テーマ : シニア・介護・終活・相続

カフェで本音話しやすく 開放的な会場に変更 焼津「認知症本人ミーティング」

 医療関係者らが認知症当事者から困り事を直接聞く認知症本人ミーティングの本年度初会合が26日、焼津市吉永のコーヒー店で開かれた。2019年度から始まっている取り組みで、これまで会議室で実施していたが、話しやすい環境にしようと本年度から本格的に飲食店に会場を移した。

認知症当事者とその家族、専門スタッフらが参加した「認知症本人ミーティング」=焼津市吉永
認知症当事者とその家族、専門スタッフらが参加した「認知症本人ミーティング」=焼津市吉永


 会合には認知症当事者4人とその家族に加え、地域包括支援センターや認知症疾患医療センターの専門スタッフらが参加した。認知症当事者は注文したアイスコーヒーを飲みながら、専門スタッフからの「どこのデイサービスに通っているの」「最近楽しかったことは何」といった問いかけに答えていた。会場は開放的な空間とあって、参加者の間で笑い声の絶えないリラックスした雰囲気に包まれていた。
 会合は本年度、今回含めて計4回実施する予定で、いずれも市内の飲食店が会場となる見通し。昨年11月に「認知症カフェ」をスターバックスコーヒー焼津八楠店(同市八楠)で行ったところ、参加者の間で「認知症当事者が外に出かける良いきっかけになった」と好評だったことから、ミーティングも飲食店で開催することにした。
 市の担当者は飲食店での開催を通じて「認知症に対する理解促進にもつながる」と効果を語る。
 (焼津支局・福田雄一)

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