テーマ : シニア・介護・終活・相続

認知症 寸劇で学ぶ 静岡市葵区

 静岡市は2日、9月の世界アルツハイマー月間に合わせた認知症啓発イベントを同市葵区の市認知症ケア推進センター「かけこまち七間町」で開いた。小中学生ら約20人が寸劇を鑑賞するなどして認知症の症状や患者との接し方を学んだ。

認知症の寸劇を演じる団体メンバーら=静岡市葵区
認知症の寸劇を演じる団体メンバーら=静岡市葵区

 地域のネットワーク作りなどに取り組む一般社団法人「まんまる」(同市駿河区)のメンバーが認知症になった高齢女性と、娘、孫とのやりとりを演じる寸劇を披露した。
 女性から、娘や孫が「あんた、だれ」と強い口調で尋ねられるなど、物忘れの様子に驚いていた家族が、病気による悪気がない行動であると次第に理解し、優しく接することで良好な関係を築くという筋書き。メンバーは迫真の表情で熱演した。
 同法人の松浦まり子代表理事は「優しくゆっくり、怒らずに接してほしい。嫌な気持ちになったらそっとその場を離れてもいい」と子どもたちに呼びかけた。
 小学6年の中野歩莉さん(11)は「できるだけ優しく、責めない口調で接したい」と話した。

いい茶0

シニア・介護・終活・相続の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