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送迎バスの安全装置設置率70% 24年3月末完了へ 静岡県発表

 静岡県は13日、牧之原市の認定こども園で通園バスに置き去りにされた園児が死亡した事件をきっかけに義務化された安全装置について、10月末時点の設置率は70%と発表した。8月末時点の53%から17ポイント上昇した。来年3月末までに全ての送迎バスで設置が完了する見込みという。
 保育所や認定こども園、幼稚園などの教育・保育施設(247施設)の590台と、児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどの障害児通所支援事業所(557施設)の1251台を調べた。10月末の設置率は教育・保育施設が91・0%だったのに対し、障害児通所支援事業所は60・1%にとどまり、施設によってばらつきが見られた。12月末には全体の設置率が84・2%になる見通し。
 県は未設置の施設に対し、具体的な導入事例を紹介したり、補助金の申請方法を説明したりして設置を働きかけている。外国人向けの認可外保育施設で設置が遅れているため、「外国語の資料などで制度内容を丁寧に説明していく」(こども未来課)としている。
 川勝平太知事は定例記者会見で「来年3月末までに設置率を100%に持っていくため、鋭意努力している」と述べた。
 政府はバス送迎時の置き去りを防止するため、今年4月から安全装置の設置を義務づけた。1年間の経過措置を設けているが、6月末までの完了を目指していた。

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