テーマ : シニア・介護・終活・相続

ろう者の市職員が手話伝授 焼津南小で出前授業 ペアで自己紹介も

 焼津市焼津5丁目の焼津南小で6日、市障害福祉課に勤務するろう者の遠藤浩紀さんによる手話出前授業が行われた。遠藤さんは4年生児童に、耳が聞こえない人の気持ちや生活ぶり、手話でのあいさつ、自己紹介の仕方などを伝えた。

児童たちに手話を教える遠藤さん(右)=焼津市焼津5丁目の焼津南小
児童たちに手話を教える遠藤さん(右)=焼津市焼津5丁目の焼津南小


 授業は、遠藤さんが駆使する手話を通訳が言葉に変換して児童に伝えるスタイルで進められた。遠藤さんは音から得られる情報量が少ないことで生じる生活面の不便さについて具体例を挙げながら伝え、周囲のサポートの大切さを訴えた。
 児童は遠藤さんの指導で手話を体験した。「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」などのあいさつを講師に合わせて実践したほか、ペアになって自己紹介も行った。「手話をどうやって覚えたか」「手話ができない相手にどうやって物事を伝えるのか」といった質問に、遠藤さんは「手話ができなくても身ぶり手ぶりや筆談でやりとりができればうれしい」と答えた。
 出前授業は2018年に施行した市手話言語条例に基づいて、市が企画した。

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