福祉(障がい者・子ども)の記事一覧
-
謎解きで障害福祉理解 浜松市北区の事業所 利用者アート展
美術作品の制作に取り組む浜松市北区三ケ日町の生活介護事業所「ゼロベース三ケ日」は10日まで、広告紙を発行する大曽堂(同町)と連携した謎解きラリーを町内で実施している。 利用者が手がけたアート作品の鑑賞を通じて、地域住民の福祉や障害への理解を深める試み。ペットボトルのキャップを使ったクジャクのモザイクアートや、織物の芯を組み合わせたサンタクロースのオブジェなど、作品は不要な物に価値を与える「アップサイクル」をテーマにしている。 同町のスイーツ店「サンストファクトリー」で受付し、謎解き用の地図を受け取る。町内14カ所に展示された作品に隠された文字を見つけて合言葉を完成させると、地元企業の特産
-
発達障害と育児 経験つづる 浜松市天竜区・遠藤さん「同じ悩みの母親に」
浜松市天竜区佐久間町在住で、育児の悩みを持つ親を支援する民間団体「すまいるかんぱにー」代表の遠藤睦子さん(46)がこのほど、発達障害のある子どもの育児経験をまとめた本「逆転の発想で創りだす幸せの基準」を出版した。遠藤さんは「同じ悩みを抱えるお母さんたちに、この本を居場所の一つにしてほしい」と話す。 遠藤さんの子どもが幼稚園や小学校に通う中で生じた課題や、親が発達障害のある子どもにできるサポートをまとめた。遠藤さんは「本を通して育児の視点が変わり、育児が楽しめるきっかけになったらうれしい」と語った。 発達障害は、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)など種類はさまざまで、症状の程度も人によ
-
「適応指導教室」進まぬ改称 文科省が変更推奨も 静岡県内温度差、当事者「自分は不適応なの…」
不登校の子どもの受け皿になっている学校外の公的な支援拠点「適応指導教室」の名称変更が県内で進んでいない。文部科学省は保護者からの「違和感がある」などという声を踏まえて2019年度に「教育支援センター」に変更し「適応指導教室」の使用をやめた。自治体に対しては「改称が望ましい」(同省担当者)としているが、県内では「適応指導教室」を使い続ける市町があり、対応が分かれている。 「自分が不適応だと言われているようだった」。不登校経験のある県内の男性(20)は当時を振り返る。不登校の子を支援する関係者の間には「呼び方が通常の教育体系から外れていることを表している」などと受け止める声も根強い。 「適
-
パラスポーツ情報センター開設 コンシェルジュ常駐、相談強化 静岡に県障害者協会
静岡県障害者スポーツ協会は30日、障害者スポーツに関する情報を一元化した拠点施設「ふじのくにパラスポーツ情報センター」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館に開設した。障害者らの相談に応じたり、スポーツを楽しむための幅広い情報を提供したりするパラスポーツコンシェルジュを配置し、県内のパラスポーツの裾野拡大を目指す。 東京パラリンピックのレガシー(遺産)継承や、スポーツを通じた共生社会の実現を目指して、同協会や県などは今年8月、全国初の官民連携組織「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」を設立し、障害者スポーツの振興に取り組む態勢づくりを進めている。 障害者スポーツに関する相談窓口はこれま
-
ヤングケアラー理解目指し冊子 地域全体で支援へ 静岡市・川原地区社協が作成
静岡市駿河区の川原地区社会福祉協議会はこのほど、ヤングケアラーへの理解を深めるオリジナル冊子を作成した。地域でボランティア活動に取り組む人たちに配布し、地区全体でヤングケアラーへの支援に取り組む意識醸成を図る。仁科寛治会長(75)は「できる人ができる時にできることをやるというのが(同社協の)モットー。難しく考えずに、子どものために地域で支え合いたい」と話している。 冊子の作成に携わったのは同協議会の長島明子副会長(61)ら5人。同地区では少子高齢化や核家族化が進み、2022年に子供会が解散するなど、地域と子ども、家庭同士のつながりが薄れてきていると感じていた。そんな中、「ヤングケアラー」
-
「リトルベビー」子育て課題共有 静岡でセミナー、当事者が支援訴え
早産などにより小さく生まれた低出生体重児や家族が抱える課題について考える「次世代を守る! 赤ちゃんの今と未来の健康セミナー」(日本家族計画協会など主催)が3日、「世界早産児デー」(17日)に合わせて静岡市駿河区で開かれた。本県は小さく生まれた赤ちゃんのための母子手帳「リトルベビーハンドブック」が全国に広がるきっかけをつくった“先進地”。全国から当事者サークルの代表者や医療、母子保健関係者など約100人が集い、交流を深めた。 「人の励ましもつらく、情報もない。真っ暗闇に突き落とされた感覚だった」。2006年に第2子を452グラムで出産した登山万佐子さん(53)=福岡
-
重症心身障害児の取り巻く環境理解 浜松で東海・北陸大会
全国重症心身障害児(者)を守る会の「第33回東海・北陸ブロック大会」が18日、浜松市中区のホテルで始まった。講演会などを通じて、東海北陸6県の会員や医療関係者が障害児を取り巻く環境への理解を深める。19日まで。 市内開催は20年ぶり。初日は基調講演やシンポジウムなどを行い、約200人が参加した。神奈川県横須賀市の重症心身障害者入所施設「ライフゆう」の水口浩一施設長が「コロナ禍で得たもの 失ったもの」をテーマに講演した。 コロナ禍に経験した大規模な施設内クラスターを“災害体験”と振り返った上で「さまざまな困難に一つずつ向き合うことで施設の対応力を高められた」と話した
-
「やった!」初ゴールに笑顔⚽ 肢体不自由児ら 静岡でサッカー挑戦
静岡市内で肢体不自由児の保護者向けサロンを運営する団体「ハナソ」はこのほど、肢体不自由児らが対象のサッカー教室を同市葵区の藁科中で開いた。サッカーJ3アスルクラロ沼津のスタッフが講師となり、参加した約20人にサッカーや運動の楽しさを教えた。 外出にハードルを感じる肢体不自由児や家族に、屋外活動へ前向きな気持ちを持ってもらうため企画。参加者は鬼ごっこやシュート練習を行った後、試合に挑戦した。ゴール前に来たボールを車椅子でうまくブロックしたり、ドリブルで相手をかわしたりするなど白熱した試合を繰り広げた。激しい競り合いの末にゴールが決まると、チームメート同士で「やった」と喜んだ。 焼津市立港小
-
福祉避難所 理解深める 障害者親の会が防災勉強会 静岡市葵区
知的障害者の親の会「静岡市静岡手をつなぐ育成会」はこのほど、福祉避難所に関する防災勉強会を同市葵区の市中央福祉センターで開いた。災害対応NPO「MFP」代表で市障害者協会の松山文紀さん(51)が講師を務め、会員ら17人が理解を深めた。 福祉避難所は一般の避難所での生活が難しい高齢者や障害者など配慮が必要な人を対象に開設される避難所。松山さんはまず、「生き残って初めて避難生活に入ることができる」と災害そのもので命を落とさないための対策を強調した上で、福祉避難所の機能や手続きなどを解説した。家族が介護するのが基本であることや、利用する人の調整は市が行うため、希望しても入れない場合があることを説
-
「誰でも通園」不安の声 有識者、態勢整備訴え 静岡県内保育士「現場任せ」「手いっぱい」
国が検討している子育て世帯の支援策「こども誰でも通園制度」に対し、県内の保育士から不安の声が上がっている。保護者の就労要件を問わず、未就園の生後6カ月~2歳なら誰でも保育施設を定期利用できる仕組みだが、労働環境が改善されない中で新たな園児を受け入れることに現場の抵抗感は強い。有識者は「十分な受け入れ態勢を整えなければ現場の多忙感は増し、いわゆる不適切な保育にもつながりかねない」と懸念する。 「保育士の配置基準も賃金水準も変わっていない。現場任せだ」。静岡市の保育園に勤める50代女性保育士は、ため息をつく。子どもは1歳半ごろから自我が芽生え、意思表示をするようになるとされる。女性は「『イヤ
-
児童養護施設に図書90冊を寄贈 静岡日販会
静岡県内の書店でつくる静岡日販会(会長・斉藤行雄谷島屋会長)は15日、県内の児童養護施設に児童図書約90冊を寄贈した。斉藤会長が県庁を訪れ、八木敏裕県健康福祉部長に目録を手渡した。 寄贈は今年で10回目。施設側の要望を踏まえ、図鑑や絵本、小説などをそろえた。県児童養護施設協議会を通じて子どもたちに届けられる。 斉藤会長は「各施設が選んだブックリストにさまざまなジャンルの本があり、感心した」と話した。八木部長は「子どもたちが読書を楽しんでいると聞いている」と語り、長年の取り組みに謝意を示した。
-
男性育休取得率改善、21.8% 静岡県内22年度 25年度目標、30%に
静岡県内の有識者でつくる県男女共同参画会議(委員長・白井千晶静岡大教授)はこのほど、県庁で会合を開き、第3次男女共同参画基本計画(計画期間2021~25年度)の成果指標に対する進捗(しんちょく)状況を確認した。男性の育児休業の取得率は目標値を上回ったものの、委員からは人手不足に悩む中小企業でも取得しやすくするための具体策を求める意見が相次いだ。 同計画は、男性の育児休業の取得率を19年度の6・5%から24年度までに13%に引き上げることを目標にしている。県雇用管理状況調査によると、22年度時点で21・8%と目標値を上回った。このため、県は25年度の目標値を30%に上方修正する方針を示した。
-
障害者相談支援事業 誤認で非課税 浜松市
浜松市が社会福祉法人などに委託している障害者相談支援事業が消費税の課税対象にもかかわらず、非課税扱いとしていたことが13日までの市への取材で分かった。市は対象事業の件数や法人側に支払う消費税額などを調査している。 誤った扱いが判明したことを受け、市は今後契約する2024年度以降の同事業委託費の消費税分として、11月補正予算案で債務負担行為を6500万円増額した。10月の厚生労働省からの通知を受け、現在は税額の修正が可能な過去5年分について調査を進めているという。 社会福祉法に基づく社会福祉事業は消費税が非課税とされるが、12年の関連法令改正に伴い、障害者相談事業の一部が課税対象になった。
-
障害者週間啓発 「市民の集い」やコンサート 沼津で12月開催
沼津市などは12月10日午前9時半から午後2時半まで、障害者週間(同月3~9日)を啓発する「市民の集い」を市民文化センターで開く。同市出身の全盲の歌手大石亜矢子さんとバンド「セルクル」のコンサートなどのイベントを通じ、障害への理解を深める。 掛川市出身で東京パラリンピック自転車競技金メダリストの杉浦佳子さんが記念講演する他、五つの障害者施設によるパンや手芸品などの販売や手話教室なども行う。 入場無料。問い合わせは市障がい福祉課<電055(934)4830>へ。
-
吃音の理解促進へ 当事者発表や講演 浜松市中区で「つどい」
