けた後、財産区の住民があらかじめ約1メートルの長さに切りそろえた原木約60本にドリルで穴を開け、小さな種駒を金づちで打ち込んだ。 原木は学校近くで寝かせ、収穫は来年秋ごろの見込み。大石妃央莉さんは「穴を開ける作業は少し緊張した。シイタケが生えてくるのが楽しみ」と話した。
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島田市 DMO形成目指す 2022年度、観光特化の部署新設
島田市は4月に一般社団法人化する市観光協会を核に、大井川流域の観光事業者や経済団体と連携して観光地域づくり法人(DMO)の形成を目指す。同協会が2022年度に観光庁のDMO候補法人として登録申請を行う。市は観光に特化した部署を新設し、官民が一体となって観光地域づくりに取り組む。 DMOの推進体制には市内の経済団体や大井川鉄道をはじめとする交通事業者などの参画を見込む。観光案内やイベントなど従来観光協会が担ってきた業務に加え、地域の特産品を生かした商品開発や流通支援など、地域の「稼ぐ力」を引き出す事業をDMOが主導し、観光地としての認知度アップや観光客の受け入れ拡大を図る。 22年度市が新
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静岡人インタビュー「この人」 栗原東亜子さん 画家・北川民次を紹介する「ぎゃらりーバッタ」を運営する
米国やメキシコで活動した北川民次(1894~1989年)の作品や愛用品を、園長を務めていた島田市のくりのみ保育園旧園舎で展示している。民次のいとこ、深見仙一郎さんを祖父に持つ。79歳。 -開館の経緯は。 「祖父と終生の友として付き合った民次の作品を遺品として受け継ぎ、足跡を知ってもらおうと公開を決めた。島田市や近隣で活躍する芸術家の作品も幅広く紹介している」 -開館1年半の成果は。 「民次の作品に加え、江戸-大正期の志戸呂焼やつるしびななど10のテーマで企画展を行った。仲間がコレクションを寄せてくれ、地域に多くの作品が眠っていると実感した」 -民次との思い出は。 「旧園舎の建設時
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島田市新庁舎模型お披露目 工業高生、細部まで再現
島田工高建築科の3年生が2日、建設中の島田市役所新庁舎(2023年夏完成予定)の100分の1サイズの模型を市の依頼で制作し、市役所でお披露目した。1階ロビーで展示する。 担当したのは建築科模型班の10人。昨年4月から約8カ月かけ、設計図のデータを基に木材やアクリル板を使って4階建て庁舎の模型を仕上げた。フロア中央付近の吹き抜けや自然換気を行う独特な形状の外壁など、新庁舎の特徴を細部まで再現。ボタンを押すと執務室などの位置が発光ダイオード(LED)で光る仕組みも取り入れた。 模型制作について説明を受けた染谷絹代市長は「細かい作業の連続で苦労もあったと思う。庁舎が完成したらいち早く皆さんに見
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島田の「さくらめし」、給食で提供 ご当地グルメPR 島田商議所
島田商工会議所は島田市のご当地グルメとしてPRする「島田さくらめし」を幅広い世代に普及するため、全国学校給食週間(24~30日)に合わせ、市内の小中学校の給食で島田さくらめしを提供した。 昨年度に続く取り組み。26日には六合小など6校で具だくさんの「しまだ汁」などと一緒にさくらめしが登場し、各家庭向けにレシピなどを紹介するチラシが配られた。しょうゆやだしの風味がほんのりと香るさくらめしは児童に人気のメニューで、同小6年の大石紗也さんは「おいしいので大好き。家で作ってもらったこともある」と話した。 さくらめしは古くから祝い事の席で振る舞われ、同商議所は茶農家がシーズン終了時に互いをねぎらう
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学校跡地にグランピング施設 島田、3月オープン 校舎に浴室整備
2020年度末で閉校した島田市立湯日小の跡地を活用したグランピング施設「Glamping&Port 結(ゆい)」が、3月4日にオープンする。小学校を全面改装したグランピング施設は県内初。ファミリー層やワーケーション向けの利用を通じ、大井川流域活性化の拠点となることを目指す。 運営するのはアイワ不動産(静岡市)の子会社アイワコネクト(島田市湯日)。校庭部分に1棟貸し切りタイプのテント5種類21棟を配置し、それぞれバーベキュースペースなどを設けた。 校舎部分に浴室などを整備したほか、プールや体育館も利用でき、家庭科室での調理体験など小学校の懐かしい雰囲気を生かした宿泊者向けのサービスが売り
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小学生考案「本の帯」展示 魅力伝える紹介 島田図書館
島田市立島田図書館は3月6日まで、「本の帯まつり」と題して市内の小学生が制作したオリジナルの本の帯185点を展示している。 島田大祭・帯まつりにちなんだイベントで、ことしで5年目。ことしは4小学校が参加し、児童がお気に入りの本を選んで紹介文を考えた。伝記本の紹介で偉人の残した印象的な言葉を記したり、イラストを加えたりと、本の魅力を伝えるため工夫を凝らした帯が並ぶ。 同館の担当者は「帯を考える体験を通じて本に興味を持ってもらいたい、来館につなげたい」と話した。
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地蔵に「合格」願い込め 木彫家の鈴木さん実演 島田・大鉄駅で合格祈願祭
合格祈願スポットとして知られる島田市の大井川鉄道合格駅で23日、合格祈願祭が開かれた。開帳された駅舎の「合格地蔵」の作者で木彫家の鈴木誠司さん(82)=同市=が受験生の試験突破や地域の発展を願い、木彫り地蔵制作のデモンストレーションを行った。 鈴木さんはこの日のために約25センチの地蔵を制作し、駅舎で仕上げの作業を行った。同駅の装飾やPRを行う「チームおもしろ五和駅」のメンバーや合格祈願に訪れた市民が、地蔵にやさしく穏やかな表情が刻まれていく様子を見守った。 祈願祭では観勝寺の鈴木美延住職が読経し、参列者は受験生の合格祈願に加えて地元産業の発展などを願った。鈴木さんは「御利益のレベルアッ
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大井川鉄道、コロナ後見据え新事業 訪日客受け皿、今こそ強固に
新型コロナウイルス感染症の影響で観光産業が大きな打撃を受ける中、大井川鉄道グループ(本社・島田市)が収束後を見据えて新たなインバウンド事業に乗り出した。中国人スタッフを採用して大井川流域や富士山周辺など本県の魅力を直接現地に発信するほか、留学生ら国内の外国人材の活用に向けて観光・通訳ガイドの育成を開始する。 事業を担当するのは、バス事業や旅行業を展開する大鉄アドバンスに昨年入社した中国浙江省出身の孫江明さん(32)。県立大、同大大学院で学んだ後、県内で企業視察や旅行のコーディネートを手掛けてきた経験を買われた。国の事業再構築補助金の交付を受け、静岡空港の就航地域である中国、台湾など東アジア
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創作太鼓 息合わせ 島田・相賀小で発表会
島田市の相賀小は22日、恒例の児童による和太鼓発表会を同小クラブハウスで開いた。33人が出演し、同小の伝統として受け継がれる創作曲を元気いっぱいに披露した。 1~3年生は歌や踊りを交えた「わんぱく相賀谷太鼓」など2曲に加え、一人一人が考えたオリジナルのリズムを披露した。最終演目の4~6年生による「龍勢」は、3年に1度の大祭に龍が現れ、祭りを楽しんで天に帰った-というストーリーを表現した楽曲。迫力ある音色と息の合った掛け合いで、集まった保護者らから大きな拍手が送られた。 児童は地元の太鼓グループの指導を受けながら楽曲を仕上げた。6年生の女子児童は「音の強弱や目線を意識して練習した。本番は気
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島田・初倉地区の小中再編「施設一体型一貫校を」 検討委提言書
島田市立初倉小と初倉南小の統合を含めた小中学校再編について議論してきた市立初倉地区小中学校再編方針検討委員会(委員長・中野和志教育部長)は19日、初倉中の敷地を活用して2033年度開校を目標に施設一体型小中一貫校を新設する-との方針案をまとめ、提言書として浜田和彦教育長に提出した。 提言書では、同地区を市が目指す小中一貫教育を具体化したモデル地区とする▽3校の目標を統一し小中連携をさらに強化する-など基本的な考えをまとめた上で「初倉地区の活性化に向け、夢のある再編に期待する声が多い」などと施設一体型一貫校を選んだ理由を示した。初倉公民館で開かれた検討委の会合後、副委員長の大石光男・初倉南小
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記者コラム「清流」 市民交流の60年
島田市と米リッチモンド市の姉妹都市提携60周年を記念したオンラインの交流会が先日、市内で開かれた。両市の絆を紹介する絵本も近く完成予定。これらの事業に取り組むのは、市国際交流協会リッチモンド友好委員会の若手メンバーだ。 多くが中高生時に学生親善使節として現地でホームステイを体験した一市民。社会に出ても主体的に活動し、協会を引っ張る姿が印象的だ。提携を実現させた当時の市長、森昌也さんの「都市間交流は一般市民が参加してこそ長続きする」との理念が、脈々と受け継がれているようだ。 絵本は森市長と当時のリッチモンド市長の“出会いの奇跡”がテーマ。コロナ禍を乗り越え、新たな出
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志望校合格へエール「すべらない砂」贈る 大鉄、沿線の中3生に
大井川鉄道(本社・島田市)は18日、高校受験を控える金谷中の3年生128人に、車両の安全確保に使う滑り止めの砂と、願い事を記入する護摩木をプレゼントした。沿線の川根中(同市)、川根本町の中川根中、本川根中にも贈る。 「すべらない砂」と名付け縁起物として人気の砂は、蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとしてレールの上にまく、愛知県の矢作川の砂。護摩木は昨年、島田市の智満寺に持ち込み祈とうを受けた。生徒が願い事を書き、SLの乗務員がかまに投入して焚き上げるという。 金谷中で行われた贈呈式では、広報室の山本豊福さんが「体調管理に気を付け、不安な受験を乗り越えてほしい」と呼び掛けた。生
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モンゴルの移動式住居「ゲル」 島田第三小に展示、児童に人気
島田市の第三小にこのほどモンゴル遊牧民の移動式住居「ゲル」が登場し、子どもたちの人気を集めている。東京五輪の事前合宿受け入れなどを通じて交流するモンゴルの文化に触れてもらおうと、市が市国際交流協会モンゴル友好委員会の協力を受けて設営した。 市が同校で13日に行った出前授業に合わせ、常設展示場所の同市東町から“出張”したゲルは高さ約3メートル、直径約7メートル。約2時間かけて組み立て、ドーム型の住居の中には友好委のメンバーが現地から持ち帰ったカラフルな家具や絵画、馬頭琴、民族衣装などを飾っている。 出前授業ではモンゴル出身で市文化資源活用課職員の植原真理子さんが、6
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島田「諏訪原城」火縄銃イメージ 試験合格願い販売
戦国時代に武田、徳川両軍の攻防の舞台となった島田市の国指定史跡「諏訪原城跡」の魅力を伝えようと、市が火縄銃をあしらった限定の御城印を制作した。弾痕をイメージし穴を空けた奇抜なデザイン。16日に諏訪原城跡のビジターセンターで販売する。 多くの火縄銃の弾が出土していることにちなみ、“戦いの城”としての歴史を知ってもらうきっかけにしようと考案した。昨年12月に横浜市で開かれたイベント「お城EXPO」で600枚が完売するなど人気を集め、地元での販売を決めた。 鉄砲玉が的を打ち抜くデザインから、受験シーズンを前に「試験を無事通過して」という願いも込めた。諏訪原城跡周辺にはす
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児童、挟箱担ぎ大名行列 保存会が島田大祭歴史伝える
島田市で3年に1度開かれる「島田大祭・帯まつり」を10月に控え、島田帯祭保存会は13日、祭りの歴史や魅力を伝える出前講座を同市の六合東小で開いた。4年生65人が大名行列で実際に使用する道具に触れたり、体験用の道具を使って雰囲気を味わったりした。 保存会の役員13人が講師を務め、太刀に丸帯を下げた祭りの花形「大奴(おおやっこ)」やみこし渡御の先頭を歩く大名行列の構成、道具などについて解説した。子どもたちは長さ2・6メートル、重さ32キロの大鳥毛(おおとりげ)をはじめとする道具類に興味津々の様子。独特な掛け声も学んだ後、実際は10キロほどある挟箱(はさみばこ)を小さくした体験用を担いで大名行列
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茶況(1月4日)全国の番茶紹介 島田・茶の都ミュージアム
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで2月14日まで、生活に根ざした番茶をテーマにした企画展「日常茶の魅力-日本各地に伝わる番茶の世界」が開かれている。 下級煎茶としての番茶ではなく、国内で発展していった多様な番茶に焦点を当てた。茶葉を加熱処理した後に微生物発酵させて仕上げる四国の「後発酵茶」や、茶葉を蒸したり煮たりしてから乾燥させる「寒茶」など、製造工程の異なるさまざまな茶を映像や写真で紹介し、茶葉の実物も展示している。 煮出した番茶を茶せんで泡立てて飲む希少な喫茶方法「振り茶」なども紹介した。同館の担当者は「日常茶の知られざる世界や面白さを知ってほしい」と話している。 16日に学芸
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島田・金谷中生のコース採用 1月のJRさわやかウオーキング
島田市の金谷中3年生が地元企業の課題解決をテーマに取り組んだ「金谷元気プロジェクト」の中で、JR東海に提案した「さわやかウオーキング」のコースが一部採用され、16日に実施されることになった。新春にふさわしい合格祈願スポットや、地元ならではの視点で選んだ立ち寄り場所が盛り込まれた。 生徒20人が3グループに分かれてそれぞれコースを考え、昨年11月の発表会でおすすめの場所や見どころを紹介した。日を限った願い事がかなうとされる大井川鉄道日切駅近くの「日限地蔵尊」や、通過する蒸気機関車(SL)が見学できて休憩にも最適な公園などが実際のコースに組み込まれ、市岡菜々花さんは「金谷の歴史を感じてほしいと
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島田「美肌地蔵」お札で脚光 パワースポットとしてPR
JR島田駅北口の駅前緑地(通称・サンカク公園)の場所にかつてあり、現在は移転した寺院「寿真庵」の地蔵を地域のパワースポットとしてPRする取り組みがこのほど始まった。できものを治す御利益があると評判だったことから「美肌地蔵」の名が付き、新たに作ったイラスト入りのお札がかわいらしいと評判を呼んでいる。 同緑地はもともと寿真庵の境内で、地蔵は明治初期にはあったとされる。区画整理に伴い1980年に公園前のビルに移転した。樹齢300年以上とされるクスノキなどは今も公園のシンボルとして親しまれているのと対照的に、地蔵は長らく目立たない存在になっていた。 市と連携してサンカク公園の活用やにぎわい創出に
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地域の先輩、勉強手助け 中学生対象に「寺子屋」 島田・初倉地区
