テーマ : シニア・介護・終活・相続

「感染管理」認定看護師 教育課程スタート 静岡県看護協会 1期生9人開講式

 静岡県看護協会(渡辺昌子会長)は6日、「感染管理」認定看護師の教育課程を開講した。この分野で国と日本看護協会から教育機関として認定されたのは静岡県内では初めて。新型コロナウイルス禍で感染症対策を熟知した人材育成の必要性が高まる中、年間10人程度の育成を目指す。

受講生を代表して抱負を述べる内山沙紀さん(中央)=6日午前、静岡市駿河区の県看護協会
受講生を代表して抱負を述べる内山沙紀さん(中央)=6日午前、静岡市駿河区の県看護協会

 倍率2倍以上の選抜試験を突破した1期生9人が開講式に臨んだ。代表して内山沙紀さん(聖隷浜松病院)が「自施設だけでなく地域を支える一員となれるよう、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)したい」と誓った。渡辺会長は「チーム医療のキーパーソンとしての役割を担うため、高度な臨床実践能力を発揮できるよう期待している」とエールを送った。受講生は1年間、講義や実習を経て認定試験に挑戦する。看護師が医師作成の手順書に基づき、医師の判断を待たずに診療補助を行う「特定行為」の研修を含む新たな教育課程で学ぶ。
 認定看護師は日本看護協会が設けている制度で、特定行為を含む教育課程は「皮膚・排せつケア」「認知症看護」など19分野がある。「感染管理」は昨年末時点で県内に80人いるが、受講生が学ぶ新課程の該当者だと10人に満たない。日常的な院内の予防指導や感染経路の調査、他施設への助言のほか、クラスター発生の際にも専門性を生かし収束に貢献している。
 教育機関は全国でも20カ所程度と限られるため、事業を担当する県看護協会の桜井郁子常務理事は「来年は定員枠を拡大したい」とし、本年度中に実習受け入れ施設を新たに確保する考えを明らかにした。

いい茶0

シニア・介護・終活・相続の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