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認知症と車の運転テーマ 当事者ら、思いや体験語る 富士宮市がフォーラム

 富士宮市はこのほど認知症と運転免許をテーマにした認知症啓発フォーラムを市役所で開いた。富士宮署交通課による講話のほか、認知症当事者らが体験や思いを語った。

認知症と運転免許をテーマに考えたフォーラム=富士宮市役所
認知症と運転免許をテーマに考えたフォーラム=富士宮市役所

 認知症と診断されている、または診断されていないが不安のある当事者、家族ら6人が登壇。運転をやめなさいと言われたときの気持ちを「車をこすったこともないのに悲しかった」と振り返ったり、運転できないイライラやさみしさは「運動して気分転換するのがいいと思っている」と話したりした。「(運転に不安を感じる前に)なるべく車に乗らない生活を今からやっておこうと思っている」との心構えを語る人もいた。
 交通課の担当者は、運転免許自主返納件数や高齢者事故発生状況、認知症や軽度認知障害(MCI)と診断された場合の措置などを説明。「返納しても生活できるよう、早めに準備しておくことが大事」と呼びかけた。
 同フォーラムでは相談を受けることが多い「認知症と運転免許」をテーマに、自分で必要なことを考えるヒントを得てもらおうと企画。市の担当職員は、運転に不安を感じた際にやってみてほしいこととして、本人の状態を知る▽運転の目的や意味について本人の思いや考えを知る▽運転に代わる方法を知り考える▽一緒に運転を確認する-の4点を紹介した。

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