島田市の初倉公民館で25、26の両日、地元中学生を対象とした「冬季はつくら寺子屋」が開かれ、50人超が参加した。地域の学習支援員や高校生、教員志望の大学生らが講師となり、生徒の質問に答えながら学習を手助けした。 身近な先輩から学習のアドバイスを受けられる場として冬休みに行う企画で、ことしで5年目。参加生徒はそれぞれ教材を持参し、アドバイスを受けながら問題を解いた。初倉中2年の鈴木夢叶さんは「集中しやすい環境で、分からなかった部分も解決できた」と充実した表情を見せた。 中学時代に寺子屋に参加した高校生が講師として参加するケースも増え、寺子屋コーディネーターの大塚政浩同公民館長は「良い学びの
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クリスマス、笑顔お届け 島田の伊久身自治会など サンタ姿で子どもに菓子配り
島田市の伊久身自治会とコミュニティ委員会は24日、高校生以下の子どもがいる家庭にクリスマスプレゼントを贈った。サンタクロースに扮(ふん)した自治会メンバーらが各家庭を訪ねた。 「明るい新年 迎えてほしい」 新型コロナの影響で行事の多くが中止になったことを受け「子どもたちに少しでも笑顔を届け、明るい新年を迎えてほしい」と企画した。41世帯のうち小学生以下の子どもがいる22世帯にサンタクロースが登場し「メリークリスマス!」と呼び掛けながら菓子の詰め合わせを配った。 藤原颯太さん(9)、汐希さん(6)のきょうだいの家では、汐希さんが「どんな動物が好きですか」と質問する場面も。汐希さんは「サン
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トーマス号、さあ出発だ! 初の年またぎ運転 大井川鉄道
大井川鉄道(本社・島田市)の蒸気機関車(SL)を使った「きかんしゃトーマス号」が24日、冬の特別運転を開始した。来年1月10日まで、大みそかや正月期間を含む計15日間運転する。年をまたいだ運転は初の試み。 新金谷駅のホームにトーマス号が到着すると、集まった親子連れやファンから歓声が上がった。駅構内の整備工場も公開され、子どもたちは出発前のトーマス号が大きな汽笛を響かせる姿や、客車との連結作業を熱心に見学した。愛知県から家族4人で訪れた時任祐太さん(32)は「本物は迫力満点。千頭駅で仲間の機関車が勢ぞろいしているところを見たい」と話した。 トーマス号は来年1月3日までと1月7~10日、新金
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隠し味にアワ 島田・伊久美産ビール ビアホップおおいがわ、12月26日から3種類販売
島田市伊久美地区でホップ栽培に取り組む合同会社「ビアホップおおいがわ」が開業した志太地域初のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」(同市伊久美)の自社醸造クラフトビールが完成し、22日、関係者にお披露目された。3種類を26日から販売する。 小林浩樹代表らが2020年にホップ栽培を開始し、地ビール製造の拠点として開業準備を進めてきた。今回は海外産のホップを使用し、地元で伝統的に栽培されてきたアワを隠し味に使ったペールエールや、低糖質・低アルコールの新世代飲料として注目を集めるハードセルツァー風飲料を製造した。 市役所や島田商工会議所を訪れて商品を説明した小林代表は「伊久美
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大井川鉄道 全線開通90年 記念入場券セットを販売
大井川鉄道(本社・島田市)は今月で本線の全線開通90周年を迎え、1931年当時の貴重な写真を使用した記念入場券セットを販売している。貨物輸送から観光へとかじを切り、地域の足の確保とともに蒸気機関車(SL)の維持・継承に務めた90年。同社の担当者は「これからも多様な楽しさを届けたい」と話している。 同社は1925年、奥大井からの木材搬出や電源開発の資材輸送を目的に創立した。本線は翌年着工し、金谷-横岡(現在は廃駅)の6・5キロ区間など7度の部分開通を経て、5年後には千頭までの39・5キロが全線開通した。入場券セットには全通記念式典の模様や開業初期に自社発注したSLの写真に加え、観光列車として
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島田市緑茶化計画、巨大絵でPR JR島田駅通路、イラストレーター若林さんがデザイン
島田市はシティープロモーション「島田市緑茶化計画」の一環で、JR島田駅の南北自由通路に高さ約2・5メートル、幅計20メートルの巨大絵を設置した。18日にはデザインを担当したイラストレーターの若林夏さん(東京都)が同駅を訪れ、即興の似顔絵を描いて市民にプレゼントした。 2018年に制作した最初のメインビジュアルを基本に、新たな要素を盛り込み「地球上でもっとも緑茶を愛する街」を表現した。市民や観光客が緑茶や緑茶スイーツを楽しむ姿に加え、パラグライダーで空を飛ぶ川越し人足、志戸呂焼きに挑戦する髷(まげ)娘などのかわいらしいキャラクターが島田の歴史や観光資源をPRしている。開業から1年が経過したK
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藤本選手が島田に凱旋 東京パラ車いすバスケ「銀」 快挙祝う
東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で銀メダルに輝いた日本代表の藤本怜央選手(島田市出身、島田工業高出)が15日夜、市役所で大会後初となる凱旋(がいせん)報告会に出席し、メダル獲得を報告した。地元の神座・鵜網地区の住民ら約120人が集まり、盛大な拍手で快挙を祝った。 大会終了後、ドイツリーグに参戦していた藤本選手は「やっと戻って来られた」と笑顔を見せ「コロナ禍の苦しい環境だったが、皆さんの思い、応援があったからこそ頑張ることができた」と感謝の言葉を述べた。4点差での銀メダルに「悔しさの方が大きい」と振り返り「この悔しさは同じ舞台でしか返せない。パリ大会でのメダルを目指し、まだま
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島田と米リッチモンド 姉妹都市提携60周年記念 オンライン対面
島田市と米リッチモンド市の姉妹都市提携60周年を記念したオンライン交流会「友好の翼プロジェクト」がこのほど行われた。新型コロナの影響で行き来が難しい中、島田第一中とリッチモンド市の会場をつないで両国から学生親善使節の経験者やホスト家庭、中学生ら約150人が参加し、温かな雰囲気の中で再会を誓い合った。 両市の学生派遣は2020年以降見合わせている状態。参加者は画面越しに「島田大祭に参加し素晴らしい時を過ごした」「ホストファミリーに会いたい」などとメッセージを送り合った。高校2年時にリッチモンドに滞在した市職員の高田麻由奈さん(21)は帰国前のパーティーを振り返り「また訪問できたら、皆で集ま
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藤枝市民、歌声ひとつに 声楽家・八木さんと18日共演
藤枝市を拠点に活動する声楽家八木香那永さんのコンサート「Deep River」が18日午後3時から、同市民会館で開かれる。同館の若手芸術家支援プロジェクトの第1弾。7月から公募市民のワークショップも行い、当日は年代も性別も異なる14人が一緒にステージに立ち、黒人霊歌を披露する。 ワークショップの参加者は小学生から70代まで幅広く、新型コロナの影響で一時中断したものの、八木さんの指導のもと発声や表現方法を学んできた。八木さんが披露する13曲中3曲で共演を予定し、10日の最終練習では本番を想定してハーモニーやリズムの取り方を入念に確認した。 市内で音楽教室を主宰し、黒人霊歌を取り入れたコン
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島田市版「ネウボラ」 担当保健師制3年目、母子支援で成果
フィンランドの母子保健システム「ネウボラ」を参考に、島田市は、生まれてくる全ての子どもとその世帯に担当保健師を付ける「島田市版ネウボラ」に取り組んでいる。核家族化に加え、新型コロナの影響もあって育児に悩む保護者の孤立は大きな課題。妊娠期から保健師と顔の見える関係を構築する同市の実践例は、効果的な母子支援のヒントとなりそうだ。 島田市は2019年度の母子手帳交付から担当制を開始した。市内を2ブロックに分けてリーダー保健師を置き、経験の浅い保健師もチームで支える。新生児訪問に加え、これまで生年月日で来所日を決めていた7カ月児相談、1歳6カ月児健診などの仕組みを見直し、常に担当保健師が母子や父親
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国内作家が創作交流、ライブ配信 島田「ささま国際陶芸祭」開幕
島田市川根町笹間地区で2年に1度の「ささま国際陶芸祭」(実行委主催)が開幕し、11日、国内で活躍する作家を招いた穴窯焼成ワークショップが市山村都市交流センターささまで行われた。コロナ禍で海外から陶芸家を招くことが難しいことから内容を大幅に変更し、来年3月まで、国内在住の外国人作家を招いた交流の場を設けていく方針。 この日は県内や東京、愛知、滋賀などから9人が参加し、アートディレクターの道川省三さんの指導で創作に取り組んだ。3種類の土を使って「壺(ツボ)る」をテーマにした作品や茶わんを作ったほか、3人1組で一つの作品を完成させるなどユニークなお題にも挑戦し、創作の様子をライブ配信した。 参
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川根茶を飲み比べ 農家と交流、茶歌舞伎も 3月まで川根本町
川根茶を楽しみ生産者と交流するイベント「川根時間」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開かれ、来場者が地元農家の手ほどきで自慢の茶を飲み比べた。 新型コロナ対策の一環で分散開催とし、来年3月まで毎月1回ペースで開く。この日は相藤園、小平園、丹野園の3園が参加し、来場者は茶わんと茶菓子を手にブースを回り、緑茶やウーロン茶などをじっくりと味わった。屋外会場では希少種を含む4品種のせん茶を飲み比べ、特徴を書いたシートをヒントに品種を当てる茶歌舞伎が人気を集めた。 来場できない人のため、自宅で全国茶品評会の入賞茶や10種類の川根茶を飲み比べること
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未来の島田「こうなれば」 市民の声、LINEで募集 14日まで展示
「島田がこうなったらいいな」と題し、島田市民に協働のまちづくりについて考えてもらう体験型の展示会が10日、同市のプラザおおるりで始まった。14日まで。LINEの市公式アカウントを通じて集まった500件超の声を紹介している。 市とまちづくりワークショップなどを手掛ける地元のNPO「シマシマ」が初めて企画した。無作為抽出の市民に意見交換会の参加案内を送付していた従来の手法を見直し、LINEを通じて自由な意見を求めた。会場では寄せられた505件の意見を「子育て」「観光」などジャンル別に展示するとともに、仲間作りなどアイデアを実現させるためのステップも紹介し、市民が主体的に動くことの重要性や行政と
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大鉄「合格ゆき」切符型絵馬を発売 島田「KADODE」など連携
大井川鉄道本線の「合格」「門出」などの駅名にちなんだ合格祈願グッズとして、同社と島田市竹下の複合施設「KADODE OOIGAWA」、市観光案内所おおいなびが連携し、切符型の絵馬を発売した。蒸気機関車(SL)と絡めて一風変わった合格祈願ができるのが特徴だ。 「合格ゆき」の文字が書かれた切符型絵馬は同市の智満寺でおはらいを行った。KADODE OOIGAWAで展示されているSLの真下をくぐる入場券も兼ね、購入者はスタッフ立ち会いのもと入場できる。願い事を書いた絵馬はSL前に掛け、大鉄でSLが走行する際にはかまを使って「お焚(た)き上げ」も行う予定だ。 門出駅や合格駅に加え、周辺には日を限っ
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モンゴルの「青いサンタ」に園児大喜び 島田・六合幼稚園
島田市国際交流協会モンゴル友好委員会のメンバーが6日、青い衣装が特徴の“モンゴル版サンタクロース”に扮(ふん)して六合幼稚園を訪れ、園児にモンゴルのクリスマスを紹介した。 モンゴルではロシアから伝わった「冬のおじいさん」の呼び名で親しまれるサンタクロースが登場し、31日に年越しと合わせてクリスマスを祝う習慣がある。この日は同市在住のニャムジャウ・ムンフバトさん(40)が青色の伝統衣装「デール」にマントを羽織り、ステッキを手にしたモンゴル版サンタに変身した。 サンタの登場に約100人の園児は大喜び。「友達と仲良くね」と声を掛けられ、一人一人がプレゼントの菓子を受け取
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静岡人インタビュー「この人」 飯塚史久さん 島田市と米リッチモンド市の姉妹都市提携60周年を記念した絵本制作に取り組む
島田市国際交流協会リッチモンド友好委員会のメンバーとして、姉妹都市提携の歴史を紹介する絵本「ゆうじょうのかけはし」の制作を指揮する。45歳。 -絵本の内容は。 「当時の島田市長・森昌也さんとリッチモンド市長の出会いを軸に、平和への願いや未来へのメッセージを盛り込んだ。絵本を逆さにして日本語、英語両方で読むことができる」 -制作で感じたことは。 「戦後間もない時期に米国と友好関係を結ぼうとした行動力がすごい。事実関係を調べる中で両市の運命的な出会いを知り、多くの市民に伝えたいと思った。絵本を通じ、子どもたちには自分の故郷に誇りを持ってもらいたい」 -リッチモンドの思い出は。 「学生
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中学生「税についての作文」 田中さん(静大付属島田中)長官賞
全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が募集する中学生対象の「税についての作文」で静岡大付属島田中2年の田中奏遥さんが国税庁長官賞を受賞し、7日、島田市役所で染谷絹代市長に喜びを語った。 作文の題名は「日本の未来を長く変える税金」。インドネシアで見た街の風景をきっかけに自治体のごみ収集サービスに関心を持ち、日本で普及した背景に1964年の東京五輪開催があったことなどを調べて「新たな社会システムを創り、社会が成り立つためには税金が不可欠」などとつづった。 同市からの国税庁長官賞受賞は3年連続。出席者の前で作文を朗読した田中さんに、染谷市長は「好奇心を持って調べる姿勢に感心した」と受賞をたたえた。田
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島田・大井川流域サイクリング プロ選手とライド楽しむ E-BIKE試乗も
大井川流域でのサイクリングの魅力を発信するイベント「RIDE OOIGAWA」(大井川流域サイクルツーリズム協議会主催)が4日、島田市のKADODE OOIGAWAで開かれた。富士市を拠点とするプロチーム「レバンテフジ静岡」の選手が参加し、同市や川根本町を巡る観光ライドや電動アシスト付き自転車「E-BIKE」の試乗体験が行われた。 観光ライドは川根本町へ向かう経験者向きの60キロと、レンタルE-BIKEで島田市内を巡る初心者向きの24キロの2コース。24キロコースの参加者は台湾のメーカー「メリダ」のE-BIKEに乗り、川越街道や蓬莱(ほうらい)橋を訪れて周辺の散策を楽しんだ後、牧之原台地を
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陸・海・空で富士山堪能 FDA/駿河湾フェリー/大鉄周遊ツアー 西伊豆や奥大井の魅力再発見
チャーター便を使った富士山遊覧飛行を目玉とするフジドリームエアラインズ(FDA)と大井川鉄道(島田市)、富士山静岡空港株式会社の3社連携ツアーが、多彩な乗り物を1日で楽しむプランとして人気を集めている。コロナ禍で団体向けツアーが低迷する中、開始3年目で参加者は2千人を突破した。ことしは駿河湾フェリーに乗るコースも加わり、陸・海・空で富士山の絶景を堪能できるようになった。11月末に行われたツアーに同行した。 遊覧飛行は定期便運航前の早朝。空港で出迎えてくれた紺色のFDA13号機と対面し、早くも胸が高鳴った。午前7時30分過ぎに離陸し、通常1万メートルほどの高度を約5千メートルに下げ、旋回しな