言葉をスムーズに話せない吃音(きつおん)当事者らでつくる「しずおか言友会」は29日、講演や意見交換を通じて症状の理解を深める「しずおか吃音のつどい」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の市福祉交流センターで開いた。 聖隷クリストファー大言語聴覚学科の谷哲夫准教授らが講演した。当事者へのアンケートを実施した谷准教授は吃音を負の要素として意識する要因に、いじめや吃音を治すように指摘された経験が多かったとする調査結果を示し、「うまく話せなかったとしても、相手に伝えることが大切」と呼びかけた。 3人の当事者が学校生活や就職活動など吃音で苦しんだ経験から、周囲に求めたい配慮などを発表した。
-
共生社会実現へ語らい 熱心に先進例傾聴 静岡県社福協「ふじのくに地域共生塾」
地域共生の先進事例を学びながら、参加者が自ら活動を企画する全5回の「ふじのくに地域共生塾」(県社会福祉協議会主催)がこのほど、静岡市内で開講した。県内のNPO法人関係者や大学生、医師、行政職員など約10人が参加した。 初回は2019年度の「ふじのくに地域共生大賞最優秀賞」を受けた竜津寺(同市清水区)の勝野秀敏住職が講師を務めた。勝野住職はこども寺子屋や共生食堂など、人同士の関わりを生むための場作りの活動や理念を紹介した。人口減少を背景に地域では「孤立のリスク」という課題があるものの、「当事者が限界まで我慢する傾向があり、簡単に表面化しない」と指摘。住民同士のつながりの重みを強調した。 参
-
児童が車いすや白杖体験 障害福祉学ぶ講座 浜松市西区
浜松市西区の庄内地区社会福祉協議会はこのほど、庄内中校区の庄内小、村櫛小の4年生を対象とした福祉体験講座を同区の市庄内協働センターで開いた。両校の児童約80人が講話や疑似体験などを通じて障害福祉について学んだ。 市社協の職員らが講師を務めた。児童は車いすに乗って段差を上り、狭い道で方向転換する大変さを学んだほか、アイマスクを着用して白杖(はくじょう)を使って歩く難しさを体感した。同市在住の盲導犬使用者による盲導犬の役割紹介もあり、横断歩道や電車で視覚障害者を見かけた際の手伝い方の実践もあった。 両校の総合的な学習の時間に行われた。地域の子どもたちに他者への思いやりの心を育んでもらおうと1
-
パラスポーツ「運動会」熱戦 静岡で県内16チーム180人
静岡県は22日、障害者スポーツの魅力発信を目的とした「県パラスポーツ運動会」を静岡市駿河区の県草薙総合運動場体育館「このはなアリーナ」で開いた。県内の障害者スポーツ団体や企業などから16チーム約180人が参加し、交流しながら心地よい汗を流した。 ボッチャ、車いすポートボール、車いすリレーの3種目を行い、合計得点で順位を競った。ジャックボールと呼ばれる白球に向けて持ち球を投げてどれだけ近づけられるかを競うボッチャでは、好プレーが飛び出すと参加者はチームメートと声を上げて喜び合った。 東京パラリンピックの記念事業として開催していて今年で3回目。ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアムのロゴマ
-
ジャズの世界 体で手話で 中区・浜松聴覚特支で「出前コンサート」 ハママツ・ジャズ・ウィーク
浜松市で22日まで開かれている「第31回ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)の一環で20日、「出前ジャズコンサート」が中区の浜松聴覚特別支援学校で開かれた。特別支援学校での開催は初。 校歌アレンジ「かっこいい」 サクソフォン奏者森山瑞樹さん率いるバンドがジャズの名曲「A列車で行こう」「セント・トーマス」や人気アニメ曲などを披露した。同校と浜松視覚特別支援学校の幼稚部と小学部、地域住民など約50人が参加し、手話を使ったり、体を揺らしたりしてジャズの魅力を体感した。ジャズ風にアレンジした同校の校歌も披露され、児童らは笑顔で演奏を楽しんだ。
-
障害ある子の絵デジタル販売 喜びと自信、表現力養成 沼津の放課後デイサービス
沼津市の放課後等デイサービスが、障害のある子どもが描いた絵をデジタルアートとして販売し、PRに力を入れている。絵が売れることで子どもの自信とやる気を起こし、多彩な表現力養成につながっている。 手がけるのは放課後等デイサービス「カララ」。絵を「NFTアート」と呼ばれるデジタルアートにして発信。安藤和宏代表(41)は「子どもの可能性を少しでも広げたい。先進分野に関心が高い人にも、障害福祉を知ってもらうきっかけになれば」と期待する。 安藤さんはSNS「ディスコード」で、子どもが描いた「クリプトニンジャ」というキャラクターの二次創作作品をインターネット販売している。1作品あたり数千円相当の暗号資
-
障害者向け奨学金創設 篤志家が多額寄付「夢後押し」 静岡市協会
静岡市障害者協会などは12日、静岡県内の障害者を対象にした奨学金制度を創設し、15日から募集を始めると発表した。返済不要で年間60万円を給付する。多額の寄付を寄せた篤志家の意向を受け、「障害のある人たちの夢を後押ししたい」と応募を呼びかけている。 協会によると、障害者に対する給付型の奨学金は全国でも珍しいという。名称は「しずおかTIP―OFF(ティップ・オフ)奨学金」。車いすバスケットボールで活躍した浜松市出身の男性(故人)の親族から遺産が寄付されたことを踏まえ、バスケの試合開始時に行うジャンプボールにちなんで命名した。 障害者手帳を持つ県内在住者で、2024年4月に国内の大学や短大、
-
療養支えたファシリティドッグ「タイ」 退院した子どもたちと再会 磐田
療養する子どもたちを支える「ファシリティドッグ」の派遣事業を行う認定NPO法人シャイン・オン・キッズ(東京都)は9日、県立こども病院(静岡市葵区)のゴールデンレトリバー「タイ」と、同病院を退院した子どもたちとの交流イベントを磐田市のゆめりあで開いた。退院した5歳から高校生までの11人とその家族が、サッカーの試合を観戦しながらタイとの再会を果たした。 県立こども病院に派遣「そばにいてくれたから頑張れた」 参加した子どもたちはタイをなでたり、一緒に写真を撮ったりして交流を楽しんだ。小学1年のころに2度入院した穴山優里さん(8)=富士田子浦小3=は「採血をする時、(タイが)そばにいてくれたから頑
-
ジュビロ磐田の山田、小川選手 子ども支援へ法人設立 コーヒー販売で理解促進
経済的に困難な世帯の子ども支援のため一般社団法人「Re‥Frame」を設立したサッカーJリーグ2部(J2)ジュビロ磐田の山田大記選手(34)は27日、浜松市中区のコーヒースタンド「BON COFFEE」で売上金の一部を活動資金に充てるため、オリジナルコーヒーの店頭販売を行った。 同法人は磐田のチームメート小川大貴選手(31)とともに昨年9月に立ち上げた。これまで2人はサポートを必要とする家庭への物資などの提供や児童養護施設や小児病棟での交流を行ってきた。だが、子どもたちに一時的な笑顔や喜びを与えられても現状は変えられていないと痛感。山田選手は「地域の子どもたちの課題の多さや深刻さを知り、サ
-
児童虐待対応にAI活用 静岡市が来年度から 静岡県内初
静岡市は人工知能(AI)を活用した児童虐待防止対策に乗り出す。虐待が疑われる児童に対して迅速で的確な対応をする狙い。市児童相談所にAIを活用したシステムを導入し、2024年4月から運用を始める。市によると、虐待事案対応へのAI活用は県内では初めてという。 導入するシステムは、過去に市内で発生した虐待対応の事例約500件について、児童の年齢や家族構成、虐待の種別をAIに学習させる。重点的に調査すべき項目や、児童らに対応する際の注意点などを提示させ、職員による方針決定の参考にする。 市児童相談所が22年度に対応した虐待相談件数は、過去最多の782件だった。相談件数は増加傾向にあり、虐待対応
-
歯止め規定、LGBTQ+…多様化する「性」に向き合う 全国研究大会で議論
学校現場で性交をどう教えるか。LGBTQ+など性的少数者への支援は-。子どもたちを取り巻く性の課題が多様化するなか、全国の性教育関係者が集う「第51回全国性教育研究大会」では、あるべき性教育の姿を巡り、白熱した講演や議論を繰り広げた。 1972年に始まった同大会は今回、熊本市で開催。学校関係者のほか、思春期教育に携わる助産師や医師、LGBTQ+当事者ら約460人が参加した。 焦点の一つとなったのが、性交を取り扱わないなどとした小中学校の学習指導要領の「歯止め規定」だ。文部科学省の横嶋剛健康教育調査官は講演で「全ての子どもに共通して指導すべき事項ではないという趣旨」と説明。子どもの発達段階
-
命と性の課題 オンライン連続講座、10月から
独立型社会福祉士事務所「子どもと家族の相談室 寺子屋お~ぷん・どあ」(川口正義代表、静岡市清水区)は10月から来年1月にかけて、4回の連続オンライン講座「『助けて』が言えない子どもの生と性を巡る4つの風景」を開く。 子どもや若者の支援に携わる静岡県内外の福祉関係者が講師を務め、子どもたちが直面する命と性に関する課題について講演する。各回のテーマは「性暴力と子ども」(10月22日)、「SOSと子ども」(11月26日)、「自傷・自死と子ども」(12月10日)、「居場所と子ども」(1月14日)を予定する。 時間はいずれも午後1時から3時半。無料。申し込み、問い合わせは「寺子屋お~ぷん・どあ」の
-
遊び通し幼児教育、カンボジア政策に 天竜厚生会 ノウハウ提供が結実
静岡県内で保育施設などを運営する社会福祉法人天竜厚生会(浜松市天竜区)によるカンボジアへの幼児教育のノウハウ提供が実を結び始めた。国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」として2016年から現地での共有がスタートした指導法は好評で、政策にも反映された。同国政府は活動を深化させ、日本式の「遊びを通して学ぶ教育」の全土への浸透を目指す。 晴天のもと、園庭でかけっこやサッカーを楽しむ園児にやさしく声をかけ、遊びの輪に入る-。カンボジア政府や幼児教育の関係者が9月8~16日、浜松市を研修・視察で訪れた。同法人の「子育てセンターみゅうのおか」(同市浜北区)では、子どもが自ら遊び方を選んで友達
-
こども家庭センター 三島市が10月設置
三島市は22日、妊産婦や子ども、子育て世帯への相談支援を一体的に行う「こども家庭センター」を10月1日に設置すると発表した。 改正児童福祉法で来年4月から設置が努力義務化されるのを前に、支援の早期充実を図るため前倒し設置を決めた。市によると、県内では藤枝、焼津両市に続いて3例目という。 子育て支援課の「こども家庭室」を改称して設置する。虐待などの困難を抱えた家庭に対応する同課の「子ども家庭総合支援拠点」と、妊産婦や乳幼児に関する相談を受ける健康づくり課の「子育て世代包括支援センター」の機能を統合。両課に加え、発達支援課の職員17人で構成する予定で、各課が対応する業務の情報共有や連携を強化
-
御殿場のフジ虎ノ門こどもセンター 「キッズデザイン」優秀賞
