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浜松の障害者施設 運営ピンチ 築40年で移転、クラウドファンディング募る

 浜松市中央区笠井町の障害者支援施設「だいち」と、放課後等デイサービス「たいよう」が運営資金のピンチを迎えている。4月の指定更新を迎えるにあたり、築40年以上のだいちの建物が要件の建築基準法と消防法に適合しているか確認がとれず、移転を余儀なくされためだ。関係者は「利用者の笑顔を守りたい」と、クラウドファンディング(CF)で費用の寄付を呼びかける。

移転を余儀なくされた障害者支援施設「だいち」=浜松市中央区笠井町
移転を余儀なくされた障害者支援施設「だいち」=浜松市中央区笠井町
移転を余儀なくされた放課後等デイサービス「たいよう」=浜松市中央区笠井町
移転を余儀なくされた放課後等デイサービス「たいよう」=浜松市中央区笠井町
移転を余儀なくされた障害者支援施設「だいち」=浜松市中央区笠井町
移転を余儀なくされた放課後等デイサービス「たいよう」=浜松市中央区笠井町

 だいちは知的障害のある20~60代の利用者24人が通所し、木工製品やレザー、ハンカチなどの作業に取り組んでいる。たいようは発達に課題があり、市内の特別支援学校などに通う児童10人が放課後に集まる居場所になっている。
 施設を運営する認定NPO法人笠井共生活動センターによると、施設が移転オープンした2014年は作業訓練室や相談室があるなど障害者総合支援法に適合していた。ただ、指定更新を迎えるにあたり、消防用設備の設置や窓の大きさなどをチェックする消防法などの適合も必要となった。
 たいようは同町内に移転、だいちは上新屋町の建物を改築予定だが、200万円足りないという。
 コロナ禍の影響で毎年秋のバザーなどが中止となり、施設としての収入が減少した中、物価高も重なり経営が厳しくなっているという。センターの藤田真也理事長は「障害のある人の理解者を増やしたい。障害の有無や重さに関係なく、ともに生きる地域の仲間として協力いただければ」と呼びかけた。寄付はCFサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、25日まで募っている。
 (浜松総局・小林千菜美)

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