生活報道部 伊藤さくら
いとう・さくら 1996年、旧清水市生まれ。2019年入社。静岡県立大卒。社会部、掛川支局を経て、現在は生活報道部に勤務。お茶が大好きで毎日深蒸し茶を飲んでいます。ダンスが趣味です。
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静岡人インタビュー「この人」 5教科を教えないプロジェクト型学習教室「あむラボ」を運営する 小森史靖さん(静岡市葵区)
小中学生向けのプロジェクト型学習教室「あむラボ」(静岡市駿河区)の代表。2022年10月から始め、法人化を目指し準備している。不登校の児童などが通うフリースクールや、本県発のアイドルグループ「フィッシュボウル」の運営にも関わる。静岡大を休学中。23歳。 -どのような学習教室か。 「子ども一人一人に学生メンターが伴走し、好きなことに夢中になれる環境や社会とつながる体験を提供する。これまでに9人の小中学生が通い、映像制作や作曲、釣り、菓子販売などそれぞれが興味ある企画を数カ月かけて仕上げてきた」 -教室を開設した目的は。 「フリースクールに通う子や親と話す中で、学校の5教科や運動で評価さ
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海外剣士が稽古体験「ツアー」 7カ国12人静岡県中部の道場巡り
海外で剣道の人気が高まる中、世界各国の剣士が静岡県に集まって稽古や伝統文化を体験する「剣道ツアー」が24日まで、県中部で行われている。中国、米国、英国など7カ国から20~70代の有段者12人が参加し、本場の道場を巡りながら日本の歴史や地域産業を学んでいる。 20日は静岡市葵区の県護国神社の道場で朝稽古をした後、駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で藍染めを体験した。ツアー中は町道場を訪ねて技を磨きつつ、焼津市、藤枝市、島田市、川根本町を回って座禅体験や博物館見学などを楽しむ。 ツアーは元ニュージーランド剣道連盟会長で島田市に住まいがあるグレアム・セイヤさん(66)が企画した。
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ちゃんちゃらおかし「大瀬まつり」 豊漁祈願の勇み踊り、沼津で漁船集結
駿河湾に春の訪れを告げる「大瀬まつり」が4日、沼津市の大瀬崎にある大瀬神社で開かれた。市内各地の漁港から大漁旗や紅白幕で華やかに飾った漁船「踊り船」が集まり、豊漁と航海の安全を祈願した。 早朝まで降っていた雨がやみ、神社近くには多くの見物客が訪れた。海上の踊り船では長じゅばんをまとい、顔を白く化粧した青年や子どもたちが「勇み踊り」を披露。「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」という独特なかけ声に合わせて扇を手に踊った。踊りに加わった同市西浦江梨の小林龍征君(11)は「船の上でみんなと踊るのが楽しかった」と笑顔を見せた。 飛龍高の和太鼓部や、沼津市立高と中等部のバトン部も演舞を披露し、会場を
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記者コラム「清流」 代用品を考える
○○が手に入らないときはどうしたらいいか-。先日訪れた市民団体による防災講座では、講師があらゆる事態を想定しながら防災グッズを紹介していた。 例えば携帯トイレの備蓄。黒い袋と凝固剤がセットになった製品が多いが、それらを十分に準備できなかったとき、ビニール袋とペット用シートがあれば代用できるという。ポリ袋調理では、水をたくさん使えない場合を想定して、野菜ジュースでご飯を炊いた。試食したところ、ケチャップライスのような味わいでおいしかった。 近年は用途に合わせた専用商品がすぐに手に入る。便利なのだが、その製品がないときにどうしていいか分からず、代用品も思いつかない。豊かさの弊害だろうか。ある
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能登被災地支援の輪を 静岡の学生ら団体設立 特産品販売など準備
能登半島地震の発生から3カ月。被災地のために静岡からできることはないかと共通の思いを抱いた大学生らが、有志団体「静岡の学生による能登半島復興支援ネットワーク」を設立した。定期的に会合を開き、ボランティア派遣や能登の特産品販売などの実現に向けて準備を進めている。 「横倒しのままのビル、歩道に落ちたままの瓦の破片。焼け野原のような朝市は手つかずの悲惨な状態だった」。3月下旬、静岡市内で開いた勉強会。ネットワークに協力するNPO法人ESUNE(同市駿河区)の斉藤雄大事務局長(30)が、石川県輪島市三井町で実施したボランティア拠点管理などの支援活動を紹介し、復旧・復興が進まない状況を伝えた。 学
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#防災力を高めよう 家にある物使い災害用トイレ 段ボールで手作り【NEXTラボ】
水や食料、カセットボンベ-。能登半島地震を受け、家庭の備蓄を見直した人も多いが、トイレの備えはどうだろうか。静岡県によると、家庭で携帯トイレを備える目安は「1日5回分×1週間×家族の人数」。5人家族では計175個必要になるが、用意できるのか。日常生活で無理せずできる「トイレ備蓄」の工夫や心構えを探った。 2月下旬、藤枝市内で開かれた防災講座。同市で活動する藤枝災害支援ネットワークが主催し、10人が参加した。テーマは、家庭やスーパーにある段ボールを使ったトイレ作りだ。 災害用トイレはさまざまな種類の製品が市販されている。代表の吉田令子さん(68)は手作りの段ボール
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歩いて発見地域の魅力 静岡「日本平ウォーク」 自然や歴史、景色堪能【しずおかアウトドアファン】
冬を越えた枝木にはつぼみや花が付き、季節はすっかり春。過ごしやすい気候になり、野外で運動を始める人も多いのではないだろうか。ウオーキングは普段見慣れた道をゆっくり回ることができ、自然や歴史をじっくりと楽しめるので健康づくりにもぴったりだ。 (生活報道部・伊藤さくら) 梅や河津桜が見頃を迎えた2月中旬には、静岡市内でイベント「日本平ウォーク」(実行委、静岡新聞社・静岡放送共催)が開催された。有度山(標高307メートル)をピークとする同市南部の丘陵地、日本平を中心に市内の名所旧跡を巡るイベント。子どもから大人まで約千人が神社仏閣や観光施設を歩いて巡り、4~6時間かけてゴールを目指した。
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被災文化財救済「連携が大切」 所有者や技術者、活動報告 静岡市葵区で講座
静岡市歴史博物館は9日、災害時の文化財保護の活動「文化財レスキュー」を紹介する講座を同市葵区の同館で開いた。2022年9月の台風15号で被災した静岡平和資料センター(同区)の資料を救済するために活動した田中文雄センター長ら3人が、所有者、技術者、協力者それぞれの立場で取り組みを報告した。 同センターの資料は、駿河区の市立南部図書館地下室に預けていた4箱分が約60センチの浸水による被害を受けた。カビや劣化を防ぐため、業務用冷凍庫に保管し、解凍後に水で洗ったりエタノールで殺菌したりして乾燥させた。 被災して約1週間後に状況を確認したNPO文化財を守る会(葵区)の友田千恵理事長は「初動が遅く
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家族介護者 頑張り認め 休憩を 静岡でストレスケア講座
家族の問題だから他人には相談できない。イライラを相手にぶつけてしまうのは私の心が狭いから-。家族を介護する時、そんなふうに自分を追い詰めてはいないだろうか。家族を介護すると、人はどんな心理状態になりやすいのか。当事者が客観的に知り、自身をケアする方法を学ぶ「家族介護者のためのストレスケア講座」が2月下旬、静岡市内で開かれた。 講師を務めたのは、理学療法士で心理カウンセリング想月=同市葵区=のジュニアカウンセラー鈴木三恵さん(36)。鈴木さんによると、家族介護者は、①全て自分がやらなければいけない②どうして自分ばかりがこんな思いをしなくてはならないのか-という心理状態に陥りやすい。誰を介護
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静岡・日本平名所や自然歩く 3コースに1000人参加
日本平を中心に静岡市内の名所旧跡を巡る「日本平ウオーク」(実行委、静岡新聞社・静岡放送共催)が18日、開かれた。約千人が神社仏閣や観光施設を歩いて回り、歴史や自然を楽しんだ。 6回目の開催。草薙総合運動場から日本平を経由して、ゴールのエスパルスドリームプラザを目指すベーシックコース(13キロ)に加え、日本平からロープウエーに乗って国道150号を通るコース(17キロ)と三保半島から水上バスに乗るコース(19・5キロ)の計3コースを用意した。 最初のチェックポイントとなった清水区の草薙神社では氏子総代が甘酒とミカンを振る舞った。日本平山頂付近ではイチゴが提供され、参加者の疲れを癒やした。雲が
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本でつながる「読書会」 先達に聞く楽しみ方
本を読み、意見を出し合う読書会は、参加しやすい自己啓発の場だ。読書家のシニア層にとっては、楽しい交流の機会ともなる。読書会の先達に楽しみ方を聞いた。 音声だけで交流 浜松の会 面と向かって自分の意見を言うのは緊張してしまう-。そんな人にはオンラインで開催される読書会もある。「浜松オンライン読書会」は週に2、3回、交流サイト(SNS)上で活動し、主に音声だけでやりとりしている。 4日の読書会にはSNS「ディスコード」内のグループに8人が集まり、小説や哲学書、エッセーなど、参加者がお薦めの本を順番に披露し合った。源氏物語の要約本が紹介された後は、「長編を読むのは大変だから要約版は挑戦しやすそ
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災害・経済・子育てに重点 島田市予算案 24年度一般会計417億円
島田市は9日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比6・7%減の417億円。市役所新庁舎建設など公共施設整備の一段落で23年度を下回ったが、将来を見据えた編成により、3年連続で400億円を超えた。重点施策として災害や経済対策、子育て福祉の充実を掲げた。組織再編によるシティープロモーションの強化を図り、関係人口創出も目指す。 染谷絹代市長は「物価高騰や人口減少で社会経済情勢の先行きは見通せない状況。社会の変化に柔軟に対応するため、先手を打つ予算として編成した」と説明した。6特別会計と病院などの3企業会計を合わせた総額は3・3%減の852億7300万円となった。 一般
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あいさつや鉛筆の持ち方 入学前に練習 海外ルーツの子ども 静岡市葵区でプレスクール
静岡市教委は27日、4月に小学校に入学する「外国につながる子ども」を対象にしたプレスクールを同市葵区の特別支援教育センターで開いた。中国やフィリピンなど海外にルーツがある子ども30人が参加し、学校生活を体験した。 子どもたちは部屋に集まり、日本語指導の教諭からあいさつや椅子に座る姿勢を学んだ。ボランティアの県立大と常葉大の学生からのサポートも受け、友達への自己紹介や鉛筆の持ち方も練習した。保護者に対しては、市教委職員が学校で必要な費用や中学卒業後の進路、相談窓口を紹介した。 プレスクールは対象の子どもが学校生活を円滑に始められることを目指し、2022年度から実施している。全3回で、2月は
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記者コラム「清流」 ライドシェアを体験
一般ドライバーが自家用車を使って有償で客を運ぶライドシェア。国内で導入に向けた検討が進むが、海外では日常的に利用できる国も多い。昨年、東南アジアを旅行した際に初めて利用した。 スマートフォンに配車アプリを入れ、乗車地と目的地を選択すると、近くの登録車両が見つかり乗車できる仕組みだ。事前に目的地までのルートや料金が示されるため、海外旅行で警戒する料金の「ぼったくり」の心配はほとんどない。運転手の評価に関わるからなのか、車内も比較的きれいで、親切な人は天候や観光地の情報も教えてくれた。 安全性や既存の交通産業への影響、地方での採算性など、導入に向けては課題が多いだろう。利用者、運行する側の双
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偽サイトに気をつけて! 大手メーカーかたり粗悪な商品販売、全国で後絶たず 静岡県内でも被害
大手メーカーのロゴや店舗の画像を無断で使って商品を販売する「なりすましサイト」。下着やバッグ、家具など種類はさまざまで、ブランドを信じて購入してしまう人が後を絶たない。静岡県県民生活課によると、2023年4~11月に県内の消費生活相談窓口に寄せられた偽サイトに関する相談は199件。特に40代以上の女性からの相談が多く、注意が必要だ。 「有名ブランド監修の商品だと思い、楽しみに待っていたのに」。静岡県中部の無職女性(64)は悔しがる。 23年10月、スマートフォンで写真投稿サイト「インスタグラム」を見ていたところ、下着の広告が突然表示された。画面にはスポーツ用品大手「ミズノ」のロゴ。販売
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クリスマスの本当の意味は? 静岡サレジオ高、校舎に映像制作 日常への感謝と平和祈る
静岡市清水区の静岡サレジオ高は21日、クリスマス会前夜祭を開いた。本来のクリスマスの意味を理解しようと、生徒会が中心となって映像を制作し、校舎に投影して鑑賞する「プロジェクションマッピング」を実施した。 カトリック系の同高では毎年クリスマス会を開いているが、今年は初めて前夜祭を企画した。同じ敷地内にある幼稚園、小中学校の子どもや保護者ら数百人が集まった。 映像は30分間で、消灯した4階建ての校舎の形に合わせて投影した。前半は聖母マリアの受胎告知や、キリスト生誕の場面をナレーション付きで紹介した。後半はサンタクロースやプレゼント、ツリーなどの映像を軽快な音楽と共に流し、児童生徒を楽しませた
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“冬の星空”コーヒーと味わう 焼津のカフェが企画 写真、物語とセットに
焼津市吉永のコーヒースタンド「ESORA COFFEE(エソラ・コーヒー)」が、カップ入りコーヒーと一緒に“物語”を販売している。冬の星空をイメージして入れたオリジナルブレンドを購入すると、ショートストーリーがつづられた星空の画像データを取得でき、スマートフォンなどで楽しめる。複製不能なデジタル資産「非代替性トークン(NFT)」の技術を活用し、コーヒーを飲みながら物語の世界に触れることができる。 コーヒーの新しい飲み方を提案しようと、オーナーの鳥居恭平さん(36)が星空撮影が得意な常連客と企画した。「冬の星空ブレンド」と名付けたコーヒーはベースとなるしっかりとした味
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似合う色で定年後もイキイキと 長泉で男性向けファッション講座 健康的に見える色をアドバイス
会社員時代はスーツを着ていたが、定年後は何を着たらいいか分からない。クローゼットの中は暗い色の服ばかり-。そんな高齢男性の悩みを解決しようと16日、自分に似合う色「パーソナルカラー」を知る講座が長泉町で開かれた。60、70代の男性参加者が自身が健康的に見える色を調べ、ファッションの参考にした。 「顔に艶があるので、はっきりとした色が似合います。逆に、シックな色だとぼんやりとした印象になってしまいます」「明るい青を選ぶと目力が強くなり瞳が輝きますね」。県内各地で色の講座を開くカラーコーディネーター小島真代さんが講師を務め、参加者一人一人にアドバイスした。首元にさまざまな色の布を次々に当て、健
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若者が意見言える社会に 菊川で「サミット」 参画の場拡大模索、同じ目線で話し合い【NEXTラボ】
4月のこども家庭庁発足と同時に施行された「こども基本法」は、子どもが意見を言ったり、社会的活動に参画したりする機会の確保を基本理念に掲げている。少子化が加速し、社会の中で子どもや若者はマイノリティー(少数派)だ。未来を担う子どもの思いを社会に反映するには、大人の側はどうしたらいいだろうか。 11月中旬に菊川市で開かれた「わかもののまちサミット」。子どもや若者の社会参画の在り方を探ることを狙いに、焼津市のNPO法人わかもののまちが主催した。県内を中心に関東、北陸、関西地方から学生や若者支援団体、行政職員約200人が参加し、各地の活動を共有した。 議論されたのは子どもや若者の社会参画の場を
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夜空彩る星々 探してみよう 静岡県内各地で観望会【しずおかアウトドアファン】
夜、星がきれいに見えると冬の訪れを感じる-。そう思う人は多いのではないだろうか。空気中の水蒸気が少なくなる冬は、大気が澄んで天体観測には絶好の時期。静岡県内各地で開かれている観望会を訪ね、夜空を彩る星々の楽しみ方を聞いた。 (生活報道部・伊藤さくら、草茅出) 浜松 親子ら冬の星座に歓声 11月18日夜、浜松市浜北区の浜名小で開かれたのは「星を見るつどい」(市主催)。気温は7度と前日から5度下がり、一足早く冬を感じる冷え込み。夕方まで曇っていた空は夜になると雲が切れ、月明かりが校庭を照らした。 集まった親子約200人を前に、浜北少年科学クラブの指導員らが星空を指し示しながら解説した。
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常葉大生 公務員の仕事を知る 静岡市清水区で職員と交流会
公務員志望の学生と現場で働く職員の交流会「公務員の仕事研究トワイライト」が22日夜、静岡市清水区の草薙駅南口前「コラボレーションスペースTakt」で開かれた。常葉大の学生21人が同市や富士市などの職員14人とざっくばらんに話し、仕事への理解を深めた。 同大の学生が企画した。参加者は少人数のグループに分かれて交流し、勤務スケジュールや福利厚生、給料などさまざまな話題で話し合った。職員は「時期によって忙しくなる部署や、イベントが多く土日勤務の部署もある」「異動すると職業が変わったかと思うくらい仕事内容が違うときがあるので、常に学ぶ姿勢が大切」などと助言した。 交流会の実行委員で短期大学部1年
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静岡県内でも長期の就業体験 静岡の法人、学生と企業つなぐ場提供
「長期のインターンシップに参加したいけど、静岡県内で実施する企業が見つからない」。そんな学生の声を受け、NPO法人ESUNE[エスネ](静岡市)と一般社団法人草薙カルテッド(同市)が、プロジェクト型長期インターンシップのコーディネート事業を共同開発した。3~5カ月間、企業や団体が学生と継続的に関わる。学生と接点が少ない中小企業を支援し、学生に挑戦する場を提供するのが狙いだ。 焼津市のIT企業サンロフトは「人づくりプロジェクト」と題したインターンシップを実施中。参加する東京経済大3年の水沢亮也さん(21)=藤枝市=と静岡大1年の今坂茉鈴さん(19)が3カ月間のうち50時間を目安に活動し、IT
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プレコンセプションケア普及を 将来の妊娠に向けた健康管理 静岡県内看護師ら、講習会開き情報発信
女性やカップルを対象に将来の妊娠のための健康管理を促す「プレコンセプションケア」。生まれてくる子どもの健康にもつながるヘルスケアを広めようと、県内の看護師や専門医師が市民活動団体「プレコン倶楽部-将来の妊娠をサポートする会」を設立し、本年度から活動を始めた。静岡市内で一般向け講習会を開催し、プレコンセプションケアの重要性や妊娠、出産に関わる正しい知識を婦人科、泌尿器科、不妊治療の分野から情報を発信している。 講習会は全4回で、これまでにプレコンセプションケア、適正体重・生活習慣をテーマにして開催してきた。9月には「妊娠の仕組み、卵子・精子について」と題した3回目を開き、同倶楽部代表で助産
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記者コラム「清流」 豊かな苦しさ
80代の女性に終戦直後の学校生活について聞く機会があった。隣のクラスの授業がわかるくらい薄い壁の教室やニシンの缶詰が出た給食。さまざまな思い出を振り返っていたが、手作りの人形劇や友人が詩を書き先生が作曲した学級の歌など、クラスで取り組んだ行事を詳しく話してくれた。 苦しい時代だったにもかかわらず明るい表情で語っていた。不自由な環境下ではどうしたら楽しくなるか、仲間と工夫してよく考えたという。「親も生きるのに精いっぱいで子どもにまで構ってはいられなかった」。寂しさもあったと思うが、仲間と過ごした充実した日々が伝わってきた。 「何もないのは楽しかった。何でもあるのは苦しい」。オンラインゲーム
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「頭がさえてきた!」高齢者もeスポーツ 静岡県内自治体や介護施設、交流促進へ導入進む
コンピューターゲームなどの腕を競う「eスポーツ」。国際オリンピック委員会(IOC)が五輪で採用を見据えるなど競技熱が高まる中、高齢者向けのeスポーツを推進する自治体や介護施設が徐々に増えている。運動のマンネリ化回避や、交流促進により高齢者の孤立を防ぐ狙いがある。 磐田市は8月、eスポーツ企画・運営のディブルビジア(浜松市中区)と連携協定を締結した。eスポーツを地域活性化のコミュニケーションツールとして、世代間や企業間の交流を促すのが目的だ。 9月に開いた高齢者向けの体験会。磐田市の富岡交流センターには地元の高齢者8人が集まり、曲のリズムに合わせて太鼓を打つ「太鼓の達人」とパズルゲームを体
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創作舞妓 七間町華やか 中部の美容師サークル 技術継承へショー
静岡県中部の美容師でつくる静岡着付サークルはこのほど、「静岡版創作舞妓(まいこ)ストリートファッションショー」を静岡市葵区七間町で開いた。小学生から50代のモデル17人が華やかな舞妓姿で街を歩いた。 参加者はコミュニティホール七間町の舞台に集まり、名前を呼ばれてポーズを決めると、一人一人レッドカーペットの上を歩いて街に繰り出した。結った髪に花かんざしを挿し、振り袖とだらり結びの帯を身につけた女性たちが優雅に歩くと、通行人や買い物客も足を止めて写真を撮影した。参加したスリランカの留学生マリミゲ・ドウナ・ジェラミ・ネルカ・リーシャニさん(26)=静岡英和学院大4年=は「初めての着物は重いけどいい
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福井大軽音部OB演奏会 音楽で旧交温め生き生き 4年ぶり全国から集結 10月1日 浜松
「第二の人生に再び音楽を」―。そんなテーマを掲げた福井大軽音楽部OBの演奏会が10月1日、浜松市浜北区の複合施設なゆた・浜北で4年ぶりに開かれる。70代前後のOBのほとんどが卒業後に演奏活動から離れ、退職後などに再開した人たち。発表を目指して各地で練習を重ね、本番で一堂に会してその成果を披露する。 演奏会の実行委員長で、ウクレレ講師の中山直己さん(79)=同市北区=が10年以上前、福井の地でともに音楽に打ち込んだ同窓生らを誘って企画した。年に1回、浜松市や福井県で開催してきたが、過去3年間はコロナ禍で中止し、今年が9回目。浜松市、愛知県、関東、関西地方で活動するOBらのバンド4組に加えて、
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結婚式は自分たちらしく フォトウエディング SNS映えも意識【NEXTラボ】
親しい人のみ招待する少人数婚や、式を挙げずに写真撮影だけ行うフォトウエディング―。結婚式は価値観の多様化に伴って変化し、新型コロナウイルスの流行を経て、選択肢が広がっている。ブライダル業界関係者や新婚カップルを訪ね、結婚式の今を探った。(生活報道部・伊藤さくら) ともに会社員の四條永伍さん(35)、奈保さん(32)夫妻=山梨県南部町=は6日、挙式を前に静岡市駿河区中原の式場「エスプリ・ド・ナチュール」で前撮り撮影に臨んだ。「式当日はゲストが主役だと思う。忙しくて落ち着いて撮影できないだろうから、2人だけの写真を事前に撮りたい。2人の時間を楽しむことができれば」。ヘアセットや着替えなどの準
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“自遊研究”一緒に進めよう 大学生が小学生サポート 静岡市葵区
小中学生向けのプロジェクト型学習教室「あむラボ」(静岡市駿河区)は22日、小学生の自由研究をサポートする「シン・自遊研究」を静岡市葵区の市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)で開いた。3日間にわたって大学生が児童の興味や関心を深掘りし、テーマ決めや研究を補助する。 あむラボはNPO法人ESUNE(エスネ)の事業。子どもが好きなことを起点にプロジェクトを企画して社会で実践する取り組みで、大学生が子ども一人一人のペースに合わせて支援する。シン・自遊研究は夏休み限定の企画。小学3~6年の10人が参加し、戦国武将や外来生物、ハンドメード作品の販売など、さまざまなテーマを設けた。 森下
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記者コラム「清流」 暑い球場
夏の高校野球静岡大会では数々の熱戦が繰り広げられた。担当した掛川球場では選手のプレーはもちろんのこと、スタンドの応援も熱いものがあった。 球場も暑かった。内野席のアスファルトで球場全体に熱がこもっているように感じた。足がつる選手が多く、試合を中断することが何度もあった。高齢の審判員の体調も気がかりだった。 老朽化する球場の改修を望む声を毎年のように聞く。子どもの習い事が多様化した昨今は野球離れが進み、球場整備だけ優先するのはどうかという意見もあると思う。 しかし、スタンドから選手を応援する子どもたちのきらきらとした笑顔や歓声を見聞きしたとき、高校野球に憧れる場所がこれからも身近にあって
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福島・会津若松と静岡の子ども会 郷土玩具 作って交流 歴史や震災説明も 静岡市葵区
静岡市と福島県会津若松市の両市子ども会による交流会が6日、静岡市葵区の市中央福祉センターで開かれた。両市の小中学生ら約25人が参加し、起き上がり小法師(こぼし)の絵付けに挑戦した。 静岡商工会議所と会津若松商議所が昨年、特産品のPRや子どもの交流に関する協定を締結したことがきっかけで初めて実施した。 制作に取り組んだ起き上がり小法師は、会津地方の郷土玩具。転んでもすぐに立ち上がることから、粘り強さや健康のシンボルとして古くから縁起物とされる。子どもたちは5センチほどの白い起き上がり小法師に思い思いに色を塗った。形を上手に生かしてウサギやひよこ、富士山などの絵を完成させた。 このほか、手
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住みたい菊川 若者がつくる まちづくり部 4テーマ巡り活動
菊川市内で若者が住みたいまちを自分たちでつくろうと取り組む「菊川まちづくり部」の活動が行われている。高校生や大学生ら18人が参加し、駅前活性化や観光、自然、交流の四つをテーマに各班が活動する。 7月にはJR菊川駅前の活性化を目指す班が七夕に合わせた企画を駅近くで実施した。夕方の帰宅時間帯にササを設置し、駅前に必要な施設を短冊に書いてもらおうと通行人に呼びかけた。勉強スペースのあるカフェや映画館、住民が交流できる広場が欲しいと書く学生が多かった。同班は集計結果を分析して課題を見つけ、11月のまちづくり部報告会で発表する。 同班の常葉大1年の嶋龍之介さん(18)は「学生は参加してくれたが大人はな
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お茶の手もみやいれ方学ぶ ドイツのバスケクラブ 菊川で体験
第50回日独スポーツ少年団交流で菊川市に滞在しているドイツ団が31日、同市和田のJA遠州夢咲茶業振興センターでお茶の手もみを体験した。おいしいお茶のいれ方も学び、日本文化に触れた。 ドイツ中央部ヘッセン州のバスケットボールクラブに所属する17~26歳の8人が参加した。菊川茶手揉保存会や同JA職員が講師を務め、手もみの工程やお茶をいれる作法を教えた。 モーリス・ベスリングさん(26)は「手もみ茶は芸術的で、もんだ時にいい香りがした。茶葉にお湯を注いだときにその香りが解き放たれて伝わってきた」と感想を話した。 ドイツ団は28日から滞在している。これまでに常葉大菊川高や小笠高、岳洋中の生徒ら
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茶況(7月27日)掛川の山啓製茶 3連覇 東京都優良茶品評会