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ジャンボ寅の親子登場 年賀状の写真撮影スポット 島田の県道沿い
島田市大代の県道81号沿いに4日、年末恒例のジャンボ干支(えと)がお目見えした。来年の干支「寅(とら)」の親子は迫力満点。年賀状用の写真撮影スポットとして人気で、県内外から早速見物客が訪れた。2月末まで展示する。 地元の地域おこしグループ「王子田会」(片岡幹男会長)が11月下旬から約2週間かけ、高さ約3メートル、幅約4メートルのトラの夫婦と、寄り添う子ども計3頭を完成させた。間伐材や竹で作った骨組みに、軽トラック2台分のわらを使用した。 新型コロナの感染拡大防止の観点から昨年は制作を見送ったため、2年ぶりの登場。家族4人で訪れた島田市の土屋まゆみさん(44)は「毎年楽しみにしている。また
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サイト刷新「住んでご島田」 移住者ブログや子育て情報充実
島田市は移住・定住ポータルサイト「住んでご島田」をリニューアルした。移住者の生の声を届けるブログや子育て、エリア別情報などを新たに盛り込み、充実を図った。 「移住者ブログ」と題したコーナーには、島田市にUターンした家族連れのインタビュー記事などを掲載した。今後は移住者自身が日々の暮らしなどをつづった記事も掲載していく方針。子育て世代の転入が増えている現状を踏まえ、子育て支援施策や保育・教育環境を紹介するページを新設した。 トップページは移住者自身が被写体となった写真をふんだんに使い、イベントや空き家バンクなどの最新情報にアクセスしやすい構成とした。市民協働課の担当者は「県外の人だけでなく
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育児「我が家担当」に相談 島田市 同じ保健師、妊娠期から支援
島田市がフィンランドの母子保健システム「ネウボラ」を参考に、生まれてくるすべての子ども・世帯に担当保健師を付けて継続支援する「島田市版ネウボラ」を開始し、3年目を迎えた。母子保健事業では課題のあるハイリスクなケースを除き、業務ごとに異なる保健師が対応する場面も多い。全世帯を対象とした支援は珍しく、母親の安心につながると好評だ。 11月に市内で開かれた、妊娠8カ月前後の女性や夫らを対象とした「はじめのいっぽ講座」。リラックスした雰囲気の中で育児講座やマタニティーフォトの撮影が行われた後、参加者が担当保健師との面談に移った。夫婦で訪れた鎌田淳子さん(32)は「初めてのお産で知識も乏しく不安だ
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箱根駅伝へ島田市で合宿 国士舘大陸上競技部 9日から創価大も
来年1月の第98回箱根駅伝に出場する国士舘大陸上競技部が島田市内で恒例の事前合宿を開始し、28日に同市相賀で全体練習を行った。12月3日まで。前回大会で総合準優勝した創価大陸上競技部駅伝部も2005年から市内での合宿を続けていて、9~17日に行う予定。 国士舘大は10月の予選会を10位で突破し6年連続50回目の出場を決め、本大会でシード権獲得を目指す。同市での合宿は7回目。メンバー選考に向けた最終合宿と位置付け、この日は30キロの走り込みを行った。期間中は大井川沿いのマラソンコース「リバティ」など各地で練習する予定で、添田正美監督は「島田は走りやすく飽きない景観も魅力。風の強い天候でもしっ
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生命保険題材の中学生作文審査 川村さん(島田)静岡県内最高賞
生命保険文化センター(東京都)主催の第59回中学生作文コンクールで、県内最高賞の「都道府県別賞1等」に島田市立六合中2年の川村奈央さんが選ばれ、30日、同校で表彰式が行われた。 「わたしたちのくらしと生命保険」をテーマに作文を募集し、全国1023校から3万4657点の応募があった。川村さんは姉に病気が発覚したことをきっかけに持病がある人の保険について調べ「姉がこれからの生活を安心して送れるような保険が少しでも増えるといい」などと思いをつづった。 表彰式では生命保険協会県協会の石田純一会長が川村さんに賞状を手渡した。川村さんは「受賞は驚いたけれどうれしい。保険の仕組みや種類について知る良い
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緑茶の価値を高めるには? 「コーヒー」に学ぶセミナー 島田
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)は28日、生産体制が適切に管理された高品質な「スペシャルティコーヒー」の先駆者として知られる丸山珈琲(長野県)の丸山健太郎社長、しもきた茶苑大山(東京都)の大山泰成社長を招いたセミナーを同館で開いた。茶業関係者ら120人が集まり、コーヒーの消費動向から茶産業の今後を考えた。 バイヤーとして1年の半分近くを海外で過ごし国際審査員としても活躍する丸山社長は、生産者からコンテナ単位で直接買い付けを行うビジネスモデルや国際的な品評会の評価基準を紹介した。 白井満副館長を交えて行ったパネル討論ではリーフ茶の消費低迷や日本茶が外食産業で取り入れられていない現状を
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米国姉妹都市との絆 絵本に 島田市交流協会、提携60年を記念
島田市国際交流協会が米リッチモンド市との姉妹都市提携60周年を記念し、絵本「ゆうじょうのかけはし」を制作している。1961年に島田市長として都市提携を実現させた故森昌也氏とリッチモンド市長との出会いを軸に、平和への思いや市民交流の歴史を日本語・英語の両方で紹介し、来年1月の完成を目指している。 制作の中心を担うのは、学生親善使節として高校時代にリッチモンド市を訪れた飯塚史久さん(45)ら友好委員会のメンバー。森氏の孫麗憲さん(50)、ひでみさん(43)夫妻と当時の写真や手記などを確認し、絵本の構成を考えた。 森氏は終戦間もない1951年に、近代的な市議会運営が行われていたリッチモンド市
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島田市のLINE活用 多面的な効果を生かせ【黒潮】
島田市がコロナ禍の経済対策として開始した無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントを使ったクーポン配信事業が好評で、11月末まで第3弾が行われている。同アカウントの友達登録数は市外在住者を含めて8万4975人(21日現在)。県内の大半の自治体が公式アカウントを開設する中で人口規模(10月末現在で9万7106人)を考えると突出して多く、行政の情報発信ツールとしての効果も高まっている。 LINEクーポンは紙の商品券を使わず、大型店に利用が偏ることを防ぎ、過去2回の事業では個店の売り上げアップやPR、地元経済の循環につながった。多くの人に使ってもらうことを優先し当初は必須としなかった居
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温泉宿・ホテル総選挙 「川根温泉」全国1位 SL見える立地評価
島田市川根町笹間渡の公設民営ホテル「川根温泉ホテル」がこのほど、温泉地情報サイト「温泉応援.jp」内で初めて行われた「温泉宿・ホテル総選挙」のファミリー部門で全国1位を獲得した。同ホテル自慢の食事が評価され、ビュッフェ、夕食自慢、朝食自慢の各部門でも中部地区1位となった。 総選挙には全国の温泉宿・ホテル856件が計38部門の中から選択した最大4部門にエントリーし、7月1日~10月20日の投票期間に50万6692票が集まった。川根温泉ホテルは蒸気機関車(SL)を眺めることのできるロケーションや子ども向けの食事の豊富さなどを評価する声が寄せられ、主要9部門の中のファミリー部門で1位に輝いた。
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サンエムパッケージ(島田市) 三宅隆社長 純国産マスク 国内トップシェア、発信強化【キーパーソン】
医療用を中心に純国産マスクの生産で国内トップシェアを誇り、国内外の大手メーカーにOEM供給する。事業拡大に向けてJR島田駅近くの工場跡地を取得し、今秋から自社製品の販売にも本格参入した。現状や今後の展望を聞いた。 -新型コロナの影響は。 「海外からのオーダーが爆発的に増えて国内に拡大し、2020年5月からは夜勤の導入で24時間フル稼働した。流行が思った以上に長期化し、国外の供給元が増えて粗悪な商品も多く流通した。生産が追いつかず力不足を感じた面もあるが、原則国内の材料を国内で加工する純国産を貫き、ぶれずに高品質な製品づくりを続けている」 -用地取得の経緯は。 「現在の生産拠点は増産や
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児童がクラウドファンディング挑戦 初倉(島田)で花火大会目指す
島田市商工会のメンバーを中心に構成する「初倉まつり実行委員会」が花火大会を企画し、スタッフに地元の初倉小6年生3人を迎えてクラウドファンディングに挑戦している。コロナ禍で初倉まつりをはじめ多くのイベントが中止になる中、3人は地域を元気づけようと12月の本番に向けて奮闘中だ。 企画に取り組むのは鈴木虎太郎さん、池谷和馬さん、田島寛貴さん。大会のタイトルを「初倉を明るく元気にしたい‼ ぼくらの花火大会」に決めて目標金額を150万円に設定、名刺を制作して地元企業の訪問などを開始した。15日には池谷さん、田島さんが実行委員長の白坂成吾さんらと市役所を訪れ、染谷絹代市長に企画の意図を説明し「コロナ
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KADODE1周年 特別SLでお祝い ゆるキャン△グッズも
島田市竹下の「KADODE OOIGAWA」が12日、開業1周年を迎え、大井川鉄道が施設直結の門出駅と隣の合格駅をPRするヘッドマークを蒸気機関車(SL)に装着して運転を開始した。市観光案内所「おおいなび」では人気漫画「ゆるキャン△」のグッズを販売するなどしてお祝いムードを演出している。 大鉄は門出駅の開業に合わせて五和駅を「合格駅」に改称した。記念のヘッドマークは両駅の1周年を記念した2種類を日替わりでSL「かわね路号」に装着し、新金谷-千頭間を1日1往復する。23日まで。 「ゆるキャン△」のオリジナルグッズは、川根本町の活性化に取り組むKAWANEホールディングスと企画した、一見たば
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川根茶の香り堪能 KADODEで1周年行事「結び」 島田
島田市竹下の「KADODE OOIGAWA」内の茶寮で11日、川根地域の生産者と触れ合いながら自慢の川根茶を楽しむイベント「結び」が始まった。14日まで。 同施設の1周年記念行事の一環で、初日は松島園の川崎好和さんが講師役を務めた。参加者は荒茶に湯を注いで審査と同様に香りや水色、味などを確かめるテイスティングを体験し、山のお茶の豊かな香りを堪能した。テイスティングの後は川崎さんの手ほどきを受けながらことしの全国茶品評会に同園が出品した茶を入れ、菓子と一緒に味わった。 14日まで日替わりで生産者が参加する。予約制で参加費は1人千円(茶と茶菓子付き)。予約、問い合わせはKADODE OOIG
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オンライン面会で安心を 島田市立総合医療センター 無料Wi-Fi拡大
島田市立総合医療センターは今月から、ビデオ通話アプリ「Zoom(ズーム)」を使った入院患者と家族らのオンライン面会サービスを開始した。これまで病室で提供していた無料Wi-Fi(ワイファイ)は外来エリアを含めた全館に拡大し、待ち時間に利用できるようになった。 現在も新型コロナ対策で原則入院患者との面会を制限していることから、患者や家族の不安軽減につなげようと開始した。病院が用意したタブレット端末を使って看護師らが操作をサポートし、病室や待ち合いスペースなどで利用できる。 森山広美看護副部長は「自分のスマートフォンでビデオ通話も可能だが、高齢の患者にはハードルが高い。端末を使った面会で少しで
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茶況(11月9日)最終工程まで一元管理 寺田製作所がシステム発表
製茶機械製造販売の寺田製作所は5、6の両日、島田市牛尾の本社で展示会を開いた。ロボット技術や情報通信技術(ICT)を取り入れたスマート農業の実現に向け、栽培から製茶の最終工程までの情報を一元化して効率化や品質向上を図るシステム「ティーマネージャー」を発表した。 ティーマネージャーは茶畑の情報を管理する無料ソフト「茶畑日誌」や製茶工場統合システムなどの情報を網羅し、工場のライン全体を遠隔監視してトラブル予測や対応を行う。蓄積したビッグデータを摘採や工場の稼働計画に役立てることが可能といい、寺田均社長は「さらに改良を重ね、労働環境の向上にもつなげたい」と話した。 このほか、LPガス直火方式の
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新体操、全国活躍誓う 島田ジュニアの中学生
全日本ジュニア新体操選手権大会(12~14日、群馬県)に出場する島田ジュニア体操教室の中学生がこのほど、島田市役所を訪れて染谷絹代市長に活躍を誓った。 出場するのは男子個人の八木琉太さん(吉田3)と女子個人の小川琴羽さん(金谷2)、県大会、東海団体ともに1位通過した女子団体チーム。小川さんは個人、団体両方に出場する。八木さんは「練習でやってきたことを全て出し切る」、女子団体リーダーの杉山桃々葉さん(島田第一3)は「最後の大会。笑顔で悔いなく踊りきりたい」と抱負を述べた。 染谷市長は「自分を信じて、のびのびと力を発揮して」と呼び掛けた。女子団体のこのほかのメンバーは次の通り。 倉嶋りいな
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島田・蓬莱橋、右岸へどうぞ 28日まで両岸つなぐ水辺イベント
島田市の蓬莱(ほうらい)橋の右岸側に人を呼び込む社会実験の一環で7日、左岸・右岸をつなぐ水辺イベントが始まった。週末を中心に、マルシェや蓬莱橋の歴史に触れるクイズラリー、キャンプなどの催しを繰り広げる。28日まで。 国土交通省が市町と連携するかわまちづくり計画(2022年度から5年間)に基づく右岸側の整備に向け、関係者で構成する市大井川ミズベリング協議会が企画した。クイズラリーの参加者は左岸の「897・4茶屋」を出発して橋を渡り、市観光ボランティアガイドの説明を聞きながら右岸側の名所を巡って6問のクイズに解答した。 初倉地域を盛り上げようと農家らが結成した「V.A HATSUKURA」
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若者が大井川流域PR コース選定やポスター制作 島田、川根本町で「ドライブスタンプラリー」
大井川流域観光事業実行委員会はこのほど、JAFや静岡デザイン専門学校と連携し、島田市、川根本町の観光資源を巡る「大井川ドライブスタンプラリー」を開始した。学生がコース選定やポスター制作を担当し「女子旅ドライブ楽しもう!」をテーマに若者目線で流域の魅力を発信する。来年1月30日まで。 スマートフォンで参加登録し、6カ所の観光スポットで専用コードを読み取りスタンプを取得すると、抽選で特産品が当たったり、クーポン券が手に入ったりする仕組み。同校グラフィックデザイン科2年の上野桜子さん、桑原瑞紀さん、塩沢瑞季さん、杉山那友多さんの4人が企画段階から携わった。 4人は蓬ライ(ほうらい)橋やふじのくに茶
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記者コラム「清流」 伝えるべき災害の記憶
