テーマ : シニア・介護・終活・相続

モンゴルで介護人材確保へ 9月現地面接控え 静岡県が概要など説明

 静岡県は26日、介護分野の人手不足に伴い9月にモンゴルで初めて実施する外国人介護人材マッチング支援事業の事前説明会を県庁で開いた。高齢化の進展で国家間、都市間の人材獲得競争が激しさを増す中、県内の介護事業所担当者らに対し、支援事業の概要や採用までの手続き、外国人材の活躍事例を紹介した。

外国人介護人材マッチング支援事業の概要を紹介した事前説明会=26日午後、県庁
外国人介護人材マッチング支援事業の概要を紹介した事前説明会=26日午後、県庁

 9月20~25日に同国の首都ウランバートル、本県と友好協定を結ぶドルノゴビ県の2会場で合同面接会を開催する。県内から介護事業所など約20施設、現地からは介護を学ぶ学生や若手医療従事者、日本への留学予定者ら約150人の参加を見込む。介護職のやりがいや待遇などを対面形式で伝え、介護人材の受け入れにつなげる。
 県介護保険課の担当者はマッチング支援事業のほか、外国人留学生向けの支援制度を説明。「介護人材はさまざまな国が獲得に力を入れ、日本国内でも各県が人材確保に取り組んでいる。選ばれるためには口コミの影響力が大きく、『静岡に来て良かった』と言われるよう丁寧に育成に取り組んでほしい」と呼びかけた。
 説明会には県内の介護事業所や日本語学校からオンラインを含め約30人が参加した。焼津市の介護事業所担当者は「人材不足は切実な問題。能力が高い人材を受け入れていきたい」と話した。
 県は2019年度から、モンゴルと介護分野の交流を始めた。新型コロナウイルス禍でもオンラインセミナーなどを通じて交流を続け、22年度には看護師2人を短期の介護実習で受け入れた。

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