第51回東京都優良茶品評会(都茶協同組合主催)が都内で開かれ、掛川市伊達方の山啓製茶が仕上げ茶1キロ7千円の「都の華」部門で、3年連続で1等1席の農林水産大臣賞に輝いた。3連覇は史上初という。 昨年に連覇を果たし、プレッシャーがある中、試行錯誤を重ねた。渡辺直利製造部長(53)は「難しい年だったが慎重かつ丁寧に仕上げた。香りや水色などバランスが良くなるよう意識した」と語り、弟の高良営業部長(49)は「過去2回の経験を生かし良い原料を見極めたことが3連覇につながった」と振り返る。 斎藤徹社長(54)は「地域の農家や茶業関係者、社員に感謝したい。栄誉ある賞を3回受賞できうれしく思う」と話した
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廃旅館 まちづくり実験の場に 掛川にオープン 30日まで写真展
掛川市連雀にある廃旅館の2階に共創型コミュニティーレジデンス「ポートカケガワ」が開設された。地元起業家などが中心となって12月まで、新しいまちづくりに挑戦しようと活動する。活動の一環として、30日までは美田をテーマにした写真展が開かれている。 学び・遊び・暮らしの三つをコンセプトに市民や行政、企業などさまざまな人が出会い、つながる場所を目指す。まちづくりの実験の場として半年間、広く開放し、まちを豊かにするアイデアを多くの人と考えていく。運営する長浜裕作さん(41)は「地域の方と交流しながら使い方を見つけていきたい」と話す。 写真展を開いたのは同市横須賀の土屋由美子さん。市内で無農薬・無肥
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茶況(7月20日)JA遠州夢咲 荒茶品評会 丸伍赤堀園が最優秀賞
第30回JA遠州夢咲荒茶品評会が19日、菊川市和田の同JA茶業振興センターで開かれた。管内から45点の出品があり、小笠地区の丸伍赤堀園が最優秀賞に選ばれた。 審査員が外観や香気など4項目を評価した。審査長の県農林技術研究所茶業研究センターの豊泉友康上席研究員は「摘採適期の判断が難しい年だったが、出品茶は芽合いの良好な茶葉を丁寧に製茶した高品質な深蒸し煎茶が多くそろっていた」と講評した。 優秀賞と優等賞は次の通り(かっこ内は地区)。 優秀賞 やまま満寿多園(浜岡)山喜製茶組合(大城)▽優等賞 黒田尚志(小笠)本谷製茶農業協同組合(大城)山本製茶(菊川)マルタケ製茶(浜岡) (掛川支局・
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⚾佐藤初回に満塁弾、常葉大菊川コールド発進 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(掛川第1試合) 常葉大菊川 5130002―11 0010000―1 袋井 (7回コールド) ▽本塁打 佐藤、辻(常) ▽三塁打 勝亦(常)▽二塁打 勝亦、橘木、辻(常) ▽試合時間 2時間3分 【評】常葉大菊川が13安打の猛攻で袋井にコールド勝ちした。 常葉大菊川は初回、押し出しで先制すると、佐藤が満塁本塁打を放った。二回には辻がランニング本塁打。三、七回にも打線がつながり、試合の主導権を譲らなかった。 袋井は初回から中軸が連打するなど勢いを見せたが、相手投手陣に1点に抑えられた。 公式戦初マスク 攻守で躍動 今春選抜出場の常葉大菊川は公式戦初マスクの佐藤が攻
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⚾小笠9回に5点、逆転勝ち 全国高校野球静岡大会2回戦
▽2回戦(掛川第2試合) 小笠 000200005―7 200000040―6 浜北西 ▽本塁打 赤堀(小) ▽三塁打 釣崎(浜)▽二塁打 村松、赤堀(小)板垣、井口(浜)▽暴投 神谷2、曽根(小)▽捕逸 榑松陽(小) ▽試合時間 3時間 【評】小笠が九回に粘って逆転し、1点差で浜北西を退けた。 2点を追う小笠は四回、赤堀の本塁打と松川の適時打で同点。失点した直後の九回には村松の適時二塁打などで再び追い付き、敵失で勝ち越した。 浜北西は初回に先制し、八回には釣崎を皮切りに打線がつながって4点を挙げたが、逃げ切れなかった。 (掛川支局・伊藤さくら) ▶高校野球しずおか 特設ページ
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小中高生 一斉あいさつ運動 交流促進へ 菊川で初開催
菊川市内各地で12日、全小中学校と常葉大菊川高、小笠高が参加する「あいさつプロジェクト2023」が初めて行われた。市役所近くの交差点では中高生20人が参加し、のぼり旗を持って通勤や通学する人にさわやかなあいさつをした。 同市が小中学校と地域の連携を深めようと進める学びの庭構想の一環。小中高生の交流を目的に企画された。高校生が中学校に出向いたり、中学生が学区内の小学校に来校したりして校門前で一緒にあいさつした。 菊川西中3年の生徒会長岡橋幸太郎さん(14)は「あいさつをすることで一日の始まりを感じる。高校生と交流し親しみを感じた」と話した。 (掛川支局・伊藤さくら)
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⚾磐田農 14年ぶりの夏1勝 掛川工との接戦、タイブレーク制す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(掛川第2試合) 磐田農 0000002003―5 掛川工 1010000000―2 (延長10回タイブレーク) ▽二塁打 宮城(掛)▽暴投 高田(磐)、鶴田(掛)▽捕逸 鈴木翔(掛)▽妨害出塁 太田(磐) ▽試合時間 3時間 【評】磐田農が延長十回タイブレークで、掛川工を振り切った。 序盤に2点先制された磐田農は七回、光岡と下村の連打で1点を返し、高田の犠飛で追いついた。十回は柘植と落合の適時打と失策で3点を奪った。 掛川工は好機を生かせず、2点にとどまった。十回は三者三振で悔しい幕切れとなった。 宮崎主将 願った「新時代」 磐田農が掛川工との接戦を延長十回タイブレーク
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米国の茶文化解説 菊川で歴史講演会
菊川市のNPO法人菊川まちいきは2日、歴史講演会を同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で開いた。茶文化研究者で静岡大非常勤講師の吉野亜湖さんが講師を務め、米国人が日本茶をどのように飲んでいたかを解説した。 れんが倉庫は明治期に茶の輸出で栄えた富士製茶のブレンド工場として使われた建物。吉野さんは富士製茶の商品パッケージや19世紀後半から20世紀初頭の同国の料理本を紹介した。 約470冊の料理本を調査した結果、コーヒーはミルクと砂糖を加えるという記述が多いのに対し、茶はミルクと砂糖に関して書かれていない本の方が多かったと指摘。レモンを入れたり、紅茶と緑茶を混ぜたりする飲み方も人気だったと説明した。 講演
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中東遠5市町「保育士等キャリアアップ研修」 処遇改善へ
磐田、袋井、掛川、菊川、森の5市町の連携事業「保育士等キャリアアップ研修」が28日、掛川市徳育保健センターで開かれた。保育士の処遇改善と保育の質の向上が狙い。 5市町の幼稚園や保育園など216施設に勤務する人が対象で、受講料は無料。乳児保育や幼児教育、保健衛生・安全対策など7分野の研修を各市町の会場で開催する。研修を修了すると処遇改善加算の対象となり、賃上げが期待される。遠州地区私立幼稚園・こども園協会が各市町に要望したことがきっかけで実現した。 同日はマネジメント分野の研修が行われ、保育士ら66人が受講した。5市町の首長と、こども家庭庁成育基盤企画課の高木秀人課長が視察した。高木課長は
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若者の社会参画促進 菊川で協議会発足 高・大学生が意見交換
菊川市で、若者の社会参画を推進する「市こども・わかもの参画協議会」が発足した。11月に市が出す「こども・わかもの参画宣言」の内容を検討する。市役所東館プラザきくるで初会合が開かれ、高校生や大学生6人が大人と肩を並べて意見交換した。 協議会のメンバーは18人で、学生のほかに行政、学校、企業、NPO、子どもの居場所づくりに取り組む団体などの担当者ら。アドバイザーを務めるこども家庭庁こども家庭審議会委員の土肥潤也さん(28)もリモートで参加した。事務局の市民協働センターの鈴木貫司さん(31)は高校生が主体となる行事が多い菊川の現状を説明し、さらに市全体で若者参画を進める考えを共有した。 高校生らは
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浜岡原発、稼働容認が「停止」上回る 菊川市調査で初
菊川市は15日、2023年度市民アンケートの結果を発表した。「浜岡原発(御前崎市佐倉)の今後についてどう思いますか」との設問では「安全が確認できれば稼働した方がよい」との回答が43・8%(前年度比6・0ポイント増)になり、「停止しておいた方がよい」の31・8%(同6・0ポイント減)を上回った。14年度に同設問を市民アンケートに加えて以降、初めて稼働容認派が慎重派を上回った。 アンケートは4月に無作為で選んだ2千人を対象に行い、1050人から回答を得た。回答率は52・5%。同設問への回答はほかに「どちらともいえない」15・5%、「わからない」7・6%が続いた。 稼働を容認する回答は17年度
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ダンス時代劇 掛川の魅力も発信 西郷の局テーマ 18日上演 出演者が市長訪問
掛川市上西郷で生まれた徳川家康の側室、西郷の局の生涯を描くダンス時代劇「西郷の局-家康を魅了した、お愛さま-」(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、同市生涯学習センターで上演される。出演者が12日、市役所を訪れ、久保田崇市長にPRした。 来年開催される地域芸術祭「かけがわ茶エンナーレ2024」の事前イベントの一環。プロダンサーや歌手のほか、小学生から60代の市民も出演し、舞台芸術活動をする団体「ARTS C3 company」(山本真理子代表)がダンスや迫力のある殺陣を演出する。 地元をアピールするため、舞台上に戦国時代が起源とされる横須賀凧(たこ)を揚げたり、公演終了後に観客に掛川茶を振る
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グラミー賞歌手のマーティンさん 掛川・ねむの木学園へ 半年ぶり交流
米グラミー賞受賞アーティストで、掛川市の「輝くかけがわ応援大使」のスキップ・マーティンさん(65)が14日、掛川市上垂木のねむの木学園を訪れた。学園生約70人が音楽を通じて交流を楽しんだ。 訪問は半年ぶり。マーティンさんと学園生はゴスペルを一緒に歌い、ソプラノ、アルト、テノール、バスと四つのパートに分かれて練習した。マーティンさんが次に訪問する10月にレコーディングするという。 マーティンさんは「子どもたちは純粋な感性を持っている。とてもパワーのある曲を一緒に歌うのはわくわくする」と話した。学園生は25日に誕生日を迎えるマーティンさんを歌でお祝いしサプライズでケーキと花束も贈った。 マ
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記者コラム「清流」 にぎわい再び
掛川市横須賀地区で行われる三熊野神社大祭を題材にした「おまつり写真コンテスト」の写真展が4年ぶりにプラザ大須賀で開かれている。法被を着て心を躍らせる子どもや夕日に輝く祢里(ねり)、熱気あふれる遠州横須賀街道など300点の写真が並んでいた。 祭りの3日間でこんなにも多くの写真が集まるのかと驚いたが、地元住民に聞くとコロナ禍前と比べると応募数が減ったという。「常連さんが高齢化して数年やらないうちに腰が重くなってしまったのかな」と少しさみしそうだった。 コロナ禍で開催を見送った行事は多く、赴任して3年たつが、最近は初めて取材する行事が増えている。さまざまな理由から中止せざるを得なかったイベント
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静岡人インタビュー「この人」 掛川市で猫の保護に取り組む団体を立ち上げた 森沢優さん(掛川市)
掛川市を拠点に猫の保護活動をするため藤枝市から移住した。2022年4月に立ち上げた団体「マイフレンドキャット掛川」の代表。野良猫を不妊去勢手術して地域に返す「TNR活動」や譲渡支援に取り組む。23年2月には猫を保護するシェルターを開設し、ボランティアと世話をしている。38歳。 -猫との出合いは。 「幼い頃から動物好き。20代で動物病院の動物看護師になったが一年半で辞め、その後は約15年間配置薬などの営業をしていた。8年前、外回り中に黒猫を拾ったことがきっかけで一気に猫中心の生活に。保護活動する人とも知り合い、飼い主探しを手伝うようになった」 -印象に残っている猫は。 「ペットショップ
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掛川市、選手団役員12人委嘱 原田監督「期待できる」
掛川市は5日夜、12月2日に静岡市で行われる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の市選手団役員委嘱式を市役所で開いた。選手団長の久保田崇市長が小学校講師の原田典明監督(60)とコーチ、強化委員の計12人に委嘱書を手渡した。 チームは2022年、市の部10位に入賞。12人の選手のうち6人が区間10位以内に入り、2時間17分23秒と過去最高タイムだった。久保田市長は「昨年の結果は素晴らしく、皆さんのご尽力のたまもの。まだまだ上に行けると思うので今年も頑張りましょう」と激励。原田監督は「期待できる人材が多い。走る楽しさを伝えていきたい」と決意を述べた。 チームは14
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めっちゃ掛川抹茶プリン発売 地元菓子店たこ満 中学生が考案
掛川市が市内小中学生を対象に開いた「かけがわ抹茶スイーツコンテスト2023」で、最優秀賞を受賞した抹茶プリンが1日から30日まで、地元菓子店たこ満の静岡県中西部18店舗で販売される。 コンテストは昨年度初めて行われ、小中学生29組が参加した。商品化された「めっちゃまっちゃぷりん」は城東中の生徒が考えた。掛川抹茶をふんだんに使用し、濃厚な味わいが特徴。フードロスを削減するため、上部のイチゴは形の悪いイチゴでも使えるようにジュレに加工した。価格は税込み540円。
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田植えに夢中 菊川・千框棚田 子どもら250人参加
農林水産省のつなぐ棚田遺産に認定されている菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で27日、田植えが行われた。保全活動に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部や静岡大棚田研究会、棚田オーナー制度登録者ら約250人が参加し、美しい景観を楽しみながら作業に汗を流した。 参加者は棚田研究会の手ほどきを受けながら、苗を手に取り、等間隔で植え付けた。家族で参加する人も多く、子どもたちは泥まみれになりながら「水が温かくて気持ちいい」と夢中になって作業に取り組んだ。カエルやヤゴを見つけると喜んでいた。 同法人の山本哲理事長(74)は「昔に比べると棚田に生息する生き物が減っている。今ある景色をこれからも残して
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掛川産甘~いトウモロコシ 「ゴールドラッシュ」生育順調 5月下旬出荷へ
甘みが強いトウモロコシ「ゴールドラッシュ」の収穫時期を前に、掛川市南部の生産者が21日、畑を巡回して生育を調査した。今年は天候に恵まれ、生育は順調という。今月下旬から同市大渕のサンサンファームに出荷する。 サンサンファームに野菜を出荷する生産者が耕作放棄地を減らそうと、2016年から産地化を目指している。今年は生産者17人が約3万本を出荷予定。実が白い「ピュアホワイト」などの品種も栽培している。生産者部会の牧野元一部会長は「肥料の値段が高騰して大変な中、部会員は栽培管理を徹底してくれた。消費者に甘くてこくのあるトウモロコシを食べて元気になってほしい。違う品種と食べ比べてもらえたら」と話した
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ゆらめくホタルの光 掛川・垂木川で見頃
住民らがゲンジボタルの保護に取り組む掛川市上垂木の垂木川に、今年もホタルが舞い、見頃を迎えている。淡い光がゆらゆらと動く幻想的な情景を堪能できる。 上垂木ホタルを守る会と地元の桜木小の児童が幼虫を育て、3月に4千匹を放流した。餌となるカワニナを確保するのが大変だったという。 同会によると、気温が高めに推移した今年は、例年よりホタルが舞い始める時期が早かった。9日ごろから徐々に飛び始め、現在、ピークを迎えている。21日夜に訪れた人は「癒やされる」「イルミネーションみたい」と観賞を楽しんだ。 今年は同会による観賞会を4年ぶりに開催し、天気が良い日は毎晩(午後7~9時ごろ)スタッフがホタルに
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桜の名所 おもてなしの絵描く 掛川 中学生、大浜公園トイレに
掛川市の大浜中美術部の生徒9人が20日、大浜公園のトイレの壁に桜の絵を描いた。ハイカーや花見で訪れた人を歓迎するため、地元の大坂地区まちづくり協議会が中学に制作を依頼した。 大浜公園は桜が有名で、近くには徳川家康が高天神城を包囲するために築いた六砦(とりで)の一つだった三井山砦がある。同協議会は大河ドラマの影響で来訪者が増えると考え、三井山砦のハイキングコースにつながる公園のトイレの汚れを落とし、白く塗装した。絵はトイレ東側の壁に大きな1本の桜と黄色い月、南側には桜と夕日を描いた。部員はピンクのペンキで花びらを1枚ずつ丁寧に表現した。デザインは3年の久保木柚衣さん(14)が担当した。 企画し
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地域の名所、伝説 語り継ぐ 掛川「原谷100選」 住民が案内看板を設置 「郷土に誇り感じて」
掛川市原谷地域の住民が郷土の名所や伝説を未来に語り継ごうと選んだ「原谷100選」の看板設置を進めている。17日、初の看板が完成し、本郷東地区内でお披露目会を開いた。 住民らは昨年11月、100選をまとめた郷土史を刊行した。本を手にした人が現地を訪れる機会が増えたことから、名所を説明する案内板の設置を決めた。 今回看板を立てたのは伝説の地「とうどの森」と、住民が60年前に原谷小卒業記念樹として植えたメタセコイアの二カ所。とうどの森伝説は唐の国の医者と当地の姫が恋仲になったが、殿の許しが得られず2人が心中したという話で、看板では毎年、地元で供養祭が行われていることや、かつてあった二本の老松の写真
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お母さんに感謝伝えて 園児にカーネーション寄贈 掛川の生産者
母の日を前に、掛川市沖之須の花卉(かき)生産者大場猛雄さん(71)が12日、同市横須賀のよこすかぬく森こども園の年長園児41人にカーネーションを贈呈した。 贈ったのはハウスで育てた赤やピンク、黄色、緑のカーネーション約50本。大場さんは代表園児に花を手渡し、「お母さんは毎日家族のために料理や洗濯、仕事をしている。いつもありがとうと伝えながら花を渡してください」と呼びかけた。受け取った園児は「いいにおい」「色がきれい」と喜び、元気よくお礼を言った。 寄贈は4年ぶり。子どもが母親に感謝を伝えるきっかけを作ろうと、新型コロナウイルス感染症が流行する前までは毎年実施していた。大場さんは同日、おお
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菊川市待機児童ゼロ 5年連続
菊川市はこのほど、2023年度当初の国定義の待機児童がゼロだったと発表した。待機児童ゼロは5年連続。 市こども政策課によると、保育園と認定こども園の認可定員は1270人。小規模保育園が新設されたほか、こども園の保育枠拡大により、前年より18人定員が増えた。 国の定義で計上されない潜在的な待機児童は前年より12人少ない23人。このうち1歳児が11人だった。新規の入所希望者数は前年より2人多い297人だった。
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菊川・小笠東地区センター「くすりん」 曲のレリーフお披露目
「くすりん」の愛称で地域に親しまれる菊川市の小笠東地区コミュニティセンターでこのほど、地元の人が作った曲「くすりん」と「くすりん音頭」のレリーフが完成し、除幕式が開かれた。協力した4人に同地区コミュニティ協議会から感謝状が贈呈された。 曲は6年ほど前に作られ、同センターの団体が毎月歌って地域に根付かせてきた。歌詞にはくすりんの由来となった小笠東小の大きなクスノキや地区内の自治会の名前が含まれている。感謝状が贈られたのは作詞者小林凉子さん、作曲者名波秋彦さん、編曲者畠山義隆さん、レリーフを描いた画家のすずき麗華さん。小林さんは「立派なレリーフが完成してうれしい。地区のみんなで活動するのは楽し
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菊川の新茶味わって 市茶業協が呈茶サービス
新茶シーズンを盛り上げようと、菊川市茶業協会は25日、新茶の呈茶サービスを市役所本庁舎と中央公民館で始めた。初日は市役所で、菊川茶娘と市のマスコットきくのんが来庁者にさわやかな香りのする深蒸し菊川茶をアピールした。 市役所ロビーには呈茶コーナーを設け、協会職員や深蒸し菊川茶をPRする団体「茶レンジャー」のメンバーが協力してお茶をいれた。茶葉に熱を加えて香りを楽しむ「茶香炉」も設置した。期間は28日まで。市役所は5月1日、2日も実施する。時間は午前9時~午後3時。
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沼津出身松島さんら「ノルカソルカ」 即興のダンスと音楽 29日、掛川で
沼津市出身のダンスパフォーマー松島誠さんと米国人ギタリストのマイク・ノードさんのグループ「ノルカソルカ」の公演が29日午後5時半から、掛川市萩間の旧原泉第2製茶工場で開かれる。 ノルカソルカは身体表現と音楽の完全即興グループとして2006年に発足。米国や韓国などで活躍している。4月からは静岡県内でツアーを実施し、掛川市でフィナーレを行う。 チケットは一般2500円。学生1500円。小学生以下無料。事前予約は原泉アートプロジェクトのSNS(交流サイト)から。当日受け付けは会場で午後1~5時に販売する。
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バイオ炭使用茶園 一番茶の生育調査 中部電力など
中部電力とJA遠州夢咲、農業・食品産業技術総合研究機構は24日、バイオ炭を土に混ぜた菊川市西方の茶園で一番茶の生育調査を実施した。2022年7月から始めた実証試験の一環。土壌環境や茶樹の生育に大きな影響はなかった。 バイオ炭は生物資源を材料とした炭化物。炭化させてから土に混ぜることで微生物に分解されにくくなり、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が期待できる。同社電力技術研究所バイオグループの社員やJA職員は、バイオ炭の量によって分けられた四つの試験区それぞれから葉を摘み取り、葉の数や長さ、成分を分析した。 今後は複数年にわたってバイオ炭を混ぜた場合の土壌環境や茶の品質を調べ、実用化の可能性
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掛川・三熊野神社大祭 通常開催4年ぶり 山車華やか 街道に活気
春の訪れを告げる三熊野神社大祭が7日、掛川市横須賀地区で始まった。通常規模での開催は4年ぶり。9日までの3日間、13町が祢里(ねり)と呼ばれる華やかな山車を引き回し、遠州横須賀街道に太鼓や笛の音を響かせる。 雨が降る中で迎えた初日は各町が祢里にビニールシートをかぶせ、青年が「シタッ、シタッ」の掛け声とともに祢里を左右に振り、威勢よく練り歩いた。横須賀区祭典総代会の大窪寿男会長(63)は「今までの祭りに戻り、みんな喜んでいる。みこし渡御など見どころが多いので、ぜひ見に来てほしい」と話した。 8日は午前10時半から神社で奉納祭を開き、三社祭礼囃子(ばやし)が披露される。奉納当番の東田町の金指
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記者コラム「清流」 希望への一票
最近、バブル期に流行したテレビドラマを見る機会があった。当時を知らない私にとって、画面に映る華やかなファッションや主人公の前向きな性格は魅力的に見えた。21世紀になり携帯電話やインターネットが普及して生活は便利になったが、人々の心はあの頃の方が豊かだったのではと想像する。 振り返ると近年は新型コロナウイルスなど、暗い話題が多い。物価高なのに、賃金は上がらない。苦しい生活を理由に結婚を控える人もいて、出生数は下がり続けている。同世代の友人からは不安と不満の声が聞こえてくる。 統一地方選が始まった。候補者が少子化や子育て支援、経済対策など多様な政策を掲げ、舌戦を繰り広げている。希望ある未来に
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新茶初摘み「最高のお茶に」 菊川市のハウス茶園
菊川市の菊川茶手揉保存会は5日、新茶シーズンを前に同市半済のハウス茶園で新茶の初摘み会を開いた。 保存会や茶業協会、JA遠州夢咲、昨年のコンテストで選ばれた菊川茶娘など約20人が参加し、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。昨年より収穫時期を1週間遅らせたことで大きく成長した芽が多かった。 保存会の落合とし会長(74)は「品質のいい葉がたくさんあった。菊川のお茶を好きになってもらえるよう最高のお茶にしたい」と話した。収穫したお茶は市内で製茶し、茶業繁栄を願って7日の栄西禅師供養祭で献茶する。
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児童ら熱中「金玉落とし」 兵士の訓練 再現 菊川で横地城跡桜祭り
菊川市東横地の国指定史跡「横地城跡」で2日、横地城跡桜祭りが4年ぶりに開かれた。500本の桜が咲き、多くの地元住民が訪れた。横地神社で神事が行われた後、地区の歴史にちなんだイベント「金玉落とし」が開催された。 横地城は中世に一帯を治めた横地氏の山城。祭りを主催した実行委員会によると、金玉落としは兵士の山岳訓練に由来する。兵士が足腰を鍛えるため、谷に落ちた玉を取って城に登ったという。 イベントには横地小の児童らが参加した。約15メートルの高さから金色に塗られたゴムボールが斜面を転がり落ちると、子どもたちは手を伸ばして取り合った。ボールを取った児童には景品が贈られた。 実行委代表の鈴木勝章さん(
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深蒸し菊川茶 GI登録 お茶の認定、静岡県内初
農林水産省は31日、地理的表示(GI)保護制度の対象に深蒸し菊川茶を新たに登録した。静岡県内でお茶の登録は初めて。 GIは地域ならではの環境で長年育まれてきた特産品を国が保護する制度。菊川市茶業協会が登録を申請していた。同日、農水省で登録証授与式が開かれ、藤木真也政務官が同協会の村松正一副会長に登録証を手渡した。 深蒸し菊川茶は濃厚な黄緑色で、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴。1950年頃、茶葉を長い時間蒸すことで渋みを抑える深蒸し茶の製造に成功し、同市が深蒸し茶発祥の地として知られるようになった。全国茶品評会の深蒸し煎茶部門の新設や深蒸し茶の全国普及に貢献した。 同協会の会長を務め
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茶況(3月30日)一番茶控え萌芽調査 JA掛川市 やや早い生育
JA掛川市はこのほど、一番茶の時期を前に、萌芽(ほうが)調査を始めた。同JA、県中遠農林事務所、掛川市の職員ら8人が市内6カ所の定点茶園で調査したところ、平均より1~2日ほど早い生育と分かった。 20センチ四方の枠を使い、萌芽した芽の割合を調べた。初日の萌芽率は24・4%で、前年の20・4%を上回った。2~3月の平均気温は高めに推移し、雨量も適量のため、生育は順調という。同JAの中村貴司茶業課長(49)は「急な寒の戻りに備え、生育状況に応じた管理と防霜対策を徹底してほしい」と呼びかけた。 調査は4月中旬まで毎週実施し、結果を基に新茶初取引日を決める。
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プログラミング全国大会 掛川北中が最優秀 市長に報告 東中は特別賞
プログラミングの全国大会「STREAMチャレンジ2023」(超SDGsラボ主催)の表彰式がこのほど、オンラインで行われ、人型ロボットのペッパー部門で掛川市の北中が最優秀賞、東中が特別賞を受賞した。このほど、生徒らが市役所を訪れ、久保田崇市長に受賞を報告した。 最先端技術を活用して社会課題に取り組む活動を応援する大会。北中は3年の水井悠人さん、深江和真さん、北沢寿梨さんのグループがSDGsをテーマに選んだ。生徒が紙の削減や節水に関するクイズなどを行い、ペッパーが個人のQRコードを読み込むとポイントが加点されるプログラムを組んだ。 出席した水井さんと深江さんは「QRコードを不正に使わないようにし
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茶況(3月23日)掛川で新茶の初摘み 高天神社例大祭に献上へ