1960年8月の集中豪雨で発生した島田市伊久美地区の大規模土石流の犠牲者を供養する慰霊塔が、国土地理院のウェブサイトに「自然災害伝承碑」として公開された。同地区には救援活動中に殉職した陸上自衛官の慰霊碑があるが、慰霊塔の存在は国土地理院の照会があるまで市職員も知らなかったという。 現地を訪れると、草木の生い茂る中にひっそりとたたずむ慰霊塔があった。土石流から間一髪で逃げた樋沢哲夫さん(87)が伊久美小の児童に体験を語る活動を続けるなど、伝承が静かに続いてきたことも知った。 伊久美小は2023年度末に閉校予定。山あいの人口は減少が続くだろう。過去の災害の記憶を残し、伝える努力が必要だと感じ
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五輪BMX・大池選手「パリでメダル目指す」 島田市表彰式
島田市は1日、本年度市表彰式をプラザおおるりで開いた。東京五輪の自転車BMX女子フリースタイル・パークに出場した同市出身の大池水杜選手(24)=島田工業高出=が体育振興功労表彰を受け「競技を楽しむことができたのは皆さんの応援のおかげ。今後はパリ五輪出場、メダル獲得を目指す」と意気込みを語った。 日本女子の第一人者として活躍し、新種目で採用された東京五輪で7位入賞を果たした。染谷絹代市長から「長年の努力と自己研さんのもと出場を果たし、市民に夢と感動を与えた」とたたえられ表彰状を受け取った大池選手は式典後、「(大会で)次への課題が見つかった。経験を無駄にせず、他の選手と一緒にパリ大会の出場枠を
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空き店舗にカフェ開店 島田の商店街 多世代交流の居場所に
島田市本通7丁目の商店街に24日、空き店舗をリノベーションしたカフェ「ヒノワkitchen&space」がオープンした。スパイスカレーを中心としたランチや朝食の提供に加え、夕方には小中学生対象の子ども食堂を運営する。 開業したのは兵庫県尼崎市出身で、昨年島田市に移住した津守奈々さん(23)。絵本作家などの活動を通じて同市を訪れるようになり、移住後は「子ども食堂や多世代が交流できる居場所を作りたい」と一念発起した。 改装費用などを募るクラウドファンディングを実施したところ、子ども食堂の設置を知った市民らから米や野菜の寄付もあった。津守さんは「単に無料の食事を提供するだけでなく、支援者の思い
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パラカヌーの高木選手 母校島田樟誠高で講演 「夢実現へ行動を」
東京パラリンピックのカヌー男子に出場した島田樟誠高出身の高木裕太選手(27)=大阪市=が22日、島田市の母校を訪れ講演した。野球に打ち込む日々から一転、事故で脊髄を損傷し車いすの生活となった高木選手。「第二の人生」と題し、パラカヌーの日本代表として夢の切符をつかむまでを語った。 甲子園を目指して大阪から野球留学した高木選手は2年時からレギュラーで活躍し、大学進学後に交通事故に遭った。「こんな体で何ができる」とネガティブな感情も巡る中で「一度きり、後悔のない人生にしよう」と前を向き、テニスやソフトボールに挑戦する中でカヌーに出合った。 2018年の日本代表入り後は海外選手に勝てない悔しさを
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大井川最初の1滴求め 河口から南アルプス走破 焼津の大畑さん
静岡市消防局牧之原消防署の特別救助隊に所属する大畑匡孝さん(36)=焼津市=がこのほど、チャレンジ「ゼロ・オオイガワ」と銘打ち、大井川源流部の「最初の1滴」を求めて河口から南アルプスの間ノ岳(標高3190メートル)まで走破した。「大井川の水の恵みの背景にある手つかずの自然を知ってほしい」と、42時間、166キロにわたる過酷な旅の様子や山岳風景を撮影し、動画投稿サイトユーチューブで公開している。 山岳救助隊としても活躍し、国内のオリエンテーリング大会で優勝経験を持つ大畑さん。新型コロナウイルスの影響でイベントの延期や中止が続き、ことし参戦した山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」(TJ
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限られた道具で「袋調理」 災害時役立つ知識学ぶ 島田・川根中生
島田市立川根中の1年生21人が19日、防災学習の一環で高密度ポリエチレンの炊飯袋を使った調理を体験した。袋に材料を入れて温めるだけの簡単な調理を通じ、災害発生時の炊き出しに役立つ知識を学んだ。 島田市赤十字奉仕団川根分団の森下文子分団長(74)、小沢弘美副分団長(69)が講師を務め「非常時は使える水が限られる。加熱用の水なら生活用水、川の水も使える」などと袋調理のメリットを紹介した。生徒は事前にメニューを考えて自宅から米や野菜、缶詰などを持参し、切った材料を袋に詰め、加熱して主食とおかずを完成させた。海鮮ピラフと蒸しパンを作った山下葵さんは「限られた道具でも料理ができて驚いた。ほかのメニ
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昇太さんと巡る諏訪原城跡ツアー 11月21日開催 島田市
島田市は国指定史跡の諏訪原城跡を全国にPRする「諏訪原城応援隊」の隊長を務める落語家の春風亭昇太さんらを招き、城跡を巡る「見どころポイントツアー」を11月21日に開く。戦国時代に武田、徳川両軍の攻防の舞台となった山城の特徴を紹介するほか、クラウドファンディングを通じて整備する敷地内の眺望スポットをお披露目する予定。 ツアーでは昇太さんら応援隊のメンバーがトークや寸劇を交え、三日月形の堀に囲まれた丸馬出(まるうまだし)などを紹介する。眺望スポットの整備は市観光協会が実施したクラウドファンディングで寄せられた150万円を活用し、ツアー前に本曲輪(くるわ)東側周辺の樹木を伐採する。 島田市在住
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クラシックの名曲を熱演 島田フィルがコンサート
島田市を拠点に活動する島田フィルハーモニー管弦楽団の「第6回島フィルコンサート」がこのほど、同市のプラザおおるりで開かれ、約250人がクラシックの名曲を堪能した。 昨年は新型コロナの影響で中止し、2年ぶりの開催。サポートメンバーを含む43人が出演し、昨年生誕250周年を迎えたベートーベンの交響曲第5番「運命」をメインに、音楽の都ウィーンにちなんだ5曲を披露した。 曲の前には指揮者の高羽正則さんによる解説があり、観客は楽曲にまつわるエピソードや楽器の特徴、聴きどころなども踏まえて演奏を楽しんだ。
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理想の川根を模型で表現 島田「KADODE」に展示 空き家リノベにも挑戦中 静岡市の田沢さん
武蔵野美術大建築学科を今春卒業した静岡市の田沢杏梨さん(23)が、祖母の実家がある島田市川根町の地域資源活用やまちづくりをテーマに活性化プロジェクトを進めている。卒業制作で設計した同町の模型を島田市のKADODE OOIGAWA内「おおいなび」で17日まで展示しているほか、同町笹間渡の空き家をリノベーションして宿泊所やカフェに生まれ変わらせようと奮闘中だ。 建築物の設計図や模型で表現した作品のテーマは「川根で生まれるコミュニtea」。大井川鉄道抜里駅を拠点に、茶畑の景観を楽しむ休憩施設や茶工場をリノベーションしたアトリエ、家山駅近くの町家を生かした民泊施設など、地域資源の魅力を引き出す建
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不登校の現状アンケート 保護者らグループ ネットで10月末まで
静岡県中部で子どもの不登校や学校に行きたがらない「登校渋り」などと向き合う保護者らのグループ「ココミラ+(プラス)」が10月末まで、登校に関するインターネットアンケートを行っている。不登校の現状を明らかにしつつ、多様な学びの場を確保することの大切さを広く伝えようと活動中だ。 アンケートは子どもを持つ親だけでなく、幅広い世代が対象。子どもがいる場合は詳しい登校状況や相談場所の有無などを尋ねるほか、県内の千人当たりの不登校児童・生徒(年間30日以上学校に行っていない)数が小中学生ともに全国上位であることや、2017年施行の教育機会確保法、全国の先進的な支援事例に関する認知度も調査している。
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死んだキリンのサクラに手紙 モンゴルの学生、日本平動物園に
学生の相互派遣などを通じて島田市と交流するモンゴルのナラン外国語学校から、静岡市立日本平動物園で8月末に死んだキリン「サクラ」に宛てた手紙や絵が届いた。島田市国際交流協会モンゴル友好委員会のメンバーがこのほど同園を訪れ、花束とともに手渡した。 ナラン外国語学校の生徒らは5年前の島田市訪問時に同園を訪れ、特にキリンがお気に入りだったという。友好委の太田原広進委員長がサクラの死を報じた静岡新聞の記事を学校長にメールで送ったところ、生徒が書いた8枚の絵とともに「とても寂しい。動物園の皆様、これからも頑張って」などと励ます手紙が友好委に届けられた。 国際交流協会の担当者は「新型コロナの影響で直接
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島田市クーポン第3弾配信へ 25日から、参加店舗と期間拡大
島田市は新型コロナの影響で冷え込む地域経済の活性化策として、無料通信アプリLINEを使ったクーポン配信事業を25日から開始する。11月28日まで。 参加店舗での利用料金を最大30%引きとし、割引額を市が負担する。募集店舗数を400店舗に拡大、クーポン利用期間もこれまでの2週間から3週間に延長する。 昨年秋に初開催し、今回が第3弾。国の臨時交付金を活用し事業規模は約1億円。店舗ごとにクーポンを配信することで利用が大型店に流れるのを抑え、新規顧客獲得につながるなど事業者側からも好評を得ている。第1弾で217事業者、ことし2~3月の第2弾には349事業者が参加した。 クーポンは「千円以上の買
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災害備え「事前伐採」協定 島田市と中電、自治会3者連携
暴風雨などの自然災害で大規模停電が起きるのを未然に防ぐため、島田市と中部電力パワーグリッド島田営業所、同市川根町の身成自治会は1日、電線などに影響を及ぼす可能性の高い樹木をあらかじめ伐採するための連携協定を締結した。 台風24号の被害をきっかけに2019年度に実施したモデル事業を経て、初の協定締結となった。中部電力パワーグリッドは伐採箇所の確認や樹木の選定、自治会は地権者への同意や地元への周知、市は事業の全体調整や発注-と役割分担することで円滑な伐採につなげる。今月から来年1月にかけて約50本を伐採する予定。 市役所で協定締結式が開かれ、山本孝之島田営業所長と原田昌彦身成自治会長が染谷絹
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リニア、コロナ…持論展開 衆院静岡2区立候補予定者が公開討論
次期衆院選静岡2区の立候補予定者を招いた公開討論会(焼津、藤枝、榛南、島田の各青年会議所合同主催)が2日、島田市内で開かれた。立候補を表明している自民党現職の井林辰憲氏(45)、立憲民主党新人の福村隆氏(58)、共産党新人の山口祐樹氏(31)が出席し、リニア中央新幹線やアフターコロナを見据えた国内経済、人口減少などのテーマで持論を展開した。れいわ新選組新人の大池幸男氏(66)は欠席した。 リニア中央新幹線の環境への影響について、井林氏は「国の専門家会議を通じて問題点は明確になってきた。JR東海には流域への分かりやすい説明を求めていく」とした上で「技術的な議論が煮詰まっても、JR側が誠意ある
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忘れない「白井の山津波」 島田・伊久美、慰霊塔「災害伝承碑」に
島田市伊久美で1960年8月13日に発生した大規模土石流の犠牲者を供養する慰霊塔がこのほど、国土地理院が調査し専用の地図記号で紹介する「自然災害伝承碑」としてウェブサイト上の地理院地図に公開された。発生から61年が経過し当時を知る人が少なくなる中、地元住民や市関係者は伝承への思いを新たにしている。 「白井の山津波」として語り継がれる土石流は、1週間で600ミリを超える集中豪雨に見舞われた同市伊久美の白井地区で午後8時半ごろに発生した。崩れ落ちた土砂が2件の民家をのみ込み、16人が命を奪われた。土砂の影響で伊久美川が氾濫し、橋が流失するなど下流でも被害を拡大させたという。 土石流が自宅近く
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記者コラム「清流」 新聞を読み込む高校生
「選挙で必要なことは情報、視点、そして関心を持つこと」「政策が本当に実現できるか具体性に着目したい」-。6月の知事選に合わせて本紙記事を使った政策比較や模擬投票を行った川根高の生徒が後日、読者投稿欄「ひろば」に寄せてくれた言葉だ。 彼らの授業に2日間お邪魔した。立候補者の対談での発言やアンケートの回答などをくまなくチェック。単に情報を抜き取るのではなく、テーマごとに候補者の違いを読み取り、自分なりに情報を取捨選択していた。 夢中になって新聞を読み込む姿が印象的だった。近く告示される川根本町長選でも政策評価に取り組むという。衆院選も控える。目の肥えた若い読者にとって、役立つメディアとならな
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東京五輪・パラの活躍祝福 島田市、パネルと横断幕掲出
島田市はこのほど、東京五輪・パラリンピックに出場したBMX女子フリースタイル・パーク7位入賞の大池水杜選手、車いすバスケットボール男子銀メダルの藤本怜央選手の活躍をたたえる展示コーナーを市役所庁舎1階やローズアリーナに設けた。 決勝2回目の滑走でジャンプしながら右手を突き上げる大池選手、米国と接戦を繰り広げた車いすバスケットボール決勝で藤本選手が躍動する姿など、大会中の両選手の写真に加え、競技用の車いすも展示した。メダル獲得や入賞を記念した約6メートルの横断幕も市役所本庁舎やJR島田駅、ローズアリーナに掲出している。 展示は10月10日まで。市スポーツ振興課の担当者は「迫力ある写真を通じ
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シニア世代にスマホ講座 島田市、ビデオ通話など指導
島田市はデジタル技術を幅広い世代に活用してもらおうと、主にシニア世代を対象としたスマートフォン講座を展開している。少人数で習熟度に合わせたきめ細かい指導が特徴。昨年度開始し、2年目のことしは200回、1000人以上の受講を目指している。 14日にプラザおおるりで開かれた講座はグループごとに申し込み可能な出張型。市が任命するデジタル活用支援員として講座を受け持つ佐藤洋行さんら2人が講師を務めた。女性4人が自分のスマートフォンを手に、無料通信アプリ「LINE」を使って複数人でのやりとりを楽しんだり、ビデオ通話を体験したりした。 受講生の1人は「8月に初めて講座を受けたが、まだ慣れないので申し
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静岡人インタビュー「この人」 由倉博美さん 島田税務署長に就任した
1983年名古屋国税局採用。徴収部や静岡県内税務署などで勤務し、金沢派遣国税庁主任監察官を経て7月から現職。島田税務署での勤務は2回目。57歳。 -管内の印象は。 「勤務は1995年以来。東海道の難所として有名な大井川流域にまたがる広大なエリアで、『帯まつり』をはじめ歴史と文化の薫り漂う地域。人当たりの柔らかさは当時と変わらない」 -抱負を。 「まずは新型コロナの感染状況に応じた危機管理を徹底する。納税者の実情に合った対応ときめ細やかなサービスに努め『納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現する』という使命を達成したい」 -印象に残っている業務は。 「徴収部では2009
