テーマ : シニア・介護・終活・相続

女性のセカンドキャリア考える 「経済自立」に高い関心 静岡市葵区でセミナー【70歳の壁 シニア雇用を考える】

 シニア世代の就労を促す静岡市の官民連携組織「誰もが活躍推進協議会」がこのほど、セカンドキャリアについて考える女性向けのセミナーを同市葵区の静岡商工会議所で開いた。女性に特化して企画したのは初めてで、40代後半から60代の女性21人が受講。定員を上回る応募が寄せられ、関心の高さを示した。主催者側は「子育てを終えた女性の自立意識の高さが背景にあるのでは」としている。

セカンドキャリアを考える女性向けセミナー。40代後半から60代の女性が受講し人気を集めた=静岡市内
セカンドキャリアを考える女性向けセミナー。40代後半から60代の女性が受講し人気を集めた=静岡市内


 シニアの雇用事情に詳しいリクルートジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長が「70歳の自分を想像し、働き方を変える」をテーマに講師を務めた。キャリア形成について「子育てのために仕事をやめるなど、これまでの人生でいろいろな選択をしている」と女性の意識の高さに触れ「今後は周囲から求められる期待が変わることを知っておいた方がいい。社会が変わると必要なスキルも変わる」と変化を想像する必要性を指摘した。
 セカンドキャリアに対する女性の関心が高い理由について、宇佐川センター長は終了後の取材で「50歳前後になると女性は子育てが終わって自分のことを考える。精神的、経済的自立を求め、夫の稼いだお金ではなく自分の稼いだお金を自分のために使う思いが強まるのでは」と分析した。
 (社会部・大橋弘典)

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