掛川市上土方嶺向の高天神ハウス茶園で22日、土方良質茶研究会など茶業関係者による新茶の初摘みが行われた。茶業振興を願い、26日の高天神社例大祭で献茶する。 研究会の会員や茶娘の衣装を着たJA遠州夢咲の職員ら約30人が参加し柔らかい新芽を一芯二葉で摘み取った。今年は寒暖差が大きく、やや遅い生育となったという。約5キロ収穫し、大城茶手揉み保存会が伝統の技術で製茶した。 ハウス茶園は高天神城跡の近くにある。早川正宏会長(70)は「お茶とともに高天神城の歴史も知ってほしい」と話した。
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家康と掛川 ゆかりの巴凧 市役所設置 巨大4.5メートル
掛川市は22日、徳川家康と掛川のつながりを紹介するブースを市役所2階に設置した。戦国時代から約500年の伝統がある横須賀凧(たこ)を作る遠州横須賀凧巴(ともえ)会(石川昇会長)が4・5メートルの巨大な巴凧を飾った。 横須賀凧は戦国時代に敵の陣地の測量や通信手段に利用されたのが始まりとされる。中でも巴凧は初代横須賀城主の大須賀康高率いる徳川方の「三つ巴」、武田方の菱(ひし)紋、徳川家康の軍扇を描き、徳川方が武田方を挟み撃ちしている様子を表している。 石川会長の孫の隼大さん(23)は「巴凧は全国の凧と比べても珍しい形。白黒の三つ巴は空高く揚げてもよく見える」と魅力を語った。 市は掛川城が登場する
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明治時代の輸出茶ラベル「蘭字」 小笠高生がデザイン 26日まで菊川で展示会
菊川市の小笠高美術部と生物生産部による蘭字(らんじ)展が26日まで、同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で開かれている。部員がデザインした蘭字19点を展示している。 蘭字は明治期にお茶を輸出する木箱に貼られたラベル。会場には緑の茶葉や白いお茶の花を表現した蘭字のほか、菊川をPRしようと市の鳥キセキレイを添えた作品などが並ぶ。赤いだるまを鮮やかに描いた美術部1年の松下英心さん(16)は「蘭字の構図がおもしろく、見ても描いても楽しかった。日本らしいデザインを考えた」と話した。 午前10時~午後4時(26日は午後2時まで)。
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京アニ事件で犠牲 大村さんの「どっくんどっくん」 赤れんが倉庫(菊川)に先輩の遺作投影 小沢さん(掛川工高3年)が動画に
2019年の京都アニメーション放火殺人事件に巻き込まれて亡くなった大村勇貴さん=当時(23)、菊川市、掛川工業高出身=の絵本を投影するプロジェクションマッピングが17日夜、菊川市堀之内の菊川赤れんが倉庫で行われた。同高3年の小沢陸空さんが絵本を動画に編集し、倉庫に色鮮やかな作品を映した。 投影した作品は生物が誕生してから今日までの38億年の歴史を絵と擬音で表現した「どっくんどっくん」。小沢さんは絵の背景は変えず、生き物と擬音の部分を切り取って動きをつけた。動かす速さや向きを一つ一つ変えて工夫したという。 擬音は小沢さんの同級生が担当した。倉庫を管理運営するNPO法人菊川まちいきのメンバーらは
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茶況(3月16日)掛川市職員が講座 茶の品種など解説 市民向け月1回開催
掛川市はこのほど、お茶講座を市役所で開催した。本年度から始めた取り組みで、夏から月に1回開いている。これまでに計109人が参加した。 お茶振興課の職員が日頃お茶に関する業務に携わる中で、「知っているとお茶をもっと楽しめる」と感じたことを市民に伝えようと企画した。職員は茶の製造工程や品種の違い、茶草場農法などを説明した。参加者は職員の手ほどきを受けて、お茶のいれ方を学んだ。講座は来年度も開催する。
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「個性の大切さ」絵本に 多様性題材 掛川西高生が制作
掛川西高2年の川村育穂さん、井口璃胡さん、青島彩貴さん、渡辺亜古さんがこのほど、多様性の尊重をテーマにした絵本「ほんとうは」を制作した。4人は「固定観念にとらわれず個性を大切にしてほしい」と訴える。 ファッションショーに出演する主人公のライオンの気持ちを描いた物語。周囲の目を気にするライオンが好きな服を着ることを迷い、鳥、ウサギ、ゾウに相談すると、仲間たちも順番に「ぼくもね、ほんとうはね」と言って自分が好きなことを語っていく。 絵本の制作は同校の授業「総合的な探求の時間」の一環。県内の書籍編集経験者にインタビューし、物語の起承転結や絵の配置などアドバイスを参考にして、タブレット端末で仕上
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深蒸し菊川茶GI認定へ ブランド確立、PR強化【解説・主張しずおか】
菊川市を代表する特産品の深蒸し菊川茶が農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に3月中に登録される見込みになった。市茶業協会が登録申請してから間もなく3年。GI登録を追い風にしてブランドを確立し、消費拡大につながるよう茶業関係者が一丸となってPRに努めてほしい。 GIはその地域ならではの環境で長年育まれてきた特産品の名称を、地域の知的財産として国が保護する制度。生産地や生産方法などの基準を満たせばGIマークを使用して販売でき、不正使用された場合は国が取り締まる。1月末時点で全国で121産品が登録されている。 深蒸し菊川茶は水色が濃厚な黄緑色で、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴。同協会によ
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記者コラム「清流」 優しい心につけ込む犯罪
おれおれ詐欺や還付金詐欺の被害が後を絶たず、本紙では連日のように報じている。数年前、警察署で特殊詐欺未遂事件の被害に遭った女性を見かけたことがある。署員に対して気丈に振る舞いながらも「いまだに足が震えます」と口にしていたのを覚えている。現金は取られずに済んだが、一度信じた人間に裏切られ、犯罪に巻き込まれたショックは大きかったと思う。 仕事や日常生活で多くの人に会うが、道に迷った時に案内してくれる人など、この地域には心温かい人が多いと感じる。優しい人であふれる社会が理想だが、悪事を働く人がいるのも事実。人を疑うのは悲しいが「もしかしたら詐欺かも?」と一呼吸置くことが必要な世の中になってしまっ
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茶況(3月9日)掛川・きみくらカフェ 抹茶ラテ一新
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)はこのほど、同市大池の「きみくらカフェ」で新たな抹茶ラテの販売を始めた。香りが立つよう、茶師が抹茶をラテ専用に焙煎(ばいせん)した。 きみくらカフェの開店5周年に合わせ、看板メニューの味を一新した。今までのラテと比べ、抹茶の量を倍に増やしたほか、シロップを入れて甘みを加えた。まろやかで飲みやすく、上質で濃厚な抹茶の味わいを堪能できるという。価格は税込み450円。テイクアウトも可能。 きみくらカフェは市総合体育館さんりーなに隣接する店舗。抹茶ラテは1月末にオープンした東京・羽田空港第3ターミナル直結の複合施設「羽田エアポートガーデン」内の店舗でも購入でき
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家康の側室・秀忠の生母 西郷の局「次世代に」 碑建立1年で行事 掛川の龍華院
掛川市掛川の龍華院で4日、境内にある西郷の局の石碑が建立から1年を迎え、記念行事が開かれた。西郷の局は同市上西郷で生まれた徳川家康の側室で、2代将軍秀忠の生母。地元住民など100人が参加した。 掛川少年少女合唱団と、同市や袋井市で活動する合唱団「ありがとう広め隊」が出演した。童謡「たんぽぽ」や浜松市天竜区出身の故坪井安さんが作詞した「ありがとう」を合唱した。「西郷の局御休息を見守る会」代表の石野茂子さん(74)は「聡明(そうめい)な女性がいたことを次世代の人に伝えていきたい」と話した。 石碑は昨年3月3日、西郷の局の生誕470年を記念して、孫に当たる3代将軍家光がまつられている龍華院の
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菊川市 産業支援センター開設 創業・承継へ出会いの場【未来につなぐ 遠州7市町23年度予算案⑥】
「資金、物件、工事、手続き-。初めて店を開業するのにわからないことがたくさんあった」。昨年3月、菊川市本所に「食事処8ct(やから)」を開店した和久田大悟さん(35)と藤原未央さん(42)は準備に明け暮れた当時を振り返る。物件探しに1年要したことや、開業資金が試算より200万円増えたことなど、想定外の出来事の連続だった。 頼りにしたのは市主催の創業支援セミナー。セミナー後も講師の中小企業診断士に何度も相談し、必要な資格や書類の書き方を教わった。まもなく営業開始から1年を迎え、今求めるのは経営者のつながりや専門職によるアフターフォロー。「開業前はたくさんの支援があったが、その後は自分たちだけ
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茶況(3月2日)持続可能な経営へ振興大会決議 JA遠州夢咲など
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、茶業振興大会を掛川市大坂の市文化会館シオーネで開いた。約200人が参加し決意を新たにした。 持続可能な経営と産地力を高めるため、SDGsを念頭にした大会決議と安全宣言を採択した。同協議会の後藤克宏会長は「一つ一つの積み重ねが1年間の茶業経営につながる。本年の茶業を共に盛り上げよう」とあいさつした。茶業発展に貢献した人や団体の表彰も行われた。 受賞者は次の通り。 茶業功労者表彰 石沢達功(菊川市)宮城力弘(同)堀豊(同)柴田利春(掛川市)河原崎正直(御前崎市)▽茶業特別功績者表彰 丸池製茶(同)
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園児ら茶会、作法披露 掛川・大日本報徳社の学舎
掛川市柳町のきらきら保育園は2日、ひな祭り茶会を同市掛川の大日本報徳社冀北(きほく)学舎で開いた。年中、年長園児28人が茶道を体験した。 八木留里子園長らがお茶をたてて園児をもてなした。園児は園で練習した作法を披露しようと、緊張した面持ちで参加した。背筋を伸ばして正座をして、茶菓子やお茶が運ばれてくると丁寧にお辞儀をし、茶わんを回して味わった。高橋秀羽君(6)は「おいしかった。飲み方や姿勢に気をつけることができた」と話した。 冀北学舎は県指定文化財で、明治期の建物。同園では園児に趣のある雰囲気の中で日本文化に触れてもらおうと、毎年茶会を実施している。
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横須賀高生が考案 米粉シュー商品化 たこ満が製造
掛川市の横須賀高の生徒がレシピを開発し、地元菓子店のたこ満が製造した「米粉のサツマイモシュークリーム」が27日、同校でお披露目された。3月18、19日に同市山崎のとうもんの里総合案内所で販売する。 生地は掛川産の米粉で作り、クリームには県内産のサツマイモを使った。生地を練る時にサラダ油を使うなど生徒のアイデアを採用した。香ばしくサクサクの食感に仕上がったという。 米粉スイーツの開発は家庭コースの3年生が地域の田園風景を守ろうと昨年9月から取り組んできた。11月に行われたコンペでは9班がドーナツやパンケーキ、フランスの伝統菓子カヌレなどのレシピを発表し、伊藤梨七さん、古川芽生さん、石田大和
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宮城氏(菊川市選挙区) 県議選不出馬を表明 2氏の戦いへ
自民党県連総務会長の宮城也寸志氏(63)=菊川市、3期=は24日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に立候補しないことを明らかにした。同日の県連役員会で説明した。地元支部の公認を得られず、事実上の出馬断念に追い込まれた格好。同市選挙区(定数1)はすでに立候補を表明している元菊川副市長の赤堀慎吾(64)と会社経営の黒田茂(55)の2氏の一騎打ちになる公算が大きくなった。 自民党菊川支部は昨年春ごろから赤堀氏の擁立を目指して動き出し、10月の役員会で赤堀氏の推薦を決めた。宮城氏の進退表明を待たずに候補者選定を進めた背景には、多選に批判的な声や赤堀氏の行政経験に対する期待感などがあった。
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菊川PR自作パンフ配布 「きくがわ応援大使」の内田小6年生 修学旅行先で観光産品紹介
菊川市から「きくがわ応援大使」に任命された内田小の6年生がこのほど、活動を市職員に報告した。菊川をPRするパンフレットを作り、昨年11月に修学旅行で訪れた三重県の観光客に配布した。 6年生約40人は総合的な学習の時間に地域の魅力を調べ、学びを生かそうと応援大使になった。タブレット端末で市内の観光地や飲食店、深蒸し茶を紹介するパンフレットを作成し、紙にして伊勢神宮や鳥羽水族館などで配った。後日、受け取った人から学校宛てに手紙やメールが届き、その中には菊川を訪れた人もいたという。 榊原佐彩さん(12)と佐野維吹さん(12)は「生まれ育った場所を知ってもらえてうれしい」「県外の人と関わるきっか
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子ども遊べる場で食堂 掛川の有志 地産カレー提供
掛川市満水の22世紀の丘公園で19日、子どもが外で遊び食事も楽しむことができる「だれでもみんな食堂」が開かれた。約100人が訪れ、市内産の米や肉、野菜で作られたカレーを味わった。 同市の会社員八木さゆりさん(35)が発起人となり、ボランティアが集まったグループ「だれでもごはん」が企画した。子どもが遊べる場所で行う子ども食堂として昨年12月に初めて開催し、今回が2回目。運営費は地元企業などからの寄付でまかなっている。八木さんは「子どもが行きたいと思える場所にしていきたい」と話した。 料金は小学生以下無料、中学生以上500円。今後も2カ月に1回、市内の会場を借りて開く。
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茶況(2月16日)お茶の入れ方 中学生が学ぶ 菊川
菊川市茶業協会は16日、若い世代にお茶に関心を持ってもらおうと、お茶の入れ方教室を同市の常葉大菊川中で開いた。1年生約50人が参加した。 同市の日本茶インストラクター青島由美さん(49)を招き、深蒸し菊川茶のおいしい入れ方を学んだ。生徒は湯の温度や茶葉の量、注ぎ方に気を付けながら急須でお茶を入れた。和紅茶も味わった。 小田絢祢さん(13)は「一煎目は色が薄かったが二煎目は濃くなり苦みがあった。家族にも入れてあげたい」と話した。青島さんは湯の温度で、入れたお茶の成分が変わることから「目を覚ましたい時は高い温度で入れてカフェインを取り、リラックスしたい時は低い温度で入れるといい」とアドバイス
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手作り木のおもちゃ 全校児童にお披露目 掛川・原田小4年生
掛川市立原田小の4年生11人は16日、森に親しむイベント「にこにこネーチャーフェス」を開いた。手作りした木のおもちゃを全校児童に披露した。 会場には積み木やY字型の枝にゴムを付けた鉄砲、木に絵を描いて作ったパズルなどが並んだ。板の上でビー玉を転がすゲームを制作した中村颯介君(10)は「木のおもちゃは自然を感じられる。みんなが遊んでくれてうれしかった」と話した。 児童の取り組みに協力した同市城西の山内明さん(73)は間伐材などで作ったおもちゃを約30種類持参。「子どもたちが人と触れ合いながら遊ぶことができる」と木のおもちゃの魅力を語り、児童を楽しませた。 このほか、掛川市森林組合や認定N
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中村さん(掛川北中)大相撲入門 錦戸部屋 しこ名は「葛錦」
大相撲錦戸部屋に入門した掛川北中3年の中村謙信さん(15)の壮行会がこのほど、掛川市内で行われた。錦戸親方(元関脇水戸泉)や柔道教室の仲間が出席し、今後の活躍に期待した。しこ名は「葛錦(かつにしき)」に決まった。 しこ名は掛川名産の葛(くず)に由来し、勝負に「勝つ(かつ)」ことを願って父の光秀さん(46)と錦戸親方が考えた。中村さんは「しこ名が決まり気合が入った。これからたくさん相撲を覚え、稽古を一生懸命頑張りたい」とあいさつした。 中村さんは身長165センチ、体重88キロ。幼い頃から力士に憧れていたが、近隣に相撲をする環境がなく、9年間柔道を続けていた。中学卒業後に上京し、稽古を始める
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菊川市23年度予算案 駅整備、災害対策手厚く 一般会計最大205億円
菊川市は13日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は22年度当初比0・2%増の205億7100万円と過去最大を更新した。未来創造予算と称し、JR菊川駅南北自由通路の整備、災害対策や子育て支援事業を拡充する。 長谷川寛彦市長は「地方への関心の高まりなどコロナ禍がもたらした新たな潮流を生かすとともに、市民の生命を守るため災害対策の強靱化(きょうじんか)に取り組む」と説明した。 一般会計の歳入は市税が3・3%増の75億5千万円。景気動向を踏まえ、個人市民税は3・9%増の25億2700万円、法人市民税は16・8%増の3億8200万円を見込んだ。市債は小学校校舎の大規模改造工事完了などによ
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トルコ留学生「毎日つらい」 静岡県立大5人、地震に悲痛 「助けて」友人から連絡
トルコ南部を震源とする地震は13日未明(日本時間同日午前)で発生から1週間を迎える。静岡市駿河区の県立大に留学するトルコ人の学生は「毎日ニュースを見るたびにつらい」「とても悲しく何も手に付かない」と心を痛めている。 静岡県立大には交流協定を結ぶイスタンブールのボアジチ大のエブラヌル・グルトルコさん(23)、ブルジュ・オルチェルさん(21)、エリフエキン・クランさん(21)ら5人が留学している。全員家族の無事は確認したものの、がれきの中から「助けて」と連絡をしてきた友人や、大規模な停電の影響もあって連絡が取れない知人もいるという。 トルコ全土から学生が集まるボアジチ大は現在学期休み中で、発
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記者コラム「清流」 「夕刊」通じた交流
子どもの頃、親しくしてもらった新聞配達員のおばさんがいる。放課後、家の前で遊んでいる私の名前を呼び夕刊を手渡してくれたのを覚えている。新聞受けから取り出すのではなく、直接受け取るのがうれしかった。 おばさんは猫のえさを持っていたので、バイクの音を聞きつけた地域猫がいつも寄ってきていた。夕飯作りの手を休めた近所の人たちも顔を出し、しばし談笑するというのが夕方の懐かしい光景だ。 本紙夕刊は3月末で廃止に。人々が寝静まる夜中に配達する朝刊と違い、夕刊は配達員と交流できる。幼い頃の私が新聞を身近に感じたのもおばさんのおかげだったのかも。地域交流の場面が一つなくなるのは社員としては申し訳なさを感じ
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茶況(2月9日)べにふうき緑茶 商品コーナー設置 JA掛川市の茶直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市にある茶直売所「お茶処いっぷく」はこのほど、掛川市産べにふうき緑茶の商品コーナーを設置した。アレルギー症状を抑える効果があるとされるメチル化カテキンが多く含まれている。 べにふうきは紅茶品種だが、紅茶として加工するとメチル化カテキンが消えてしまうため、緑茶に仕上げた。商品は茶葉、ティーバッグ、粉末茶など5種類。毎年、花粉症の季節が近づく1月ごろから売れ行きが良くなるという。さすが市は水曜定休。
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菊川に雪!そり遊びに夢中 長野・小谷村がプレゼント
菊川市の六郷地区センターで4日、ふれあい雪まつりが開かれた。友好都市の長野県小谷村から大型ダンプ2台分の雪が贈られ、子どもたちが雪遊びを楽しんだ。 六郷まちづくり協議会と六郷地区連合自治会が主催した。多くの子どもが来場し、地元ではほとんど降らない雪を見て喜んだ。土のうを積み上げて雪をかぶせた滑り台は行列ができるほどの人気。そり遊びをした加茂小2年の白松咲南さん(8)は「速く滑ることができた。雪は珍しいから楽しい」と話した。 小谷村と同市の交流は合併前の旧小笠町から続いている。雪まつりは新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに実現した。小谷村の物産展も行われ、訪れた中村義明村長は「子どもたちの
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異業種間協力で中学生が新事業 掛川の栄川中で体験講座
掛川市の掛川商工会議所青年部は2日、職業講座を栄川中で開き、1、2年生80人が参加した。地域ビジネスを創出する体験講座では、将来なりたい職業が違う生徒が3人組になり、異業種の協力によって生まれる新たな事業を考えた。 中学生に既存の職業にとらわれず自分の好きなことを形にする力を養ってもらおうと企画した。カフェ経営、文房具製造、ゲーム作成の3業種のマッチングを目指した班は、勉強とゲームができるカフェを新事業として提案。1年の山城蒼太さん(13)は「異業種の組み合わせに楽しさを感じた。店のターゲットや集客などいろいろなことを考えることができた」と話した。 このほか、医療介護とスポーツ、土木と住
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厄払い開運祈り神事 祈とう希望、過去最高 掛川・三熊野神社
掛川市西大渕の三熊野神社で3日、節分祭の神事が行われた。大久保照男宮司が祝詞を奏上し、祈とうを希望した364人全員の名前と住所、願いを読み上げた。希望者は年々増え、今年はこれまでで最も多いという。 希望者のうち、総代など約60人が参列し、鈴を付けたナギの神木で御鈴(みすず)のはらいを受けて清めた。総代の年男4人は社殿の中と外に福豆をまいた。新型コロナウイルスの影響で今年も菓子まきは中止した。
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茶況(2月2日)菊川茶使ったトルティーヤ 小笠高生が考案
菊川市西方の「うでまくりDINING喜楽人」は1日から、粉末の菊川茶を練り込んだトルティーヤの販売を始めた。小笠高の生徒が考えたメニューを採用した。 ベーコン、レタス、トマト、チーズを巻いた「BLTC」と、タンドリーチキンを包んだ2種類。昨年12月末に同校で行われたビジネスマッチング以降、オーナーの小原尚さん(37)とメニューを提案した生徒が意見交換を続け、商品化が決まった。 小原さんは「お茶の香りの広がりと食べたときの歯切れの良さにこだわった」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 高天神城跡で20年間観光ボランティアを続ける 大石鐘邇さん(掛川市)
掛川市の高天神城跡を拠点に活動する「高天神城観光ボランティアの会」を20年前に立ち上げた。戦国時代に武田氏と徳川氏が激しい争奪戦を繰り広げ、「高天神を制するものは遠州を制する」と言われた難攻不落の山城を観光客に案内している。83歳。 -案内するコースは。 「北側の搦手(からめて)門から石段を登ると籠城には欠かせない井戸曲輪(くるわ)があり、東に行くと徳川方の大河内正局が幽閉されたという石窟、西には見晴らしのいい馬場平などがある。標高約130メートルの山を生かした複雑な地形をしているため、1時間半~2時間かけてじっくり紹介している」 -見どころは。 「さまざまな場所に土塁や堀切が残され
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家康ゆかりの屏風や出土品展示 掛川・二の丸美術館
掛川市掛川の市二の丸美術館で3月12日まで、展覧会「徳川家康と掛川三城 ゆかりの武将物語」が開かれている。 3章構成の展覧会。第1章の城造りでは桃山時代の築城図屏風(びょうぶ)を展示。城を造る様子だけでなく、人形浄瑠璃やうどん屋なども描かれ、当時の人の生活がわかる。第2章では家康やゆかりの人々に焦点を当てた。家康のおい松平定吉の画像や、家康の側室西郷局の人物像を紹介するパネルを並べた。第3章の展示は掛川城、高天神城、横須賀城の3城跡の出土品が中心。高天神城の模型も見応えがある。 築城図屏風など一部作品の展示は2月18日まで。11日からの毎週土曜は午後2時からギャラリートークが行われる。休
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委員会構成決まる 菊川市議会
菊川市議会は30日、臨時会を開き、議長に山下修氏、副議長に赤堀博氏を選出したほか、常任委員会や議会運営委員会の新たな構成を決めた。 各委員会の正副委員長は次の通り。(正副の順) 総務建設 西下敦基、坪井仲治▽教育福祉 小林博文、倉部光世▽議会運営 松本正幸、鈴木直博
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修復終え住民に披露 観音堂の地獄絵図 掛川・貞永寺
掛川市東大坂地区の観音堂に所蔵されている「十王・地獄絵図」が28日、観音堂近くの貞永寺で展示された。冥界で死者の生前の行いを裁判する10人の王と地獄が表現されている。 観音堂の再建に合わせて地獄絵図の修復が行われた。区によると作者は不明で、江戸時代後期に制作されたとみられる。赤い顔をした閻魔(えんま)王の絵では左下に舌を抜かれる人の姿が描かれている。 節分祭も行われた貞永寺には子どもから大人まで多くの地域住民が集まり、10枚の絵を興味深そうに見ていた。区長の中田繁之さん(69)は「無言で道徳を示唆しているような伝える力の強い絵。地域の宝として大切にしたい」と話した。
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菊川の課題解決へ 高校生がプレゼン 駅前整備や観光など
菊川市は27日、第7回高校生まちづくりプレゼンテーション大会を市役所東館プラザきくるで開いた。小笠高と常葉大菊川高の生徒37人が参加し、JR菊川駅前の開発や多文化共生、福祉などをテーマに9班に分かれて地域課題を解決するアイデアを市幹部に提案した。 常葉大菊川高の班は市が進める駅の整備事業を取り上げた。校内で実施したアンケート結果を公表し、8割以上の生徒が駅の整備を知らなかったと報告。駅周辺にほしい施設を尋ねる設問では飲食店や書店と答える生徒が多かった。他県の観光地を参考に、「駅の工事中のテントに鮮やかな絵を描けば、工事による利用の不便さより完成への期待が高まると思う」と発表した。
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思い出の一本松、絵本に 菊川の野崎さん 図書館、児童館に寄贈
菊川市堀之内の野崎恭子さん(51)がこのほど、現在の菊川中央公園がある場所にかつてあった一本松を題材にした絵本「一本松のいる丘で」を制作した。自身の思い出をもとに、主人公の女の子が一本松と過ごした時間をつづった。 野崎さんによると、一本松の幹は大人の両腕でも抱えきれないほど太く、かなりの高さだった。幼い頃は家族や友達と遊びに来ていたが、高校生になった頃に訪れると切り株になっていたという。現在は一本松跡の看板だけが立っている。 「一本松の場所に来ると元気になれる。りんとしてかっこよく、どこか優しい印象の松だった。読んだ人がほっとした気持ちになってくれたらうれしい」と話した。絵本は市内の図書
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緑十字金章受章 中山さん 掛川署長に報告
静岡県安全運転管理協会会長の中山永好さん(62)がこのほど、交通栄誉章緑十字金章を受章した。26日、掛川署を訪れ、菊地邦宏署長に報告した。 中山さんは掛川地区協会の会長を2005年から務め、現在9期目。17年からは県協会の会長にも就任し、長年にわたって交通事故防止と交通秩序の確立に貢献してきた。 交通安全功労者に対して授与する、警察庁長官と全日本交通安全協会会長の連名表彰の一つ。中山さんは19年には緑十字銀章を受章している。
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菊川市営「火剣山キャンプ場」 24年度から指定管理へ
菊川市は26日、同市富田にある市営の「火剣山キャンプ場」について、2024年度から指定管理者制度を導入する方針を明らかにした。同市大石の保養施設「小菊荘」は23年度以降の指定管理者が決まらず、当面の間休館する。 同日の市議会全員協議会で報告した。市商工観光課によると、キャンプ場は近年のアウトドアブームで利用者数が増加傾向にある。しかし、利用日の2週間前の予約を必要とすることや、現在管理を担う地元団体の高齢化など課題が多く、指定管理者制度によりサービス向上や継続的な運営につなげる。 予約方法の改善や区画の増設、電源やWi-Fi(ワイファイ)の整備を行う考え。利用料金も改定する。関連する条例