子どもや子どもの産み育てに配慮した製品、サービス、空間、活動研究を顕彰する「第17回キッズデザイン賞」(NPO法人キッズデザイン協議会主催)の最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞が20日、公表され、御殿場市のフジ虎ノ門グループが運営するフジ虎ノ門こどもセンター(同市川島田)が優秀賞の「こども政策担当大臣賞」に輝いた。 同センターは、発達障害の子どもたちと学童保育の健常児が分け隔てなく交流する環境を整えた全国的にも珍しい施設。あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないよう援護し、社会の構成員として支え合う「インクルーシブ」の考えを重視し、障害による個人差も人の個性の一つとして受け入れられる子ども
-
新米ママの悩みラインで相談 9月20日から富士宮のNPO
富士宮市のNPO法人母力向上委員会は20日から、LINE(ライン)で個別に子育ての相談ができるサービス「みやママとも」を始める。先輩ママ友の立場から、新米ママのささやかな疑問や悩みに寄り添う。 みやママともは、2人の子どもを育てる40歳の母親「ミヤマさん」というキャラクターに同委員会のメンバーがなりきって運営する。「離乳食を食べてくれない」など第1子の育児で不安に陥りやすいことや、「お宮参りの際、ママはどんな服装?」といった同じ地域のママ友に聞きたい情報に答える。同委員会が15年間の活動で培った人脈を生かして専門機関も紹介する。 同委員会によると、初めて子育てに直面する母親は、産後でホル
-
小規模保育所「3歳以上受け入れ」 静岡県内、検討の動きなし 定員、設備余裕なく
原則0~2歳児を預かる小規模保育所で「3歳以上も受け入れることができる」とした4月の国の通知に対し、静岡県内は現時点でどの市町も新たな受け入れを検討していないことが18日までに、静岡新聞社の取材で分かった。施設の定員や設備面で余裕がないのが主な理由。保護者にとって転園せず同じ施設に続けて預けられる利点がある一方、実施にはハードルが高い状況が浮き彫りになった。 認可小規模保育所を有する27市町(4月1日時点)に電話で尋ねた。最も多い53施設がある浜松市は「0~2歳児の保育需要が大きいので(3歳以上を)受け入れる予定はない」(幼児教育・保育課)とし、48施設を有する静岡市も「保護者からニーズは
-
医療的ケア児の親 現状伝える写真展 9月18日 沼津
静岡県東部の医療的ケア児の母親サークル「ほっこりら」は18日、日常的に医療的ケアを必要とする子の母親で写真家の山本美里さん(東京都)の写真展「透明人間~インビジブル マム」を、沼津市のキラメッセぬまづで開く。 「子の医療的ケアをするために、毎日学校に付き添う親」がテーマ。山本さんは、子の自立のために校内で気配を消す自らを透明人間に見立て、撮影した。特別支援教育における親の現状をユーモラスに表現している。 同会場で開催する「ふくseeぬまづ福祉まつり」のブース内で展示する。午前11時半~正午には、順天堂大保健看護学部の斉藤麻子准教授を迎え、山本さんが作品を解説する。
-
父親向け子育て情報発信 長泉町、9月から「NF通信」発行
長泉町は今月から、父親に向けた子育て情報を発信する「NF(ナイス・ファーザー)通信」を町公式LINEとホームページで発行する。男性の育児参画、孫の世話を通じて社会参加や自分磨きを目指す取り組み「NF・NGF事業」の一環。 9月から来年3月まで月1回発行する。男性学の視点から、男性の育児参画が叫ばれるようになった社会の流れや育児のヒントを説明する大妻女子大(東京都)の田中俊之准教授のコラムのほか、昨年にNGF(ナイス・グランド・ファーザー)講座を受講した男性の経験談も載せる。 町は子育て中の男性を対象に今後、アイロン講座や料理教室など実践的な家事・育児講座を開講する。町こども未来課の大川雄
-
低出生体重児の子育て考えるセミナー 静岡市駿河区で11月
低出生体重児の子育てについて考える「次世代を守る!赤ちゃんの今と未来の健康セミナー」(日本家族計画協会など共催)が11月3日午前10時から、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれる。 世界早産児デー(11月17日)に合わせた企画。低出生体重児の子育てのポイントを解説する講演会のほか、行政や医療、地域保健の連携について意見交換するパネル討論などを行う。パネル討論には、低出生体重児の成長や医療の記録を書き込める母子手帳「リトルベビーハンドブック」を全国に先駆けて作製した県内母親グループ「ポコアポコ」の小林さとみ代表らが登壇する。参加者の交流会も開く。 受講料は一般が1100円、
-
「すてきな友達大切に」 元劇団四季主演俳優・佐藤さん 浜松の幼稚園で講演
元劇団四季主演俳優の佐藤政樹さん(47)=浜松市東区出身=がこのほど、有玉幼稚園(同区)を訪ね、夢をかなえるために「あいさつ」「姿勢」「すてきな友達」の大切さを園児に伝えた。 佐藤さんは就職活動に失敗し、無職だった時に劇団四季を見て憧れを抱いたという。クラシックバレエや歌、芝居のレッスンを積み重ねて27歳で入団し、その後の努力で主演俳優に上り詰めた。 夢をかなえる重要なポイントとして、あいさつは「人と人をつなげる大切な言葉」、正しい姿勢は「元気の源になる」と力説。夢の実現には周囲の力も必要として「困ったときに手を差し伸べてくれる友達を大切に」と呼びかけた。
-
子どもとの良好な関係「信頼」が鍵 静岡・葵区で子育て講演会
静岡市葵生涯学習センターは8日、小児科医の成田奈緒子文教大教授を講師に招いた子育て講演会を葵区のアイセル21で開いた。「心配を信頼に変える親子関係の築き方」をテーマに、子どもへの向き合い方などを紹介した。 子育て世代を中心とした市民70人が聴講した。成田教授は脳の発達の分析から子どもの睡眠の重要性を指摘。その上で、自立のためには家庭内で役割を与えることも必要だと提案し、「子どもが失敗しても心配をぐっと抑え、信頼する声かけをしてほしい」と強調した。参加者は「子どもにつらくあたってしまった時、どうすればいいか」などと日頃の悩みを質問した。 講演会を企画した同センター職員で2人の幼児を育てる市
-
子どもの居場所づくり支援しよう 静岡県、10月までCF型 ふるさと納税募集
静岡県は子ども食堂など「子どもの居場所」づくりに取り組む団体の資金調達を支援するため、クラウドファンディング(CF)型ふるさと納税の募集を始めた。10月31日まで個人や企業・団体から寄付を受け付けている。 地域課題を解決するため、ふるさと納税の寄付金の使い道をより具体化し、インターネットを通じて不特定多数に資金提供を呼びかける仕組み。 キッチンカーを活用した子ども食堂の展開、不登校の子どもたちがリラックスして通える居場所づくりなど四つのプロジェクトで募集する。目標金額は116万~330万円。県や県社会福祉協議会、子ども食堂支援団体の担当者でつくる審査委員会で対象プロジェクトを決めた。
-
静岡県総合防災訓練 湖西で園児引き渡し確認 「お迎え可否」判断難しく 保護者の安全確保も課題
浜松、湖西の両市で3日に行われた静岡県総合防災訓練。救助救出や物資輸送など各種訓練を展開し、住民や防災関係機関が連携の重要性を再確認した。湖西市では園児の引き渡し訓練を実施。園児らの安全確保だけでなく、保護者が来園できるタイミングをどう判断するのか、課題も浮かび上がった。 「慌てないでゆっくりね」。湖西市の新居幼稚園で行われた引き渡し訓練。教諭の引率で園児約90人がクラスごとに、園舎裏に昨年度完成した命山を目指した。園からの連絡を受けた保護者が命山で、子どもを引き取り帰宅した。 東日本大震災では園児を迎えに来た保護者やきょうだいが津波に巻き込まれて亡くなるケースがあった。県教育委員会は震
-
多彩な遊び、親子の笑顔いっぱい 藤枝で「子育てフェスタ」
藤枝市は2日、年少未満の子どもを連れた市内在住の家族を対象に「子育てフェスタ」を市生涯学習センターで開いた。約350人の親子連れが工夫を凝らした多彩な遊びを楽しんだ。 子育てに関する情報や親子で楽しめる場を提供することが目的。市内14カ所の地域子育て支援センターと運動に特化した子育て支援施設「れんげじスマイルホール」が合同で実施し、市保育協会が協力した。 同施設の跳躍器具やトンネルなど体を使った遊具をそろえ、子どもたちは大はしゃぎ。汗をかくほど大きく体を動かし、笑い声が響き渡った。ビニールを使ったロケットの手作りおもちゃの製作やボールプールといったブースも設け、保護者は子どもの姿を撮影し
-
浜松のシャオール 3年連続グッド・トイ受賞
子供向け玩具メーカー「シャオール」(浜松市東区)はこのほど、同社の商品「いろコマ」が「グッド・トイ2023」(NPO法人芸術と遊び創造協会主催)を受賞したと発表した。同社の受賞は3年連続5商品目。 20年発売のいろコマは、コマの上目に模様や色が描かれたカードをはめ、回すと模様などが混ざり合う仕組み。カードは自分で模様をつくることができる「とうめいカード」など4種15枚が付く。対象年齢は5歳から。販売価格は税込み2750円。全国の玩具店などで販売している。 グッド・トイの選考は、おもちゃ選びの目安にしてもらおうと1985年に始まった。全国約2千人のおもちゃコンサルタントによる推薦や投票で決
-
長期休み中の放課後児童クラブ 昼食の有料提供好評 保護者の負担軽減へ
静岡県内の「放課後児童クラブ」で、夏休みなど長期休業中に昼食を有料提供するサービスが広がっている。県内では長泉、三島、南伊豆の3市町が全クラブでサービスを導入している。 放課後児童クラブは、就労などの事情で保護者が家庭に昼間いない小学生が通う場所。大半は家庭から手作り弁当を持参していて、共働き家庭を中心に負担を訴える声がある。こども家庭庁はこうした声を受けて今夏、各自治体の担当部署に弁当事業者による配送といった先進地域の事例を示した通知を送付。地域の実情に応じた検討を促し、各地の対応が注目されている。 三島市は本年度、市内の官民の計29施設で弁当注文の仕組みが整った。このうち公設25施設
-
ヤマメ「取れた!」 藤枝の園児が笑顔 NPO法人、体験企画
藤枝市若王子の藤枝保育園の園児約60人が23日、ヤマメのつかみ取りを体験した。静岡県中部の建設業など23社でつくるNPO法人「創造の集いなずな」が地域貢献活動の一環で企画した。 園庭にビニールプールを設け、島田市笹間下の釣り堀「やまめ平」から提供された15~20センチほどのヤマメ100匹以上を放した。年少から年長までの園児はプールに入ると、大はしゃぎ。ヤマメを素手で捕まえ、「取れた」「やったー」と満面の笑みを浮かべて喜んだ。ヤマメはその場で塩焼きにして味わった。 同法人は夏の思い出作りとして企画し、実施施設は市内の保育・教育施設から抽せんで決定した。
-
浜松市西区ママ友3人 26日に佐鳴湖西岸でマルシェ
浜松市西区大平台のママ友3人によるグループ「テントテントテン」が26日午後3~7時、同区の佐鳴湖西岸ひょうたん池付近で交流イベント「プチマルシェ・夕涼みスペシャル」を開く。手作りの雑貨や軽食など20近い地元店舗が出店予定で、くじ引きや読み聞かせなど家族で楽しめる催しを企画している。18日に市役所で概要を発表した。 デザイナーの前川友季さん(40)と小谷茉莉さん(41)、ヨガインストラクター内藤智子さん(43)が昨年結成したグループ。コロナ禍で極端に減った地域の異世代交流の機会を取り戻そうと、小規模のマルシェを続けてきた。今回は西区の地域力向上事業に採択され、規模を拡大する。 砂絵やウッド
