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福井大軽音部OB演奏会 音楽で旧交温め生き生き 4年ぶり全国から集結 10月1日 浜松

 「第二の人生に再び音楽を」―。そんなテーマを掲げた福井大軽音楽部OBの演奏会が10月1日、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で4年ぶりに開かれる。70代前後のOBのほとんどが卒業後に演奏活動から離れ、退職後などに再開した人たち。発表を目指して各地で練習を重ね、本番で一堂に会してその成果を披露する。

演奏会に向けて練習する中山さん(左から2人目)のバンド=浜松市北区の三ケ日協働センター
演奏会に向けて練習する中山さん(左から2人目)のバンド=浜松市北区の三ケ日協働センター

 演奏会の実行委員長で、ウクレレ講師の中山直己さん(79)=同市北区=が10年以上前、福井の地でともに音楽に打ち込んだ同窓生らを誘って企画した。年に1回、浜松市や福井県で開催してきたが、過去3年間はコロナ禍で中止し、今年が9回目。浜松市、愛知県、関東、関西地方で活動するOBらのバンド4組に加えて、市内のローカルバンドも参加し、計7組総勢50人が出演する。
 浜松バンドは、中山さんが唯一の福井大OBだが、自身がウクレレを教える人たちとともに結成。本番が迫る9月下旬、北区の三ケ日協働センターで、ウクレレやボンゴ、スチールギターなどによるハワイアン音楽の練習に励んだ。中山さんは「バンドはみんなで集まって親睦を深めることができる。手を動かし頭を使うので認知症予防になる」と話す。
 始めた当初、仲間から「2、3年で終わる」と予想された演奏会は目標の10回が目前に。年々、OBは演奏意欲や技術が上がり、学生時代の勘を取り戻すように音楽を楽しんでいる。中山さんは「退職後に何もしていなかった人でも、背中を押され、年1回の目標ができると生きがいになる。あと何回できるかわからないが、形を多少変えてでも工夫して続けたい」と意気込んだ。
 演奏会は1日正午から。入場無料。
 (生活報道部・伊藤さくら)

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