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菊川・黒田代官屋敷 梅まつりPR、御城印を制作 2月5日から
菊川市下平川の黒田代官屋敷で来月始まる「梅まつり」を盛り上げようと、住民有志が御城印を制作した。梅まつり記念と合格祈願の2種類を作り、1枚300円で販売する。 黒田代官屋敷は国指定重要文化財で、戦国時代の城館。毎年冬に敷地内の梅園を開放している。御城印は地元の書道家が書いた文字と、黒田家の家紋「二つ藤巴紋」や長屋門のイラストを添えたデザイン。代官屋敷御城印作成委員会の柴山正之会長(63)は「御城印をきっかけに梅を見に来てほしい。代官屋敷の歴史も知ってもらえたら」と話した。 梅まつりは2月5日から3月5日に開催。御城印はまつりの期間中、会場に加え、菊川市観光協会、菊川文化会館アエルで販売す
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家康も登ったかな 掛川で歴史ウオーク
掛川市の大渕地区まちづくり協議会は22日、地元の楞厳寺山(りょうごんじさん)に登る「歴史ウォーク」を開催した。子どもから大人まで住民約90人が参加した。 楞厳寺山は戦国時代に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城の西側に位置する。山頂からは富士山や太平洋を眺望できる。標高は220メートルと高天神城より高く、地元では徳川家康が山頂まで登って城を監視したと伝わる。 歴史ウォークは地域の活性化や住民が親睦を深めるために開催した。同協議会事務局長の増田都喜夫さん(68)は「山頂からの景色は空気が澄んでいる冬の時期が一番きれい。家康も登ったかもしれない山を多くの人に知ってほしい」と話した。
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アート楽しむキャンプ 国内外6アーティスト出展 掛川・ならここの里、31日まで
掛川市原泉地区でアートイベントを続ける原泉アートプロジェクト(羽鳥祐子代表)が31日まで、同市居尻のならここの里キャンプ場で「原泉アートキャンプ」を開催している。コテージ宿泊者が国内外6人のアーティストの作品を夜に鑑賞できる。 掛川市在住の明石雄さんや中国、アメリカの作家の作品をバンガローや屋外に展示した。神奈川県在住の西村卓さんの作品は原泉の木材を使い、原泉の家の形をイメージして作られている。羽鳥代表は「原泉の夜は星がたくさん見えて驚くほどきれい。澄んだ空気の中で作家一人一人が探求しているものを見てほしい」と話した。 アートキャンプは月曜から木曜の開催。宿泊予約が少ない平日のキャンプ場
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目指せ茶ンピオン 掛川でT-1グランプリ決勝 第一小4年の青木君に栄冠
掛川茶振興協会は21日、小学生がお茶に関する技術や知識を競う「T-1グランプリ」の決勝を掛川市役所で開いた。予選を勝ち抜いた市内の小学3~6年生21人が出場し、第一小4年の青木進君が「茶ンピオン」に輝いた。 出場者は茶葉の量やお湯の温度などに気を付けながら急須でお茶をいれ、最後に「どうぞお召し上がりください」と声掛けをした。お茶の種類を当てる競技では、深蒸し煎茶やほうじ茶など10種類のお茶から8種類を正しく選択しようと、茶葉の色や形をよく観察して回答した。 主な結果は次の通り。 ②横井敬人(西山口5)③山下諒大(中央3)④杉原碧乃(同)⑤山本心瑚(原田4)
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掛川城修復 市に300万円 製材業のオールスタッフ
掛川市細田の製材業、オールスタッフは19日、掛川城天守閣の修復工事費として市に現金300万円を寄付した。鈴木正三社長が市役所を訪れ、久保田崇市長に目録を贈呈した。 会社設立60周年に合わせた記念事業の一環。鈴木社長は「天守閣が木造建築のため、木材を使う会社として寄付を決めた。市内に多くの観光客が来るようになれば」と話した。久保田市長は「掛川城は来年、復元から30年を迎える。修復後りりしくなった城に多くの人が来るようPRに力を入れたい」と寄付に感謝した。
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ロウバイの里 花の季節到来 掛川・初馬に住民が整備
掛川市初馬の住民グループ「花咲会」が初馬会館の南側に整備するロウバイの里でこのほど、花が咲き始めた。光沢があり、ろう細工のような黄色い花が甘い香りを漂わせている。 2018年に結成した同会は、竹やぶだった斜面約7千平方メートルを切り開いて500本のロウバイの苗木を植えた。年々、木が大きくなり、咲く花の数が増えている。現在はこのうち150本ほどが咲き始めた。2月中旬まで観賞できるという。
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幾何学模様テーマ 女性を描いた16点 掛川で展示
石川県のデザイナー、キカガクガールさん(30)=本名非公開=の個展が2月5日まで、掛川市西大渕のカフェ&ギャラリー「THE DRAMA」で開かれている。幾何学模様をテーマに女性を描いた作品16点を展示した。 パソコンのデザインソフトで制作した。女性が音楽を聞く姿や飲み物を飲む様子などを水色と濃いピンクでポップに表現した。幾何学模様は単純な形の組み合わせで無限の模様が展開できるとし、誰もがありのままの姿でどんな形にもなれるという意味を込めた。 ギャラリーは水曜、金曜定休。
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きくのん“9歳”おめでとう! 菊川市マスコットキャラクター ファンや子ども祝福
菊川市は15日、市のマスコットキャラクター「きくのん」の誕生日会を市役所東館プラザきくるで開いた。ファンや親子連れなど多くの人が来場し、9回目の誕生日を祝った。 会場には全国各地のキャラクターと交流したり、市内の行事に参加したりするきくのんの写真を展示した。撮影ブースには風船が飾られ、来場者がきくのんと記念撮影を楽しんだ。きくのんに関するクイズやワークショップも行われた。 きくのんは市制10周年を記念して2014年にデビュー。市制施行の1月17日を誕生日としている。かわいらしい見た目が人気で、誕生日会に毎年訪れるファンもいる。市商工観光課によると、市役所には正月、きくのん宛ての年賀状が1
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名曲や童謡 親子で満喫 掛川市でこどもオペラ
掛川市大坂の市文化会館シオーネは15日、こどもオペラ「ヘンゼルとグレーテル」を開いた。0歳から入場可能なコンサートで、親子連れがクラシックの名曲や童謡を楽しんだ。 出演者はオペラの楽曲を披露したり、「子犬のワルツ」や「白鳥の湖」などのクラシックを演奏したりした。童謡「アイアイ」や手遊び歌「お弁当箱の歌」では、観客席の子どもたちも立ち上がって踊った。出演者は子どもたちにピアノやバイオリン、オーボエなど演奏した楽器の特徴も紹介した。
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住民の芸術作品一堂 20日まで掛川、絵手紙や色鉛筆画
掛川市千浜の千浜農村環境改善センターで14日、子どもから大人まで地元住民の作品を展示する公民館まつりが始まった。20日まで。 同センターで開かれる講座や同好会に参加する受講生や会員が出展した。絵手紙や色鉛筆画、日本刺しゅう、つるし雛、ちぎり絵などさまざまな作品が並ぶ。大浜中学校区域の生徒や園児の力作も展示した。 15日午前10時半から午後0時半には、干支(えと)の小物作り教室とボッチャの体験会が開かれる。
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茶況(1月12日)品評会へ手もみ紅茶 菊川 上位入賞狙い製造
菊川市の小笠手もみ製茶技術保存会はこのほど、静岡茶市場で20日に行われる手もみ紅茶品評会に向けて、出品茶の製造を同市三沢の共栄製茶農業協同組合の工場で行った。会員が上位入賞を目指して伝統の技術で仕上げた。 新年の初もみを兼ねて行った。手もみをしたのは昨年に手摘みした後、水分量を減らしてから冷凍保存した茶葉。2時間ほど丁寧に行って成形し、さらに2時間発酵させて針状の紅茶を完成させた。
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豊作を祈願 伝統の儀式 掛川で「田の打ち初め」
掛川市長谷の農業梅田昭好さん(80)の田んぼで11日、伝統の「田の打ち初め」が行われた。地域で消滅しつつある文化を絶やさないよう毎年実施している。 「田打ち講」とも呼ばれ、豊作を願って11日の早朝に行う農家の行事。梅田さんのほか、伝統を受け継ごうと地元の60代の農業者も参加し、稲穂に見立てたススキと松竹梅の束を土に立てた。根元には米をまき、恵方の方向に手を合わせて拝んだ。 米の代わりに餅を供えるなど、地域や家によって儀式の内容に多少の違いがあるという。梅田さんは「50年くらい前はどこの家も行っていたが、今ではほとんど見ない。やらなくなると忘れられてしまう。元気に1年暮らせるよう祈った」と
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初もみ茶 新年祝う 100歳長寿者に贈呈へ 菊川で保存会
菊川市の菊川茶手揉保存会と小笠手もみ製茶技術保存会はこのほど、「新春初もみ会」を市役所東館プラザきくるで開いた。会員12人が約3時間かけて、伝統の技術で手もみ茶を仕上げた。 茶業繁栄と新年の祝いを兼ねて毎年開催している。手もみしたのは2022年の春に摘み取り冷凍保存してあった茶葉4キロ。会員は両手で葉を挟んですり合わせながら乾かす「もみきり」や、形状を整えて光沢を出す「こくり」などの工程を経て針状の手もみ茶を完成させた。手もみ茶は長寿の祝いとして、100歳を迎える市民21人に郵送する。 (掛川支局・伊藤さくら)
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俳人・松島十湖の生涯一冊に ひ孫うみのさん 掛川の小中校に寄贈
浜松市東区豊西町出身の俳人、松島十湖(1849~1926年)のひ孫で、児童文学作家うみのしほさん(75)=豊橋市在住=がこのほど、「俳人 松島十湖の痛快人生」を出版し、40冊を掛川市内の小中学校に寄贈した。同市教育委員会で佐藤嘉晃教育長に手渡した。 報徳思想を学び、政治家としても活躍した十湖の生涯を紹介した一冊。2021年に同市の大日本報徳社が発行する月刊誌「報徳」で連載した内容を基に、浜松市内や県外にある十湖の句碑を40カ所以上取材してまとめた。 妻が糸から紡いで作った着物を貧しい人に与えるなど、十湖のさまざまなエピソードが記されている。うみのさんは「自分のためではなく人のために、まず
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伝統の食文化継承へ 農家の七草がゆ、7日配布 掛川・とうもんの里で初売り
掛川市山崎のとうもんの里総合案内所で6日、新年の初売りが始まった。五節句の一つ「人日の節句」の7日は無病息災や健康長寿を願い、地元農家が作った七草がゆを100食限定で振る舞う。 自然豊かな地域で育った七草を食べてもらおうと、農家が協力して栽培した。七草の中には、土を選んだり日陰を好んだりと栽培が難しい野草もあった。特にゴギョウとホトケノザを育てるのが大変だったという。 直売所では七草のセット販売も実施した。直売所担当の鈴木睦子さん(75)は「伝統の食文化を残していきたいと思い、農家さんに栽培をお願いした」と話した。 8日はお汁粉を振る舞う。時間は両日とも午前9時半から。
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茶況(1月5日)お茶のまち 写真でPR JR掛川駅通路
掛川市はこのほど、市内で撮影した茶園の写真パネルをJR掛川駅の南北通路に10枚設置した。四季折々の茶園の風景や農家の写真を掛川の玄関口に飾ることで、来訪者にお茶のまちをPRする。 茶生産が盛んな東山地区などで撮影した。最も大きなパネルは縦1・6メートル、横5・3メートル。もえぎ色の美しい茶園でお茶を刈る農家の姿を写した。このほか、桜や夕焼け、雪など異なる季節の茶園の風景写真が通路の両側に並んでいる。 パネルの設置はお茶のある日常を写真などで紹介する市の取り組み「お茶と暮らし」の一環。
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市に飲料水袋1000個寄贈 JA掛川市
JA掛川市はこのほど、掛川市に非常用飲料水袋を千個寄贈した。同JAの設立60周年記念事業の一環。 贈呈式が市役所で開かれ、松永大吾組合長が久保田崇市長に飲料水袋を手渡した。袋は6リットル用で、ひもが付いているので背負って持ち運ぶことができる。松永組合長は「60年支えてもらった地域に恩返しをしようと用意した。災害時に使っていただければ」と話した。
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シニアクラブ会員 加入促進へ尽力 掛川・戸塚さん大臣賞
シニアクラブ掛川大須賀支部の戸塚順一さん(82)=掛川市山崎=がこのほど、東京都で開かれた全国老人クラブ大会で厚生労働大臣賞を受賞した。長年、クラブの会員増強などに尽力した。 創立60周年を迎えた全国老人クラブ連合会が開催した。戸塚さんは2011年から県老人クラブ連合会の若手委員会委員長を務め、クラブ運営や会員の加入促進を行ってきた。趣味はそば打ちで、クラブの行事や地元のとうもんの里でそば打ち体験会を続けてきた。 戸塚さんは「長年の積み重ねを評価していただけた。今後もできる限り活動していきたい」と話した。
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匿名寄付金でスロープ設置 掛川 風の家が感謝
掛川市緑ケ丘で就労継続支援B型事業所や食堂を運営するNPO法人風の家はこのほど、夏に匿名で届いた現金50万円を活用してスロープを設置した。寄付者に直接お礼できないため、使い道が伝わりやすいように施設の外側にスロープを付けて感謝を表現した。 スロープは作業所から駐車場に通じている。利用者はこれまで、荷物を手で持って段差を降りていたが、スロープにより台車で運べるようになった。足が不自由な利用者もいるため、より安全な作業所を目指した。緊急避難用の通路にもなるため、今後はスロープを使った避難訓練も行うという。 工事費は約53万円。足りない分は募金箱に寄せられた浄財を充てた。佐藤春美施設長(60)
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茅の輪くぐり、心身清める 掛川・三熊野神社 8の字描き3度
掛川市西大渕の三熊野神社でこのほど、「茅(ち)の輪くぐり」が始まった。参拝者が直径約3メートルの輪をくぐり、新年を迎えるために心身を清めた。 氏子総代8人が20日、カヤを編んで作った茅の輪を境内に設置した。参拝者はまず、人をかたどった紙「形代(かたしろ)」に名前と年齢を書いて体をなで、息を吹きかけて心身のけがれを移した。さらに、形代を持って8の字を描くようにして茅の輪を3度くぐった。 茅の輪くぐりは31日午後8時まで。同日午後3時からは大祓(おおはらえ)式の神事を執り行う。
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掛川の食材 勝負めしに 王将戦1月に控え、試食会
藤井聡太王将に羽生善治九段が挑む第72期王将戦7番勝負第1局が2023年1月に掛川市内で行われるのを前に、掛川グランドホテルでこのほど、2人に提供する「勝負めし」と「おやつ」の試食会が開かれた。掛川牛シチューのソースを添えたオムライスや掛川茶を使ったケーキなど、地元食材ふんだんの料理がお披露目された。 市などでつくる「将棋によるまちづくり実行委員会」メンバーのJA掛川市、JA遠州夢咲、掛川商工会議所、掛川みなみ商工会が協力して食材を選定し、同ホテルがメニューを開発した。 勝負めしは市内産の野菜の天ぷらやマーボー豆腐など和洋中7品、おやつは2022年1月の対局で藤井王将が食べたケーキ「CH
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茶況(12月22日)茶草場農法を体験 掛川で中電社員
中部電力グループ3社の新入社員59人が21日、掛川市東山の茶園で茶草場農法の体験ボランティアをした。 参加者は20班に分かれてそれぞれ農家から指導を受けた。ススキやササを乾燥させた茶草を切断して大きな袋に詰め、茶園の畝間に敷く作業を手伝った。袋は15キロほどあり、社員や農家が2人一組で敷いた。 掛川市出身の榛村慶太さん(19)は「袋が重くて大変だと感じた。敷いた茶草を平らにするなど想像より細かい作業が多い。今後は感謝の気持ちでお茶を飲みたい」と話した。 ボランティアは、重労働の作業の負担を企業と協働で軽減しようと掛川市が募集し、活動してもらっている。
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小笠高生が特産レシピ提案 菊川茶や芽キャベツで総菜、パン 農家支援へ試作
菊川市の小笠高の生徒は22日、市内農産物を使ったレシピを市内飲食業者に提案した。商品化を目指し、特産の菊川茶や芽キャベツの総菜やパンを紹介した。 新型コロナウイルスにより売り上げが低迷している農家の支援を目的に、同校と市、市農業振興会が協力して実施した。食品製造演習を受講する3年生や食品加工部の1、2年生計54人が参加し、夏休みの頃から試作を繰り返してきた。 レシピは芽キャベツのメンチカツやホイコーロー、市内産トマトと米を使ったカレードリア、野菜を巻いた菊川茶入りのトルティーヤなど。茶畑をイメージした緑茶入り牛乳パンを開発した班の藤森香帆さん(17)は「緑茶の配合量を調整するのが大変だっ
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茶草500キロで巨大ウサギ 掛川・東山 高さ7メートル、迫力満点
掛川市東山の粟ケ岳山頂にこのほど、来年の干支(えと)にちなんだ巨大なウサギのオブジェが設置された。茶生産が盛んな東山地区で行われる茶草場農法をPRするため、ススキを乾燥させた茶草約500キロが使われている。 山頂の粟ケ岳世界農業遺産茶草場テラスを運営する茶文字の里東山の役員やボランティアなど7人が4日間で制作した。高さは長い耳まで入れると約7メートル、胴回りは約8・5メートル。訪れたハイカーたちは迫力のあるウサギの姿に驚き、見上げながら写真を撮っていた。 茶文字の里東山の田中鉄男社長(74)は「かわいい表情になるよう顔の部分には柔らかい草を選んだ。来年は茶草場農法のお茶の付加価値をより
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72歳で日本記録更新 マスターズ陸上、やり投げ奮闘 掛川の成田さん
掛川市下垂木の成田幸二郎さん(72)が11月に神奈川県で行われた第23回東日本マスターズ陸上競技選手権大会のやり投げ種目70~74歳の部で、45メートル56センチを出し、日本記録を更新した。「人生の目標を達成できた。次は自分の記録を破りたい。47メートルを狙えたら」と意欲を見せた。 成田さんは大学からやり投げを始め、40歳からマスターズに出場し始めた。日課は2時間の散歩とストレッチ。月に一回、競技場でやり投げを練習している。17日、親族の会で祝福された成田さんは、義理の母下野ゆきさん(88)に結果を報告。「日本一の記録を米寿の祝いにプレゼントしたい」と賞状を見せると、下野さんは「すばらしい
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被害者支援拡充訴え 公証役場事務長拉致事件の遺族講演 掛川
掛川市などはこのほど、安全安心まちづくり研修会を同市大坂の市文化会館シオーネで開いた。オウム真理教による公証役場事務長拉致事件で死亡した仮谷清志さんの長男実さん(62)が被害者支援について講演した。 新全国犯罪被害者の会(新あすの会)副代表幹事の仮谷実さんは刑事裁判での被害者参加制度や、事件発生後の被害者の心情を説明。参加した裁判を振り返り「父を車に押し込んだ人間から様子を聞き、心が揺れ悲しくなったが事実を知るために乗り越えようと参加を続けた」と語った。同会が目指す補償制度については、加害者から賠償金を受け取れる被害者が少ないため、損害賠償債権を国が買い取る仕組みなどを提案した。
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大きい! わらの餅つきウサギ登場 掛川・倉真の住民が制作
掛川市の倉真地区まちづくり協議会はこのほど、来年の干支(えと)にちなんで、餅つきをする巨大なウサギのオブジェを制作した。同地区の交流施設「こんにゃく亭」に設置している。 地域住民10人ほどが11月中旬から3週間ほどかけて完成させた。高さは2・7メートル。木と竹で骨組みを作り、軽トラック1杯分のわらで覆った。ほとんど着色せずに自然の素材を生かしたことで、優しい雰囲気の作品にした。白く伸びた餅の部分はキリの木を使った。 訪れた人が記念写真を撮れるよう、小さなきねやウサギの耳のかぶり物を貸し出している。写真を撮った第二小6年の浦部陣君(12)は「立体的で驚いた。顔や体の形が本物に近くてすごい」
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忍者や武将がすす払い 掛川城御殿、1年の感謝込め
掛川市の観光ボランティア「掛川城戦国おもてなし隊」は17日、国の重要文化財に指定されている掛川城御殿のすす払いをした。忍者や武将姿の隊員7人が参加した。 年末の恒例行事。例年は掛川城天守閣で行っているが修復工事が来年3月まで続くため、御殿で実施した。隊員は4メートルのささ竹を上下左右に動かして軒先のほこりを落とした。参加者の一人は「1年のお礼の思いを込めてすすを払った。天守閣が工事中でさみしいが、その分歴史好きな人がたくさん御殿に来てくれた」と話した。 御殿は年末年始、無休で開館する。1月1日からはウサギの切り絵の御城印を限定販売する。
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市民の力作や新収蔵品並ぶ 掛川でアートフェスタ
掛川市文化財団などによる「掛川市民アートフェスタ」(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同市の二の丸美術館で始まった。市民芸術祭の優秀作品39点、新たに美術館に寄贈された美術品11点、市民のスケッチ画283点を展示した。 市民芸術祭は絵画、彫刻・手工芸、書道、写真、デジタルの5部門に計95点の応募があり、入賞作品を選んだ。新収蔵品は百人一首を書いた100枚の色紙を貼ったびょうぶ、掛川藩最後の家老太田竹城の書、掛川出身の洋画家川合改次郎の作品など。スケッチ画は動物や花などをテーマにした力作が並ぶ。 来年1月22日まで。入館無料。休館日は26日、30日~1月1日、10日。
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卒業生と児童 記念花文字を制作 掛川・第一小 23年度創立150周年
掛川市の第一小の児童と卒業生有志は15日、花壇に花文字を作った。来年度創立150周年を迎えるのに合わせて、150の数字を赤と白のデージーで表現した。春に見頃を迎えるという。 花園委員会の5~6年生20人と卒業生ら15人が参加した。児童は卒業生の手ほどきを受けてポットから苗を取り出し、丁寧に植えた。委員長の笠松蒼大君(12)は「きれいな花で150周年を祝いたい」と話した。 同校では来年度、さまざまな記念事業が行われる予定。第一小150周年記念事業実行委員会は式典の開催や記念誌発行に向けて寄付を呼びかけている。詳細は交流サイト「e-じゃん掛川」の第一小のページに記されている。
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錫と花が調和 15点を展示 掛川で合同展
掛川市川久保の錫(すず)職人志村泰利さん(34)と袋井市などで花屋を営む青野真也さん(31)による合同展「ユナイト」が18日まで、掛川市西大渕のカフェ&ギャラリー「THE DRAMA」で開かれている。 志村さんが作った錫のフレームの中に、青野さんがアジサイなどの色鮮やかなプリザーブドフラワーを敷き詰めた。15センチ四方の作品から30センチほどの大作まで約15点を展示している。志村さんは「錫と植物の調和を楽しんでほしい。管理に手間がかからないので、気軽にインテリアとしてアートを取り入れてもらえたら」と話した。
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茶況(12月15日)大きな門松、今年も 掛川の佐々木製茶 茶業振興祈願
掛川市上内田の佐々木製茶と同社の生産部門を担う掛川中央茶業はこのほど、茶業振興を願い、大きな門松を制作した。毎年の恒例行事。 高さは縁起のいい数字を選び、3メートル57センチにした。社員と組合員9人が松竹梅やハボタン、ナンテン、センリョウなどを飾り付けて完成させた。 佐々木余志彦社長は「門松は社員と組合員が共に歩む象徴」とし、「今年は荒茶の生産量が少し増え、いい1年だった。管理の仕方がよく、病害虫の被害が少なかったのが要因」と振り返った。
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発達障害者への合理的配慮とは 菊川で学習会
発達障害のある子どもを持つ親の会「スノードロップ菊川」はこのほど、合理的配慮について理解を深める学習会を同市の中央公民館で開いた。静岡大教育実践総合センターの岡本康哉特任教授が講演し、約30人が聴講した合理的配慮は障害者から障壁となる物事を取り除くことを求められた際に、過度な負担にならない範囲で柔軟に対応すること。たとえば、知的障害者に情報提供するときに漢字にふりがなを付けるなどの配慮。岡本特任教授はスポーツや教育の場で合理的配慮が議論になる事例を紹介しながら説明した。スポーツを例に、障壁をなくせばスポーツ人口が増えて健康増進につながるとし「合理的配慮は最終的には社会的利益になるのではないか
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販路拡大策の成果発表 静鉄と菊川市 若手が9月から研修 事業者の課題解決へ実践
静岡鉄道(静岡市葵区)と菊川市はこのほど、若手社員と若手職員を対象にした研修の成果報告会を菊川市商工会で開いた。参加者が4班に分かれ、実践した市内4事業者の商品の販路拡大策を報告した。 社員と職員20人が9月から課題解決型研修に取り組んできた。寝具メーカー「赤堀」の防水敷きパッドの販売促進を目指した班は静岡鉄道の介護施設でモニター調査を実施。敷きパッドを使った介護職員の感想や意見を記載した新たなチラシを制作したり、市内のケアマネジャーの講習会で商品サンプルを展示したりした。 このほか、キャンプ用品の「アウトリガー」の班はスパイスの販売、カーショップ「アイデア」の班はキッチンカーの稼働率向
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茶況(12月8日)菊川茶おいしくいれるこつ学ぶ
菊川市茶業協会はこのほど、お茶のいれ方講座を同市下平川の岳洋公民館で開いた。地元自治会から11人が参加した。 同協会職員が講師を務め、深蒸し菊川茶をおいしくいれるこつを教えた。参加者は湯の量や温度、茶葉の量、浸出時間、注ぎ方などに気を付けながらお茶をいれて味わった。一煎目と二煎目の色や味の違いも学んだ。茎茶を焙煎(ばいせん)し、ほうじ茶作りにも挑戦した。
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掛川市 17年ぶり10位入賞「総合力で結果」【市町対抗駅伝】
掛川市は2時間17分23秒と過去最高の記録で市の部10位に食い込んだ。入賞は2005年以来17年ぶり。4大会目の原田典明監督(59)は「総合力で結果を出すことができた。選手に感謝したい」と語った。 原田監督が「期待通りの走りをしてくれた」とねぎらうのは、今年に入って急成長した8区生方優衣選手(15)=掛川東中3年=。受験を控え出場を迷ったが、母寛子さん(46)に背中を押され、初出場で区間7位の記録を出した。 大会当日は寛子さんの誕生日で「母へのプレゼントになるよう頑張ろうと思った」と家族の支援に感謝した。 チームは序盤から流れができ、中盤では4区栗田聖花選手(16)=島田高2年=が力走
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茶況(12月1日)ハーブティーの包装デザイン一新 菊川ジュニアビレッジ
菊川市で小中学生が農業ビジネスを体験する「菊川ジュニアビレッジ」はこのほど、市内産の紅茶とハーブをブレンドした商品「本気のハーブティー」の包装デザインを新しくした。 自然な甘みが特徴の商品。デザインを担当した堀之内小5年の勝浦瑛美さん(11)は「ハーブティーを家でゆっくりと飲んでほしい」と願い、ポットやティーカップの絵を描いた。 商品はティーバッグ4個入り。味は、ステビア、レモンバーベナ、パイナップルミントの3種類。現在はジュニアビレッジの通販サイト「こども商店」で購入できる。今後は子どもたちが市内の菓子店などに商談に行き、販路拡大を目指す。
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菊川の休耕田にわらの“ウサギ” 「年賀状の写真、撮りに来て」