-
不思議わくわく じっくり観察...学校司書の先生おすすめの本【親子の本棚】
楽しい夏休みも残りわずかとなりました。今月のテーマは「発見」。皆さんはこの夏、何かを見つけましたか。意外と身近なところに大きな発見があるのかもしれません。化石の発掘に夢中になった女の子のお話や、自由研究のヒントになる本もありますよ。 「くらべるえほん たべもの」 おいしそうな食べ物の絵がふたつ。よーく見て! 比べてみると、どこが違う? 何が違う? 同じように見えてもよーく比べて見ると…。スイカやバナナ、メロンクリームソーダ。本物そっくりの絵は、見ているだけでおなかがすいてきそうです。答えは一つだけじゃないかもしれませんよ。いろんな見方でじっくり観察してみてください。 あ
-
言い換えて「死」から離す【思春期の心 支える力 夏休み明けに向けて②】
夏休み明けは子どもの自殺が多い時です。カウンセリングの場面で「死にたい」と言われたとき、まず苦しさや揺れる思いをしっかり聴いて受けとめます。その上で、「死にたいという言葉を別の言葉に置き換えるとしたら、どんな言葉になる?」と聞きます。 子どもたちは「消えてしまいたい」「学校へ行きたくない」「苦しさを誰かに分かってもらいたい」「どこにも居場所がない」など、さまざまな言葉に置き換えてくれます。そこで「ではこれからは、死ぬっていう言葉を使うのをやめて、例えば苦しさを誰かに分かってもらいたいなどと、言葉を置き換えようよ」と話します。「死ぬ」という言葉を使わずに自分の苦しさやもがきの正体を理解するこ
-
こども食堂に余剰弁当寄付 清水区の宅配クック123
高齢者向けの弁当宅配を手がける「宅配クック123」静岡桜橋店(静岡市清水区)が30日から、余剰弁当をこども食堂に寄付する。フードロス対策と子どもの支援を兼ねた活動。 同店は同市内の個人宅や施設に毎日昼食と夕食計1200個を配達しているが、デイサービスで当日の利用キャンセルが生じるなどして1日当たり10~20食ほどが余り、廃棄している。沼田直樹社長から県社会福祉協議会の高橋邦典常務理事に相談したところ、こども食堂に声をかけ、4カ所が寄付を希望する意向を示した。沼田社長は「せっかく作った弁当を捨てず、子どものために有意義に使ってもらえることが本当にうれしい」と笑顔を見せる。 同店はほかにも利
-
焼津市「こども家庭センター」開所 妊娠から子育て、相談支援
妊産婦、子育て世帯、子どもの相談支援を担う焼津市の「こども家庭センター」の開所式が14日、市役所アトレ庁舎(同市本町5丁目)で行われた。児童福祉と母子保健に精通する専門スタッフを配置し、妊娠期から子育て期まできめ細やかな相談支援体制を整えた。 同センターは改正児童福祉法で2024年4月から各自治体に設置が努力義務化される。市はこれに先立ち、センター設置に踏み切った。保健師や助産師、社会福祉士、保育士など専門スタッフ52人が常駐し、子育て全般や子どもの発達、母子の健康といった困り事についての相談に応じる。 同庁舎1階を「母と子の健康」、2階を「子どもの相談」としたコーナーを設置。同一施設に
-
磐田の子育て支援施設 開館5年イベント 歌でありがとう、人形劇やコンサートも
磐田市上新屋の子育て支援施設「ひと・ほんの庭にこっと」は11日、開館5年を迎え、「ありがとう5周年にこっとメモリアルデー‼」として多彩な記念イベントを繰り広げた。多くの親子連れが訪れ、人形劇やコンサートなどを楽しんだ。 5年間の歩みを振り返る人形劇・スライドショー、県西部のプロ音楽家がパーカッションやスティールパンなどの演奏を披露するコンサートが行われた。施設内で飼育されているヤギの「あんこ」と「きなこ」が15日に5歳の誕生日を迎えることに合わせ、事前に募集した幼児から小学生13人の「こどもうたい隊」が「ハッピーバースデートゥーユー」「にじのむこうに」などを合唱してお祝いした。来館した親子
-
不要ランドセル“後輩”に贈ろう 磐田ライオンズクラブ 浜松いわた信金も協力
磐田ライオンズクラブ(LC)は本年度、不要になったランドセルを集め、地元の子どもたちに贈るプロジェクトに乗り出した。小学校を卒業して使い終わったランドセルを“後輩”の児童に託すことで有効活用する取り組み。浜松いわた信用金庫も協力し、10日には職員有志が集めたランドセル34個を寄せた。 元々は、同市前野の龍の子幼稚園が2020年から、卒園児や市民から使わなくなったランドセルを集める活動に取り組んでいた。22年度まではランドセルを託された愛知県のNPO法人が日本に住む外国人児童に贈っていたが、同園の座光寺明理事長が同LC会長に就任したのを機に「地元で活動を定着させたい」
-
子ども食堂支援 缶詰や飲料寄贈 静岡缶詰協会
静岡市清水区の静岡缶詰協会は9日、子ども食堂を支援する事業を行う県共同募金会に缶詰や飲料など465㌜(150万円相当)を寄贈した。静岡市葵区の県総合社会福祉会館で贈呈式が開かれ、同協会の山本達也副会長らが募金会などの関係者に目録を手渡した。 寄贈品は協会正会員17社から集まった。10市計24カ所で活動する子ども食堂に届けられる。夏休み期間中に各子ども食堂で提供する料理に活用したり、利用世帯に配ったりするという。各地域への配送費用は、静岡市内の社会貢献団体の静岡キワニスクラブとカンナの会が寄付した。 山本副会長は「地場産業の缶詰が子どもたちの食生活の支援事業でお役に立てることは大変うれしい
-
遊びで親子と触れ合い 幼児教育・保育専攻生が準備 浜松学院大で交流会
浜松学院大(浜松市中区)は8日、親子を招いた交流会「親子ひろば」を同大で開いた。保育士、幼稚園教諭を目指す学生がレクリエーションを用意し、子どもたちと触れ合った。 市内に住む1歳以上の未就学児と保護者6組が参加。幼児教育・保育専攻の学生が作った、絵本を題材とした劇「パネルシアター」を披露したり、手遊びを行ったりした。洗濯のりや泡状のハンドソープなどを使って泡スライム作りにも挑戦し、参加者と一緒に楽しんだ。 学生が親子と接する機会を提供しようと初めて開催した。3年の藤田帆乃加さん(20)は「念入りに準備したので、喜んでもらえたと思う。学んだことを保育の現場でも生かしたい」と話した。 同大
-
園児の笑顔見られたら 沼津商高生、幼稚園の芝刈り 清水町
清水町の沼津商高ボランティア部の生徒が夏休みを活用して、同町の清水南幼稚園で園庭の芝刈りに取り組んでいる。10日、部員4人が園の職員らとともに作業に汗を流した。園庭の芝生は、園児が思い切り走り、転んでもけがをしないようにと、2017年に整備された。日ごろは職員で手入れをしているが、夏は特に草の成長が早く管理が難しいことから、同部の生徒が夏休みの間だけ手伝うことになった。 この日は、部員4人と職員が芝刈り機を使い、1時間ほどかけて約420平方メートルの芝を丁寧に刈った。3年の加藤凪々沙さん(17)は「雨で草がぬれていて草刈り機が進まず、ムラができないようにするのが大変だった」と話し、高橋凛さ
-
静岡市、児童クラブに宅配弁当 長期休暇中試験導入 現場負担懸念も
静岡市は、夏休みなどの長期休暇中に放課後児童クラブを利用する家庭の負担軽減に向けた支援強化に乗り出した。市内の全84クラブのうち12クラブで児童が宅配弁当を利用できるようにし、当該日は弁当を持参する必要がなくなった。ただ、現場職員への影響を考慮して導入に慎重なクラブもあり、取り組みの浸透には至っていない。 同市では市社会福祉協議会が葵、駿河両区と由比、蒲原東両地区で61クラブ、清水区では各地区の自治会などが23クラブを運営している。今年の夏休みは、市社協が運営する地区では1クラブが8月に週1回試験導入し、清水区では独自に導入済みのクラブを含めて11クラブが宅配弁当の利用を始めたという。
-
おむつ、おしりふき自販機で 藤枝市とダイドードリンコ 市内の公共施設10カ所に設置
藤枝市とダイドードリンコは、子育て世帯を支援するため蓮華寺池公園や保健センターなど市内10カ所の公共施設に、おむつやおしりふきを購入できる自動販売機の設置を進めている。同社とセコム医療システム、大王製紙が共同開発した。市によると、設置は志太榛原地域で初という。 パンツタイプのおむつのM、Lサイズとおしりふきをいずれも300円で販売。外出中の急なおむつ切れや、おしりふきの補充に対応できる。飲料の売り上げの一部はダイドードリンコから市の児童福祉事業に寄付される。 公園隣の「れんげじスマイルホール」の横に設置された自動販売機の利用者は「おむつ切れや忘れ物をした時に、気軽におむつやおしりふきを購
-
段ボールで創作体験 絵本作家よこたさんワークショップ マルシェも開催 磐田・新造形創造館
磐田市上新屋の新造形創造館で6日まで、さまざまな創作体験やマルシェなどが楽しめる夏休み特別企画が行われている。初日の4日は、市内在住の絵本作家よこただいすけ=本名横田大助=さんによる段ボールを使ったワークショップや一輪挿しの制作体験講座が開かれた。 段ボールを使ったワークショップには家族連れ約20人が集まった。参加者は、アクリル絵の具で段ボールにネコの顔や模様を表現。接着剤を使ってパーツを組み合わせ、立体的なネコの作品を完成させた。中部小4年の熊沢慧君(10)は「ネコの身体は水玉としましま模様の両方を描いて明るく、にぎやかになるようにした」と笑顔で話した。 5日は、段ボールを使った甲冑(
-
親子でゲット!“焼津カード” 5枚目は「シークレット」 市役所若手職員が企画
焼津市内の観光スポットに置かれたカードを収集するイベントが1日、始まった。ターントクルこども館など4施設を周遊しながらカードを集め、ゴールの市観光協会に向かうと5枚目のシークレットカードを入手することができる。9月30日まで。 企画したのは市役所若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のグループ。昨年度好評だったことから内容を少しだけ変更して実施する。昨年度実施分を分析したところ、家族層の利用者が多かったことから、今回は配布場所を親子で体験できる施設に絞った。 配布場所はターントクルこども館、市消防防災センター、深層水ミュージアム、焼津小泉八雲記念館、市観光協会。各施設を訪ねると、市内スポ
-
藤枝産食材で親子料理教室 給食メニューで地産地消学ぶ
藤枝市学校給食課は1日、市内3カ所で藤枝産の食材を使った「夏休み親子料理教室」を開いた。小学生と保護者が協力して、米や生シイタケ、ミニトマト、抹茶など藤枝特産の食材を生かした給食メニューの調理を楽しんだ。 メニューは、トウモロコシご飯と若鶏のハーブ焼き、キュウリのおひたし、チンゲンサイとシイタケのスープ、フルーツ抹茶白玉の5品。市内の小中学校で実際に提供されている。 市生涯学習センターでは、親子8組18人が参加した。三角巾とエプロン姿の児童は、中部給食センターの調理員と栄養士の指導を受けながら料理に挑戦。慣れない手つきながらも、保護者の補助を受けて丁寧に具材を切り分けたり、鍋でゆでたり、
-
地域つながる子育て支え 詩集「トツキトウカ」10周年 「ママとね」10月に記念拡大版
