テーマ : シニア・介護・終活・相続

障害者との共生 実現への道は? 静岡市葵区でフォーラム

 地域共生社会の実現を考える「しずおか地域共生フォーラム」(県社会福祉協議会など主催)が25日、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた。テレビ番組でコメンテーターを務める障害当事者の玉木幸則さん(兵庫県)と精神科医の高木俊介さん(京都府)を招いて、差別や偏見がなく誰もが生きづらさを感じない社会のあり方を考えた。

対談で共生社会について語り合う玉木さん(左)と高木さん=静岡市葵区
対談で共生社会について語り合う玉木さん(左)と高木さん=静岡市葵区

 2人は、障害者の生活の場を施設から地域に移す「地域移行」などをテーマに対談した。玉木さんは「国の政策は今も家族介護が根底にある。本人主体の生き方になかなか舵(かじ)を切れないのではないか」と指摘。高木さんも「本人が退院したいと言ったら、親兄弟が反対することもある。介護保険も家族や子どもありき。家族単位で物事を考える風潮が日本は強いと感じる」と同調した。
 共生社会の実現については、玉木さんは「『ともに生きる』とはどういうことか、日常的に考えていないと本当の意味で共生社会にならない。自分の中に障害者を排除する気持ちがないか考え続けることが大事」と強調した。

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