菊川市の上本所新花畑会はこのほど、同市本所の菊川沿いの休耕田にわらで作った来年の干支(えと)のウサギを設置した。6年前から干支の動物を作り始め、今回は全長2・5メートルと最も大きくなった。 モニュメントの制作を担当する会員8人が取り組んだ。戸塚武志さん(82)が木と竹で骨組みを作り、7人がわらで仕上げた。週明けの雨でウサギの耳が傾いてしまったため補強したという。土井春雄会長(73)は「年賀状用に写真を撮りに来てもらえたら」と話した。 同会は住民に癒やしを届けようと、休耕田を借りて夏から秋はヒマワリやコスモスを育てている。
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憧れの1曲、3カ月で♪ 掛川の楽器店「俺のピアノ」レッスン開講
掛川市などで音楽教室を展開する兵藤楽器店(同市御所原)がオリジナルレッスン「俺の一曲 ピアノコース」を開いている。初心者でも3カ月で好きな曲をピアノで弾けるというコースで、憧れの曲を演奏したい人、誰かに音楽をプレゼントしたい人に人気だ。 「いいなと思う曲から弾きたい曲に変わった」。13日に開かれた発表会では受講生が観客の前で自身の変化を述べた。弾き語りを堂々と披露する人や、音を間違えても焦らずもう一度弾き始める人。40~70代の男性9人がJ-POPやクラシックなどを演奏し、妻や子ども、孫が彼らの挑戦を温かく見守った。 ピアノ未経験だった建設会社社員の大久保純さん(41)=浜松市中区=は好
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サツマイモ販売や干し芋作り、実演 掛川でまつり
掛川市の食農学習推進グループ「ミーナの会」はこのほど、サツマイモ販売や干し芋作りの実演を行う「いもまつり」を同市千浜で開いた。多くの地域住民が訪れてにぎわった。 サツマイモの収穫時期に合わせて毎年行い、13回目を迎えた。来場者は同会の藤原八重子代表の畑でベニハルカの収穫体験を行ったり、手作りのコロッケや豚汁、お茶を味わったりした。干し芋作りでは会員がふかした芋の皮をむき、薄切りにしてざるに並べる作業を披露した。
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新日本フィル公演「オーケストラがやっと来た」楽しむ 掛川
掛川市大坂の市文化会館シオーネでこのほど、新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサート「オーケストラがやっと来た」が行われた。 約40年前に終了した音楽番組「オーケストラがやって来た」の中心人物だった故山本直純氏の没後20年を記念して開かれた。団員は番組のテーマ曲やベートーベンの交響曲5番「運命」などを演奏した。下野竜也氏が指揮と司会を務め、約270人の観客を楽しませた。
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高校生が掛川文学賞選考 議論重ね「共感できる作品」 「りぼんちゃん」(村上雅郁著)
掛川市民の推薦図書5冊から高校生が最も共感を得た作品を選ぶ「掛川文学賞」の選考会議がこのほど、中央図書館で開かれ、村上雅郁さん著「りぼんちゃん」(フレーベル館)に決まった。2023年1月に村上さんを市内に招いてイベントを開く。 高校生の選考委員が集まり、多数決ではなく議論を重ねて決めた。進行役の杉田和弥さん=掛川工2年=らは選んだ理由を「表紙の印象と内容が違うのでおもしろい」「主人公が感情を整理するときに物語の中に入って考えるのでわかりやすい」などと発表した。 村上さんは「この度はありがとうございます。ぼくの作品が今を生きる高校生のみなさんの心に届いたのだという事実に励まされる思いでいま
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「よこすかしろ」製糖始まる 掛川市大須賀地区伝統
掛川市大須賀地区伝統の白下糖「よこすかしろ」の製糖作業が同市大渕のサンサンファームの工場で始まった。12月3日から販売を開始する。 よこすかしろ保存会が毎年、伝統を守ろうと地元農家が栽培したサトウキビを使って生産加工を行っている。工場では保存会のメンバーが搾り汁のあくを除去しながら大鍋で煮詰めたり、かき混ぜながら冷やしたりする江戸時代から受け継いだ手順で作業を進めている。 松本幹次工場長(70)は「高齢化によりサトウキビの刈り取りなど作業が大変になっているが、この時期を待ってくれる人がいるのは励みになる。年に1回、保存会のメンバーに会えるのも楽しい」と話した。 サンサンファーム、とうも
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茶況(11月24日)濃厚なお茶たい焼きセット 山喜製茶
掛川市入山瀬の山喜製茶組合が11月から、お茶たい焼きの新商品「濃いまるまろプレミアムセット」の販売を始めた。毎月第2土曜日の限定販売。 たい焼きでは珍しい丸い形。被覆栽培で育てた「さえみどり」のパウダーを使った生地は緑が鮮やかで、濃厚な味わい。温めるとお茶の香りが広がり、冷めても生地の食感を楽しめるという。 セットはたい焼き5個とティーバッグ茶5個入り。生地の濃さやあんの種類を変えた3種類のたい焼きが入っている。青野友喜取締役(31)は「お茶とたい焼きの両方のおいしさを感じてほしい」と話した。 1箱税込み2千円。次回の販売は12月10日。予約制。問い合わせは<電0537(74)2384
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放棄茶園の木をツリーに 菊川で野外活動体験
菊川市富田の火剣山キャンプ場で23日、アウトドアイベントが開かれた。市内外から45人が参加し、耕作放棄茶園の木を活用したツリー作りなどを楽しんだ。 市内でフラワーアレンジメントの講座を行う吉田慶子さん(37)が講師を務めた。参加者は10センチほどに切った木をスポンジにドーム状に生け、松ぼっくりやリボンで飾り付けてクリスマスツリーを完成させた。 渡辺隼磨君(8)は「お茶の木は意外と大きい。スポンジが見えなくなるまで挿すのが難しかった」と話した。吉田さんは「水をあげればクリスマスまで楽しめる。生命力あふれるお茶の緑の美しさを感じてほしい」と語った。 イベントは同市の地域おこし協力隊の大山智
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岩手の元副校長「釜石の奇跡」語る 菊川西中で防災教育講演会
菊川市の菊川西中で18日、岩手県の釜石東中の元副校長村上洋子さん(65)による防災教育講演会が行われた。東日本大震災時に学校にいた児童生徒が津波の被害を免れた「釜石の奇跡」が起きた背景にある、防災教育の積み重ねを語った。全校生徒565人が聴講した。 村上さんは小中学校合同避難訓練や、避難したことを周囲に知らせる「安否札」の配布など当時の取り組みを説明。生徒が地域と積極的に関わるよう学校独自の認定制度を設けたことも紹介した。人は集団でいると危険でも大丈夫だと思い、誰かが逃げれば一斉に逃げるとし「将来子どもや孫を連れて率先して避難する大人になってほしい」と防災教育を始めた思いを語った。 津波
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茶況(11月17日)茶園審査 近江さん(菊川)金賞 JA遠州夢咲が共進会
遠州夢咲茶業振興連絡協議会とJA遠州夢咲はこのほど、第29回夢咲茶園共進会を開いた。乗用型管理茶園成木園の部で菊川市の近江正和さんが金賞に選ばれた。 同JA管内から20点出品された。審査は中遠農林事務所経営支援班の永谷隆行班長を審査長にJA静岡経済連職員などが立地条件や根の生育、葉相など7項目を評価した。永谷審査長は「管理が行き届いており良好。病害虫の発生や被害が少なく葉層が十分に保たれ、樹勢の強い優れた茶園がそろっていた」と講評した。 金賞以外の入賞者は次の通り。 銀賞 河原崎功(御前崎市)▽銅賞 県治美(掛川市)井伊谷融司(菊川市)宮城徹也(同)大石勇司(同)
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無料カレー提供「縁つながる場に」 掛川のNPOが食堂、毎月第2土曜開催へ
掛川市緑ケ丘のNPO法人「風の家」はこのほど、手作りカレーを無料で提供する「おいでおいで食堂」を初めて開いた。家族連れや高齢者、障害者など多くの人が訪れた。毎月第2土曜日に開催する。 2年前から企画していたが新型コロナウイルスの影響で開催を中止していた。市内のスーパーや市民が野菜や米を寄付し、JA掛川市の女性部などがカレー50人分を調理した。風の家が運営する就労継続支援B型事業所の利用者が配膳を担当した。子どもが遊ぶスペースも設けた。 佐藤春美施設長(60)は「今後も食堂を継続していきたい。多くの人が利用する中で人と人の縁がつながる場になれば」と話した。 平日は通常の食堂を開いていて、
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菊川市民ら川沿いを力走 市町駅伝対抗駅伝、選手選考の参考にも
菊川マラソンチャンピオンシップ2022(菊川スポーツコミッション主催)が12日、菊川市下内田の河川防災ステーション周辺で行われた。48人が力走した。 新型コロナウイルス感染症対策として参加者を市民や市内在学、在勤者に限定した。小中高生と一般の参加者が2、4、6キロの部に分かれて出場した。参加者は秋晴れの下、川沿いや田んぼの周りを駆け抜けた。 レースの結果を参考にして、12月3日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝の選手が選考される。
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まちづくり課題 高校生が企画案 菊川、地域交流や公園活性化
高校生が考えた企画やアイデアをまちづくりに生かす講座「きくがわ高校生まちづくりスクール」の最終報告会が10日、菊川市のプラザきくるで開かれた。高校生7チームが農業や地域の交流、商店街活性化などをテーマに課題を分析し、プロジェクトを提案した。 同市や掛川市などの6校から17人が参加し、6月から活動してきた。生徒はNPOでのインターンシップや関係する団体へのヒアリングを通じて企画を考えた。 公園の活性化を目指したチームは市役所周辺の公園の地図を作成し、地図を使ったスタンプラリーイベントを提案した。多世代交流をテーマにした班は高齢者と子どもが交流できるよう竹馬作りを企画。西方地区コミュニティ協
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高久書店ほんわか俳句 藤田さんが市長賞 掛川3図書館で順次展示
掛川市のほんわかブッククラブと高久書店による「高久書店ほんわか俳句大賞」(静岡新聞社・静岡放送後援)の受賞作品展が13日まで、同市立大須賀図書館で開かれている。最高賞の市長賞には同市小貫の藤田理恵さん(66)が選ばれた。 同市の写真作家土屋由美子さんの写真集から俳句を作る企画。小学生から一般まで2652句の応募があり、入賞作品118句を展示した。市内の書家や横須賀高と天竜高の書道部員が色紙や短冊に筆で書いた。 藤田さんは柱時計&オーディオミュージアム(同市南西郷)の写真を選び、「百時計乱歩の迷宮踏み入れて」と詠んだ。「受賞に驚いている。夫が写真から江戸川乱歩の世界を連想したことがヒントに
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高校生企画の「みんなのアソビバ」盛況 菊川、工作や物販
菊川市の常葉大菊川高美術・デザイン科と小笠高が企画したイベント「みんなのアソビバ&小さな収穫祭」がこのほど、同市のきくる広場などで開かれた。人工芝を敷いた広場に子どもが遊ぶさまざまなコーナーを設け、親子連れでにぎわった。 同市のNPO法人アートコラールきくがわの主催。常葉大菊川高の生徒は手作りの輪投げやだまし絵、塗り絵、工作など芸術の視点で遊びを考え、子どもたちを楽しませた。小笠高の生徒は野菜やパン、手作りの福神漬けを販売し、来場客に地元農産物の魅力をPRした。
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児童が起業体験 掛川茶で商品開発 ドリンクや雑貨など販売実践
掛川市内の小学生が起業体験する「ジュニアエコノミーカレッジ」(掛川商工会議所青年部主催)の販売実践会が3日、同商議所で行われた。雑貨やアクセサリーなど6チームそれぞれが考えた商品を販売した。 5~6年生30人が参加し、7月からセミナーで経営を学んできた。市内でのジュニアエコノミーカレッジは13回目。今年は初めて掛川茶振興協会と連携し、全チームが掛川茶を使った商品を開発した。 西山口小のチーム「NYG」は抹茶の豆乳ラテを考案。社長役の増田真弥さん(10)は「牛乳と豆乳を比べ、経費が安い豆乳を選んだ。原価を計算するのが大変だった」と話した。 販売実践会は掛川商工まつりに合わせて実施された
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初代静岡県知事 関口隆吉の功績紹介 菊川で講座
菊川市にゆかりのある初代静岡県知事関口隆吉の偉業を伝える講座が3日、同市の菊川赤れんが倉庫で開かれた。関口隆吉遺徳顕彰会などの主催で、25人が聴講した。 市内で関口の劇を上演した劇団静岡県史の松尾朋虎さん(51)が、病気療養中の顕彰会広報鈴木邦雄さん(74)の代役として講師を務めた。関口の生涯をまとめた映像を上映した後、鈴木さんが作った資料を使い、牧之原台地の開拓や堀之内駅の誘致、女学校の設立など関口の功績を紹介した。 聴講した鈴木さんの妻文代さん(75)は「関口さんが多くのことを成し遂げてきたと改めて分かった。顕彰会の活動がさらに広がってほしい」と話した。 講座は9月に市内で始まった
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英語ディベート 浜松西高A優勝 掛川で静岡県大会
第17回全国高校生英語ディベート大会静岡県大会(県高等学校英語教育研究会主催)がこのほど、掛川市の県総合教育センターで開かれた。9校14チームが参加し、浜松西Aが優勝した。12月に全国大会に出場する。 4人でチームを組み、4試合に出場した。本年度の論題は定年制廃止についての是非。「高齢者が働くことで労働力不足が解決される」「組織の中で世代交代が進まない」など英語で肯定、否定の意見を述べ、それぞれに反論した。根拠やデータに基づく主張をしたチームが勝利した。 2位は三島北A、3位は浜松西Bだった。
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500人で芋掘り 3年ぶりフェス 掛川の「おいもや」
掛川市大渕の国産サツマイモスイーツ専門店「おいもや」はこのほど、3年ぶりに芋フェスを開いた。500人が来場し、広大な畑で芋掘りを体験した。 参加者は土を掘ったりつるを引っ張ったりして、袋がいっぱいになるまで収穫を楽しんだ。1キロちょうどのサツマイモを探す企画も行われ、はかりの前には行列ができた。 イベント会場では干し芋作りの体験会が開かれた。ステージも設け、アカペラやよさこいが披露された。
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イシガケチョウ、森町で発見 紀伊半島以南に生息「珍しい」
渡りチョウのアサギマダラの観察を続ける掛川市倉真の佐藤典雄さん(74)が10月29日、森町鍛冶島の山中で石が積まれた石垣のような模様をしている「イシガケチョウ」を発見した。 イシガケチョウは紀伊半島以南の本州、四国、九州、南西諸島に生息しているとされる。佐藤さんはアサギマダラの撮影中に偶然、フジバカマに止まるイシガケチョウを見つけた。体長は約7センチ。「数日前にテレビで見て知ったばかりだったので、見つけることができ驚いた。見たことのない珍しい柄できれいだった」と話した。
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児童が育てた米販売 菊川の小笠南小 みなみやま会館まつり
菊川市高橋のみなみやま会館で2日、みなみやま会館まつりが始まった。初日は小笠南小の5年生が地元農家と協力して育てた米を販売した。 児童26人が6月に学校近くの田んぼに「きぬむすめ」の苗を植え、10月に稲刈りを行った。300グラムの米を103袋用意し、1袋150円で販売した。児童はチラシを配布したり、おにぎりの形をした段ボールのキャラクターでPRしたりして元気よく接客した。 永田京雅君(11)は「販売するためにみんなで方法を話し合った。たくさんの人が買いに来てくれてうれしい」と話した。 会館まつりは3日まで。子どもから大人まで地域住民の芸術作品を展示している。
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記者コラム「清流」 議論の場に若者を
本紙の読者投稿欄にはさまざまな年代の意見が掲載される。中でも10代の投稿は学生時代を思い出したり、斬新な考えに驚いたりする。最近目を引いたのは部活動の地域移行に関する投稿。生徒が関係する問題なのに生徒の声が目立たないという内容だった。 子どもたちが影響を受ける問題は部活動改革だけではなく小中学校や高校の再編など多岐にわたる。しかし議論の場は大人が中心で若者はいないことが多いと感じる。勉学や習い事に忙しい彼らへの配慮もあるだろうが、地域の一員である若者が意見を述べる場を設けるのも大人の役割ではないだろうか。 来年4月にはこども家庭庁が発足する。子どもや学生の声を政策に反映させるには彼らが意
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歌や踊り 宮城さんに届け 掛川・ねむの木学園が「お礼の会」
掛川市上垂木のねむの木学園は30日、学園創設者で2020年に亡くなった宮城まり子さんや、学園生がお世話になった人に感謝を伝えようと「お礼の会」を開いた。全国から90人が出席し、学園生60人がダンスやコーラスを13曲披露した。 学園生は夜寝る前に宮城さんが歌ってくれたという「海から届いた手紙」など思い出の曲を歌った。ダンスは色鮮やかな布やタンバリンを持って踊り、出席者が手拍子で盛り上げた。最後は「幸せは樹のように」を合唱した。 会場には宮城さんの遺影が飾られ、出席者は宮城さんとの思い出や人柄をしのんだ。梅津健一理事長は「宮城まり子がともしたねむの木学園の伝統の火を絶やすことなく、次の世代
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竹灯籠の散歩道 秋の夜を幻想的に 菊川
菊川市のNPO法人アートコラールきくがわは29日、市役所周辺でハロウィーンに合わせた竹灯籠のライトアップイベント「きくがわ灯りの散歩道」を開いた。350本の竹灯籠が幻想的な雰囲気を演出し、多くの市民が秋の夜を楽しんだ。 放置竹林問題に取り組む団体「たねあかり」や子ども会、商工会女性部、小笠高の生徒や外国人児童が制作した。きくる広場にはカボチャやおばけの柄、幾何学模様をした大小さまざまな竹灯籠を並べた。 菊川赤れんが倉庫にはフォトスポットを設け、仮装した子どもたちが写真撮影をした。ハロウィーンにちなんだ小物を作る講座も開かれた。
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芸能や展示発表 3年ぶり菊川市文化祭
第18回菊川市文化祭(同市、市教委主催)が29日、3年ぶりに菊川文化会館アエルで始まった。市内の文化活動団体が日頃の成果を発表した。30日まで。 芸能部門に18団体250人が出演し、展示部門には11団体が290作品を出展した。初日は大ホールで開会式が行われ、その後オカリナやウクレレのグループ、合唱団が出演した。30日はバンドやダンス、吹奏楽の発表がある。小ホールには華道や書道の作品、写真、盆栽菊などが展示されている。
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茶況(10月27日)世界遺産茶草場 タクシーで巡る 11月3日からツアー
農協観光は11月3日から世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を実践する掛川市東山地区などをユニバーサルタクシーで回る日帰りツアーを始める。 JR掛川駅を出発後、東山地区の茶畑や粟ケ岳山頂を訪れ、島田市のふじのくに茶の都ミュージアムを見学する行程。東山では現地ガイドが付き、茶葉を触る体験やお茶の試飲ができる。 昨年12月に掛川市のゆとみ・ソリューションズ(戸倉由紀枝代表)や茶生産者が協力して茶草場モデルツアーを行った。視覚障害者や車椅子利用者、外国人がモニターとして参加し、誰もが楽しめるツアーの商品化を目指してきた。 実施日は木、金、土曜日。代金は1台4万5千円。定員は4人で車椅子利用者がい
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サツマイモ「重たい」 菊川の園児ら 500キロ収穫
菊川市下内田のおおぞら認定こども園の園児はこのほど、園近くの畑でサツマイモ掘りを体験した。遊休農地を活用する高田美の里会(横山剣一代表)の会員16人と園児130人がイモ500キロを収穫した。 園児は土を掘ったり、つるを引っ張ったりして連なったイモを探した。夏の間に大きく育ったイモに園児は驚き、「重い」と歓声を上げて喜んだ。土の中からトカゲやダンゴムシも見つけ楽しんでいた。収穫したイモは園や各家庭に持ち帰り、調理して食べるという。
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「全員の力で上を目指す」掛川市チームが結団式【市町対抗駅伝】
12月3日の県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する掛川市チームの選手委嘱式と結団式が24日、市役所で開かれた。原田典明監督は「すばらしいメンバーがそろった。全員の力で一秒でも速く、一つでも上の順位を目指す」と述べた。 前年の結果は市の部25チーム中20位だった。団長の久保田崇市長は選手に委嘱書を手渡し、「掛川の底力を発揮すればさらに上に行ける。応援を背に受けて頑張ってほしい」と激励した。 チームは8月と9月に選考会を行い選手21人を決めた。本番まで週一回のペースで練習会を行う。
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掛川・城北地区作品展 伊藤さん最優秀賞
掛川市の城北地区ふれあいセンターで、住民の芸術作品を展示するアート作品展が開かれている。開幕に合わせ花の絵コンクールの表彰式が行われた。 小中学生から105点の応募があり、庭のコスモスを描いた城北小3年の伊藤みこさんが最優秀賞に選ばれた。表彰式では入賞者の作品が披露され、ヒマワリやユリなど繊細に花を表現した児童生徒に出席者が拍手を送った。 作品展では絵画や書道、写真、手芸品、木工品など子どもから大人まで住民の力作を展示した。30日まで。
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茶況(10月20日)伊勢神宮に茶奉納 JA掛川市と山英
JA掛川市と山英がこのほど、三重県の伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)で掛川茶を奉納した。 奉納は2016年から、掛川茶振興協会や市内の茶商が掛川茶振興の一環で行っている。農商工連携を目指す会の渡辺明三重大名誉教授が支援し、7年目8回目の奉納となる。 振興協会長を務める久保田崇市長ら24人が参列し、深蒸し掛川茶のほか、市内産の米や栗、梨を奉納してブランド力向上や消費拡大を祈願した。 (掛川支局・伊藤さくら)
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竹灯籠 地域交流の光、菊川・ブラジル人学校児童制作 イベント展示
外国籍住民と日本人の交流を広げようと菊川市のNPO法人アートコラールきくがわは20日、同市赤土のブラジル人学校シイ・ソヒゾ・デ・クリアンサで竹灯籠を制作する講座を開いた。29日夜に市役所周辺で開かれるイベント「きくがわ灯りの散歩道」で展示し、点灯させる。 児童14人が参加し、放置竹林問題に取り組む市民活動団体「たねあかり」の塚本隆男さん(71)が指導した。児童は30センチほどの竹にカボチャやおばけなどハロウィーンにちなんだ絵を貼り付け、絵に沿って電動ドリルで穴を開けた。 真剣な表情で作業に取り組み、ドリルの刃の太さを変えながら絵柄を丁寧に表現した。
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火災、煙… 低い姿勢で避難! 菊川の園児学ぶ
菊川市消防署は18日、同市下平川のひかり保育園で防火教室を開いた。2~5歳児60人が参加し、火災の恐ろしさを学んだ。 園児は同署消防救助係の署員と消防団員から、火災時の対応について指導を受けた。服に火が着いたときの対処法では、走らずに止まり、地面に倒れて両手で顔を覆いながら転がる方法を床の上で実践した。火災時の避難では、署員が「煙は上に行くから低い姿勢で逃げて」と呼びかけ、園児は煙に見立てた白い布の下をはって逃げる練習をした。防火教室は12月まで、市内各地の園で実施する。
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遠州横須賀「栄醤油醸造」の今、写真集に 掛川の土屋さんが自費出版 「ちっちゃな文化展」で展示
掛川市横須賀の写真作家土屋由美子さん(56)が17日、江戸時代から遠州横須賀街道にある栄醤油(しょうゆ)醸造の写真集「栄醤油~醤油の蔵物語~」を1年かけて完成させ、自費出版した。21~23日に同街道で行われる「ちっちゃな文化展」で写真展を開く。 8代目の深谷允さん家族が映る集合写真を表紙に、麹(こうじ)が育つ様子や、蔵人の古川真輔さんが諸味(もろみ)を長い棒でかき混ぜる姿、醤油料理を食べる子どもたちの笑顔を20ページに収めた。土屋さんは「蔵の中は光や音がなく、桶からパチパチ、プチプチという音が響いた。古川さんと微生物が意思疎通しているようだった」と振り返る。 撮影は朝4~7時ごろで、工程
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東名インター付近を清掃活動 掛川法人会支部
掛川法人会掛川支部(相良貴史支部長)は18日、東名高速道掛川インターチェンジ周辺で環境美化活動「第25回クリーン作戦」を実施した。約50社から70人が参加した。 会員は掛川特別支援学校から掛川花鳥園までの範囲に広がり、火ばさみでごみを拾った。杉谷南の地下道ではたばこの吸い殻やマスク、お菓子やガムの袋など多くのごみが見つかった。約1時間活動し、回収したごみは分別した。
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コスモス見頃に 掛川・初馬会館、地元グループが植栽
掛川市初馬の初馬会館でコスモスの花が見頃を迎えた。同会館南側の斜面でロウバイを育てるグループ「花咲会」が新たにコスモスの種を2キロまいた。 16日、花咲会はコスモスの開花時期に合わせて地元の子どもたちに餅を配った。代表の石川寿さん(75)は「コロナ禍で祭りがないため子どもたちの交流の場をつくりたかった」と話した。コスモスは現在六~七分咲き。このほかフジバカマも開花していて、気候次第で渡りチョウのアサギマダラを観賞できる。 花咲会は2018年に結成し、竹やぶだった斜面約7千平方メートルを切り開いてロウバイの苗木500本を植えた。毎月会員21人が集まり、草刈りや遊歩道を整備している。
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マスターズ陸上やり投げV 日本記録更新、菊川の山口さんが報告
菊川市下平川の山口久芳さん(70)が13日、市役所に長谷川寛彦市長を訪ね、1日に行われた長野マスターズ陸上競技長野市大会のやり投げ種目70~74歳の部(M70)での優勝を報告した。大会では44・99メートルを出し、日本記録を更新した。 元菊川西中校長の山口さん。やり投げは高校から始め、教員時代も続けてきた。国体での優勝経験もある。現在も陸上以外に自転車や野球、スタンドアップパドルボード(SUP)など10種類のスポーツに親しんでいる。「70歳でも日本記録が出せる。鍛えるのではなく、楽しみながらいろいろなスポーツをやってほしい」と同世代にエールを送った。 23日には静岡市で行われる静岡マスタ
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茶況(10月13日)優良掛川茶品評会 丸山製茶、五十右園が優等
掛川茶商協同組合、掛川茶商青年団、県茶商工業協同組合は13日、第45回優良掛川茶品評会を掛川市のJA茶業研修センターで開いた。1キロ当たり4500円の「掛川の誉」と2500円の「掛川の香」の2部門に31点ずつ応募があり、それぞれ丸山製茶と五十右園が優等に選ばれた。 審査員は外観、香気、水色、滋味を採点した。JA掛川市の小松良男茶業部長は「一番茶の長雨で荒茶の品質が心配されたが、茶商の技術ですばらしい品質のお茶となった」と講評した。 優等以外の入賞は次の通り。 【誉】1等 五十右園、中根製茶▽2等 堀武商店、大塚製茶、佐々木製茶▽3等 柳沢弘三商店、丸山製茶、山英、三重大製茶、堀武商店
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交流楽しみ、仲良く稲刈り 西郷小と倉真小児童 掛川
掛川市の西郷小と倉真小の5年生約80人はこのほど、西郷小近くの田んぼで稲刈りを体験した。 JAや地域住民でつくる掛川市農業活性化やる気塾の西郷地域塾のメンバーが指導した。両校の児童は交流を楽しみながら鎌で稲を丁寧に刈り取った。 児童らは5月下旬に田植えも体験した。西郷小の津原香乃さん(11)は「鎌の使い方を工夫するのが楽しかった。緑だった苗が大きくなり実がなってうれしい」と話した。
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二科会写真公募展 選抜作100点を展示 掛川・大須賀図書館