静岡県東部の子育て支援グループ「ママとね」を中心に発行する詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST」が10年目を迎える。「娘に孤独育児をさせたくない」「地域とつながった子育てをしてほしい」。育児の喜びだけでなく不安や苦しみも知るスタッフが、子育てに優しい地域の実現の一助になるよう10周年記念の拡大版を制作中だ。 毎年10月10日に発行する詩集は、妊娠中から1歳の誕生日を迎えるまでの赤ちゃんに宛てた県東部の母親や家族の詩を、心温まる家族写真などとともに掲載する。毎年2万部を発行し、県東部の市町での母子手帳交付時や子育て支援施設などで配布している。「これからが楽しみになった」「(移住者にと
-
子育てママの心のより所 詩集「トツキトウカ」発行10周年 静岡県東部のグループ、10月拡大版
静岡県東部の子育て支援グループ「ママとね」を中心に発行する詩集「トツキトウカSHIZUOKAEAST」が10年目を迎える。「娘に孤独育児をさせたくない」「地域とつながった子育てをしてほしい」。育児の喜びだけでなく不安や苦しみも知るスタッフが、子育てに優しい地域の実現の一助になるよう10周年記念の拡大版を制作中だ。 毎年10月10日に発行する詩集は、妊娠中から1歳の誕生日を迎えるまでの赤ちゃんに宛てた県東部の母親や家族の詩を、心温まる家族写真などとともに掲載する。毎年2万部を発行し、静岡県東部の市町での母子手帳交付時や子育て支援施設などで配布している。「これからが楽しみになった」「(移住者に
-
疲れを取り除く夏休みに【思春期の心 支える力 進学、進級を経て⑦】
いよいよ夏休みです。子どもも親御さんも疲れがたまっていることと思います。夏休みの第1の目的は「たまった疲れを取り除くこと」だと私は考えています。「1学期の復習をして、分からなかったところを補いましょう」と学校から声がかかるかもしれませんが、まずはゆっくり休んでリフレッシュすることです。学校がある時にはできなかったことを優先して楽しみましょう。 二つ目は「見えない学力」を身に付けるために行動することです。学校のテストで問われる学力が「見える学力」だとしたら、「見えない学力」は学校の勉強以外で養われる「体験を基にした力」です。読書、映画、音楽、スポーツ、旅行、遊びなどさまざまな文化や芸術に触れ
-
「ベビーのお宿」認定 ウェルシーズン浜名湖
遠鉄観光開発(浜松市西区)は20日、運営する同区のホテルウェルシーズン浜名湖が、赤ちゃん連れの宿泊客が安心して利用できることを示す「ウェルカムベビーのお宿」の認定を受けたと発表した。ミキハウス子育て総研(大阪市)の認定で、県西部では初めて。 「和モダンタイプ」の5室について、安全に赤ちゃんが遊べるよう家具にコーナーガードを設置し、扉に指を挟まないよう配慮するなどした。今後、記念宿泊プランを販売する。 同ホテルは宿泊者専用の子ども向け遊び場を3月に新設するなど、子連れ向けサービスを拡充している。
-
新遊具 心うきうき 静岡大付属幼稚園 クスノキ囲む見晴らし台
静岡市葵区の静岡大付属幼稚園は18日、園舎東の林に新たに設けた「見晴らし台」のお披露目会を同園で開いた。園児や保護者ら約100人が参加し、「うきうきつりー」と園児が名付けた遊具の完成を祝った。 ツリーハウスのような高所で遊べる遊具を園庭につくろうと、2年ほど前から教員や保護者が準備を進めてきた。完成した見晴らし台は大きなクスノキを囲むように設置。鉄骨の土台に2段のウッドデッキを張り、ネットのアスレチックや階段で上ることができる構造にした。お披露目会で年長児が見晴らし台の名称を発表し、「ここで遊ぶと虫や鳥と仲良くなれるよ。だから、うきうきする気持ちになるよ」と説明した。 園児たちは順番に見
-
信じて見守ってほしい【思春期の心 支える力 進学、進級を経て⑥】
高校生が体調不良を訴えて相談に来ました。 「自分の部屋でスマホを見ていると、母親が来て『勉強はいいの?』と声をかけるんです。何だかずっと見張られているような気がして落ち着かないんです」 「そう…。そういうときどうするの?」 「言い返したいけど黙ってしまうんです」 「どうして?」 「だって勉強していない私が悪いんだし。言い返したらお母さんに悪いし」 「どうして悪いの?」 「心配してくれているんだって分かっているから…。でも、体調不良と何か関係がありそうで」 勉強も部活動もよく頑張る生徒だそうです。ただ、テストで良い点を取っても「あなたはもっとできる」
-
親のメンタルどう整える 島田、家庭教育講座
島田市教委は11日、公認心理師の谷沢久美子さん(静岡市)を講師に招いた家庭教育講座「親のメンタルの整え方」を島田市のプラザおおるりで開いた。幼児から中学生までの子どもがいる親ら約100人が参加し、沸いてくる自分の感情とどのように付き合っていくかなどを学んだ。 谷沢さんは「怒り」や「不安」「悲しい」など感情の種類をいくつか紹介した上で、「感情を言語化し、特定することが大切」と述べた。子どもに対しても実践できると紹介し、「自分の気持ちを大事にする習慣をつくってほしい」と呼びかけた。ストレスの対処法として、自ら癒やす方法を複数持っておくことも勧めた。 参加者はペアになり、最近つらかったことやき
-
絵本から劇創作 SPAC俳優から学ぶ 三島の幼稚園教諭や保育士
三島市は13日、市内の幼稚園教諭や保育士を対象とした創作・表現スキルアップ講座を同市谷田の錦田幼稚園で開いた。県舞台芸術センター「SPAC」の俳優永井健二さんを招き、参加者が劇作りの方法を学んだ。 永井さんは原作選びでは「劇にしやすいか」「子どもが理解できる内容か」を基準に挙げた。園児の見せ場を公平につくる観点で考えた場合、話の展開が単純な作品を勧めた。特に繰り返しの展開がある作品では、原作にない場面や役を増やしてアレンジも可能と伝えた。具体的には絵本「どうぞのいす」を紹介し、参加者が実際に台本作りに挑戦した。小道具の作り方の助言も受けた。 市の「まちの未来を創る人材育成プロジェクト」の
-
子どもの熱中症防げ 保育士ら対象 牧之原で研修会
牧之原市は5日、乳幼児の熱中症対策に関する研修会を同市の榛原総合病院で開いた。同院小児科の金憲徳医師が講師を務め、注意すべき点や適切な予防法について説明した。 研修には市内の教育、保育施設の職員ら約90人が参加した。金医師は熱中症が起きるメカニズムをはじめ、めまいや吐き気など重症度ごとに異なる症状を説明した。体温や血圧の調整機能が未熟で、暑さに気づかずに脱水症状を起こしやすいという子どもの特徴を踏まえ、「休みたがる」「焦点が合わない」など症状が出た際は注意すべきと強調した。 予防対策としては30分おきに子どもの様子を確認し、水分補給やクールダウンを行うことに加え、子どもでも簡単にできる対
-
静岡県内3校で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は5日、小中学校3校でインフルエンザに感染したとみられる患者計27人が確認され、各校が学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 富士市の小学校9人、藤枝市の小学校13人、島田市の中学校5人
-
園児の絵ラッピング 伊豆でバス運行開始 子育て施策もPR
伊豆市内のこども園3園の園児が描いた絵を使ってデザインしたラッピングバスが5日から、市内などで運行を開始する。市は併せて充実した子育て施策をPRする。4日、バスのお披露目会を市内で開いた。 修善寺東こども園、熊坂こども園、土肥こども園の年中児約60人が、保育の授業中に家族や動物の絵をクレヨンで描いた。代表に選ばれた園児約10人の絵をラッピングしている。お披露目会に参加した修善寺東こども園の園児はバスを見て「お父さんの絵だ」「とてもかわいい」と歓声を上げた。 バスの車両横には「子育て全力宣言伊豆市」と窓を覆う大きさで表記した。後方には「第2子以降保育料が無料」「出産準備金10万円補助」など
-
「子ども 本と触れ合う場」新設 マルサン書店(沼津)長泉に出張所 新書や児童書600冊
沼津市と清水町に店を構えるマルサン書店(同市高島本町、古沢隆代表取締役)は3日、子どもたちを対象に自由に本が読める出張所を長泉町に新設した。販売や貸与はせず、「子どもたちに身近に本と触れ合う場を提供したかった」(杉山孝常務執行役員)。若年層の本離れが指摘される中、感受性を豊かにするなど本の良さを発信する。 室内は子ども10人が入ればいっぱいになるぐらいの広さ。新書や児童書、辞書、夏休みの課題の本など約600冊が並び、定期的に入れ替える。2階建ての建物の1階部分。今後、2階を改装して勉強スペースにする方向だ。 同町での開設理由は、子どもを持つ世帯が町内に多いことなど。幼少期に本にたくさん触
-
里親家庭の交流支援 静岡・清水区のNPO 寄付金でランチ提供
市民活動を支援する「NPOサポート・しみず」(静岡市清水区)はこのほど、市内の里親家庭と支援団体の関係者らの交流会を、同市駿河区のレストラン「グラッチェ」で開いた。同店が寄付した売り上げの一部を飲食代に充て、参加者にランチを振る舞った。 招待されたのは、今年小学校に進学した里子のいる5家族。きょうだいも参加し、各家庭の様子を紹介し合いながら、同店の看板メニューのハンバーグや契約農家直送の野菜を使ったサラダを楽しんだ。 取り組みは、地域貢献を希望する企業と市民団体を結ぶ「しみず元気プロジェクト」の一環。同店は2019年から参加し、店内で販売する野菜1袋(220円)ごとに50円を寄付する形で
-
通園バス乗降時、点呼や確認を 静岡県、置き去り防止マグネットシート配布 835施設に
牧之原市の認定こども園で昨年9月、園児が通園バス内で置き去りになり死亡した事件を受けて県は29日、子どもが車内に置き去りにされる事案を防ぐため、バスの乗降時の点呼や車内確認を促すマグネットシートをバディ幼稚舎(磐田市見付)に配布した。県は来週末までに、送迎を実施している県内の保育施設計835施設に発送する。 マグネットシートは、縦29・7センチ、横42センチ。赤色地に大きな文字で「みんなの確認で、こどもの命を守る。」と記されている。送迎に関わる職員をはじめ保護者や地域住民など多くの目に留まるよう、車両側面への掲出を求める。運転席付近に張り出すステッカーも用意した。 県こども未来課の職員が
-
女性の学び直し、地域実態動画で 「未来志向Labo」(富士)が配信 子育て世代と識者が意見交換
リスキリング(学び直し)への関心が高まる中、富士市を拠点に人材育成などの事業を展開する「未来志向Labo」=代表・池田僚介さん(42)=が、女性のリスキリングをテーマに制作した動画番組のインターネット配信を始めた。池田さんは「東京発の情報が多く発信されているが、地方とは事情が異なる場合も多い」と指摘し、「リスキリングをより身近に捉えてもらえる内容にしていきたい」と意気込む。 番組名は「グローバルボイス・ローカルダイバーシティ」。毎回、女性活躍推進に取り組む県内の識者をゲストに招き、地域で働く子育て世代の女性、池田さんの3者が意見交換する。地域の女性が識者にリアルな疑問をぶつけることで「より
-