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CO2削減成果、チラシに 島田・大鐘測量設計 活動10年の節目
環境省が推進するエコアクション21の認証・登録を受ける島田市の大鐘測量設計が活動10年の節目を迎え、事業で排出する二酸化炭素(CO2)削減の歩みや成果をまとめたPRチラシを作成した。昨年度は同省などが主催する第24回環境コミュニケーション大賞の環境経営レポート部門で優良賞を受賞し、2016年度から5年連続の入賞を果たした。 最も割合の多いガソリン消費量の削減に加えてICT技術の導入などに力を入れ、エコドライブの実践やエコカーへの買い換えを計画的に進めた結果、年間の完成工事高が10年で2・1倍に伸びる一方、CO2排出量は約31%減小した。 PRチラシは社員の家庭でもエコ活動について学んでも
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島田の金谷地区生活交流拠点 優先交渉権者と基本協定を締結
島田市は8日の市議会全員協議会で、旧金谷庁舎跡地にPFI方式で建設する金谷地区生活交流拠点の整備・運営事業者として大和リース、大河原建設などで構成する大和リースグループを優先交渉権者に選定し、基本協定を締結したと報告した。2022年度着工、23年10月の供用開始を予定している。 両社が出資する特別目的会社と近く仮契約を結ぶ。生活交流拠点は鉄骨平屋建てで延べ床面積は約1500平方メートル。南北の支所機能を集約し、地域包括支援センターや住民健診スペース、子育て支援の相談窓口が入る予定。金谷公民館などが入る「みんくる」、金谷体育センターなど隣接する既存施設の管理運営を一括で事業者が担うのが特徴
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藤本選手 悲願のメダル「よくやった」 島田の両親ら祝福
東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子で日本が銀メダルに輝いた5日、大黒柱として長年チームを引っ張ってきた藤本怜央選手(37)の地元・島田市鵜網では、米国との決勝戦を両親らが自宅からテレビ中継で見守った。染谷絹代市長らも市役所で応援し、悲願のメダル獲得に祝福の声が相次いだ。 藤本選手が3点シュートなど11得点を挙げ、終盤まで僅差で競り合った決勝戦。父泰年さん(63)と母千代乃さん(63)は姉、妹家族と一緒に声援を送った。惜しくも敗れたが、堂々の銀メダル。泰年さんは「アテネ大会以降、期待に応えられず挫折も味わったと思う。並大抵の努力ではここまで来られなかった。本当によくやった」とねぎ
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希少キノコのバーガー発売 島田の電球メーカー栽培
島田市川根町の大井川電機製作所が「ホホホタケ」と名付けて生産する希少キノコのハナビラタケを使ったハンバーガーを、同市幸町の「トラントトロワ・カフェ」が考案した。オーナーの原田真人さん(35)は「ユニークな地元食材を知る機会になればうれしい」と話している。15日から販売する予定。 ホホホタケは電球メーカーの同社が新規事業として栽培に挑戦し、白く華やかな見た目やこりこりした食感が特徴。首都圏を中心に全国に出荷し、認知度が高まりつつある。試作を重ね完成したバーガーは素材の味を生かすことを重視し、油で揚げたホホホタケにごま油と山椒で風味を付け、味噌を使った国産牛100%のパティ、レタスと一緒に手作
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昇太さんデザイン 島田・諏訪原城の御城印完成 寄付への返礼品
国指定史跡「諏訪原城跡」内の眺望スポット整備に向け、島田市観光協会が樹木の伐採費用を募っているクラウドファンディング「家康が見た絶景が見たい!プロジェクト」で、落語家の春風亭昇太さんが手掛けた御城印のデザインが完成した。9月中旬以降、返礼品として寄付者に発送する。 諏訪原城の魅力を全国に発信する「応援隊」の隊長を務める昇太さんが文字をしたため、背景には城にゆかりのある武田、徳川、今川家の家紋を配置した。返礼品は枚数限定の御城印に加え、緑茶や11月に予定しているイベントの参加券などを金額に応じてセットにした。 集まった寄付は本曲輪(くるわ)東側の市街地を一望できる地点の整備に活用する。目標
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島田・きものさんぽの店 店舗内にギャラリー 一点物「帯椅子」展示
島田市の川越し街道沿いの古民家を活用して着物文化を発信する「しまだきものさんぽの店」が1日、店舗内にギャラリーを設け、第1弾として「帯の椅子展」が始まった。正絹の帯を張り地に使用した一点物の椅子が並ぶ。25日まで。 椅子を受注・販売するのは静岡市駿河区の「オフィス・デコ」(白井純子代表)。家庭に眠っている帯のリメークが可能で、会場には柄も年代もさまざまな帯を使った椅子を展示している。3年前に事業を開始し、若い頃の思い出の品が持ち込まれるなど好評を得ているという。 午前10時~午後4時。店舗では緑茶やコーヒーなどを提供する「縁側カフェ」も開始した。着付け体験なども随時受け付けている。月曜
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空手全国大会へ意気込み 島田第二小6年 鈴木さん 「ベスト8目指したい」
群馬県で18、19日に開かれる第63回小学生・中学生全国空手道選手権大会(日本空手協会主催)の学年別形の部に出場する島田市立第二小6年の鈴木雫さんが1日、市役所を訪れて染谷絹代市長に意気込みを語った。 6歳で空手を始めた鈴木さんは小学3、4年次に続き3度目の全国大会出場。ことしはコロナ禍で県大会が中止になり、県内支部の推薦選手による選考会を1位で通過し全国切符を手にした。鈴木さんは染谷市長らの前でキレのある演武を披露し「力強い形を見せてベスト8を目指したい」と意気込んだ。 出場部門では各都道府県の代表選手53人が頂点を競う。染谷市長は「鈴木さんの活躍で市民皆が元気や勇気をもらえる。全力で技を
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お茶漬け、パスタ…店の味、食事キットで再現 島田「KADODE OOIGAWA」
島田市竹下の「KADODE OOIGAWA」は、施設内のお茶漬け店や農家レストランのメニューを簡単に再現できる食事キットの販売を開始した。担当者は「コロナ禍で自宅での食事が増える中、気軽にお店の味を楽しんでほしい」とPRしている。 第1弾は柳屋本店(焼津市)と共同開発した人気メニューの「朝茶漬け」。同施設のオリジナルブランド茶のティーバッグとかつお節、だしパックを2人分詰めた。深蒸しで火入れの強いタイプの茶葉を使い、かつお節に負けない香ばしさが特徴という。 農家レストラン「Da Monde」では形が悪いなどの理由で出荷できない野菜を積極的に活用していて、自宅向けに焼津産トマトを使ったパス
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正しいマスク着用、学ぼう 島田市、保健師が実演動画
島田市健康づくり課は新型コロナウイルス感染拡大を受け、正しいマスクの使用法を紹介する動画を制作した。デルタ株の感染力の強さを踏まえ、着脱時の注意点などを細かく伝えて感染予防効果を高めてもらうことが目的。ユーチューブの市公式チャンネルで配信している。 マスクでウイルスの侵入をどの程度防げるか、布や不織布など素材別に紹介した上で不織布マスクの利用を推奨し、着用前や外した後に手洗いや手指の消毒を行う▽隙間なく着用する▽外したり捨てたりする際に表面を触らない-などの注意点を保健師の実演を交えて紹介している。 市商工会のキャラクター「おしまちゃん」が語りかける形で編集した。昨年度制作した手洗い法、
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長野、山梨の特産品集う 中部横断道全通、SAや静岡空港内売店
中部横断自動車道の静岡県と山梨県を結ぶ区間が29日に全線開通することを記念し、静鉄リテイリングは運営する東名・新東名高速道サービスエリア(SA)内売店や静岡空港内の売店で長野、山梨両県の特産品を集めた「信州・甲州フェア」を開いている。10月中旬までの予定。 山梨県産のシャインマスカットやピオーネに加え、両県の代表的な銘菓、そばやほうとう、野沢菜など約50種類をそろえた。桔梗屋(山梨県)が直営店「黒蜜庵」のみで扱うカステラやどら焼きなどの商品も並ぶ。 静岡空港内「しずおかマルシェ」の松島知哉店長は「コロナ禍で多くの人が旅行を控える中、身近な店舗で両県の味を楽しんでほしい」と話した。フェアは
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居住・都市機能、4地域に誘導 島田市が立地適正化計画案
島田市はこのほど、少子高齢化などを前提に持続可能な都市づくりを推進するための「立地適正化計画」の素案をまとめた。JR島田駅周辺など市内四つの拠点周辺に居住誘導区域と都市機能誘導区域をそれぞれ設定し、生活サービスの維持や快適な居住環境の形成を目指す。 拠点はJR島田駅や市役所を含む中心部と六合、初倉、金谷の4地域で、居住誘導区域は人口密度や公共交通の利便性などを基準に設定した。土砂災害警戒区域や浸水想定区域を除外したため、金谷地域ではJR金谷駅や大井川鉄道新金谷駅周辺が区域外になった。工業用地や住宅地の整備を進める新東名高速道島田金谷インターチェンジ周辺の一部も居住誘導区域とした。 都市機
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新校舎・体育館の完成祝う 島田四小で式典 広々階段、交流の場に
老朽化に伴う建て替えがおおむね完了した島田市立第四小で25日、校舎と体育館の竣工(しゅんこう)式が行われた。児童は4月から新校舎で授業を受けていて、7月に完成した体育館は新学期に利用を開始した。 新校舎は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積は約6200平方メートル。昇降口の正面に広々とした「階段学習室」を設け、学習発表や異学年交流の場として使用する。 木材を多く用い、特別教室はガラス張りにするなど開放感ある空間が特徴。教室には電子黒板を導入した。 1階には地域住民が利用する「けやきホール」、鉄骨造り2階建ての体育館には放課後児童クラブが入居する。 新体育館で行った式典で、染谷絹
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ワクチン 妊婦優先接種へ 島田市、障害者の保護者も
島田市は24日、市内の妊婦やパートナー、重症心身障害児の保護者らを対象とした新型コロナワクチン優先接種の予約を9月1日から受け付けると発表した。接種は4日から。 出産予定日が9月1日以降の妊婦約340人に加え、医療的ケアが必要な障害児や障害者の保護者らにはがきで通知する。市は基礎疾患のある人に加えて12~18歳へのワクチン接種を先行して進めているが、妊婦に加え、障害児者の保護者のニーズも高いと判断した。 接種予約はインターネットかLINE、コールセンター<電054(270)8643>へ。
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茶農家出身の太田さん 島田「KADODE」茶寮でおいしさ発信
幅広い茶の楽しみ方を提案する島田市竹下の複合施設「KADODE OOIGAWA」内の茶寮で、同市初倉地区の茶農家出身の太田昂甫さん(28)が、生産者の顔も持つ唯一のスタッフとして活躍している。栽培の知識や経験を生かしつつ「大井川流域の茶のおいしさを知ってほしい」と奮闘中だ。 茶寮では庭園を眺めながら、落ち着いた雰囲気で川根、金谷など地元産の高級茶と菓子を楽しむことができる。藤枝産の玉露をシェーカーで急速に冷やして提供したり、季節ごとに和洋の菓子を組み合わせたりと、産地や製法ごとに異なる茶の魅力を紹介している。 太田さんは代々続く茶農家の長男。大学卒業後は茶の小売店に就職して全国の店舗を回
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河川活用イベントを募集 島田・蓬莱橋右岸側を活性化
国土交通省と連携して蓬莱(ほうらい)橋周辺の整備に取り組む島田市は31日まで、蓬莱橋右岸側の河川空間を活用してアウトドアイベントなどを行う民間事業者や団体の企画提案を募集している。2022年度からの整備に向けた社会実験に位置付ける。 水辺の自然を生かしたカフェやマルシェ、キャンプなどを想定し、10~11月に実施する予定。大井川流域の産品などを扱うことで地域の活性化にもつなげる。社会実験の費用は主催者が負担し、河川区域の使用料は無料。 同省の「かわまちづくり支援制度」に基づく取り組みで、右岸側は22年度から5年間でハード・ソフトの整備を進める。左岸側ではこれまでに「蓬莱橋897・4(やくな
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七夕の願い、煙に乗り天へ 大井川鉄道 SLで短冊「お焚き上げ」
大井川鉄道(本社・島田市)は20日、同市のKADODE OOIGAWA内観光案内所「おおいなび」の来場者が願い事を書き込んだ七夕飾りの短冊を、同社の蒸気機関車(SL)のかまに投入する「お焚(た)き上げ」を行った。 短冊は観光案内所に直結する大鉄の門出駅や隣の合格駅など縁起の良い駅名にちなんだ絵馬風の五角形で、おおいなびのスタッフが手作りした。旧暦の七夕に合わせて8月7日までササを飾って記入を呼び掛けたところ323枚が集まり、試験合格や家族の健康、新型コロナの収束などさまざまな願い事が寄せられた。 この日は新金谷駅のホームに入った出発前のSLのかまに、機関士の坂下裕之さんが「皆さんの願いが
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商店街「七地蔵」巡り健康ポイント 街歩きを楽しんで 島田市、商店街連合会と連携
島田市は市商店街連合会と連携し、市民の健康作りを応援するポイント制度「しまだ健幸マイレージ」のスタンプを商店街に点在する7体の地蔵近くに設置した。「健康増進を兼ねたお地蔵さん巡りと街歩きを楽しんでほしい」と企画した。 地蔵は新市誕生10周年を記念し、2016年に地元石材店などの協力を受けて駅前中央通りと本通2~7丁目にそれぞれ建立した。2丁目のヨコヤマ靴店前の地蔵は「足の健康」、3丁目の市地域交流センター歩歩路前は「家族融和」などそれぞれテーマがある。 しまだ健幸マイレージは専用のポイントカードに目標を書き、検診の受診や講座参加などを通じてポイントをためるとさまざまな特典がある。市健康づ
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広報しまだ、アプリで気軽に 10言語翻訳、音声読み上げも
島田市は、全国の自治体広報紙や観光情報などを多言語で閲覧できるアプリ「カタログポケット」内で「広報しまだ」の配信を開始した。英語や中国語、ポルトガル語など10言語に対応する。 市民に身近な情報が詰まった広報紙を、在住外国人を含めより多くの人に読んでもらおうと導入した。広報紙の内容が自動機械翻訳されるほか、文章の音声読み上げ、文字の拡大表示などが可能。 無料通信アプリLINEの市公式アカウントを通じて閲覧を呼び掛けたところ、7月15~31日までに1万7856回のアクセスがあった。市公式ホームページ内での広報しまだへのアクセス数は1カ月で千件に満たないといい、市広報課の担当者は「スマートフォ
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テークアウト弁当好評 島田の飲食店が毎週金曜販売、当面継続