掛川市は23日まで、写真家で二科会写真部創立会員の故大竹省二氏の出身地、旧大須賀町の市立大須賀図書館で、二科会写真部静岡支部選抜作品展(静岡新聞社・静岡放送後援)を開催している。 6月に県立美術館で開かれた静岡支部公募展の応募作品449点の中から選ばれた入賞入選作品など100点を展示した。魚を見つめる子どもやキリンなど題材はさまざま。昨年9月に東京新国立美術館に展示された二科会写真部本展での作品も並ぶ。月曜休館。
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コントラバス 児童が堪能 奏者山本さん(掛川出身)原谷小で演奏
掛川市出身のコントラバス奏者山本昌史さん(40)の学校出前演奏会がこのほど、同市の原谷小で開かれた。5~6年生約70人が重厚な低音を奏でる楽器の魅力に触れた。山本さんはタンゴやジャズに加え、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の音楽などを9曲披露した。モンティの「チャルダッシュ」では細かい音を表現し、児童にコントラバスも高い音が出ることを伝えた。 児童は大きな胴体と長い弦から響く音を間近で鑑賞し、オーケストラとは違ったコントラバスソロの音色を堪能した。演奏体験した松田佳奈さん(12)は「振動が伝わり、音の一つ一つにとても重みがあった」と話した。 演奏会は市文化財団の文化振興事業の一環。掛川にゆ
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菊川市の人生会議ノートを作成 生きざま知り個別ケア 松田真和氏/市家庭医療センター長【本音インタビュー】
「家族ぐるみのかかりつけ医」として、さまざまな健康問題に対応する菊川市家庭医療センターのセンター長。今年、完成した同市の人生会議ノートの作成に携わった。人生会議の意義やノートの特徴について聞いた。 -人生会議とは。 「もしもの時に患者が望む医療やケアを前もって家族や医師らと話し合う『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)』の愛称。その人の最善を、その人を中心にして皆で探し、繰り返し話し合う。決定よりも共に考える過程が重要。生きざまを大切な人に伝える会議でもある。医療の立場からすると、患者の生きざまが分かればその人らしいケアができる可能性がある。たとえば心臓病の80代男性ではなく、駅伝選
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掛川市 大手門駐車場2時間無料に 期間限定、市街地回遊を検証
掛川市は7日、中心市街地商店街に近い同市城下の掛川大手門駐車場の利用を2時間無料にする社会実験を15日から始めると発表した。歩いて楽しめるまちづくりを進めるウオーカブル事業の一環で、街中での回遊や散策を促進できるか検証する。 移動に車を使う市民が駐車料金を気にせず、余裕を持って飲食や買い物などができるよう無料時間を最大2時間に設定した。商店街の営業時間に合わせて、午前9時から午後7時までの時間帯が対象となる。期間は12月18日まで。 市は社会実験利用者へのアンケートや、実験による駐車場の利用台数の変化を見て、無料駐車場が街中に出かけるきっかけとなるか調査する。
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菊川の落合さん 鋳物工芸作品を展示、自宅で制作30年
菊川市半済の落合修二さん(84)による「家庭で作る鋳物工芸作品展」が7日、菊川市の菊川文庫で始まった。風鈴やグラス、置物など92点を展示した。9日まで。 元掛川工業高非常勤講師の落合さんは30年前から自宅で鋳造し、まもなく85歳になる節目で展示を企画した。型を作り、スズの合金を溶かして作品にし、金箔(きんぱく)を貼って仕上げている。 会場には恐竜や亀、運動する孫をかたどった置物、川柳を書いたメダル、ネックレスなどの作品が並ぶ。落合さんは「菊川は鋳物の街と言われていたため、鋳物を工芸品にできないかと思った。鋳物は型を開けるときが一番感動する」と話した。
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菊川・内田小で講演 「プラス言葉」で夢叶えて 静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さん
菊川市の内田小は6日、学校保健委員会を開いた。元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが言葉の力をテーマに講演し、前向きになる言葉「プラス言葉」を積極的に使うことを呼び掛けた。5年生と保護者が聴講した。 矢沢さんは「ありがとう」「がんばってね」などのプラス言葉により人が笑顔になると説明。「叶」の漢字を見せて、プラス(+)なことを口にすれば夢が叶(かな)うと語った。俳句を例に短い言葉は印象に残り、プラス言葉を使う効果が高まるとし、児童が新聞記事の見出しを考えて短い言葉を練習する時間も設けた。
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大和田水道、飲用可能に 掛川・原泉地区の断水解消 台風15号
台風15号の影響で生活用水の利用に限定されていた掛川市の大和田簡易水道は6日、水質検査の結果、飲用可能となった。原泉地区の断水は全て解消された。断水以降、大和田公会堂と孕丹公会堂に設置していた給水タンクは7日午前に撤去する予定。
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NECソフト部と掛川市が連携協定 選手派遣やイベント
掛川市は5日、地域のスポーツ振興などを目的に、NECプラットフォームズ女子ソフトボール部と包括連携協定を締結した。 選手らが市役所を訪れ、同社の田熊範孝社長と久保田崇市長が協定書を交わした。田熊社長は連携内容として部活動や体育教室への選手派遣、ホームゲームで地域を盛り上げるイベントの開催、全国に向けた掛川のPRを挙げ、「掛川市民が笑顔になるよう活動したい」とあいさつした。市は応援横断幕を、同社はユニホームを互いに贈った。15、16日に同市のいこいの広場野球場でホームゲームが行われる。県内の小中高生は入場無料。
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家族愛や夢 茶畑に叫べ 菊川で「チャバチュー」
菊川市の菊川中央公園で2日、交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」(菊川チャバチュー実行委、同市主催)が開かれた。17組40人が参加し、台の上から家族への愛や自分の夢など、普段言葉にできない思いを茶畑に向かって叫んだ。 5~73歳の市民らが参加した。叫ぶ内容は「家族大好き」「お誕生日おめでとう」「紅白歌合戦に出たい」などさまざま。同市手話言語条例推進委員会のメンバーは手話を交えて叫んだ。藤原基時さん(73)は「市民に手話を少しでも覚えてもらえたらうれしい」と話した。 菊川にちなんで「聞く側」の人も60人集まった。叫ぶ人の思いを受け止め、拍手で盛り上げた。会場には常葉大菊川高美術・デザイン科
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米寿を前に企画 松井さん絵画展、2日まで掛川
掛川市の絵画グループに所属する松井ヤスエさん(86)の寿展が1日、同市生涯学習センターで始まった。水彩や油彩69点を展示した。2日まで。 65歳頃から絵を始めた松井さんがまもなく米寿を迎えるため、次男の利直さん(58)夫妻がお祝いしようと展示を企画した。松井さんは「思いも寄らなかった」と喜び、「今後も楽しみながら描きたい」と意欲を示した。 作品の題材は野の花や飼っていたブンチョウ、中国上海の景色や国内旅行で見つけたバラの咲く家など。新作はウクライナ国旗や泣いているハトを表現した絵画。自身も小学生のときに静岡空襲を経験したため、ウクライナの子どもたちの姿が重なり制作した。海で見つけた石に模
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子どもに元気を 掛川の駄菓子屋 1日午後、清水区へ
掛川市城下の駄菓子屋「横さんち」が1日、台風15号で被災した静岡市清水区で駄菓子を配る。子どもたちに笑顔になってもらえるよう500人分を用意した。 29日夕方、横さんちの従業員がハイエースに飲料水やジュース、駄菓子など約100箱を積んだ。車いすで生活する店主の横山博則さん(62)は「足に障害がある清水の知人は断水の影響でトイレに困っていた」と心配した上で、「まだまだ大変だと思うが負けないで早く復興してほしい。当日はたくさんの子どもたちに来てもらえたら」と話した。 駄菓子は1日午後2時から、横山さんら4人が庵原生涯学習交流館の駐車場で配る予定。駐車場が狭いため、徒歩や自転車での来場を呼びか
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園児ら丁寧に茶摘み 掛川、地域の特産品に親しむ
掛川市立さかがわ幼稚園の園児は30日、同市東山の富士東製茶農業協同組合近くの畑でお茶摘みを体験した。秋晴れの下、年長園児13人が参加して地域の特産物に親しんだ。 園児は同組合の松浦永治さん(42)に摘み方を教わると、柔らかい葉を探し、小さなかごがいっぱいになるまで夢中で手摘みした。田中飛羽君(6)は「お茶が大好きで毎日飲んでいる。摘むのが楽しかった」と話した。摘んだ葉は持ち帰り、天ぷらにして食べるという。
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DX活用の観光考える 掛川商議所がセミナー
掛川市の掛川商工会議所は29日、デジタル技術を活用した変革「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を意識して掛川の観光を考えるセミナーを同会議所で開いた。会員ら30人が参加した。 中小規模事業者を対象にしたデジタル化・DX講座の一環。講師を務めた石川紀子副市長は市のDX構想を、関西学院大非常勤講師の和崎宏氏は地域が家の縁側のような交流空間を提供し、既存組織が連携するネットワークづくりを解説した。 このほか、オンラインで参加したサポーターがDXの視点で観光施策を提案。掛川を案内するコンシェルジュの養成や、QRコードでの情報発信、掛川のファンを増やすSNS(交流サイト)の活用などが提案さ
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茶況(9月29日)粟ケ岳の整備費 10日まで、掛川市募る
掛川市は10月10日まで、山頂から世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を実践する大茶園を望むことができる同市東山の粟ケ岳のハイキングコースとトイレの整備費を募るクラウドファンディングを実施している。 茶草場農法はススキなどを乾燥させて有機肥料として茶畑の畝間に敷く方法。良質茶が栽培でき、生物多様性が保全される。 寄付はふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の「ガバメントクラウドファンディング」で受け付けている。問い合わせは市観光交流課<電0537(21)1121>へ。
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記者コラム「清流」 平和な花火
画家の山下清の生誕100周年を記念する展覧会が10月2日まで、掛川市二の丸美術館で開かれている。展示以外の作品も調べると代表作「長岡の花火」と彼が残した言葉が印象に残った。「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりつくっていたらきっと戦争なんて起きなかったんだな」。素朴な語り口調でも、戦時下を生きた彼の平和への強い思いを感じた。 ロシアがウクライナに軍事侵攻してから7カ月。浜松市に避難した女性を取り上げたニュースでは、花火の音を聞くと攻撃を思い出し恐怖を感じると報じていた。今を生きる日本人が夏の風物詩を楽しめるのは平和であるからだと気づかされる。避難後も彼女の心に陰を落とし、長く苦
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9代目菊川茶娘 7人“誕生” コンテスト開催 2年間PR活動
菊川市茶業協会はこのほど、9代目菊川茶娘コンテスト(静岡新聞社・静岡放送共催)の審査会を市役所庁舎東館プラザきくるで開き、新たな菊川茶娘7人を選んだ。 選ばれたのは永田瀬里菜さん、岡本奈桜さん、手塚桃子さん、大岩秀美さん、山本杏莉さん、孫六明日香さん、村松奏南さん。市財政課の村松さん(23)は「菊川と言えばお茶。市外、県外の人に実際に飲んでもらってPRしていきたい」と意気込みを語った。 任期は11月に市内で開かれる菊川産業祭から2年間。各地のイベントなどに参加して菊川茶をアピールし、消費拡大と茶文化の普及に努める。 コンテストには市内外から16人の応募があった。審査会では面接を行い、第
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掛川の上西郷地区整備事業 用地造成工事の安全願う
掛川市土地開発公社は28日、上西郷地区整備推進事業用地の造成工事の無事を祈り、安全祈願祭を同市上西郷で開いた。 市や事業協力者の日本エスコン、工事を行う清水建設の関係者など30人が参加した。用地はゴルフ場開発が頓挫した後、公社が買収した土地。面積は47・8ヘクタールで、このうち38・3ヘクタールを事業用地として開発する。2026年3月の完成を目指して工事を行い、進出企業の誘致も進める。 久保田崇市長は「規模の大きな工事となるため安全第一で工事を実施してほしい。この場所が活性化の拠点になることを期待する」とあいさつした。
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静岡人インタビュー「この人」 日本ギャップイヤー協会を立ち上げた ナヤー友里佳(なやーゆりか)さん(御前崎市)
学生が進学や就職の道にすぐに進まず、ボランティアや旅行など学校以外の場で経験を積む「ギャップイヤー」の考えを広めようと、2020年に「日本ギャップイヤー協会」を立ち上げた。菊川市市民協働センター職員。御前崎市出身。20歳。 -ギャップイヤーの長所は。 「ギャップイヤーの考えは主に欧米で広まっている。『gap』は英語で隙間の意味。協会ではギャップイヤーを『肩書のない時間』と定義した。さまざまな経験ができるほか、自分で道を開くことで、決断力が付き、日々の自分の選択に責任を持てる。自己肯定感も上がる」 -自身のギャップイヤーは。 「高校卒業後の留学がコロナ禍でかなわなかったため、毎日のよう
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タレメンチカツ「菊川の名物に」 考案の小笠高生PR 甘いしょうゆ味、地元茶入り
菊川市の小笠高は23日、地元農産物などの販売会「小さな収穫祭」を同市役所庁舎東館プラザきくるで開いた。菊川の名物になることを目指し、同校と市が協力してレシピ開発した、菊川茶を使った「タレメンチカツ」を来場者にPRした。 メンチカツにソースではなく、甘いしょうゆ味のたれをかける地元の食文化をアピールしようと開発した。健康を意識して、豚肉に菊川茶を合わせ、油で揚げずにオーブンで焼いた。宮城桃花さん(17)は「たれが甘いのでどの世代も食べられると思う。菊川のご当地グルメにしたい」と話した。 収穫祭ではこのほか、ニンニクやミニトマト、お茶の実の油を使ったせっけん、草笛共同作業所のパンを販売。フー
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ご当地アイドル 反射材付けてライブ 掛川、夕暮れ時事故防止PR
掛川市交通安全対策協議会は22日、自発光式反射材着用推進キャンペーンを掛川市大池のMEGAドン・キホーテUNY掛川店で実施した。同市を拠点に活動するアイドル「マーブル・メイプル」がミニライブを行い、腕に反射材を付けてパフォーマンスした。 秋の全国交通安全運動の一環。市や掛川署、交通安全関連団体が参加し、ファンや買い物客に反射材を配って夕暮れ時の事故防止を呼び掛けた。観客も腕に反射材を付けてライブを盛り上げた。同署の菊地邦宏署長は「反射材を付けて歩くことでドライバーが遠くからでも早く歩行者を認識できる。着用を忘れないでほしい」とあいさつした。
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菊川市民絵画コンクール 矢部さん(岳洋中2年)市長賞
菊川市民絵画コンクールの応募作品展が10月2日まで、同市中央公民館で行われている。最高賞の市長賞には水中を漂う金魚を描いた矢部結衣菜さん(岳洋中2年)が選ばれた。 生き物、花をテーマに募集し、園児から一般まで73点の応募があった。会場には2匹のカニや指にとまったトンボ、迫力のあるクワガタなど躍動感ある生き物の絵画のほか、色鮮やかな花々を繊細に表現した作品が並んでいる。 市長賞以外の特別賞は次の通り。 議長賞 横山結生那(加茂小3年)▽教育長賞 横山道男(高田自治会)▽文化協会会長賞 岡橋咲月(加茂小6年)▽奨励賞 山田晴壱(横地保育園年長)
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自分らしさ大切に 園児に読み聞かせ 菊川・堀之内幼稚園
菊川市は20日、多様性などをテーマにした絵本の読み聞かせを堀之内幼稚園で行った。年長園児48人が絵本を通じて自分らしくあることの大切さを学んだ。 男女共同参画啓発事業の一環。図書館職員が絵本3冊を読み聞かせた。同じ動物でも国によって鳴き声を表現する言葉が違うことがわかる作品、父親がご飯を作る家や母親が作る家などさまざまな家庭の形を描いた物語、たくさんの動物が同じ風呂に仲良く入る話を抑揚をつけて読み、園児を楽しませた。 絵本の読み聞かせは本年度、14園で実施する。このほか、小学校3校では男性看護師や女性消防士などを招いて職業講話を行う。
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いじめ問題 対策連絡協議会を設置へ 菊川市総合教育会議
2022年度の第1回菊川市総合教育会議が21日、同市中央公民館で開かれた。長谷川寛彦市長や松本嘉男教育長、教育委員4人が出席した。市や学校、警察、児童相談所などの代表者でつくる「いじめ問題対策連絡協議会」を設置するための条例制定について意見を交わした。 全国的にいじめの重大事案が発生しているとし、いじめ防止対策推進法に基づき、同協議会と、調査委員会、再調査委員会を設置する方針。関係機関が連絡調整を図り、問題に迅速かつ組織的に対応する狙いがある。市は条例案を23年の市議会2月定例会に提出し、4月の施行を目指す。 このほか、教育大綱の中間見直しについても協議した。「豊かな学びで歩み続ける人づ
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全国出場の8人 結果報告や抱負 菊川市長訪問
菊川市在住のスポーツの全国大会出場者8人が20日、市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に大会結果や今後の抱負を語った。 8月までに大会を終えたバレーボールの戸塚怜河君(小笠北小4年)、水泳の森山和澄君(加茂小5年)、陸上の梁瀬伊織さん(菊川西中3年)、ビーチバレーの大窪涼太さん(岳洋中3年)、サーフィンの赤堀克彦さん(49)は自身の活躍や大会の雰囲気、家族への感謝を述べた。 ともにグラウンドゴルフの榑松唯志さん(73)、赤堀次秋さん(78)は17、18日に国体に出場し、上位の成績を収めた。ヤマハ発動機のバレーボールチームの戸塚晴久さん(40)は10月に大会に出場する。市は大会出場者に奨励金と菊川
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児童生徒が会場彩り 10月、菊川でイベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」
菊川市で10月に開かれる交流イベント「茶畑の中心で愛を叫ぶ」(菊川チャバチュー実行委、同市主催)に向けて18日、イベント会場を彩る作品を創作するジュニアアート教室が同市のプラザきくるで開かれた。常葉大菊川高美術・デザイン科の生徒と小学生70人が看板や絵、参加者に配る飾りを制作した。 看板は縦1・8メートル、横3・6メートル。緑と青のペンキで茶畑と空を描き、手や指を使ってお茶の葉を表現した。アート教室のリーダーで、イベントにも参加する林良樹さん(16)は「巨大な絵をみんなで描くことができ楽しかった。当日は夢や目標を叫びたい」と話した。 イベントは叫ぶ人だけでなく、菊川にちなんで「聞く側」
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音楽通して交流 グラミー賞歌手のマーティンさん 掛川・ねむの木学園4年ぶり訪問
米国のグラミー賞受賞アーティストで輝くかけがわ応援大使のスキップ・マーティンさんが15日、掛川市上垂木のねむの木学園を4年ぶりに訪問し、学園生約70人と音楽を通じて交流した。 マーティンさんは自身が所属していたバンド「クール&ザ・ギャング」の曲など9曲を披露。歌いながら学園生と握手したり、ダンスをしたりして会場を盛り上げた。学園生の「アメージング・グレース」の合唱に合わせてトランペットを演奏した。2020年に亡くなった学園創設者の宮城まり子さんの墓参りにも行った。「学園生の歌は素晴らしく鳥肌が立った。まり子さんの偉業を伝えていきたい」と語った。 ねむの木こども美術館館長の本目力さんは「マ
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茶況(9月15日)茶神888企画 10月、茶とSNSセミナー
日本茶を広めるために活動するヒーロー「茶神888(サジンハチジュウハチヤー)」が10月23日、茶とSNS(交流サイト)をテーマにしたセミナーを静岡市駿河区のグランシップで開く。「世界お茶まつり2022秋の祭典」の一環。 ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなど、SNSでお茶を発信する人を招き、活用方法や利点、面白さ、可能性を探る。伊藤園マーケティング本部の吉田達也氏が基調講演した後、茶農家集団ぐりむの片平次郎氏らが登壇してトークセッションを行う。ファシリテーターを茶神888が務める。 セミナーは午前11時からと、午後2時からの計2回行う。参加費は3千円。世界お茶まつりのホームページ
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江戸から明治の筆記具など50点 菊川の資料館、11月20日まで
菊川市下平川の黒田家代官屋敷資料館で11月20日まで、江戸時代後期から明治時代に黒田家で使われた筆記用具や食器など日用品約50点の展示が行われている。 黒田家は江戸時代の旗本、本多家の代官を務めた。会場にはそろばんが収納された木製の筆記用具箱や、象牙の筆立て、青磁の小鉢、ガラスのコップなどが並ぶ。 同資料館は月曜と祝日の翌日は休館する。よろいかぶとや火縄銃は常設展示されている。
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語り継ぎたい「原谷100選」 郷土史本、住民が調査編集 掛川
掛川市原谷地域の住民が編集に取り組む郷土史「原谷100選」が11月に完成する。神社や遺跡、地域に尽力した人物、歴史上の出来事など未来に語り継ぎたい100項目を掲載した。 1872年(明治5年)の幡鎌区の絵地図、西山区の報徳社、本郷西区の屋台、本郷南区誕生秘話など原谷地域の7地区それぞれから厳選し、写真や図を使って1ページずつまとめた。本郷東区は原谷を平安から戦国時代まで治めた原氏の墓、サングリーン区は原谷が太古に海だったことがわかる真珠化石の発見、細谷区は戦時下に起きた艦載機による二俣線襲撃を選んだ。 編集には2年を要した。70人に聞き取りを行い、文献を調査して原稿を仕上げた。編集委員長
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掛川の書店主 義援金を松崎町役場へ ふるさとに恩返しを
台風8号の被害を受けた松崎町雲見地区を支援しようと、掛川市掛川で高久書店を営む高木久直さん(51)=同町出身=が店で集めた義援金を発生1カ月に当たる14日に町役場に届ける。「遠州の人たちが温かい言葉をかけてくれてうれしかった。みなさんの気持ちを直接届けたい」と話す。 高木さんは松崎町江奈出身。雲見地区には同級生や民宿を営む知人がいるという。「コロナ禍でようやく観光客が戻ってきたのに、かき入れ時のお盆に台風が直撃するとはいたたまれない」と発生翌日に手作りの募金箱を店内のレジに設置した。本を購入しておつりを寄付する人のほか、書店のツイッターで募金を知った人や、高木さんの地元と知っていた人が募金
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学生起業家の難波遥さん 常葉大菊川高でSDGs伝える
菊川市の常葉大菊川高で8日、卒業生で持続可能な開発目標(SDGs)の普及活動などを行う会社「Hands UP(ハンズアップ)」代表の難波遥さん(22)=フェリス女学院大4年=の講演会が開かれた。1年生250人が聴講した。 同校の総合的な探求の時間「みらい学」の一環。難波さんはフィリピン留学時に物乞いする男の子を見て、自分にできることをしようと学生団体を設立し、1年前に起業。自らに影響力を付けようとミスユニバーシティ日本大会に出場し、グランプリを受賞した。 講演ではSDGsの各目標を若者向けにおしゃれなイラストで表現したことや、間伐材で割り箸を作ったプロジェクトを紹介した。生徒には「世界を
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平和などテーマ、英語で堂々 静岡県西部高校生スピーチ審査 掛川
静岡県高等学校英語教育研究会西部支部は10日、県西部の高校生を対象にしたスピーチコンテストを掛川市の県総合教育センターで開いた。6人が10月に静岡市で行われる県大会への出場を決めた。 英語圏に居住経験のない生徒などを対象にした第1部と海外生活の有無を問わない第2部に計19人出場した。生徒は多文化共生、平和、食品廃棄問題などをテーマに英語で堂々と発表した。内容、英語、態度を総合的に審査した。 県大会出場者は次の通り。 第1部 ①村松グルン良智美(浜松北)②朴珉娥(浜松湖南)③大塩ルカス(浜松江之島)④近藤岳大(浜松西)▽第2部 ①木村菜々子(浜松聖星)②花木実澪(磐田南)
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茶況(9月9日)「敬老セット」限定販売 JA掛川市の直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市にある茶直売所「お茶処いっぷく」は19日の敬老の日に合わせ、「敬老セット」を限定販売している。 掛川深蒸し煎茶や抹茶、ティーバッグ茶、あられなどを詰め合わせた。かわいらしい包装紙には祖父母への感謝を伝えられるよう「いつまでもお元気でいてください」とメッセージを添えた。 価格は税込み1200円。50セット限定。お茶処いっぷくは水曜定休。
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秋のお茶 一斉に手摘み 一日限定、菊川など30工場参加
JA遠州夢咲管内で9日、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。毎年恒例の行事で、自園自製、茶農協を含む管内の30工場が参加した。 同JAによると、秋摘み茶は摘採時期の気候が新茶シーズンの春の陽気に近いため、茶葉が柔らかく、爽やかな風味を味わえるという。 菊川市潮海寺の茶園には約20人が集まり、丁寧に手摘みした。葉は同市倉沢の六本松製茶農協で加工し、JAを経て京浜地区を中心に出荷する。市内2カ所の同JA茶直売所では14日ごろから販売する。
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菊川の魅力、高めよう 未来塾 市民がまちづくり提案
菊川市市民協働センター主催の「きくがわ未来塾」の公開プレゼンテーションが8日夜、同市役所庁舎東館プラザきくるで開かれた。参加者18人が5班に分かれ、地域の魅力を高めるまちづくりの企画を発表した。約50人が聴講した。 未来塾は5回講座で6月から始まった。各班は楽しく草刈りができるプロジェクトや、子育て中の母親に元気を与える駄菓子屋の設置、火剣山周辺のハイキングマップづくり、空き家を活用した女性のためのサロンと地元野菜を使ったカフェの開設、一人一人の生きざまをインタビューする計画を提案。仮説を基に実践した結果を振り返り、今後の展望も語った。 講師のNPOサプライズの飯倉清太代表理事は「課題や
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再稼働の同意範囲「国がルール化を」 浜岡原発巡り菊川市長
菊川市の長谷川寛彦市長は7日の市議会9月定例会一般質問で、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働に当たり同意を得るべき範囲について「国のエネルギー政策であるので、国が制度でルール化すべきだ」との考えを示した。 長谷川市長は「原子力災害広域避難計画の策定が義務付けられた31キロ圏内の意見は重要」と指摘。「浜岡原発に関する諸問題に取り組んできた歴史と経緯から(菊川、御前崎、牧之原、掛川の)4市の同意は必要」と述べた。
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ヤングケアラー4% 外国籍多く「通訳」割合高く 菊川市長答弁