防災に役立つアウトドアグッズは? あんどうりすさん講師 浜松で講座
NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴは24日、一般向け学習講座「知っておきたい!アウトドア防災術 スキルと道具で災害を乗り越える」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の防災学習センターで開いた。 阪神淡路大震災の被災経験から、アウトドアスキルを使った防災情報の発信活動を続ける、あんどうりすさんが講師を務めた。参加者約50人に役立つグッズを紹介した。 アウトドア防災グッズのポイントとして「邪魔にならず日常生活に取り入れられること」と強調した。吸水力が高く、ぬれた体を拭くことなどに便利なコンパクトタオルや、小さく収納できる撥水(はっすい)ジャケットなどの備えを勧めた。寒さ対策の重要
-
保育園留学で移住生活体験 東伊豆で開始 子育て世帯へ自然環境アピール
東伊豆町が2023年度から始めた「保育園留学」制度で、希望家族の受け入れを開始した。こども園に子供を通わせながら家族で移住生活を体験する仕組み。近年、町は移住定住の促進に注力していて、海にも山にもほど近い豊かな自然環境をアピールし特に都市部の子育て世帯の流入促進が狙いにある。 第1号として迎えたのは東京都の家族。子供を東伊豆認定こども園が受け入れている間、IT関係企業に務める会社員の父親(44)はオンラインでワーケーションしている。父親は「便利で快適な状況だけでなく、自然をはじめさまざまな環境が世界に存在することを子供に知ってもらいたかった」と説明。都内から電車1本で訪れることができる点な
-
医療的ケア児に入園枠 藤枝市、公立保育園で新設へ
藤枝市は24年度、公立保育園に入園を希望する日常的に人工呼吸器やたんの吸引など医療行為が必要な「医療的ケア児」のための受け入れ枠を新設する。従来は保育園の入園選考を親の勤務時間の長さなどに応じて審査してきたが、医療的ケアで短時間勤務を余儀なくされたり、思うように働けなかったりする家庭が親の在宅時間の長さで落選することが問題視されていた。新たに枠を設け、医療的ケア児の保育園での受け入れ強化を図る。市こども課によると、県内の公立保育園では珍しい措置という。 市は市立前島保育園に枠を設置し、本年度から受け入れ調整に入る。秋ごろから来年度の入園調整が始まるため、7~9月に入園手続きについて説明。希
-
私立幼稚園の良さ知って 18園がフェア 静岡市清水区
静岡市清水区内にある18の私立幼稚園やこども園は24日、未就園児の保護者を対象にした「ちびっこフェア」を同区のマリナートで開いた。各園が制服を展示したり、ブースを設置して教育理念などをPRしたりした。 フェアは今回が初開催。園児たちの生活写真展では、訪れた人たちが指さすなどして興味深そうに見ていた。新聞紙で自由に遊べるコーナーや大きな紙に絵を書けるコーナーもあり、子どもたちが夢中になって楽しんでいた。 関係者によると、少子高齢化で入園児が近年減っているため、公立にはない私立幼稚園やこども園ならではの良さを知ってもらおうと企画した。
-
自然満喫家族で短期移住 御殿場市「保育園留学」スタート 定住促進、関係人口増へ
御殿場市は6月、未就学児を子ども園に通わせながら家族で同市での短期間の移住生活を体験してもらう「保育園留学」を始めた。主に大都市圏の家族を対象に富士山麓の豊かな自然の中での子育てや同市の利便性、食や人の魅力を感じてもらい、移住定住の促進や関係人口の増加を図る。 「喧噪(けんそう)から離れ、森を散歩するだけでも子どもたちの目が輝いている」。18日から1週間の予定で滞在中の千葉県の会社員田中良治郎さん(40)とサービス業あゆみさん(35)夫妻は目を細める。 同市の保育園留学は全国で同プログラムを展開するキッチハイク(東京都)に委託し、地元のフジ虎ノ門グループと連携して実施。参加家族はグループ
-
静岡県児童虐待相談3708件 2022年度 9件減も高水準続く
静岡県は21日、2022年度に県内の児童相談所が対応した児童虐待相談件数が3708件に上ったと発表した。21年度から9件減少したものの、過去3番目に多かった。県は社会的な関心の高まりや関係機関との連携が進んだことを背景に高水準を維持しているとして、相談体制の整備や職員増員など対応を強化している。 静岡、浜松両政令市を含む7カ所の児童相談所に寄せられた相談件数をまとめた。児童虐待防止法が施行された00年度と比べると8・4倍に膨らんだ。 種類別では、言葉による脅しや無視、子どもの前で配偶者らに暴力を振るう面前DVを含む心理的虐待が2191件と全体の約6割を占めた。殴る蹴るなどの身体的虐待が8
-
園児が自然探検「アジサイきれい!」 磐田・のんべ道草の里
磐田市立豊岡こども園の年中、年長園児36人が20日、同市上野部の「のんべ道草の里」を訪ね、見頃の終盤を迎えているアジサイを見物するなど身近な自然と触れ合った。 園児は、近くに住む鈴木学さん(74)の案内で敷地内を散策し、至る所に植えられているピンクや青、紫色など色とりどりのアジサイを見て「きれい」と歓声を上げた。自宅観賞用にアジサイ狩りも行った。水辺近くでモリアオガエルを探したり、カマキリやバッタなどの虫を観察したりして、豊かな自然の中での探検を楽しんだ。 のんべ道草の里は、地元住民が遊休農地や山林を活用し、地域の憩いの場にしようと季節の花々などを手入れしている緑地。同園は園児に地域の自
-
子ども食堂に最大5万円 静岡県、物価高騰受け支援金給付
物価高騰が静岡県内の子ども食堂の運営に影響しているとして、県は5万円を上限に食材費などを補助するための支援金を給付する。2023年度一般会計6月補正予算案に関連事業費として350万円を計上した。 子ども食堂は子どもたちに無償や低額で食事を提供したり、孤立解消に向けた居場所づくりに取り組んだりしている。食料品の値上がりに伴い、食材の調達コストが上昇していることなどを踏まえ、活動実績に応じて負担軽減を図る。支援金の給付は昨年度に続き2回目。 2カ月に1回以上の活動実績がある施設が対象。月4回以上活動する団体に5万円、月2~3回の団体には3万円、月2回未満の団体には1万5千円をそれぞれ支給する
-
子育て支援へアプリ 松崎町 予防接種の予定管理や健診、助成制度情報も
松崎町はこのほど、子育て支援アプリ「まっちー子育てナビ」の運用を始めた。町ホームページに掲載されている出産や子育て情報を集約し、予防接種のスケジュール管理などの機能を設けた。情報通信技術(ICT)を活用して住民サービス向上を目指す試み。 町のマスコット「まっちー」をあしらったデザインで、予防接種や健診、助成制度の情報を一覧できる。予防接種の予定日を通知したり、母子手帳の内容を書き込める機能を設けたりした。約100言語に対応する翻訳機能もある。 全国の自治体向けサービスを提供する「ミラボ」(東京都)と共同開発した。町担当者は「子育て世帯への普及を目指し、健康づくりに役立ててほしい」としてい
-
子の笑顔守るにはママの心から 元保育士の松田さん、静岡に女性向けケアサロン
子どもの笑顔を守るにはママの心のケアが重要-。元保育士が自らの経験を生かし、子育て中の母親など女性限定で悩み相談を受け付けるカウンセリングルーム「サロン・ド・マコモ」がこのほど、静岡市葵区瀬名川にオープンした。 オーナーで心理カウンセラーの松田佳美さん(37)は約15年の保育士経験を持つ。子育てをしながら働いた保育士時代、公私のストレスから自律神経失調症を患った。救いとなったのは、園児を預ける保護者と築いた信頼関係だった。母親の心に余裕がないことが子育てに悪影響を与えると気付き、勤務の傍ら専門学校に通い心理学を学んだ。自分を支えてくれた保護者に恩返しと、母親の気持ちに寄り添う場として自宅の
-
バイクや船に興味津々 ヤマハ発動機など小学生向け体験教室 磐田
磐田市見付のワークピア磐田とヤマハ発動機は17日、キャリア教育事業の一環で、小学生向け体験教室「わんぱくチャレンジ」をアミューズ豊田(同市上新屋)で開いた。市内外の親子連れ計約100組が参加し、地元企業の取り組みや物づくりへの理解を深めた。 バイクの魅力発信と交通安全啓発を兼ねた「親子バイク教室」に参加した子どもたちは、周囲の安全を確認してバイクにまたがり、親に支えてもらいながらアクセルやブレーキの操作を練習。最後は直線コースを一人で走り、ライダー気分を存分に味わった。磐田中部小2年の藤原蓮さん(7)は「ペダルに足を両方乗せることができた。初めてバイクを運転して楽しかった」と笑顔をみせた。
-
網の目のように支え合う【思春期の心 支える力 進学、進級を経て③】
カウンセリングの場面で「生まれてこない方が良かったんだ」とか「自分は不必要な人間だ」などという言葉を耳にします。そういうとき、相談にみえた方の話をしっかり聴かせてもらった上で、伝えていることがあります。 私は「人は皆、見えない糸で網のようにつながり合っている」と考えています。例えば困っている誰かの話し相手になって話を聴いて、その人が元気になって「ありがとう」と言ってくれると、自分の心がぽかぽかあたたかくなりますね。相手の「ありがとう」が見えない糸を伝わってこちらの心に届くからです。 日本の諺[ことわざ]に「情けは人のためならず」というものがあります。かけた情けはぐるぐる回って自分を助けて
-
トウモロコシ採れた!園児が収穫体験 浜松・浜北区
浜松市浜北区の上島幼稚園は15日、近くの桜井祐一さん(83)が管理する畑を訪れ、トウモロコシの収穫を体験した。農産物を収穫する喜びを体感してもらうのが目的。さわやかな甘みが特徴の「ゴールドラッシュ」の刈り取りに、年中園児6人が汗を流した。 桜井さんが「1人10本、みんなで60本採って」と声をかけると、園児はやる気満々の表情で約150平方メートルの畑に入った。トウモロコシは園児の背丈の2倍以上の高さ。迷路のような畑を行ったり来たりしながら、茎を両手で引っ張るようにしてもぎ取った。畑のあちこちから、「採れた」との歓声が上がった。 この日は、83歳の誕生日を迎えた桜井さんを園児が「おめでとう」
-
8月に物流インフラ見学会 小学生親子募集 7月10日まで
静岡県は8月10日、小学生と保護者を対象にした「親子インフラツーリズム―物流インフラ体験クルーズツアー」を静岡市清水区で開く。7月10日まで参加者を募集している。 国道1号静清バイパスの清水立体工事や清水コンテナターミナルを見学し、清水港内を遊覧船でクルーズする。午前9時から午後5時まで。集合・解散場所はJR静岡駅。参加無料(昼食代は各自負担)。定員40人で応募者多数の場合は抽選。ふじのくに電子申請サービスから申し込める。 問い合わせは県建設業課<電054(221)3058>へ。
-
駄目なところ あっていい【思春期の心 支える力 進学、進級を経て②】