島田市内の飲食店が市の協力を受け、毎週金曜日にテークアウトの弁当販売をプラザおおるり1階玄関ホールで行い、好評を得ている。新型コロナの感染拡大を受け、当面続ける方針。 県飲食業生活衛生同業組合島田支部に所属する店舗が入れ替わりで参加している。13日にも人気居酒屋店の弁当や丼、カレーなどが並び、近隣住民や市職員らが次々と訪れて買い求めた。 浅井雅広支部長は「予約のキャンセルが相次ぎ、厳しい状況。テークアウトに力を入れていきたい」と話した。 次回は20日に予定している。午前11時半からで、売り切れ次第、終了する。
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平和願い、短冊につづる 島田の高校生8人企画【動画】
島田市平和祈念式典が15日に同市のプラザおおるりで開かれ、平和祈念事業の実行委員を務める高校生8人が市民に呼び掛けて制作した「平和七夕」を披露した。平和への願いや決意をつづった短冊463枚が集まった。 戦争を知らない世代が平和を考えるきっかけをつくろうと旧暦の七夕に絡めて企画し、イベントや図書館に出向いたり、友人や家族に呼び掛けたりして短冊を集めた。 会場では同市扇町で長崎型原爆の模擬爆弾が投下された1945年7月26日の島田空襲に関する資料や、子どもたちの作文なども展示した。 (島田支局・中村綾子)
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島田で祈念式典「七夕」発表 高校生、短冊に平和願う
島田市平和祈念式典(市平和祈念事業実行委主催)が15日、同市のプラザおおるりで開かれた。実行委員として式典の運営などに携わってきた市内の高校生8人が、市民に呼び掛け制作した「平和七夕」を発表した。 「平和七夕」は若い世代に平和の大切さを考えてもらおうと考案し、平和への願いが書かれた短冊463枚をササに飾り付けて会場に飾った。実行委員の舩島珠凜さん(島田工2)は「(長崎型原爆の模擬爆弾が落とされた)島田空襲のことを自分も周囲も知らなかった。戦争が身近な問題であることを多くの人に知ってもらいたいと思った」と話した。 式典では黙とうに続き、代表者による献花や市平和都市宣言の朗読を行った。新型コ
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静岡人インタビュー「この人」 朝倉純夫さん 60周年を迎える島田ロータリークラブの会長に就任
1962年に創立し、来年節目の年を迎える組織で48人の会員を率いる。大河原建設社長。島田建設業協会、島田建設工業団体連合会の会長なども務める。73歳。 -活動方針は。 「『変化する時代に適応し、目標を達成し、さらにこの先に前進しよう』を指針とした。新型コロナの影響でここ2年間思うような活動ができなかったが、本年度は感染防止策を徹底し、知恵を絞ってできる限り事業を実現したい」 -重点事業は。 「来年5月に予定する60周年記念式典の成功が大きな目標。組織の若返りと会員増強は喫緊の課題として取り組む。島田地域の活性化に向けて長期的なビジョンを考える委員会を立ち上げるなど、新たな挑戦も始める
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諏訪原城跡 家康が見た景色、再現へ 島田市観光協、伐採費募る
島田市観光協会はこのほど、国指定史跡「諏訪原城跡」内の眺望スポット整備に向け、樹木の伐採費用を募るクラウドファンディング「家康が見た絶景が見たい!プロジェクト」を開始した。落語家の春風亭昇太さんが隊長を務める「諏訪原城応援隊」とタッグを組み、整備費獲得と合わせて史跡の全国的な認知度向上も目指す。 牧之原台地に位置する諏訪原城は戦国時代に武田、徳川両軍の攻防の舞台となった山城で、1575年に徳川家康によって攻め落とされた。本曲輪(くるわ)の東側からは市街地や大井川、富士山の絶景を楽しむことが出来るが、整備費用に限りがあり木の伐採は進まず、現在は眺望スポットの左右に木が生い茂っている。 本曲
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タリバン、カブール制圧「今後の動き とても心配」 島田・レシャード医師(アフガン出身)吐露
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが首都カブールを制圧して勝利宣言したことを受け、16日、島田市在住で同国出身の開業医レシャード・カレッドさん(71)は「今のところ武力衝突は起こっていないようだが、今後タリバンがどう動くのかとても心配だ」と不安を口にした。 レシャードさんにはカブールと現地支援を行う認定NPO法人の拠点を置く南部カンダハルにそれぞれ暮らす弟がいる。ここ数日はインターネットや電話がつながらない状況が続いたが、15日夜までに連絡がつき、カブールの弟は「銃声などはなく、危険は感じない」と話したという。一方で空港が制圧されたとの情報もあり、レシャードさんは「いつ衝突があってもお
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中高生、社会貢献に一歩 島田で「1日ボランティア」
島田市市民活動センターは今月、市内の中高生を対象とした「夏休み1Dayボランティア」を各地で開いている。身近な社会貢献を通じて地域を支える担い手を育てようと初めて企画し、障害者支援や地域活性化などに取り組む8団体の活動に計81人が参加する。 認定NPO法人フリースペース・うぇるびーが運営する放課後等デイサービス「おれんじ柳町」には10日、島田実業高等専修学校3年の中野由希名さん(17)が訪問し、利用者と一緒に工作をしたり、おもちゃで遊んだりした。障害児支援の仕事に関心があるという中野さんは「とても楽しい。初対面の子どもとの接し方などが勉強になった」と充実した表情を見せた。 活動はこのほか
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茶況(8月10日) 牧之原茶園の再整備プラン 5市にモデル地区設定へ
牧之原茶園に関わる自治体や団体でつくる「牧之原茶園の再編整備プラン推進協議会」はこのほど、茶生産体制の強化や作物転換などを進めるため島田、牧之原、掛川、菊川、御前崎の5市別に設定するモデル地区の素案をまとめた。年度内に策定する整備プランの中で正式決定する。 モデル地区は需要に応じた茶生産や農地集積・集約▽作物転換による複合経営の推進▽水利組合の統合など効率的な施設利用▽農地の保全管理-と目的別の4パターンに分類し、対象工区を定めた。島田市内で開いた生産者との意見交換では農薬の飛散対策や基盤整備が課題に挙がり「農地集約には地域の話し合いの場やリーダー役も必要」などの声が上がった。 今後は各
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「11年間の東海道」知って 島田宿・金谷宿史跡保存会、「掛川坂」の看板を設置
島田宿・金谷宿史跡保存会はこのほど、1604年の大井川の大洪水で島田宿が押し流されたことを受けて東海道の迂回(うかい)路として使われ「11年間の東海道」とも呼ばれる「掛川坂」の案内看板を島田市志戸呂に設置した。 洪水によって山地沿いの元島田に宿が移されたことから、通常よりも北側で大井川を渡って掛川坂を上り、日坂宿に向かうルートが1615年まで利用されたという。もとの木造看板は旧金谷町教育委員会が設置したが老朽化が激しく文字も消えかけていたため、同会が地図も入れた上で新たに作成した。 現地で会員らに掛川坂の歴史を説明した植野修相談役は「何度も洪水が発生した大井川の歴史ならではの『仮の東海道
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若年層にワクチン情報 島田市が冊子作成、夏休みの接種支援
8月から12~18歳への新型コロナワクチン接種を開始した島田市はこのほど、接種に不安を持つ子どもや保護者の判断材料にしてもらうことを目的にパンフレット「しまだ新コロナビ」を作成した。12~15歳の家庭に送付したほか、集団接種会場には小児科医が対応する専用レーンを設けて夏休み期間中の接種をサポートする。 市医師会などの協力で作成したパンフレットにはワクチンの効果や安全性、接種後の副反応など、現時点の情報を平易な言葉でまとめた。「接種したい」「迷っている」「どちらかというと嫌」など自分の気持ちを選んだ上で読み進める形式で、接種する人、しない人双方の考え方の事例も示した。 作成に携わったケンこ
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平和の輪、高校生の手で 新たな催しや式典ライブ配信 島田の実行委員会、8人奮闘
島田市平和祈念事業実行委員会にことし、市内の高校生8人が加わり、島田空襲に関連した慰霊の集いや戦没者追悼行事の企画・運営を行っている。「若い世代に戦争の記憶を伝えたい」と七夕を題材に平和を願うメッセージを集めるプロジェクトも進め、15日の市平和祈念式典で披露する予定だ。 高校生委員は公募で集まった島田商、島田工、島田樟誠の8人。世代を問わず参加しやすい行事として、市内では旧暦で行う七夕にちなんだ「平和七夕」を考案した。7月末には中心部で行われたマルシェに出展し、親子連れらに短冊への記入を呼び掛けた。 8人は遺族会のメンバーから体験談を聞き、長崎型原爆の模擬爆弾(通称・パンプキン)が投下さ
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大型七夕飾り登場 島田の商店街 5メートル、ライトアップも
島田市本通5丁目のぴ~ファイブ前にこのほど、大型の七夕飾りが登場した。旧暦の七夕に合わせて行う恒例の夏まつりが新型コロナの影響で2年連続中止となる中、市商店街連合会などでつくる実行委が「中心市街地を明るくしたい」と企画した。8日まで。 長さ約5メートルの七夕飾りを掲げ、短冊を飾り付けるササを設置した。夜は天の川をイメージしたライトアップも行う。期間中は商店街の約20店舗に短冊を用意し、願い事を書いて飾り付けた子どもに記念品をプレゼントする。 この日は同施設に遊びに来た子どもたちが短冊に将来の夢などを書き、ササに飾り付けた。まちづくり島田の佐久間章次さんは「少しでも夏らしい雰囲気を味わい、
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元公邸料理人、地元島田で開業 型にはまらず「面白い」料理
在クロアチア日本大使館で公邸料理人を務めた経験のある島田市出身の天野裕平さん(34)が都内からUターンし、同市中心部に創作料理店「C-2 HINODE」を開業した。老舗料亭や海外で磨いた技術を生かし「型にはまらず、面白い料理で楽しませたい」と意気込んでいる。 天野さんは関西の大学を卒業後、京都吉兆名古屋店で修業した。その後、公邸料理人に採用されると約3年間クロアチアで過ごし、政財界のゲストらを招いた会食を担当した。イベントでは魚をさばいてすしの握りを披露する機会もあり、「日本文化を正しく伝えないといけない。貴重な経験だった」と振り返る。 帰国後は東京五輪の開催を楽しみに都内の和食店に勤務
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島田空襲の犠牲者悼む 遺族や地元住民 被爆者慰霊のつどい
長崎型原爆の模擬爆弾(通称・パンプキン)と言われる爆弾が投下された1945年7月26日の島田空襲の被爆者を慰霊するつどいが26日、爆心地の扇町公園で開かれ、遺族や地元住民の代表らが黙とうをささげた。 被爆犠牲者の氏名が刻まれた記念碑「平和之礎」の前で参加者がそれぞれ献花し、犠牲者の冥福を祈った。第二小6年の土屋湊翔さんが「戦争が起こらない明るい社会や未来をつくるため、一人一人の幸せ、誰もが幸せであることが大切。それが一番の平和」と平和への誓いを述べた。 島田空襲では約4・5~5トンの爆弾が米軍機から投下され、少なくとも47人が死亡、150人余りが負傷した。つどいの様子は島田工業高の生徒が撮影
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島田に着物の発信拠点 レンタルや着付け、販売も 川越し街道「さんぽの店」
着付け体験や街歩きを通じて着物文化を発信する島田市の「しまだきものさんぽの会」が24日、同市の川越し街道に初の活動拠点を設けた。着物や浴衣のレンタル、着付けなどの体験プログラムを提供し、風情ある街並みを生かした街道エリアの活性化を目指す。 「しまだきものさんぽの店」と名付けた活動拠点は長年空き家だった市博物館近くの民家。着物や小物類を保管するほか、ワークショップや展示、中古着物の販売などに活用する。この日はオープニングイベントがあり、涼しげな浴衣姿の来場者でにぎわった。博物館で開催中の髪飾りをテーマにした企画展に合わせ、浴衣の着付け体験も行われた。 同会は着物ファンの市民らが5年前に結成
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島田産ホップ収穫始まる クラフトビール生産へ 合同会社 初年の2倍4.8キロ
島田市伊久美地区で19日、ビールの原料となるホップの収穫作業が始まった。合同会社「ビアホップおおいがわ」(小林浩樹代表)が昨年試験栽培を開始した農地では、初年の約2倍の約4・8キロを収穫した。年内のクラフトビール生産を目指している。 栽培2年目を迎えたことしは、同農地に加えて醸造場としてリニューアル中の旧加工体験施設「やまゆり」横にも作付けしたが、カモシカの食害や長雨の影響を受けて生育が遅れているという。2年目の株は順調で、昨年よりも一回り大きく成長した黄緑色の実を丁寧に手作業で摘み取った。 収穫したホップは地元で使われていたシイタケ用の乾燥機を使い、12時間ほどかけて乾燥作業を行った。酒造
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高校生プロジェクト始動 島田 駅前店舗でスイーツ販売へ
公共空間の活性化を目的に島田市の駅前緑地に設置されている共有キッチン付き店舗「サンカクキッチン」を舞台に、市内の高校生が自由な発想で事業の実現を目指すプロジェクトが始まった。12人の高校生が参加し、夏休み期間などを活用して商品販売に取り組む予定。 13日に店舗前で初回のミーティングが開かれ、島田商業、金谷、焼津中央の3校から生徒が集った。3グループに分かれてサンカクキッチンを運営する菱谷真美子さんらと話し合い、全グループがスイーツの販売を提案。SNSをチェックしたり、レシピサイトを検索したりしながら、商品や店舗名に関するアイデアを出し合った。 今後は菱谷さんのサポートを受けながら事業計画
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福用の「いいね!」パチリ 電車や風景 魅力伝え 島田の特支校 大鉄駅で写真展
吉田特別支援学校駿遠分教室(島田市福用)中学部の生徒6人が学校周辺の魅力を写真で伝える授業に取り組み、14日、大井川鉄道福用駅の駅舎で「福用、いいね!写真展」を開始した。風景や植物など、思い思いの視点で撮影した作品が並ぶ。21日まで。 7月上旬に3日間かけて福用駅周辺などを散策し、デジタルカメラやタブレット端末を使って生徒が魅力的に感じた被写体を捉えた。数百枚の中から各自がお気に入りの3枚を選び、一部を額装した。福用駅に到着した電車の姿や道端に咲く花、山に雲がかかった幻想的な風景などが無人駅の駅舎を彩った。 この日は会場の装飾などを行い、駅前でテープカットをして写真展開催を祝った。建物に作ら
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さわやかしまだ 観光大使に3人決定 3年ぶりコンテスト
島田市の観光親善大使を決める「さわやかしまだコンテスト」(市観光協会主催)が10日、市内で開かれ、いずれも市内在住の池田友希さん(24)、川井麻由佳さん(21)、塚本加奈さん(34)の3人が第13代「さわやかしまだ」に決まった。 3人は祭りなどの観光行事に参加し、島田市の情報を幅広くPRする。任期は8月から2年間。富士山静岡空港株式会社に勤務する池田さんは「アフターコロナの観光振興に向けて地元の魅力を再発見してもらいたい」、常葉大3年の川井さんは「島田の良さを学んでたくさんの方に伝えたい」、日本料理店「魚一」の若おかみで三重県出身の塚本さんは「県外出身だからこそ分かる島田の魅力を発信したい
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建築デザイナー、モデルハウスで競演 藤枝・末広建設がプロジェクト「匠創物語」