菊川市の長谷川寛彦市長は7日の市議会9月定例会一般質問で、大人に代わって家族の世話をするヤングケアラーに関する県の実態調査の同市分の結果を説明した。「家族のケアをしている」と答えたのは133人(4・0%)。ケアの内容では「通訳」と答えた割合が15・0%で県の6・6%と比べて高かった。西下敦基氏(市民ネット)への答弁。 同市では3290人が回答した。ケアしていると答えた133人のうち、24人が「学校生活等への影響がある」と回答。「学校に行きたくても行けない」などの深刻なケースはなかった。 ケアの内容(複数回答)では「家事」と答えたのが66人(49・6%)で、県の調査と同様の傾向が見られた。
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農山村の課題分析へ 掛川で農林環境専門職大 まちづくりや森林活動
静岡県立農林環境専門職大(磐田市)の学生によるフィールドワークが6日、掛川市倉真地域などで始まった。2年生7人が来年3月までまちづくりや森林活動に参加し、住民と交流しながら農山村の現状と課題を分析する。 フィールドワークは昨年も行われ、今年は具体的なテーマを設けた。学生が2班に分かれ、倉真地区まちづくり協議会と活動する班は里山留学体験プログラムを、認定NPO法人時ノ寿の森クラブの班では森林体験プログラムを検討する。 初日は学生と吉村親講師が市役所を訪れ、市職員から同市のまちづくりや農業の特徴を学んだあと、倉真地域を回った。フィールドワークは計6回実施し来年3月に同大で報告会を行う。同様の
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家康を魅了した側室「西郷の局」半生、ダンス時代劇で 掛川の団体、25日に公演
舞台芸術を行う掛川市の団体「ARTS C3 company(アーツシースリーカンパニー)」の山本真理子代表(42)と田端泰成さん(39)がこのほど、市役所に久保田崇市長を表敬訪問し、菊川市で25日に公演するダンス時代劇「西郷の局-家康を魅了した、お愛さま-」(静岡新聞社・静岡放送後援)を紹介した。 徳川秀忠の母で、掛川で生まれ育ち家康の側室だった西郷の局の半生を描いた物語。山本代表は西郷の局役、田端さんは家康役を務める。見どころは忍者の殺陣や華やかなうたげ、迫力ある戦の場面などで、子どもにも楽しんでもらおうとコミカルに表現する場面も多いという。 出演するのは山本さんと田端さんが経営するダ
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地元“ヒーロー”写真で 地域おこし隊2人が企画展 掛川
いずれも地域おこし協力隊の掛川市の芳川翠さん(33)と菊川市の大山智世さん(30)が合同企画した「ローカルヒーロー写真展」が3、4の両日、掛川市横須賀の清水邸本宅で開かれる。地域で活躍する人々の写真を約50点展示する。 2人は8月、掛川市の遠州沖ちゃん塩クラブと菊川市の認定NPO法人災害救助犬静岡の活動場所にプロのカメラマンを招いたカメラ講座を開いた。展示会場には講座の参加者計18人が撮影した写真が並ぶ。作業所で海水から塩を作る人の真剣な姿や救助犬を訓練する人の優しい表情を写した。2人は「地域産業や地域活動の担い手となるヒーローの姿を見てほしい」と話した。 菊川市では10、11日に菊川赤
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茶況(9月1日)希少品種で和紅茶チャイ 菊川
菊川市の菊川駅南商店街に8月末にオープンした文化拠点「みる」で和紅茶チャイを不定期で販売している。栽培が難しいという品種「Z1」の紅茶を使用した。 同市倉沢の倉沢園の和紅茶に牛乳とシナモンなどのスパイスを加え、まろやかな味に仕上げた。みるの運営メンバーで喫茶担当の大山智世さん(30)は「菊川の深蒸し茶もおいしいが、お茶の多様な楽しみ方を提供したい」と話した。 みるは週2日程度開店する。多世代交流を目指しボードゲームや住民から寄せられた約100冊の本が並ぶ。9月のチャイの販売日は17、18、19、30日。価格は税込み350円で、マイカップを持参すると50円割引する。和紅茶は200円。どちら
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水道管路 更新計画前倒し 菊川市議会開会、16議案を上程
菊川市議会9月定例会は31日開会し、5月に発生した断水を受けて配水管の改良工事費4300万円を追加した水道事業会計補正予算案など16議案を上程した。2023年度から行う予定だった水道の管路耐震化・更新計画の見直しを半年前倒して実施する。 断水の原因とされる配水管は同市西方の東名高速道側道下の地中で見つかった。市は5月に破断箇所を修理したが、改良工事では範囲を数百メートルに広げて新たな配水管に替える。管路更新計画の見直しは業務委託費790万円の債務負担行為を設定した。22~23年度にかけて、漏水多発箇所や道路状況の変化を調査する。 9月定例会の会期は9月30日まで。初日は新型コロナウイルス
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ナシ8000個 大玉たわわ 掛川・大麓果実園 9月1日から営業
掛川市大和田の観光ナシ園「大麓果実園」が9月1日から、今季の営業を始める。140本の木に8千個のナシがたわわに実っている。 品種は甘く風味のいい「かおり」と幸水に近く果汁の多い「あきづき」。かおりは大きいと1キロを超え、昨年の最高は1・7キロだった。園を経営する細野厚さん(66)は荒れた茶園を20年以上かけてナシ園に変えた。「大きな山の近くで、水の量と質がいい。年々、木の力が強くなり実が増えてきた。今年は大きな実が多い」と話した。 ナシ狩りは予約が必要。営業時間は午前9時から午後4時まで。実がなくなり次第終了。昨年は15日間で終了した。料金は100グラム120円。1キロ超の実は1500円
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代表入り目指し力走 掛川市チーム選考会【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向けて、掛川市チームの第1回選手選考会が27日夜、御前崎市の浜岡総合運動場で実施された。 小学生から一般まで35人が参加し、代表入りを目指して力走した。男女、年齢別に1500メートル、3000メートル、5000メートルの記録を競った。会場には参加者の家族も集まり、声援を送った。 第2回選考会は9月24日に行う。小学生は2回の選考会の記録、中学生以上は大会結果なども踏まえて選考を進める。
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自転車ツーリズム 現状や課題を講演 掛川
静岡県サイクルツーリズム協議会の第10回通常総会がこのほど、掛川市の掛川商工会議所で開かれた。総会後の研修会で同協議会の宮内忍顧問が県内のサイクルツーリズムの現状や課題について講演した。 宮内顧問は県内のサイクルツーリズムの歴史や地理的特徴を語った。マウンテンバイク(MTB)コースが各地にあり、サイクルステーションなどの拠点施設が充実している現状を説明した。県全体のサイクリング地図の作成や、太平洋岸自転車道と県のモデルルート、地域のルートを連結するネットワーク化が必要と訴えた。 総会では2022年度の事業計画を報告した。空港を拠点にしたサイクルツーリズムの普及、電動アシスト付きマウンテン
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菊川・文化拠点「みる」26日オープン 若者ら運営、交流の場に
菊川市の菊川駅南商店街の空き店舗に26日、文化拠点「みる」がオープンする。若い世代が運営し、読書ができる空間を提供したり、屋台で市内産の和紅茶を使ったチャイを販売したりする。 名前は方言「みるい」に由来する。主催するのは市内などで文化活動を行う野ノ編集室(東京都)。代表の工藤大貴さん(30)は「誰もが理由なくふらっと立ち寄ることができ、多世代、多国籍の人が交流する空間にしたい」と語る。 運営メンバーの大学生落合奏楽(そら)さん(19)=同市富田=は「若い人と高齢の人が自然にあいさつを交わす菊川のまちが好き。みるで市内外の人と交流できれば」と話した。 コンセプトは街のリビング。おもちゃ屋
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茶況(8月25日)お茶や地域PR 「菊川茶娘」募集
菊川市茶業協会は31日まで、菊川茶を宣伝する「9代目菊川茶娘」を6人募集している。 高校生を除く県内在住の18歳以上が対象。お茶が好きな人や地域貢献したい人を求めている。任期は2年。活動内容は県内外で行われる観光イベントやお茶に関する行事における菊川茶のPR。イベント参加に応じて毎回謝礼を払う。 茶業協会のホームページから応募できる。書類選考後、面接審査を行い、受賞者には賞金10万円と副賞を授与する。
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放浪画家山下清の実像は 掛川 おいの浩さんが講演
「裸の大将」として親しまれた放浪画家、山下清(1922~71年)のドラマや映画のイメージとは違う実像を知ってもらおうと、おいの山下浩さん(61)による講演会「家族が語る山下清」が掛川市の大日本報徳社で開かれた。同市二の丸美術館で開催中の展覧会「山下清が描く東海道五十三次」の関連事業。 浩さんは山下清作品管理事務所(東京都)の代表。清の生い立ちや絵の特徴を説明した。性格はきちょうめんで時間に正確。おしゃべりで人を笑わせるのが大好きだったという。服装はランニングシャツに短パンの印象が強いが、実際は「いつもベレー帽をかぶり、ジャケットを着て非常におしゃれだった」と振り返る。 八丈島への家族旅行
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ひかりのオブジェ展に出品 親子ら作品作り 掛川
掛川ひかりのオブジェ展実行委員会はこのほど、夏休み親子工作教室を掛川市の西南郷地域生涯学習センターで開いた。親子35組が冬に中心市街地で行うオブジェ展に出品する作品を制作した。 新型コロナウイルス禍で体験型教室は3年ぶりの開催。5~10歳の子どもが参加し、東京学芸大の鉄矢悦朗教授と有志の学生9人が指導した。 子どもたちは縦45センチ×横30センチの有孔ベニヤ板にクレヨンや絵の具で思い思いに好きな絵を描き、板の裏にイルミネーションランプを付けて完成させた。会場の照明を消して、作品を点灯させると参加者から歓声が上がった。刀を描いた大坂小4年の高橋秀企君(9)は「難しいところもあっ
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静岡・ビル火災で休業 茶専門店、再開めど立たず 新静岡セノバ協力、期間限定店舗オープン
静岡市葵区呉服町で13日に発生した雑居ビル火災の影響で、1階に入る茶専門店「日本茶きみくら静岡呉服町店」は休業を余儀なくされている。今年4月にオープンしたばかりで従業員らのショックも大きいが、同区の大型商業施設「新静岡セノバ」の協力により22日、地下1階に期間限定店舗をオープンさせた。 同店は丸山製茶グループのきみくら(掛川市)が掛川市外で初めて開いた。火災による店舗への延焼はなかったが、消火活動で浸水被害があった。営業再開のめどが立たずにいたところ、新静岡セノバとの交渉ですぐに出店が決まった。 竹嶋友規店長は支援に感謝して「静岡市のお客さんに認知され始めたばかりだった。ここで歩みを止め
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災害時のペット避難は 掛川で勉強会、事前準備やマナー学ぶ
ペット防災を啓発する団体「どうぶつ共生防災ネットワーク」は21日、勉強会を掛川市生涯学習センターで開いた。人と動物の避難を調査研究するNPO法人アナイス(東京都)の平井潤子理事長を講師に招いて、会員ら12人がさまざまな避難の形態や避難所運営の仕組みを学んだ。 平井理事長は地震発生後の長期的な避難と、台風などの一時避難の違いを解説。台風のときにペットと避難した場所を調べたアンケートを紹介し、親戚宅や友人宅の回答が多く、ペットが宿泊できる高台のペンションという回答もあったと振り返った。 避難所では運営者に負担をかけないように、案内ボードや飼育スペースを設置する資材などをまとめたセットを事前に
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地元の花や風景 写真50点並ぶ 8月28日まで掛川
掛川市の三井シニアクラブ写真サークル「写遊会」の第3回写真展が20日、同市大坂の大東図書館で始まった。28日まで。 数十年にわたり写真を続ける5人の会員が10点ずつ出展した。作品はネムノキやハスの花、夕焼けの景色、富士山、桜の組み写真など、地元を中心に花や風景を撮影した。代表の福住悦也さん(78)は「それぞれが好きなものや感動した場面を撮影し、個性が出ている」と話した。 22日は休館日。
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菊川市 新型コロナ抗原検査キット配布 18日から
菊川市は18日から、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療機関の逼迫(ひっぱく)解消を目的に、発熱など軽度の症状がある人を対象に抗原検査キットの無料配布を開始する。 配布は1人1キットまで。18歳から39歳の人で自ら検査ができることや、基礎疾患がないことなどが条件。総合保健福祉センタープラザけやき南駐車場で午後2時から4時まで、ドライブスルー方式で行う。 事前予約制。18日午前9時から、市ホームページ上の申請書フォームから受け付ける。
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菊川で創業支援講座 8月24、31日
菊川市は24日と31日、創業希望者や創業後まもない人を対象にした「創業支援セミナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を市役所庁舎東館プラザきくるで開く。 24日の講師は中小企業診断士の竹島寿夫氏。創業に向けた心構えや手続きについて解説する。31日は市内で創業した人が自らの経験を語る。竹島氏とのパネルディスカッションや参加者との座談会も行う。両日参加することも可能。 時間は両日とも午後6時半~8時。参加無料。申し込み締め切りは19日。 問い合わせは市商工観光課<電0537(35)0936>へ。
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若手画家公募展 杉山さん(菊川出身)最高賞 フィレンツェ渡航へ
菊川市青葉台出身で北海道の大学で絵画を学ぶ杉山花菜(はなな)さん(28)が7月、国内の若い精鋭作家の発掘を目的とする「第24回雪梁舎フィレンツェ賞展」(雪梁舎美術館主催)で最高賞のフィレンツェ大賞に輝いた。3カ月間、イタリアのフィレンツェで制作活動を行うことができる。 全国から164点の応募があった。受賞作はS100号サイズの大作。ぼろぼろの停止線や植物を踏む人間の足、捨てられた空き缶やたばこなどを油彩・テンペラ混合技法で描いた。 作品名は「シンショク」。雨や風による「浸食」と人間が自然を「侵食」する様子を表現した。自宅から大学までの道で見つけた停止線の様子を写真に撮ったり、大学の草を刈
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茶況(8月4日)「お茶ふりかけ」楽しんで 掛川の山英発売
掛川市日坂の山英はこのほど、掛川産の有機栽培茶を使った「食べるお茶ふりかけ」の販売を始めた。お茶にワカメ、あおさ、のりを合わせた香り高いふりかけで、さくさくの食感を楽しめる。 同社は30年前から、お茶を食べることと健康について研究していて、食用きざみ茶葉なども販売している。ふりかけも「食べるお茶」シリーズの一環で、現代の多様化する食生活にも合うように開発した。お茶漬けや冷やしうどん、バタートーストなどさまざまな料理に合い、中でも卵かけご飯は卵のうまみがより引き立つという。 山崎仁睦常務(31)は「お茶の新たな楽しみ方を知るきっかけになれば」と話した。お茶ふりかけは45グラム入りで税込み5
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菊川の水、きれいかな 水生生物採集、水質も確認 親子が河川調査
菊川市環境推進課は4日、1級河川菊川の生き物と水質を調べる「菊川河川生物調査隊」を菊川文化会館アエルで開いた。親子6組が参加した。 7月から開催中のアエルこどもサマーフェスティバルの一環。子どもたちに身近な川の状態を知ってもらおうと実施した。 参加者はアエル北側の菊川上流で水生生物を採集し、種類を図表と照らし合わせて川のきれいさを調べた。ヤマトヌマエビなど20匹以上の生物を採集した掛川市立城北小1年の渡辺陽生君(7)は「大きなエビを捕まえることができて楽しかった」と話した。水質によって色が変化するパックテストも行い、川がきれいであることを確認した。 (掛川支局・伊藤さくら)
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進学、就職の前に…肩書がない期間「ギャップイヤー」 菊川市市民協働センターのナヤーさん、浸透に力
菊川市市民協働センター職員のナヤー友里佳さん(20)=御前崎市=が、学生が進学や就職の道にすぐに進まず、ボランティアや旅行など学校以外の場で経験を積む「ギャップイヤー」の考えを広める活動に取り組んでいる。2020年に任意団体「日本ギャップイヤー協会」を立ち上げ、オンラインを中心に活動している。「決められた道ではなく、自分だけの道を進むのは楽しい。肩書がない期間だからこそ、さまざまな経験ができる」と力を込める。 ナヤーさんは高校卒業後の20年春、父親の出身国で小学5年から4年間暮らしたマレーシアへの留学を希望したが、新型コロナウイルス禍でかなわなかった。将来への不安を感じる中、SNS(交流サ
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地域題材「倉真音頭」CDに 掛川「真砂館」の染葉さん作詞作曲
掛川市倉真の温泉旅館「真砂館」はこのほど、会長の染葉修士さん(86)が数十年前に作詞作曲した「倉真音頭」と「五区ヨイ音頭」のCDを制作した。 倉真音頭は倉真の食べ物や景色を歌い、五区ヨイ音頭は同館がある倉真五区に残る昔の地名をつづった曲。いずれも軽快な曲調で、地元住民が地区の祭りなどで踊ってきた。これまでカセットテープにしか収録していなかったが、地元の歌を後世に残すためCDにし、歌いやすいよう静岡市の作曲家小川ひろまささんが編曲した。 おかみの染葉広美さん(64)は「音頭なので調子がよく、他の地区の人が聞いても楽しいはず。コロナ禍で祭りが中止になっているが気分を盛り上げてほしい」と話した
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カードゲームでSDGsを理解 8月7日、菊川で講座
菊川市市民協働センターは7日午後1時半~4時半、カードゲームで持続可能な開発目標(SDGs)を学ぶ講座「2030SDGs」を同市役所庁舎東館プラザきくる3階で開く。参加無料。 講師は一般社団法人ローカルSDGsネットワーク代表理事の佐々木幸雄氏。講座ではSDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりをカードゲームで体験し、SDGsの必要性や可能性を理解する。 定員は20人。対象は市民活動団体、企業、自治体職員、学生などSGDsに関心のある人。申し込みは同センター<電0537(35)2220>へ。
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記者コラム「清流」 危険な川遊び、断る勇気を
静岡市葵区の藁科川では学生時代、同級生の男女数人でバーベキューをしたことがある。女子たちは浅瀬で遊んでいたが、男子たちは崖に登って川に飛び込んでいた。危ないと思ったが、注意する仲間は自分も含めていなかった。 後悔したのは3年前。同じ川で同様に高い場所から飛び込んだ外国人2人が流された。当時取材で現場を訪れ、数年前の同級生の行為が重なり恐怖を感じた。そしてまた、7月末にも同じ川で男性1人が亡くなる事故が起きた。度胸試しとして、仲間数人で川を歩いていたという。 集団で遊んでいると、危険な行為への分別が付きにくくなるのだろうか。楽しい雰囲気を壊したくないと空気を読んでしまうのかもしれない。本人
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広島の高校生が描く被爆体験 菊川市役所に展示
戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える「原爆と人間展」(同実行委主催)が1日、菊川市役所1階ロビーで始まった。広島市立基町高美術部の生徒が被爆者からの体験を基に描いた絵などが並ぶ。 会場には原爆投下後に川に流れる人々や子どもを抱えたまま息絶えた母親、翌朝積み上げられた死体など悲惨な状況を表現した絵が18枚並ぶ。実行委代表の山内一徳さん(79)は「インパクトのある絵をぜひ見てほしい。戦争や核兵器を政治的、科学的に考える人もいるが、感覚的に捉えることも大切」と話した。 日本原水爆被害者団体協議会のパネル40枚も展示している。展示は9日まで。土日は閉庁。
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くちばしの役割、機能は 小学生が参加「鳥ゼミ」 掛川花鳥園
掛川市の掛川花鳥園は1日、鳥のくちばしについて学ぶ「鳥ゼミ」を開いた。小学生16組が参加し、園内を回りながら、鳥が何の餌をどのように食べるか観察した。 鳥ゼミは小学生の自由研究を支援しようと、昨年初めて開催した。今年のテーマは「鳥のくちばしと食べ物」。バードスタッフがケープペンギン、コガネメキシコインコ、ハリスホークを例に、くちばしの使い方や餌をとるための行動を説明した。 児童は専用のワークシートにメモを取りながら熱心に話を聞いた。ケープペンギンには餌となるアジを与え、くちばしの動きを間近で観察した。千浜小3年の赤堀結心さん(9)は「魚の頭から食べていた。かわいかったけど、魚をかむときは
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土器と焼きびな「どきどきフェスティバル」 菊川の児童
菊川市埋蔵文化財センターでこのほど、粘土で土器と地域で受け継がれている「焼きびな」を制作する「どきどきフェスティバル」が開かれた。児童20人が参加した。 焼きびなは明治時代から小笠地区で作られている。農閑期に農家が制作に励んできた。昭和に衣装びなが流行すると徐々に作り手が減ったという。 児童は、粘土をこねてのばし、天神様や招き猫、ウサギなどの型に詰め、取り外して形を整えた。にわとりの焼きびなを作った袴田藍杜君(9)は「粘土をはめるのが楽しかった。白い色を塗って完成したら玄関に飾りたい」と話した。 土器作りはろくろがない時代の方法を実践した。粘土の下に葉を敷いて形を作り、貝殻や木で模様を
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茶況(7月28日)掛川・山啓製茶が大臣賞 東京都優良茶品評会
第50回東京都優良茶品評会(東京都茶協同組合主催)がこのほど開かれ、掛川市伊達方の山啓製茶が仕上げ茶1キロ7千円の「都の華」部門で1等1席の農林水産大臣賞に輝いた。前回も大臣賞を受賞していて、二連覇となった。 斎藤徹社長(53)は「農家の皆さんに感謝したい」と話し、渡辺高良営業部長(48)は「単品ではなく、問屋にしかできないブレンドでより良いお茶にできた」と振り返る。渡辺直利製造部長(52)は「職人にゴールはなく、いいお茶にするために諦めなかったことが結果につながった。上質なお茶がとれる産地として掛川を底上げしたい」と語った。 静岡、鹿児島、三重県の34社から出品があった。各部門の1等入
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露天風呂に「アンブレラスカイ」 掛川・ならここの湯
掛川市居尻の温泉施設「ならここの湯」はこのほど、色とりどりの傘を飾る「アンブレラスカイ」を露天風呂で始めた。水面に傘の色が反射し、鮮やかな空間を演出している。 昨年は女性用露天風呂のみで実施していたが、今年は男性用露天風呂や玄関前、館内の天井にも傘を飾った。傘の数は約300本。露天風呂では傘をつるすワイヤに電球が付いていて、日没後に点灯する。 利用客からは「気持ちが和んだ」「玄関でカラフルな傘に迎えられて幸せな気持ちになった」などの声が寄せられた。野口さよ子支配人(68)は「館内にいるときは嫌なことも忘れられるよう、非日常的な空間を提供したい」と話した。 アンブレラスカイは10月ごろま
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未来の菊川「こんなまちにしたい」 児童が提言「こども議会」
菊川市議会は28日、小学生が議会を体験する「こども議会」を本会議場で開いた。市内の6年生18人が「こんなまちにしたいな 未来の菊川」をテーマに、市幹部や市議の前で意見を発表した。 子どもたちに議会や市政に関心を持ってもらうことが目的で、コロナ禍で3年ぶりの開催となった。児童はお茶や教育、防災、スポーツ、自然環境などさまざまな分野を取り上げた。議長役の児童に一礼して登壇し、各自5分程度、データや他市の事例を根拠にして堂々と提言した。 六郷小の松島漣君は菊川を有名にしようとテーマパーク建設を提案。沼津港深海水族館を例に、小さな施設でも展示内容が充実していて全国から人が訪れるとし、「広さではな
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小笠LC解散決定 ボッチャ用具、菊川市に寄贈
菊川市の小笠ライオンズクラブ(LC)はこのほど、会員の減少を理由に解散を決めた。同日、余剰資金で購入したボッチャ用具を同市に寄贈した。 同LCは2000年に結成された。当時35人いた会員は9人にまで減少した。市役所で贈呈式が行われ、役員の和田達雄さんが長谷川寛彦市長に目録を手渡した。 寄贈品には年齢や障害の有無を問わず、多くの人が楽しめるスポーツの用具を選んだ。役員の赤堀隆治さんは「解散は寂しい限り。最後に、小笠地域だけでなく市全体の役に立てれば」と話した。同市は寄贈品を貸し出し器具として活用する予定。
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高校生が選ぶ掛川文学賞 市民代表、推薦図書絞る
掛川市の高校生が市民の推薦図書5冊から1冊を選考し、その作家を呼んで読書サミットを開くプロジェクト「高校生が選ぶ掛川文学賞」が同市内で進んでいる。27日、市役所で代表市民が小説や児童文学など高校生に読んでほしい本を選んだ。 掛川を文芸のまちとしてPRし、中高生に読書を啓発することが狙い。実行委員会のメンバーは市内4校の図書室担当の教諭や、市立図書館の館長ら。選考委員には4校から8人の生徒が立候補した。11月の選考会議で文学賞を決め、1月のサミットに作家を招いて表彰式や講演会などを行う計画。 プロジェクトは本年度の市テーマ型市民活動チャレンジ事業委託に採択された。推薦図書の選書は石川紀子副
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避難所運営、最善策は 高校生がゲーム「HUG」体験 菊川
菊川市の菊川文化会館アエルで23日、「アエルこどもサマーフェスティバル」が始まった。初日は子育てサポーターぽれぽれによる防災イベント「パワフル・ジャンプきくがわ」が開かれ、高校生が避難所運営ゲームHUGを体験した。 ふじのくに防災士菊川市委員会が出前講座としてHUGを行った。小笠高、常葉大菊川高の生徒3人が避難所の配置図を囲み、持病のある人やペットを連れた人など、避難者の情報が書かれたカードを受け取り配置を考えた。中学でもHUGを体験した常葉大菊川高3年の宮城凜大さんは「次々とさまざまな条件の避難者が来て、素早く最善の方法を探すのが大変だった」と話した。このほか、同市による生活環境フェスタ
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掛川原泉で着想 油彩と水彩60点 画家北見さん作品展
沼津市の画家北見美佳さん(36)の個展が23日から、掛川市萩間の旧原泉第2製茶工場で開かれる。油彩と水彩を30点ずつ展示した。31日まで。 北見さんは2018年から数カ月ずつ、原泉地区に滞在して作品を制作。同地区から着想を得て油彩の絵本を完成させ、今回初めてその原画となった水彩を公開した。 本の中の「なにものでもないわたしは、なにものにもなれる」の一文は北見さんが15年ほど前、人生に迷っていたときに前向きになれた言葉という。「コロナ禍でつらい思いをする人の生きる力になれば」と話す。続編に向けた油彩も展示した。P50号のキャンバスを8枚並べ、竜やカモシカ、太陽などを表現した。 個展の開催
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赤ちゃんみんな、絵本の主人公に 菊川市がプレゼント事業
菊川市は本年度、赤ちゃんがいる家庭に子どもの名前入り絵本「きくすくブック」を無料でプレゼントする事業を始めた。親子のコミュニケーション向上や、子どもが本に親しむきっかけづくりを目指す。同市によると県内で初めての取り組み。対象は同市に住所がある4月1日以降に生まれた乳児。表紙やページに子どもの名前が入ることで、子どもが絵本の主人公になる。名前の由来や、親から子どもへのメッセージを記載するページも設けた。 保健師が生後4カ月までの乳児家庭を訪問し、親子の心身状況を確認する乳児家庭全戸訪問事業に合わせた企画。保健師が保護者に絵本注文チケットを渡し、保護者が申し込むと、2~3週間で絵本が郵送される