30代の女性が生きることに絶望して相談にみえた時の話です。「ありのままの自分を受け入れることが回復への第一歩」と話して、夢分析のカウンセリングを始めました。夢には心の奥に潜む無意識の声が形を変えて現れると考え、見た夢を話してもらい一緒にその意味を考えるという方法です。 1カ月半ほどたった時、彼女は「シラス」になる夢を見ました。「シラスになってベルトコンベヤーを流れ落ちていく時に、女性の手が受けとめてくれる」というものです。連想してもらうと「手は母親らしき人の手」と言います。さらに聴いていくと、「今の私はシラス程度の小さな人間。でもそれでいいと心の中の母親が受けとめてくれている」と話しました
-
小児がん患者のきょうだい支援 7月、オンライン勉強会
NPO法人がんの子どものトータルケア研究会静岡は7月2日午後2時から、小児がん患者の「きょうだい支援」に関するオンライン勉強会を開く。受講者を6月23日まで募集している。参加無料。 家族が看病を生活の主軸にせざるを得なくなる中で、きょうだいの心のケアが課題になっていることを踏まえて企画した。「きょうだいを亡くした子へのグリーフケア」「長期入院児のきょうだい児に対する看護師の支援」などをテーマに医療関係者が講演する。NPO法人しぶたね(大阪府)の清田悠代代表が「子どもが子どもでいられるように」と題して特別講演する。 申し込みは県立こども病院がん相談支援センターのメール<ch-cancerc
-
ひとり親の現状や支援の必要性解説 25日、浜松・あいホール
浜松市は25日午前10時から、本年度の男女共同参画フェスタ「ひとり親に無理ゲーをさせているのは誰だ? 支援の現場からみる社会の歪み」講演会を中区のあいホールで開く。 ひとり親支援団体「シングルペアレント101」(静岡市)の田中志保代表を講師に迎え、ひとり親世帯の現状や支援の必要性について社会的な背景や問題も踏まえながら解説する。 参加無料。定員は申し込み順で50人。問い合わせは同ホール<電053(412)0351>へ。
-
虐待相談最多782件 22年度の静岡市 児相対応110件増
静岡市児童相談所は2日、2022年度に対応した虐待相談の件数が、21年度比110件増の782件で過去最多だったと公表した。幼稚園や学校、虐待者本人からの相談が増加傾向にあるという。 虐待相談のうち、子どもの前で家族に暴力をふるうなどの心理的虐待に関する相談が434件(21年度比43件増)で最も多く、全体の55・5%を占めた。次いで身体的な虐待が198件(同54件増)。子どもを無視したり、養育を放棄したりするネグレクト137件(同8件増)、性的虐待13件(同5件増)と続いた。 心理的虐待の割合が多い理由について、市児相は警察からの通告が近年増加していることを要因に挙げている。 虐待を受け
-
SPAC「おやこ小学校」開講 駄菓子売買 児童が算数学ぶ
静岡県舞台芸術センター(SPAC)はこのほど、小学生の親子を対象としたアートプロジェクト「すぱっくおやこ小学校」を、静岡市駿河区の静岡芸術劇場で開講した。37組が3日間の日程で、SPAC俳優や地域で活躍する専門家の授業を受ける。 初日は、駄菓子屋Peco(同区)の増井由美子さん(59)が算数を指導。参加者はお金に見立てたおはじきを使い、駄菓子の仕入れや販売価格の設定、売り上げの計算などを学んだ。吉田真歩さん(6)=同区=は「駄菓子を売るのが楽しかった」と満足げ。母真季子さん(41)は「楽しみながら数を学ぶことができた」と話した。 同プロジェクトは親子で文化芸術に触れる機会を増やしてもらお
-
働くって楽しい 湖西で子ども向け職業体験「新居アンス」
湖西市の新居町商工会青年部が4日、子ども向けの職業体験イベント「新居アンス」を同市の新居町体育館横のグリーン広場で開いた。青年部員らが大工やバス運転手、ネイリストなど本業に関わる8種類の体験を用意した。参加者の子どもたちは職業体験を楽しんだ後、会場で使える架空の通貨で“給料”を受け取った。 建築業の山本ホームズは大工体験として、金づちで角材にくぎを打ち付けたりしっくいで手形を取ったりするワークショップを行った。貸し切りバス運行の巴観光は、バス運転手が脱輪防止のため行う出発前点検の体験を行った。ネイリストとしてマニキュアを塗ったり、銀行員として紙幣を数えたりするコーナ
-
民生児童委員協 静岡市で活動報告 2研究地区
静岡県民生委員児童委員協議会は6日、本年度総会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。2021年度から2年間、研究地区に指定された伊豆の国市伊豆長岡と菊川市小笠の両地区の民生委員児童委員協議会が活動を報告した。 伊豆の国市伊豆長岡の室伏美登里会長は見守り対象者への具体的な対応事例を示し、専門機関と連携した解決策などを説明した。菊川市小笠の杉山茂会長は長期休業明けに小中学校で行ったあいさつ運動を紹介。「コロナ禍でも工夫して活動できた」と述べた。 議事では、本年度事業計画など4議案を原案通り承認した。岩倉睦弘会長は「新型コロナの感染拡大によって生活困窮世帯やひきこもりが増加し、近年はヤングケア
-
原因探しやめて、回復へ【思春期の心 支える力 進学、進級を経て①】
ゴールデンウイークが終わってから6月にかけて、不登校の相談が増えていきます。学校に行けなくなると、子どもも親も「どうして行けなくなったのか」と考えます。友達とトラブルになったとか勉強が難しくなったとか、さまざまな「原因らしきもの」を考えますが、そのほとんどが「きっかけ」であって「原因」ではないため、回復への糸口が見つかりません。そのうちに「学校に行けない自分は駄目人間ではないのか」と考えたりして苦しくなってしまいます。 カウンセリングで私は「不登校は大半が原因不明です。だから原因探しをやめて、どうすれば回復できるかを考えましょう」と、回復への道筋を一緒に考えていきます。子どもたちには「この
-
静岡県内の待機児童5人 受け皿確保、減少続く 4月1日時点
静岡県は2日、静岡県内の保育所や認定こども園の待機児童が4月1日時点で前年より18人少ない5人だったと発表した。県内35市町のうち34市町で「待機児童ゼロ」を達成した。国の子ども・子育て支援新制度が始まった2015年度は780人に上ったが、施設整備で受け皿が拡大したことなどから減少が続いている。 5人の待機児童はいずれも函南町で確認された。年齢別にみると1歳が4人、2歳が1人。県によると、低年齢児の預け入れが増え、申し込みに対し保育士が不足したという。前年の16人からは11人減った。伊東市、三島市、森町、清水町は待機児童を解消した。 本年度の申し込み児童数は211人増の6万9108人。女
-
未就園児集め歌やダンス 楽器店が静岡市駿河区で親子交流会
静岡市駿河区中田本町の静岡南幼稚園は1日、地域の未就園児を招いた交流会「親子ふれあいあそび」を同園で開いた。 0~3歳の子どもと保護者計約100人が参加した。楽器販売などを手がける「すみやグッディ」(同市葵区)の音楽教室講師が電子オルガンで童謡やアンパンマンの曲などを演奏。親子は音色に合わせて歌いながら、ダンスや手遊びを楽しんだ。 青島範明園長は「家の中だけでは遊び方が限られる。集団での交流を楽しんでほしい」と期待した。
-
問われる当事者に寄り添う姿勢/どうする少子化 国と地方ができることとは⑥キュレーター・読者の意見【賛否万論】
「どうする少子化 国と地方ができることとは」は今回が最終回です。政府が“次元の異なる対策”について詰めの精査、調整を続ける中、期待される施策効果や財源負担の手法を巡りさまざまな議論が起きました。少子化と人口減は国のあり方に関わる極めて大きなテーマですが、問題の原点は「子どもを望む人の思いをかなえる社会づくり」と明確です。政治行政は改めて、当事者に寄り添う姿勢が問われています。 分断やめて「みんなの居場所」に キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Like Playing代表。20年間の小中学校教員生活の後、早期退職して地域で子どもを育む活動を実
-
もっと男性が育休を 取得率公表義務化 静岡県内80社対象
4月から従業員千人超の企業を対象に、男性労働者が育児休業を取得した割合を年1回公表することが義務化された。対象企業は男性の育児休業取得割合もしくは育児休業に育児目的休暇を合算した割合のいずれかを、直近の決算期から3カ月以内を目安に自社ホームページなどで公表する必要がある。政府が男性の積極的な育児参画を促す中、企業や関係機関が取得環境の整備を進めている。 静岡労働局によると、県内で公表対象となるのは約80社。村上開明堂(静岡市葵区)は2025年までに「男性育休取得率20%以上に引き上げ」を目標に設定した。同社が厚生労働省サイト「両立支援のひろば」に公表した22年度の取得率は17・4%で、1
-
社会的養護の子 皆で支えて 富士宮の女性、支援企業募る
養子として育ち、昨年里親として登録した富士宮市の若林久恵さん(52)が、社会的養護の子の居場所となる施設や団体の支援をするため、クラウドファンディングで企業などに費用を募り始めた。 「TSUNAGUYO(つなぐよ)」プロジェクトと題した全国養子縁組団体協議会(代表理事・白井千晶静岡大教授)との連携活動。協力企業には年に1日、一つ以上の商品に専用のラベルを貼って販売してもらい、売り上げを福祉施設や団体などに寄付する。 若林さんは「社会的養護の世界は閉ざされがちで、子どもの課題が可視化されにくい。商品を通じてなら不特定多数の人に思いをはせてもらえる」と期待する。説明用のパンフレットの制作費や
-
空き家をリノベーション 富士に保育園 安全性や好奇心向上を意識
学校法人川口学園は1日、富士市宮島に誠愛保育園を開園した。空き家をリノベーションした園舎で、安全性と子どもの好奇心を向上させる環境づくりに配慮した。 2階建ての中古住宅の1階部分の間取りを変え、保育室や給食室など5部屋を備えた。安全対策に力を入れ、段差の解消や園児が指を挟んでもけがをしないよう扉にゴムを付けるなど改修を施した。窓を大きくしたり、動物を紹介する壁紙に張り替えたりして子どもの興味を引くつくりを心がけた。 同日行われた入園式には、園児8人と保護者を迎えた。同法人の川口盈明理事長(75)は「安全を第一に考えながら、子どもたちを伸び伸びと育てたい」と述べた。 園舎は、同法人が運
-
島田・初倉地区 放課後クラブ開級
島田市教委は5月31日、初倉小と初倉南小の児童を対象にした放課後子ども教室「フレンズクラブ」の開級式を同市の岡田公会堂で開いた。1~4年生26人が学校や学年を超え、地域住民らの協力で来年2月までさまざまな体験学習に取り組む。 開級式で山中史章教育長が「小学生でいろんなことを学べば大きくなった時にいろいろなことができるようになる」と児童に呼びかけた。班分けや班長、副班長決め、スタッフや協力員の紹介などのオリエンテーションを行い、記念写真を撮影した。 児童は陶芸や和菓子教室、グラウンドゴルフ体験、クリスマス飾り作りなど全22回の活動に参加する予定。
-
夏休みの学童保育 民間委託で定員増 磐田
磐田市は1日、今年の夏休み期間中の放課後児童クラブ(学童保育)で生じる待機児童を解消するため、一部クラブの業務を民間委託して定員を拡大すると発表した。総定員を昨年の夏休みよりも251人増やし、事前調査した利用希望者数を上回る枠を確保する。 市は保育需要が高まる夏休み期間中、一時的にクラブを増設して児童を受け入れている。昨年は9クラブ(定員計359人)を増設したものの、163人が利用待機になった。 今年は5月1日時点の利用希望者が昨年よりも18人多い2353人。市だけでは待機児童ゼロを達成するための支援員確保が難しいと判断し、今夏増設予定の12クラブのうち6クラブを民間事業者に業務委託する