静岡県内で活躍する複数の建築デザイナーが分譲型モデルハウスで家づくりを直接PRするプロジェクト「匠創(しょうそう)物語」が7月、島田市御仮屋の分譲地でスタートした。藤枝市の末広建設が主体となり、通常は個人で活動する4社のデザイナーが第1弾として参加した。 住宅購入を考える顧客が複数の建築デザイナーと出会う場を創出し、多様な暮らし方や個性のある家づくりを実現してもらおうと企画した。現在は4区画にほぼ同じ建築面積の3棟が完成した。土間を使って室内とデッキに一体感を持たせた家、共働きやリモートワークがしやすい機能的な家など、予算の範囲内で空間や動線に工夫を凝らした家が並ぶ。 参加したあすなろ設
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全国大会活躍誓う 島田市の高校生、市長に意気込み
島田市は7日、スポーツ、文化などの分野で今夏の全国大会に出場する市内の高校生の激励会をプラザおおるりで開き、4校の代表生徒らが染谷絹代市長に活躍を誓った。 全国高校放送コンテストアナウンス部門など2大会に臨む島田高放送部の小山絵里さん(3年)は「応援してくれた方々への感謝の気持ちを表し精いっぱいアナウンスしたい」、新体操男子団体で全国切符を手にした島田工業高新体操部の矢部聖晴部長(3年)は「先輩たちに負けない素晴らしい結果を残したい」と力強く語った。 染谷市長は「目標を持って全力で挑む夏。市民皆が応援している」とエールを送った。 このほかの全国大会出場者は次の通り。 島田商弓道部 女
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子ども食堂開業へ奮闘 島田に移住の津守さん、日中はカフェに
絵本の出版やイラスト制作などの活動を行い、昨年島田市に移住した津守奈々さん(23)が、同市本通の商店街の空き店舗をリノベーションし、子ども食堂を兼ねたカフェの開業準備を進めている。今夏の開業を目指し「子どもや地域住民の『居場所』を作りたい」と奮闘中だ。 兵庫県尼崎市出身の津守さんは海外への一人旅をきっかけに高校を中退し、18歳で絵本「ひらいてみてみ」を自主出版した。絵本作家としての活動を応援する友人が縁で島田市を訪れるようになり、昨年本格的に移住、リラクゼーションサロンを開業している。 もともと子どもが好きで「子ども食堂を開きたい」と考えていたところ、物件に出合ったことでカフェ開業を決断
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児童の下校見守り、通学路の安全確認 島田署など
島田署などは5日、島田市立第一小の下校時に合わせて見守り活動や通学路の安全確認を行った。 署員や県交通安全協会島田地区支部のメンバー、市職員ら20人超が参加した。正門と裏門の二手に分かれ、児童に横断歩道での左右確認などを呼び掛けたほか、ガードレールや路側帯のない場所など通学路の危険箇所をチェックした。 周辺ではパトロールや検問などドライバーへの注意喚起も行った。 (島田支局・中村綾子)
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川根温泉入館800万人 節目の家族に記念品 島田
島田市川根町笹間渡の「川根温泉ふれあいの泉」の入館者が4日、800万人を達成し、記念セレモニーが開かれた。800万人目となった静岡市清水区の会社員下平和徳さん(48)一家が記念品を受け取った。 妻の実家がある島田市を訪れていた下平さんは3世代の5人で施設を訪れた。染谷絹代市長らと一緒にくす玉を割り、花束を受け取ると「突然で驚いたが良い記念になった。子どもたちとプールや温泉を楽しみたい」と話した。入浴剤や塩ラーメンなど特産品の詰め合わせも贈られた。 同施設は1998年にオープン。大井川鉄道の蒸気機関車(SL)を眺めることができる露天風呂や宿泊コテージが人気を集めている。 (島田支局・中村
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持ち運び便利で無添加、スティック型せっけん好評 島田の障害者就労支援事業所が製造・販売
障害者の就労支援に取り組むNPO法人こころ(菅原小夜子理事長)が運営する島田市金谷中町の就労継続支援B型事業所「りなむ」が、リップクリームのように繰り出して使うスティック型のせっけん「おでかけせっけん」を製造・販売し、好評を得ている。 同事業所は約10年前から天然素材・無添加のせっけんづくりを続けている。新型コロナウイルスの流行を受けて手洗いの重要性が指摘される中「外出先で使うことのできるせっけんがあると便利」(職業支援員の横山宏美さん)と、昨年秋に商品化した。オリーブやココナッツなどの植物油に殺菌作用のあるティーツリー、ユーカリなどの精油をブレンドし、容器に詰めた。 手作りのため少量ず
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川根高生が知事選題材授業 記事で政策比較、自分なりの「一票」
川根高(川根本町)の生徒が6月に行われた知事選に合わせ、新聞記事を活用して立候補者の政策を比較する授業に取り組んだ。情報を取捨選択し、自分なりの考えを持って一票を投じるには-。投票用紙を用意して模擬投票も行い、有権者として何が必要かを考えた。 現職川勝平太氏と新人の一騎打ちとなり、川勝氏が4選を果たした知事選。選挙期間中の6月14日、3年生16人が静岡新聞に掲載された両候補の対談や告示日の第一声、アンケートや特集記事などを基に「リニア水問題」「新型コロナ対策」「経済対策」「将来ビジョン」の4テーマで両氏の政策を表にまとめた。 「あまり発言していない内容は優先順位が低いのかな」「この人は女
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近づく閉校 金谷高全日制、新入生13人 学びや彩る青春 少人数で個性生かし成長
静岡県立高再編の一環で2024年度から単位制定時制高校として新たなスタートを切る予定の金谷高(島田市)に本年度、全日制最後の生徒13人が入学した。「3年間ずっと仲良く」と話す生徒たちはこのほど、文化祭でクラス単位のブース出展を企画。少人数ながらも充実した学校生活を送っている。 島田や近隣市町から通う13人の志望動機はさまざまだが、あえて少人数の学習環境を選んだ生徒が多い。ホームルーム委員の海野諒さん(焼津市)は「生徒一人一人を尊重してくれる雰囲気がある」。松本紗乃さん(島田市)は「最初は不安だったけれどすぐに仲良くなれた。話し合いの場も緊張しない」とメリットを語る。 3、2年生が卒業すれ
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島田市の旧金谷中跡地、活用を模索 利用無料、民間事業者募る アウトレット建設事業中止で
島田市は1日、アウトレット建設事業が中止になった旧金谷中跡地(同市金谷富士見町)の活用可能性を探るため、土地を実験的に利用する民間事業者の募集を開始した。1日単位から1カ月まで無料で利用できる。来年1月末までを活用期間とし、7月14日まで応募を受け付ける。 旧金谷中跡地は周囲を茶畑に囲まれた約5・5ヘクタールの更地。遠くに富士山を望む見晴らしの良さに加え、静岡空港や東名、新東名高速道インターチェンジにも近い。市はこうした環境を生かしてレンタサイクルの拠点▽簡易的なグランピング施設▽アウトドアイベント-などの利用を想定する。事業の中止を受け、昨年12月には島田市商工会がドライブインシアターの
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静岡人インタビュー「この人」 池谷愛子さん 島田市の公会堂で子ども食堂を開始
島田市の東町公会堂「ひなた」を拠点に幅広い子育て支援活動に取り組む「あい愛サロンの会」の会長。6月末に第1回の子ども食堂を開いた。70歳。 -子ども食堂の実施を決めた理由は。 「新型コロナウイルスの影響でコミュニケーションが取りづらくなり、家庭の困窮や子どもたちの心の健康に対するサポートが必要と感じた。家にこもりがちな時こそ、外に出てリフレッシュする場が必要」 -どんな内容か。 「月1回の開催日に会員手作りの昼食をテークアウトで提供するほか、ミニ生け花や茶道、将棋、手芸などの体験ができる。地域の協力で畑を借りたので、野菜や花の苗を植えて食育や講座にも活用したい」 -これまでの歩みは
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五輪事前合宿始動 市民と動線分離/買い物代行…島田市職員奔走 シンガポール卓球五輪代表「安心して練習」
東京五輪に出場する卓球のシンガポール代表選手団が海外勢として県内初の事前合宿を開始した島田市で29日、チームの練習がスタートし、同日午後には一般市民の見学受け入れも始まった。期間中は新型コロナウイルス感染症防止策として一般市民との動線分離や厳格な行動管理が求められており、市職員は選手の移動時の配慮や生活面のサポートに奔走している。 市は市総合スポーツセンター「ローズアリーナ」内の一部を立ち入り禁止とし、練習場所のメインアリーナと隣接する洗面所などを含めた空間一体を“隔離”。選手団はメインアリーナに直結する搬入口を利用し、一般利用客との動線を分けた。 見学は2階席か
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新聞でSDGs考える 島田・川根中、関連記事探しスクラップ
島田市立川根中で28日、新聞を活用して持続可能な開発目標(SDGs)を考える授業が行われ、3年生25人が新聞の読み方や川根地域の歴史、魅力を学んだ。生徒は年間を通じてSDGsに絡めた探求テーマを設定し、地域課題の解決法などを考える。 地元の工藤新聞店が同日から1週間にわたって静岡新聞を無償で提供し、学習に役立ててもらう。この日は矢沢和宏静岡新聞NIEコーディネーターが講師を務め、生徒は朝刊を読んでSDGsに関連する情報を探したり、スクラップの仕方を学んだりした。 矢沢コーディネーターは大井川の成り立ちや歴史が川根地域の地名や文化に深く関わっていることを紹介し、「地元の良さを再発見し、世界
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小規模特認校、継続へ 島田市教育長 新選定に川根小か大津小
島田市の浜田和彦教育長は28日の市議会6月定例会一般質問で、2024年度の北部4小と第一小の統合に関連し、閉校する伊久美小で運用している小規模特認校制度を市として継続し、川根小か大津小を新たに選定する方針を示した。天野弘氏への答弁。 小規模特認校制度は通学区域外の市内全域から通学を認める制度で、伊久美小は2003年度に導入。豊かな自然や小規模ならではの教育環境を求め、現在全校児童33人中4割超の14人が利用している。直近10年間の利用割合の平均は33・2%。今後は要項を定め、地元との調整や通学の安全なども考えた上で対象校を決定する方針。 このほか、4校で続けられてきた文化活動については「
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卓球シンガポール選手団 五輪事前合宿、島田市に到着
東京五輪に出場する卓球のシンガポール代表選手団が27日来日し、事前合宿先の島田市に到着した。事前合宿を行う海外選手の県内入りは同市が初めて。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底し、市総合スポーツセンター「ローズアリーナ」を拠点に7月18日まで滞在、大会に向けた最終調整を行う。 選手団は今後合流するメンバーを含めた16人で、全員ワクチン接種を済ませているという。この日は女子団体のリン・イエ選手(24)ら6人が午前9時ごろ、直行便で愛知県の中部空港に到着。空港検疫で全員の陰性を確認し、午後1時過ぎにバスで島田市内の滞在先のホテルに到着した。 一般利用客との接触を避けるため、正面玄関とは別の入
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空き家問題 約半数67件解決 島田市議会で市長答弁
島田市の染谷絹代市長は25日の市議会6月定例会一般質問で、市空家等対策計画(2019年度から7年間)策定時にまとめた「対策が必要な空き家」127件のうち、約半数の67件で解体や利活用などの解決に至ったと明らかにした。森伸一氏への答弁。 同計画では市建築住宅課にワンストップの相談窓口を設け、専門家らと連動して利活用や相続などの問題に対応する方針を示している。同課によると、自治会や市民から相談を受けた127件の所有者を特定し、34件は解体、3件が利活用に至り、30件は適正に管理されるようになった。 このほか、倒壊の恐れなどを理由に市が認定する「特定空き家」に19、20年度で計5件を認定し、こ
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東京五輪「新しい形の祭り」に 島田出身の俳優別所哲也さん 静岡空港でトーチつなぐ【五輪聖火リレー】
静岡空港で24日午前行われた聖火リレーの走者として島田市出身の俳優別所哲也さん(55)が登場し、滑走路を臨む石雲院展望デッキへと聖火を届けた。「空港は世界とつながる場所。コロナ禍で大変な時期だからこそ、日本から、静岡から思いを届けていきたい」と充実した表情を見せた。 聖火を受け取った別所さんは笑顔で手を振りながら緩やかな坂道を上ってデッキに到着し、拍手で出迎えられた。「自分にできることは何だろうと考え、皆さんと一緒に坂道を上るような気持ちだった」と振り返った。 短編映画祭など国際的な活動に加え、県や島田市の大使を務めるなど故郷への思いは強い。「大井川のそば、島田市で育った小さい頃の気持ち
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デジタル活用例を紹介 島田市商工会、静岡県と意見交換
島田市商工会は18日、静岡県デジタル戦略局との意見交換を同商工会金谷支所で行い、新型コロナの影響を受ける飲食店の応援企画などの事業や業務効率化など、コロナ禍で同商工会が力を入れてきたデジタル技術の活用事例を紹介した。 県が「ふじのくにDX推進計画」の策定に合わせて進める、現場の課題や先進事例に関する聞き取りの一環。同商工会はインターネットの事前予約・決済を取り入れた割引販売「テークアウトフライデー」やオンラインアンケートを活用した還元キャンペーンなど非接触型の事業を次々と展開していて、岡村修会長は「成功事例をつくることで会員事業所がデジタル化のメリットを感じ、導入促進にもつながる」と手応え
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大井川をテーマ 連作40点鑑賞を 島田出身の画家広住さん 小中学校で巡回展示
大井川をテーマに絵画制作を続ける島田市出身の画家広住道夫さん(80)=東京都八王子市=がこのほど、四季折々の大井川を描いた40点の連作「大井川ファンタジーの世界」を大井神社に奉納した。子どもたちに鑑賞してもらおうと、4月以降、同作を市内の小中学校で巡回展示する「アートキャラバン」に取り組んでいる。 作品は4号サイズで、春夏秋冬それぞれ10点ずつ。水彩にパステルを加えた幻想的なタッチが特徴で、大きく蛇行する大井川の流れや蓬莱橋のある風景、夕日を浴びて輝く水面など、さまざまな大井川の表情を捉えている。 これまで広住さんの母校の六合小・中を巡回し、今月は六合東小で展示中。16日には同小の3年生が総
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島田、3期目の染谷市政 課題着手へ将来像共有を【黒潮】
5月の島田市長選で3選を果たした染谷絹代市長が、市総合計画の後期基本計画(2022年度から4年間)策定に向け、新たに三大戦略として「縮充(しゅくじゅう)」「循環型社会」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を掲げる方針を示した。 「縮充」は人口減少・少子高齢化の中で必要な施策や事業に資源を集中させつつ充実を図る-という考え方だが、市民側からは単なる「縮小」と受け止められかねない。「将来も持続可能なまちであり続けるため、3期目だからこそできることがある」と語る染谷市長の決意と受け止め、課題に切り込む姿勢とともに、目指す将来像を丁寧に説明し、住民と共有する市政運営に期待したい。 市の人