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四季折々の風景捉えた作品並ぶ 掛川で写真展
全日本写真連盟掛川支部は24日まで、写真展を掛川市立中央図書館で開いている。会員の中から7人が風景や花、昆虫などの写真35点を展示した。 会場には天竜浜名湖鉄道の列車と黄金色に輝く小麦畑、島田市の蓬莱橋と桜など県内の四季折々の風景が並ぶ。山梨県の富士山と芝桜など県外の名所も撮影場所に選んだ。支部長の中田美智雄さん(79)は「コロナ禍で遠出ができなかったが、身近な風景をよく観察して撮影した写真が多い」と語った。
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急須文化育むキット開発 ほっとする味と時間伝えたい 江波さん(菊川市出身)起業
茶文化を次世代に伝えようと、菊川市古谷で3代続く茶農家で生まれ育った江波星見(ほしみ)さん(38)=横浜市在住=が、子どもがお茶のいれ方を学べる「茶育キット」の販売で起業した。江波さんは「親子で楽しく学び、急須でいれたお茶の味やほっとする気持ちを感じてほしい」と語る。 茶育キットは急須、湯飲み、菊川市産深蒸し茶、茶さじ、ワークブックなどのセット。子どもが扱っても割れにくいよう、急須は飽和ポリエステル樹脂、湯飲みはメラニン樹脂を使用。急須は透明で、茶葉の広がりや色が見えるようにした。価格は税込み5800円。 ワークブックは全19ページで、夏休みの自由研究にも使えるようお茶の種類や歴史、効能
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伝統建具の奥深さ体感 かんな削りや組子に挑戦 掛川・原田小
掛川市の原田小は19日、2018年の全国建具展示会で内閣総理大臣賞を受賞した佐次本裕司さん(43)=同市=による技能マイスター講座を開いた。6年生8人がくぎを使わずに木片を組み立てる組子や、かんな削りなどの木工体験を通じて伝統建具の奥深さを学んだ。 佐次本さんは学校近くにある佐次本木工の2代目。全国建具展示会の出場を振り返り、児童に「頑張りたいときに自分ができることを精いっぱい努力して」と助言した。 講座では3カ月かけて制作した幅110センチの組子のついたてを持参して紹介。組み方の種類やヒノキやスギなどの木材の違いを説明した。 児童は佐次本さんの指導の下、麻の葉模様の組子に挑戦し、黙
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掛川東高生、俳句に挑戦 文芸グループ「ほんわか大賞」作品募集
掛川市の文芸グループ「ほんわかブッククラブ」は12日、高校生に俳句を身近に感じてもらおうと、掛川東高で講座を行った。2年生が参加し、写真を見ながら作る俳句に挑戦した。 同グループと高久書店は2020年から、同市横須賀の写真作家土屋由美子さんの写真集を見て投句する「高久書店ほんわか俳句大賞」を実施している。 メンバーが生徒に十七音のリズムや季語を説明し、生徒は写真から言葉を連想して俳句を考えた。泣いた子どもがおんぶされている写真を見て「駄々こねて伝わる体温冬の暮れ」と詠んだ浅井千裕さん(16)は「五七五の中にいろいろな情景を入れるのが楽しかった」と話した。 俳句大賞の作品募集は9月15日
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外国人児童ら日本の夏満喫 菊川の団体が招待
菊川市の青少年健全育成市民会議平川支部は8日、同市下平川のひらかわ会館に外国人の子どもを招待し、日本の夏の風物詩を体験するイベントを開いた。児童や生徒ら20人が流しそうめんとスイカ割りを楽しんだ。 「虹の架け橋菊川小笠教室」と「こどもの文化センター」に通う、ブラジルとフィリピン国籍の子どもが参加した。流しそうめんは3年ぶりの開催。同支部のメンバーが竹を割って台を作り、水と一緒にそうめんや果物を流した。子どもたちは箸でそうめんを上手にすくって味わった。 スイカ割りにも挑戦した。目隠しして棒を持ち、仲間の声を手がかりにスイカを狙った。命中して割れると歓声が上がった。
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モザンビークとTV電話 JICAが出前講座 掛川・原谷小
掛川市の原谷小で5日、国際協力機構(JICA)の出前講座が行われた。アフリカ南部のモザンビークで活動した元青年海外協力隊の島田晃良さん(34)=浜松市東区=が講師を務めた。学校と現地をオンラインでつなぎ、島田さんの友人と6年生32人が交流した。 島田さんは2016年から18年まで、現地の小学校で音楽の授業をするなどした。出前講座では現地での生活や活動を写真や動画とともに紹介。「教科書を持っていない子どもが多かった」「子どもから賄賂をもらってテストの点数を高くする先生もいた」などと振り返った。児童は持続可能な開発目標(SDGs)に照らし合わせ、質の高い教育について考えた。 オンライン交流で
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掛川花鳥園で「まっとります」 常葉大菊川高生がポスター 作品発表機会減で初展示
菊川市の常葉大菊川高美術・デザイン科の2年生がこのほど、掛川市の掛川花鳥園のポスターなどを作成した。8月31日まで園内に展示している。 会場にはポスター12点、チケット25点が並ぶ。デザイン専攻の12人が授業の一環で園を訪れ、スケッチしたり写真を撮ったりした上で、手描きやパソコンで制作した。 B2判のポスターは色鮮やかな作品が多い。フラミンゴの絵に合わせた「首をながくして待ってます」や、鳥にちなんだ「まっとります」のキャッチコピーも目を引く。 地図や入園料も記載し、花鳥園がロゴを提供したことで本格的な仕上がりとなった。 花鳥園のポスター制作は毎年実施しているが、コロナ禍で生徒の作品を
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空き店舗活用「チャレンジBASE」 掛川市中町にオープン
商店街の空き店舗を活用した「チャレンジBASEなかまち」が1日、掛川市中町にオープンした。起業や出店を目指す3店舗が営業を始めた。フリースペースは無料開放している。 アロマを製造販売する「神さまアロマ」、キャリア相談などに応じる「はぴきゃりクリエイト」、カレー・コーヒー店「NONcocoCurry(ノンココカレー)」が入居した。12月末まで営業する。66平方メートルの店内には各店の区画と20席あるフリースペースを配置した。 市が空き店舗を一時的に借り上げて改修し、出店意欲のある人に月額1万円で貸し出す「街なか空き店舗活用事業」。中心市街地のにぎわい創出や、入居者が将来的に別の空き店舗で開
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記者コラム「清流」 低山の危険性
掛川市東山の粟ケ岳は標高532メートル。コースが比較的整備され、初心者向けのルートなのでときどき登っている。なにより晴れた日の景色が好きだ。先日、掛川署が粟ケ岳で山岳遭難救助訓練を実施したので同行取材した。 麓から山頂を目指し、山頂付近で遭難者の救助方法を学ぶ訓練だった。小雨が降っていたが、私も山頂まで歩こうと署員の列について行った。しかし、中腹で酸欠気味になり、早々に隊列から離脱。少し休んだら回復したが、山を甘く見てはいけないと身をもって感じた。 気軽に登ることができると低山の人気が全国的に高まっているが、無計画の登山により遭難者も増えているという。慣れた山でも天候や同行者のペースによ
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秋の商工まつり 3年ぶり開催へ 掛川商議所総会
掛川市の掛川商工会議所は28日、第139回通常議員総会を開いた。秋の掛川商工まつりは3年ぶりに開催する方針を示した。 2021年度の事業報告と収支決算報告を承認した。表彰では新型コロナウイルスワクチンの職域接種で200人以上の枠を会員事業所に提供したとして、資生堂掛川工場に関東商工会議所連合会会長表彰を伝達した。同工場の南條有希管理部長が出席し、藤田哲男会頭から表彰状を受け取った。 掛川商工まつりは11月3日に開催する予定。感染対策を講じるため、規模の縮小や飲食の制限など、開催方法を検討するという。
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静岡人インタビュー「この人」 児童文学作家 小川雅子さん
ポプラ社の「ポプラズッコケ文学新人賞」で2019年に大賞を獲得。20年に受賞作「ライラックのワンピース」が出版された。現在も大日本報徳社の職員として月刊誌の編集をしながら、休日や早朝に執筆。地元文芸グループ「ほんわかブッククラブ」に所属し、読書会にも参加する。掛川市出身。56歳。 -デビューを振り返って。 「裁縫好きな少年がハーブ園で出会った少女にワンピースの直しを頼まれ、成長する物語。掛川市原里の田園風景を想像しながら書いた。出版まで何度も書き直したのは大変だったがそれ以上の喜びがあった。出版には編集、校閲など大勢の人が関わっていることを知った」 -出版後の反響は。 「静岡県優良推
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掛川市茶振興計画見直し 業界全体で産地支援を【風紋】
茶業界を取り巻く現状を有事と認識し、茶産地の生き残りを懸けた新たな指針とする-。掛川市は昨年度、市茶振興計画(2017~26年度)の中間見直しを実施した。「掛川茶未来創造プロジェクト」と名付けた計画を今月公表した。 車を走らせればあちらこちらに茶畑が広がる市内。美しい緑の風景がこれからも当たり前にあると思っていたが、市が実施した生産者アンケート結果を見て驚いた。 中間見直しのため、昨年9月に実施した調査は516経営体を対象に行った。回収率は74%。結果を見ると、経営主の平均年齢は64・4歳。後継者を問う設問に「後継者なし」と答えた割合は84%。 現在の経営状況を5段階で調査すると①「良
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猫の冒険 一緒にダンス 7月公演前にワークショップ 菊川
菊川市の菊川文化会館アエルは27日、劇団たんぽぽの出張ワークショップを同市のおおぞら認定こども園で開いた。7月にアエルで上演する演劇公演「ルドルフとイッパイアッテナ」を前に実施した。 作品は猫の勇気と友情の冒険物語。劇団員の久野由美さん(55)と松下哲子さん(46)が園を訪れ、年中園児58人と劇中に流れる曲を踊った。2人は「歌と踊りが多く、元気が出る作品。子どもたちに楽しんでほしい」と話した。園児は猫の話にちなみ、動物の絵も描いた。絵は公演当日にアエルに飾る。 公演は7月24日、アエルの大ホールで行われる。開場午後1時、開演午後2時。料金は大人1500円、中学生以下900円。2歳以下は
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戦国の砦跡アピール マルシェ初開催 菊川市観光協会
菊川市観光協会は25日、「獅子ケ鼻砦(とりで)跡」近くの同市大石の蓮池公園で、マルシェ「おひざもと市」を開いた。地元商店など12事業者が出店したほか、同市を拠点に活動する劇団静岡県史がチャンバラを披露した。 獅子ケ鼻砦は徳川家康が高天神城を奪還するために築いた六砦の一つで、最も東側に位置する。来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、多くの人に家康ゆかりの史跡を知ってもらおうとマルシェを初めて開いた。菓子や雑貨を販売する店が並び、約200人が来場した。10月と11月にも開催する予定。 劇団静岡県史は7月、家康が大敗した三方ケ原の戦いを題材にした公演「三方ケ原合戦物語」を同市などで行う
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浜岡原発「停止」「稼働」初の同率 菊川市が市民調査
菊川市は16日、浜岡原発(御前崎市佐倉)に関する設問を盛り込んだ2022年度市民アンケートの結果を発表した。浜岡原発について「停止しておいた方がよい」と「安全が確認できれば稼働した方がよい」がともに37・8%と14年度に同設問を加えて以来初めて並んだ。 アンケートは4月に無作為に選んだ2千人を対象に実施し、1067人から回答を得た(回答率53・4%)。「どちらともいえない」は17・2%、「わからない」が6・6%、「無回答」0・7%。 「停止しておいた方がよい」との回答は前年度から10・3ポイント下降し、14年比で18・3ポイント下落となった。一方、「安全が確認できれば稼働した方がよい」は
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生活支援策に2億1300万円 菊川市補正予算案 水道料金減免など
菊川市の長谷川寛彦市長は16日の定例記者会見で、物価高騰の影響を受ける市民や事業者への支援策として2億1300万円を追加する2022年度一般会計補正予算案を示した。水道料金の軽減、プレミアム付き商品券の発行、給食費の保護者負担軽減事業費を盛り込んだ。開会中の市議会6月定例会に追加議案として提出する。 水道料金の軽減事業は昨年に続き2回目。市民および市内事業者約1万9千世帯が対象で、水道料金の基本料金4カ月分を減免する。事業費は1億400万円。 プレミアム付き商品券は1セット5千円で1万円の買い物が可能。1世帯2セットまで購入できる。利用できるのは10月ごろを予定している。当初はプレミアム
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田んぼアート公開 迫力のトラ、コロナ退治 菊川市下内田
菊川市下内田で11日、水田をキャンバスに見立てた田んぼアートの公開が始まった。高さ約6メートルのやぐらから、干支(えと)にちなんだ迫力のある虎の姿を鑑賞することができる。 2008年から続き、15回目。1600平方メートルの水田に7種類の古代米を植えて、左側にはホワイトタイガーがウイルスを退治する様子を、右側に寅(とら)の字を題材にしたキャラクターを描いた。 今年は田んぼアートの写真と絵画のコンクールも開催している。画用紙は会場で配布する。作品は秋に中央公民館で展示する。 やぐらから鑑賞できるのは8月15日までの土日祝日。鑑賞料は大人200円、小学生100円。 7月10日は鑑賞会のイ
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菊川市、中学部活動 地域移行 推進計画策定へ
菊川市の松本嘉男教育長は7日、市議会6月定例会一般質問で、中学校の休日の部活動の地域移行に向けた推進計画を本年度策定し、検討を進めると明らかにした。渥美嘉樹氏(みどり21)への答弁。 松本教育長は市内3中学校の部活動について、一部団体競技で単独チームの編成ができないなど状況が変化していると説明。今後、生徒数の減少に伴う部活動の維持、教員の長時間勤務などが課題になると指摘した。地域移行の課題には指導者や施設の確保、大会のあり方などを挙げた。市教委を含む関係部署が学校や地域の実態を把握し、今後の部活動の方向性を検討する。 茶業振興策を質問した須藤有紀氏(同)に対しては、長谷川寛彦市長が答え、
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記者コラム「清流」 直径10センチの配管
菊川市で5月に発生した断水は約6700世帯に影響を及ぼした。原因は地中約1.2メートルに埋まっていた水道管の破断。市によると、老朽化や交通量の多さなどが原因とみられる。 断水が続いた数日間、給水所にはタンクを持って何度も足を運ぶ市民の姿があった。幼い子どもの飲み水を確保するために早朝からドラッグストアに向かった母親、親戚宅に身を寄せて過ごした高齢男性の話も聞いた。 原因の水道管が見つかったのは、市が漏水調査を開始して5日目のこと。地中から見つかった配管は真っ二つに割れ、横にずれていた。配管の直径はわずか10センチ。想像していたより細く驚いた。同時に、この細い配管が50年もの間、地域住民の
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「JOKA・BASE」お披露目 掛川城望む「移住」拠点
掛川市城下の移住推進拠点「JOKA・BASE(ジョウカベース)」の内覧会が30日、現地で開かれた。静岡理工科大の学生が住む2階の学生寮と最大7人が泊まれる3階の簡易宿所、掛川城を望むことができるテラスがお披露目された。 3階建てのビルを改装した。2階にはアトリエスペースも整備した。学生寮ではまもなく3人が生活を始める。まだ壁と床の板材がむき出しで、学生が住みながら内装に手を加える。簡易宿所は「お試し移住」や長期滞在もできるよう家具付き。7月にプレオープンし、8月にグランドオープンする。 JOKA・BASEはNPO法人かけがわランド・バンクが運営する。丸山勲理事長(48)は「学生には地域の
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菊川で大規模断水 情報早期発信と点検を【解説・主張しずおか】
菊川市内で発生した断水は原因の特定に時間がかかり、影響が広範囲に及んだ。さらに、市民への情報提供が遅れたことで不安が広がった。水道管の老朽化は全国的な問題となっており、同様の事態が今後再発する可能性もある。市は住民生活に直結するライフラインの備えを再点検し、非常時の情報発信についても見直してほしい。 菊川市の断水や水圧低下は20日夜に発生し、23日まで続いた。影響を受けたのは住宅が密集する六郷、河城、西方、加茂、内田地区の一部で、最大で約6700世帯。市内の約3分の1の世帯に影響が出た。市は18日に水を一時的にためる配水池の水位が平常時の半分以下になったことを受け、漏水調査を開始していた
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断水問い合わせ500件超 4回目ワクチン、7月4日から 菊川市
菊川市は27日、市内で発生した断水に対し、市民からの問い合わせが506件あったと市議会全員協議会で報告した。 水道管の破断に伴う断水や水圧低下は20日夜から23日まで続いた。問い合わせの内訳は断水76件、水圧低下100件、水の濁り42件。このほか、情報提供が遅いという苦言や詳細な情報提供の要求など情報発信に関する内容が36件、復旧の見通しは111件だった。その他は141件。 水道課の山内輝男課長は今後の課題として、今回の漏水のように路面に水が噴出しない場合の早期対応や、老朽管の更新、関係機関との連絡調整や協力体制の強化、市民への的確な情報提供を挙げた。 全員協議会ではこのほか、新型コロ
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ジャガイモたくさん獲れたよ 掛川の園児、野菜収穫
掛川市上西郷の三笠幼稚園の園児は25日、園近くの畑でジャガイモとタマネギを収穫した。園児75人と畑を管理するボランティアが一緒に取り組んだ。 地域住民の畑を借りて毎年実施している。園児とボランティアは昨年度、ジャガイモの種芋とタマネギの苗を植えた。年長園児は水やりに協力し、野菜を育てた。 収穫はクラスごとに行った。園児はボランティアの手ほどきを受け、土の中から次々に野菜を掘り出した。かごを持って「こんなに採れた」「小さなジャガイモがかわいい」などと喜んだ。収穫した野菜は各家庭に持ち帰ったり、園で調理してピザにしたりする。
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掛川城に鮮やかアート 掛川東高美術部、制作2カ月の大作
6月から大規模な修復工事が始まる掛川市の掛川城で、工事に向けて設置された歩行者用通路に掛川東高の生徒が色鮮やかな絵を描いた。掛川大祭で披露される仁藤町の大獅子やユニークな形が特徴の横須賀凧(たこ)、お茶など地元の伝統文化をテーマに、2カ月かけて大作を仕上げた。21日にお披露目された。 通路は掛川城公園内で石垣の積み直し工事を行う場所に設けられた。長さ6メートル、幅2メートル、高さ3メートルの通路で、両壁と天井の3面に自由な発想で作品を表現した。参加したのは同校美術部の有志10人と御前崎市の画家JIROさん(33)。JIROさんは片方の壁に山と海、クジラの親子など自然の中にある命を表現し、天
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今年は「虎」 田んぼアート、200人で田植え 菊川
田んぼアート菊川実行委員会は15日、「田植祭」を菊川市下内田の水田で開いた。15年目となる今年の図柄は干支(えと)にちなんだ虎。3年ぶりに一般の参加者を募り、約200人が1600平方メートルに7種類の苗を植えた。 地域を活性化させようと2008年から続けている。今年は左側に縁起がいいとされるホワイトタイガー、右側には掛川工高の伊藤幸永(こと)さん(16)がデザインした虎のキャラクターを描く。伊藤さんは「寅(とら)の字を虎と米の絵で表現した。完成が楽しみ」と話した。 今回は文字も表現するため、細かい図柄となった。実行委が前週までに測量し、2200本の棒を下絵に沿って立てた。参加者は色の配置
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常葉大菊川高生、地域発信へ冊子制作 アートイベントや店紹介
菊川市の常葉大菊川高の生徒が昨年制作した菊川の魅力を発信するフリーペーパーが4月に完成した。市内のアートイベントやJR菊川駅周辺の店を取材し、A5サイズ12ページにまとめた。 課題探求を行う同校の「みらい学講座」を受講した生徒の中から、地域の課題を情報発信と考えたチームが冊子を作った。メンバーは3月に卒業した鶴見茉紀さんと、3年生の鈴木来奈さん、萩下友里佳さん、安藤優羽さん、坂本明佳音さんの5人。 冊子では竹灯籠を400本並べた夜のイベントや、新聞紙で巨大なちぎり絵を作ったアート教室、駅前のカフェや喫茶店などを写真と文章で紹介した。デザインの協力と発行はNPO法人アートコラールきくがわが
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菊川東中サクソフォン四重奏 中部大会で金賞
菊川市の菊川東中吹奏楽部のサクソフォン四重奏の4人が3月、富山県で行われた「第34回中部日本個人・重奏コンテスト本大会」で金賞を受賞した。9日、菊川市役所を訪れ、長谷川寛彦市長に結果を報告した。 訪問したのは3年の八木咲〓さんと小宮志帆さん、2年の中野羽菜さんと小田結月さん。4人は音源審査で行われた県大会を通過し、本大会に進んだ。本大会には県内から6校が出場し、金賞は菊川東中だけだった。 4人は「結果を受け、今までこのメンバーで頑張ってきてよかったと思った。支えてくれた人への感謝を忘れず、今後も技術を磨きたい」とあいさつした。大会で演奏した「グリムの古城」の一部も披露し、出席者が4人の息
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「渡りチョウ飛来楽しみ」 掛川の住民や児童、フジバカマ植栽
掛川市土方地区の住民でつくる「土方アサギマダラの会」は10日、アサギマダラが秋に集まるフジバカマの苗を土方小の花壇に植えた。会員と3年生26人が参加した。 アサギマダラは旅するチョウとして知られ、あさぎ色の羽が美しいと人気がある。児童は20センチほどに成長した苗を17株植えたあと、土の上にわらをかぶせて水やりした。藤本皐さん(8)は「アサギマダラが来るのが楽しみ」と話した。 同会は3月に発足した。現在の会員は13人。地元の子どもたちが不思議で神秘的なチョウを目で見て肌で感じられるよう、環境を整備する。会長の鷲山哲朗さん(78)は「教室の窓からアサギマダラが見えるようになれば」と語った。
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茶業版フェアトレード 掛川市が認証制度 産地存続へ価格適正化
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で持続可能な荒茶取引を促す「茶業版フェアトレード認証制度」を創設すると発表した。 生産者の経営が安定するように、適正な価格で取引を行う茶業者を認定する制度。具体的な制度の仕組みは今後、掛川茶振興協会が検討するという。 同制度は市茶振興計画(2017~26年度)の中間見直しに伴う「掛川茶未来創造プロジェクト案」の一環。 プロジェクト案では経営茶園面積は現状の1114ヘクタールから5年後の目標を千ヘクタールに設定。基盤整備や担い手の育成を徹底し、減少にブレーキをかける。 茶産出額は現状の31億円から40億円を目指す。有機栽培茶や碾茶(てんちゃ)製
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有機茶専用工場稼働 掛川北部の荒茶工場協力し設立
掛川市初馬で有機栽培茶の専用工場を運営する会社「かけがわ有機の郷」が7日、初めて工場を稼働させた。有機栽培茶約4千キロが持ち込まれ、会員らが荒茶加工した。 同社は昨年11月に設立、市内北部の五明茶業組合、原泉茶業組合、倉真製茶、原泉農園の23人で構成されている。専用工場で有機栽培茶を加工することで、一般的な栽培茶の混入を防ぎ、品質の向上を目指す。 工場は2年前に解散した粟本製茶農協から譲り受けた。会員らはこれまで、3年ぶりに機械を動かすため、点検や掃除を進めてきた。佐藤勝彦社長(66)=五明茶業組合=は「柔らかくて良質な葉だった。機械の設定に気を付け、期待に応えられるようなお茶にしたい
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地図を片手に掛川巡る 家族でロゲイニング
掛川市内で3日、チェックポイントを歩いて回りながら得点を競う「掛川まちなかファミリーロゲイニング」(実行委主催)が行われた。34組97人が参加し、市中心部の観光施設から穴場のスポットまでさまざまな場所を巡った。 掛川城近くの三の丸広場で開会式が行われた。広場から半径5キロ圏内で掛川花鳥園や掛川市役所など66カ所のチェックポイントを設置した。参加者は地図を片手に効率的なルートを考え、写真を撮影しながら得点を稼いだ。 実行委は新茶時期に合わせて、茶摘み体験ができるチェックポイントを設けたり、ゴール地点では新茶を呈茶したりした。このほか、商店や飲食店で使用できるクーポンも配り、参加者が買い物を
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居場所カフェ開店へ ヘルパーが特技生かす NPOハートあんどハート菊川
菊川市で介護保険事業や助け合い事業などを行うNPO法人ハートあんどハート菊川は5月11日から、居場所カフェ「ここくる」を同市半済の事務所の一角に開店する。29日、オープニングイベントとして、地域住民にカフェをお披露目した。 ヘルパーの高齢化に伴い、昨年9月に訪問介護のヘルパー派遣事業を終了したことを受け、ヘルパーの第2のステージとしてカフェの設置を決めた。60~80代のヘルパー8人が傾聴や料理など、それぞれの特技を生かして運営する。 カフェは広さ40平方メートル。事務所の一部を改装し、カウンターやテーブルなど15席を設置した。代表理事の沖美保子さん(60)は「小学校や病院が近く、みんなが
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記者コラム「清流」 雨もまたよし
掛川市横須賀地区で4月初旬の3日間、三熊野神社大祭が開催され、3年ぶりに祢里(ねり)と呼ばれる山車の引き回しが行われた。桜吹雪が舞う中、高さ6メートルの祢里が揺れる姿は華やかで、13町それぞれに特徴があって見応えがあった。 最終日は朝からあいにくの雨。前日の春の陽気とは違い、季節外れの寒気だった。参加者の気持ちが沈まないか心配だったが、祭りを紹介する冊子によると、横須賀では昔から雨が降っても祢里の引き回しを中止したことがないという。 横須賀の人に言われたのは「雨もまたよし」の言葉。町に出ると祢里に専用のビニールシートを掛け、前日と変わらぬ威勢のいい若者たちの声とお囃子(はやし)の音が聞こえて
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記者コラム「清流」 茶どころの景色
掛川には自分のお気に入りの茶畑スポットがいくつかある。静岡からの転勤直後、広大な茶園を見て感動したのを今でも覚えている。生まれ育った土地にも茶畑はあったが台地のように広がる場所はなく、開放感のある空間が魅力的に思えた。 特に新茶期の景色は圧巻。若い芽の美しいもえぎ色が目に飛び込んできて心を奪われる。まちを挙げて茶どころを盛り上げようと奮闘する掛川市。全国茶品評会では昨年に続き産地賞を受賞した。これまで取材で出会った多くの茶業者の顔が思い浮かび、私もうれしさが込み上げた。 景色は生産者や茶商など多くの人の努力によって形成され、守られている。美しい茶どころの景色が後世に受け継がれてほしい。
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粟ケ岳市道事故 観光振興と安全、両立を【風紋】
大きな茶文字で知られる掛川市東山の粟ケ岳(標高532メートル)は秋の行楽シーズンを迎え、多くの観光客が訪れる。その中で懸念されるのが、山頂へ続く市道の混雑。昨年3月から物損事故が8件発生し、8月には山頂付近でバイクと車が正面衝突する重傷事故が起きた。コロナ禍でアウトドア需要が高まる中、観光客の安全対策が急がれる。 2019年、山頂に粟ケ岳世界農業遺産茶草場テラスが完成し、車で訪れる観光客が増えた。市道は車がすれ違える場所が少なく、カーブが多い。市は側溝にふたを付けるなど幅を広げているが依然として狭く、週末は渋滞することもしばしば。特に混雑する連休などは交互通行を実施しているが、毎週末は行っ