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大井川流域に点在 火の見櫓の風景、後世に 磐田の鈴木正善さん木炭画 川根本町、島田市に寄贈
磐田市の絵画講師鈴木正善さん(78)がこのほど、大井川流域に点在する火の見櫓(やぐら)のある風景を描いた2003年当時の作品を川根本町や島田市に寄贈した。今では使われる機会が減った火の見櫓を見つめ直すことで「地域の絆をもう一度感じてほしい」と話している。 鈴木さんは03年、火の見櫓を歴史的建造物として地域づくりに生かそうと旧中川根町で開かれた「火の見櫓サミットin榛北」に参加したことをきっかけに、「地域のシンボルであり、人とのつながりを象徴する存在」と感じてスケッチを始めた。3カ月間にわたって榛北地域(旧金谷、川根、中川根、本川根町)に通い、木炭画16点を仕上げた。 このうち川根本町に寄
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トーマスの仲間大集合 ジェームスやヒロ、パーシー 川根本町
大井川鉄道(本社・島田市)の蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」が運転を開始した12日、千頭駅(川根本町)ではトーマスフェアが開かれ、仲間のキャラクターが勢ぞろいして観光客を出迎えた。 駅構内にはジェームス号とヒロ、パーシーが並び、レール点検車ウィンストンの乗車体験などが人気を集めた。正午前には緑色の車体のトーマス号が新金谷駅から到着。鉄道ファンや親子連れらが見守る中、転車台で迫力満点の転向作業が行われた。 親子4人で訪れ、初めてトーマス号に乗車したという山梨県の会社員白井稔久さん(39)は「乗車は特別な体験。沿線の景色もとてもきれいだった」と話した。 トーマスフェアは10月1
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海外勢もうすぐ静岡へ シンガポール卓球、27日島田入り 「安心して合宿を」準備入念
東京五輪・パラリンピックの出場国・地域を全国各地の自治体が受け入れる事前合宿。新型コロナの影響で中止や規模縮小を余儀なくされる中、県内では27日に来日するシンガポール卓球選手団を受け入れる島田市が県内初のケースとなる見込みだ。9日時点で同市を含めた13市が準備を進める。職員は「安心して練習に打ち込んでほしい」と感染防止対策の徹底を図りつつ、練習風景の見学など可能な範囲での交流を模索している。 シンガポールの卓球選手団はメダル候補も含めた男女の選手4人に監督、練習パートナーを加えた計18人が6月27日~7月18日に島田市に滞在する予定。宿泊先のホテルは1フロアを貸し切り、期間中は原則、ホテル
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静岡人インタビュー「この人」 松永孝広さん 島田商工会議所青年部の会長
ことし設立30年の節目を迎えた島田商工会議所青年部(島田YEG)で106人のメンバーを率いる。1832年に創業した島田市唯一の酒蔵、大村屋酒造場の7代目。44歳。 -意気込みを。 「スローガンは『至誠-志高い島田YEG 次代に向けて更なる超戦』。30周年記念式典を来年に控える中で経営者の基本に立ち返り、地域に貢献し、人々に笑顔になってもらうため何ができるかを考えたい」 -活動方針は。 「昨年度は新型コロナの影響で多くの対面行事を中止した一方、リモート方式の総会など新しい形を試みた。本年度は高校生向けの模擬面接など、ビデオ会議アプリの活用も視野にできる限り事業を実施したいと考えている」
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島田市 総合計画に三大戦略「縮充」「循環型社会」「DX」
島田市はこのほど、市総合計画の後期基本計画(2022年度から4年間)の策定に向けた審議会を市役所で開いた。当局側は長期的な視点で進める三大戦略として「縮充(しゅくじゅう)」「循環型社会」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を新たに掲げる方針を示した。 人口減少や少子高齢化、環境対策の必要性などを踏まえ、将来にわたって持続可能なまちであり続けるための行動方針としてまとめた。「縮充」は同総合計画策定時に示した考え方で、必要な施策・事業に限られた資源を集中させて「量」から「質」への転換を図る。 後期計画ではさらに、市民意識調査の結果やアフターコロナなど時代の変化を見据えた重点施策を「が
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新庁舎開庁「23年8月」 島田市長、今夏着工へ概要説明
島田市の染谷絹代市長は2日の定例記者会見で、今夏の着工を予定する市役所新庁舎の概要を説明した。鉄筋コンクリート造の4階建てで、延べ床面積は約1万1200平方メートル、総事業費は約81億円。2023年8月ごろの開庁を目指す。 建設場所は現庁舎東側の駐車場部分。現庁舎の解体や外構工事を経てのグランドオープンは25年初頭となる見通し。現在プラザおおるりなどに分散する機能を集約し、1階に来庁者の多い窓口部門、2階に執務室、3階に執行部や防災・危機管理部門、4階に議会などを配置する。建物中央に吹き抜けを設けて自然通風・採光を取り入れる。 6月中に仮契約を行い、市議会6月定例会に契約関連議案を提出す
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公会堂に子ども食堂開設 月1回、多彩な体験講座も 島田・あい愛サロンの会
島田市東町の公会堂「ひなた」を拠点に活動するあい愛サロンの会(池谷愛子会長)が新たに子ども食堂「あい愛カフェ」を開始することになり、31日、同所で開設式が開かれた。月1回、昼食の提供に加えて茶道や食育など多彩な体験メニューを用意する。 小中高生が対象。開催日は午前11時~午後3時に昼食をテークアウトで提供するほか、ミニ生け花や茶道、手芸などの体験コーナーを設ける。自治会の協力で近隣の田畑を借り、野菜や花を栽培して調理や講座、子どもたちの食育などに活用する方針。 同会は2013年から、子育て相談やベビーマッサージ、アレルギー対応食を学ぶ講座などを展開してきた。新型コロナの影響から生活困窮世
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島田駅北口にコワーキング空間 一時利用無料、交流促進へ 6月から運用 島田ICTコンソーシアム
島田市の産官学組織「島田ICTコンソーシアム」が、テレワークやフリーランスの活動拠点としてJR島田駅北口前の島田商工会議所会館1階(同市日之出町)にコワーキングスペース「C-BASE」を設置し、28日、関係者にお披露目した。6月から運用を開始する。 約100平方メートルの空間に月額制の占有スペース5席と無料の一時利用スペース(最大26席)を設け、間仕切りには大井川流域のヒノキやスギを活用して温かみのある空間に仕上げた。一時利用を無料とすることで幅広い層の活用を促し、利用者同士の交流を通じた新たなビジネス創出も目指す。市の補助金を受けてコンソーシアムが運営する。 内覧会ではコンソーシアムの
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契約書電子化へ実証実験 島田市が6月開始、民間サービス活用
島田市はGMOグローバルサイン・ホールディングス(東京都)と連携し、同社が提供するクラウド型電子契約サービスを活用して紙と印鑑を使用する契約書を電子データに置き換える実証実験を6月から開始する。全国で26自治体が参加する取り組みで、県内では初めて。 公共工事や業務委託、対個人の使用料支払いなど市が扱うすべての契約を対象に20業務ほどを抽出し、従来型の契約と並行して電子契約手続きを行う予定。人件費やコスト面のメリット、課題などを市側、契約相手側の双方で洗い出した上で2022年度以降の本格導入を検討する。 自治体と民間事業者との契約締結を巡っては、1月の地方自治法施行規則の改正で電子署名を
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染谷氏に当選証書「市民の信頼に応える」 島田市長選
島田市長選で3期目の当選を果たした染谷絹代氏(66)は24日、同市のプラザおおるりで当選証書付与式に臨み、市選挙管理委員会の渡辺悦郎委員長から当選証書を受け取った。報道陣の取材に「一票一票の重みを感じる。次なる4年間も市民の信頼と負託に応える」と抱負を述べた。 登庁時には幹部職員らに拍手で迎えられ、花束を受け取った。3期目について「まずは新型コロナワクチン接種に最大限注力する。市役所新庁舎は秋口までに建設に着手したい」とした。リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題については「水を守ることにおいて妥協はしないが、対立よりは対話、不信より信頼が大事」と建設的な議論の必
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島田市長選 染谷氏が3選 土屋、福田氏を退ける
任期満了に伴う島田市長選は23日、投開票が行われ、無所属で現職の染谷絹代氏(66)が、いずれも無所属で新人の元情報通信研究機構上席研究員土屋昌弘氏(60)、元市議会議長福田正男氏(68)を大差で退け、3選を果たした。同時に行われた市議選(定数20)の顔触れも決まった。 染谷氏は自民党市内3支部や公明党県本部、業界団体の支援を受けた組織戦を展開。人口減対策や基盤整備など2期8年の実績に加え、直近の新型コロナ対策などが幅広い層の支持を得た。土屋氏は産業振興策に加えて「コロナ対策を優先する」と市役所新庁舎の建設延期を訴えたが、浸透しなかった。福田氏は「木の都復活」などを公約に掲げたものの、出遅れ
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投票所混雑状況一目で 島田市長選・市議選でシステム【新型コロナ】
島田市選挙管理委員会は新型コロナ対策の一環で、任期満了に伴う島田市長選・市議選(23日投開票)の投票所の混雑状況を表示するシステムを導入した。市内3カ所の期日前投票所に加え、投票日は30カ所の混雑状況をリアルタイムで確認できる。 行列の有無や人数を目安に、各投票所について担当者が「混雑していない」「混雑している」「大変混雑している」の3種類で状況を更新する。ソフトは同市のテクノサイトが手掛けた。選管によると20日までの期日前投票者数は6074人で、前回選と比べ22・4%増。 市ホームページや通信アプリLINE(ライン)の公式アカウントから確認できる。選管の担当者は「混雑状況を確認し、期日
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牧之原茶園再編へ 島田で推進協設立総会、年度内に整備プラン
静岡県内最大の茶産地である牧之原茶園に関わる自治体や団体でつくる「牧之原茶園の再編整備プラン推進協議会」が18日、島田市内で設立総会を開いた。行政区域の枠を超えて同茶園の将来ビジョンを示すことで、需要に対応した持続的な茶業、多様な農業展開を見据えた基盤整備などを推進する。 年度内に整備プランを取りまとめ、複数のモデル地区を設定して国内外の消費者ニーズに対応した生産や茶園の集約、複合作物の導入などについて具体化を図る方針。構成するのは発起人で農業用水を一元管理する牧之原畑地総合整備土地改良区と用水受益地の島田、牧之原、掛川、菊川、御前崎の5市、県の関係部局、各市に位置するJAなど。 議長に
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記者コラム「清流」 近づく島田市長選
16日に告示を控えた島田・伊東両市の市長選を前に、両市の高校3年生に座談会形式で選挙への関心や市政への要望などを語り合ってもらう機会を得た。出席した17人は出馬予定者を事前に調べたり、自身が感じる課題を考えたりし、鋭い指摘や質問をしてくれた。 一方で「選挙があるのを知らなかった」「候補者の情報が少ない」との声も多く、高校生アンケートで投票に行くか(17歳の場合は投票権を得たら行きたいか)を尋ねると「いいえ」の回答が半数超。家庭でも選挙は話題に上らないそうだ。 若者が無関心だとしたら、それは親世代の感覚をそのまま反映しているのかもしれない。一番身近な選挙である市長選と市議選。それぞれが責任
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高校3年生「1票の選択 私も」 島田、伊東市長選控え座談会
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた改正公職選挙法の施行から6月で5年が経過するのを機に、静岡新聞社はともに市長選(5月16日告示、23日投開票)を控える島田、伊東両市の高校3年生による座談会を島田工業高と伊東高で開き、選挙や政治について率直な意見を聞いた。島田市は5校12人、伊東市は2校5人の計17人が参加。「1票の選択」への期待やコロナ禍で政治に求めること、市の将来像などについて活発に意見を交わした。 島田、島田工、島田商、金谷、島田樟誠、伊東、伊東商の生徒が参加して4月30日に実施し、両会場をオンラインでつないだ。 選挙権について「ぜひ投票に行きたい」「自分が住む市のリーダーを決
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茶摘み、かまど飯にワクワク♡ 川根本町の農家民宿が日帰りプラン
新型コロナウイルスの影響で旅行客が減少する中、川根本町の農家民宿「青部の里 茶風花」が家族連れで楽しむことのできる日帰り体験プランを開始した。茶摘みやまき割り、火おこしなど、山里ならではの多彩なメニューをそろえている。 4日は島田市内などから3家族が参加し、宿近くの茶畑で茶摘みを体験した。茶娘の衣装を着た片岡寧さん(10)は「摘み取る作業は難しいけれど楽しい」。同町の地域振興事業に携わる小菅哲郎さん(51)夫妻は「茶葉はとてもやわらか。川根茶のファンなので製造法にも興味が湧いた」と話した。茶摘みの後、参加者はかまどで炊いたご飯とカレーを味わった。 同宿はもともと首都圏からの利用客が多く、
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河村宗平の功績、冊子に 「初期茶業史」研究の集大成 島田・河村家住宅の保存会
島田市大代の市指定文化財「河村家住宅」の保存に取り組む「御林守河村家を守る会」がこのほど、明治から大正時代にかけて県製茶監督員を務めた河村家12代当主・河村宗平(1858~1945年)の功績と初期の島田茶業史をまとめた冊子「島田茶を世界へ!」を発行した。 河村家住宅で2016年度から続けてきた企画展やこれまでの研究の集大成として、伊久美・身成地域で茶が年貢として納められた1600年ごろから大正期までの歴史をまとめた。牧之原開墾士族と宗平との出会いや輸出拡大に伴い始まった不正茶の取り締まり、10年以上務めた県製茶監督員の活動などを伝えている。 A5判55ページ。2千部作製し、希望者に配布し
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説明資料「もっと分かりやすく」 流域10市町長、国交省と意見交換【大井川とリニア】
国土交通省は14日、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川流量減少問題に関する流域10市町の首長らとの意見交換会を島田市で開いた。同省の働き掛けによる会合は2回目で、いずれも非公開。2月末に開かれた第9回国交省専門家会議を踏まえ進捗(しんちょく)状況の説明が行われたが、市町側は「もっと分かりやすい説明資料が必要」と指摘、「会合は着工についての地元理解を得る場ではない」とも強調した。 国交省鉄道局の上原淳局長と江口秀二技術審議官、流域市町からは島田、藤枝、牧之原の3市長と吉田町長がそれぞれ終了後の取材に応じた。上原局長は「専門家会議で中立的に議論していることを、きちんと説明する場