-
園児の個性を動画解析 磐田市、保育の質向上へ 企業と実証実験
磐田市は6月中旬から、スタートアップ(新興企業)のエフバイタル(東京都)と共同で、保育中の様子を撮影した動画から人工知能(AI)で園児の行動の特徴や傾向を解析する実証実験に取り組む。園児の特性に合わせた個別対応型保育の実現など、保育の質向上につなげる。 エフバイタルは乳幼児のバイタルセンシング技術を開発している。市と同社は31日、共同研究に向けた連携協定を結んだ。同社が自治体と協定を結ぶのは全国2例目。実証実験に必要なシステムを無償提供する。 実証実験は福田こども園で、感情の言語化が難しい0~2歳児の3クラスを対象に実施する。保育室の様子をカメラで撮影し、自由遊びや絵本の読み聞かせなどの
-
虐待相談872件過去最多 22年度 浜松児相
浜松市は厚生保健委員会で、2022年度の市児童相談所の虐待相談対応件数が前年度比49件増の872件と過去最多だったことを報告した。新型コロナウイルスによる外出控えなどが緩和され、家庭内に潜在化していた虐待に外部の目が入るようになったことが要因とみられる。 種別は心理的虐待が464件(前年度比11件減)と全体の53・2%を占め、身体的虐待229件(同30件増)、ネグレクト(育児放棄)150件(同12件増)、性的虐待29件(同18件増)と続いた。虐待を受けた年齢は小学生の345人が最多。以下は「3歳~学齢前」164人、「0~3歳未満」162人と続き、低年齢層の被害が目立った。 虐待の相談経路
-
自然学び、豊作願い田植え「おいしくなあれ」 島田・親子で体験
親子向けの自然体験プログラムを展開している島田市の団体「森あそびのまなび場」が28日、同市内の田んぼで田植えの体験イベントを開いた。 「子どもたちに食の大切さを伝える」「親子の思い出作り」をテーマに田植えから収穫までを体験できるプログラムの一環。田植え体験には多くの親子が参加し、「おいしくなあれ」のかけ声で腰を落としながら丁寧に苗を植えた。 7月2日に茶わん作り体験、10月上旬に稲刈りを行う。完成した茶わんで新米を味わう「収穫祭」を11月に開く予定。
-
怒鳴る園長「家庭的な雰囲気」程遠く【届かぬ声 子どもの現場は今⑮/第3章 言えない環境 県東部の小規模保育所㊥】
小規模保育所の定員は19人。通常の認可保育所と比べて規模は小さいものの、より家庭的な雰囲気の中で手厚い保育ができるのが長所とされる。地元自治体や労働基準監督署に通報された県東部の小規模認可保育所の園長は、家庭的だったはずのそんな空間で「思い通りにいかないと怒鳴り散らしていた」(元職員)。 園長が怒りに任せて保育室のドアを開けた際、園児が指を挟まれ泣いてしまったことがあったという。園長は気付いていなかった。幸い大事には至らなかったが、元職員は夕方迎えに来た保護者に「指を挟んでしまって、すみません」とだけ伝えた。本当は全て伝えたかった。園長、一緒に来てください、謝ってください―と言えるなら言い
-
給食を完全無償化 静岡県内4市町 子育て世帯の負担軽減
子育ての経済的な負担軽減の必要性の高まりを背景に、学校給食の無償化への関心が高まっている。静岡新聞社が県内全35市町の教育委員会に尋ねたところ、本年度当初の時点で小山町、御前崎市、西伊豆町が小中学校などで完全無償化していることが分かった。加えて4月に入り、河津町も国の地方創生臨時交付金を使って本年度の無償化を発表。同交付金を活用して無償化とする自治体が今後増える可能性もありそうだ。 他の自治体も動向を注視 県内他市町に先駆けて2019年度から完全無償化したのが小山町。子育て支援の充実、移住定住の促進、学校事務負担の軽減などが目的だった。本年度の対象は町内在住の3歳~中学3年生の計約167
-
子育て合間に“起業” 富士宮 母親がお試し出店
富士宮市大宮町のコネクティッドスタジオ「i/HUB」で26日、平日の昼間にお試し出店ができる企画「チャレンジカフェ会」が開かれた。子育て中の母親らがブースを構え、自身の事業の感触を調べた。 8組の出店者が看板を立て、カレーなどの飲食物を提供した他、整体やヘッドスパなどの施術も行った。30~40代の現役世代を中心に多くの来場者が各店のサービスを巡った。 同企画は、将来の事業展開を考える子育て世代に子どもが学校や保育施設にいる時間を活用してもらおうと、地域イベントを企画する「宮ガール」こと金子充子さん(37)が企画した。ホットドッグを販売した出店者は「市内で平日に出店できる場所は少ないので、
-
富士宮市が少子化対策本部新設 独自施策展開へ協議
富士宮市は歯止めがかからない少子化を受けて26日、庁内に少子化対策推進本部を庁内に設置した。2025年度までの3年間で市内の実情を調べ、実効性の高い独自施策を企画し展開する。 市によると、日本人出生数は12年に減少に転じ、22年は665人と10年前の約6割まで落ち込んだ。同本部では市各課が担当している事業を整理し、より効果的な施策の方向性を見極める。本部長の篠原晃信企画部長は「事業をさまざまな角度から見直して地域の人口特性に合うアイデアを出し合いたい」と話した。 同日の初会合では各課担当者が既存事業の情報を共有した。女性が働きやすい職場環境の整備や男女が出会う機会づくりなど、感じている課
-
紙おむつ持ち帰り 7月から取りやめ 沼津の保育施設
沼津市は7月1日から、市内の保育施設で0~2歳児クラスに在籍する子供を対象に、保護者による使用済み紙おむつの持ち帰りをやめる。衛生面や保護者の要望を受けて実施する。 対象は公立7施設と私立35施設。このうち、私立の14施設は既に持ち帰りをやめている。私立施設には、紙おむつの処分費用として市が児童1人当たり月300円を補助し、2023年度のみ、専用ごみ箱の購入費として最大3万円を支給する。保護者の負担はない。予算は770万円。 3~5歳児が通う市児童発達支援センターでも同様の対応を行う。
-
トカゲやヘビ 恐る恐るタッチ 静岡の梨花幼稚園で生き物教室
静岡市駿河区下川原の梨花幼稚園は26日、園児が動物への理解を深める「生き物教室」を同園で開いた。園児はトカゲやヘビなど多様な動物と触れ合った。 動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ(東伊豆町)の学生と職員計8人が、ペンギンやハリネズミなど15種類の動物と共に訪問した。園児約230人は動物の種類ごとに設けたブースを回り、学生らから各動物の特徴や、えさは何を食べるかなどを教わった。 フトアゴヒゲトカゲやニシキヘビの一種ボールパイソンと触れ合うブースでは、園児は緊張しながらも優しくなでて感触を確かめた。年長の山田圭亮ちゃんと竹林英音ちゃんは「トカゲはちくちくして、ヘビは柔らかかった」と声をそ
-
仕事と育児 両立できる企業は? 育休取得率を確認しよう
問 現在、転職を考えていますが、将来、子供が生まれたら、育児休業を取得したいと思っています。仕事と育児を両立しやすい会社はどのように調べたらよいでしょうか。 (20代・男性) 答 出産や子育てなど、将来を見据えて今後のキャリアを検討することは、とても大切です。育児休業制度などを活用して、どのように仕事と育児を両立させるのか、具体的にイメージしながら企業研究を進めていきたいですね。 そこで、ぜひ活用してほしいのは、厚生労働省の情報サイト「両立支援のひろば」です。子育てサポート企業であることを示す「くるみん認定」や、女性活躍を推進している事業主であることを示す「えるぼし認定」を受けている
-
経済論以前に幸福論、支援対象はどの層? どうする少子化 国と地方ができることとは⑤しずしんニュースキュレーター 読者の意見【賛否万論】
深刻さを増す少子化問題には、子育てを終えた60代以上の関心も高いようです。こうした世代の「若者にもっと支援を」という意見は、当事者世代の訴えと同様に貴重で、興味深いです。前回に続き、キュレーターと読者の投稿を紹介します。 キュレーター 江口裕司さん(三島市) メーカーで米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、ISO、社内教育など多様な業務に携わり定年退職。現在、パートの傍ら大学再入学を目指し勉強中。64歳。 「未来の年表」(講談社現代新書)の著者、河合雅司氏は人口減と少子化による国の衰退リスクを「静かなる有事」と名付け、「未来の母親が既に減ってしまっている限り出生率が改善して
-
緑の少年団に新たな団員 浜松・天竜区で入団式
浜松市天竜区の横山小児童でつくる「龍山・竜川緑の少年団」(内山忠治団長)の入団式がこのほど、同区龍山町の龍山協働センターで行われた。新たに入団した3年生を関係者らが歓迎した。 入団式には新入団員3人と上級生、指導員、学校関係者らが出席。内山団長は「楽しく、先輩たちと活動していってほしい」とあいさつ。新入団員は「みんなと仲良くなりたい」「これからいろいろ楽しい体験をしたい」などと決意を語った。 式後には同区春野町の秋葉山本宮秋葉神社上社を参拝し、神社付近の林道で植樹活動を行った。 同団は、前身の「龍山緑の少年団」を引き継ぎ2014年に発足。本年度は3~6年生の団員12人が自然と地域に親し
-
子どもの居場所 静岡県内201カ所 1年で6割増 物価高に苦慮、県は支援強化
子どもへの食事の提供や学習支援を手がける静岡県内の「子どもの居場所」が昨年9月時点で201カ所に上り、1年前より6割増加したことが県などの実態調査で分かった。3割の施設が物価高騰の影響があると回答し、一部で食材変更などを余儀なくされた。調査後も食料品などの値上げが進み、県は「さらに多くの施設が影響を受けている可能性がある」とみて支援を強化する。 調査は昨年8月30日~9月16日に県と県社会福祉協議会が実施した。無償か安価で食事を提供する子ども食堂、勉強をサポートする学習支援施設、遊び場を提供する施設などを調べ、9月1日時点で201カ所が活動していた。 市町別にみると静岡市が54カ所で最
-
香る梅「いっぱい採れた!」 掛川中央幼保園を地元企業が招待
掛川市和光の認定こども園「掛川中央幼保園」の園児が24日、近隣を流れる初馬川の土手沿いで梅狩りを楽しんだ。梅を管理する鉄筋施工の粂田鉄筋工業所(同市上西郷)が招待した。 4歳児48人がポリ袋を手に、ほんのりと赤く色づいた梅をもぎ採った。袋いっぱいに実を集めて「こんなにたくさん採れた」「少し桃の香りがする」などとはしゃいだ。同社の社員も協力し、園児を抱き上げて高い枝に付いた実の収穫を助けた。 収穫した梅は園児が家庭に持ち帰るほか、各クラスでジャムやジュースに加工して味わう。
-
新聞への愛着、絵本に 天浜線社員の谷さんが出版 経験基に物語
天竜浜名湖鉄道社員の谷友孝さん(33)=浜松市天竜区=が5月、新聞をテーマにした初の絵本作品「ぱぱのえほん」を出版した。父猫が毎日読んでいる新聞が気になる子猫の好奇心を通し、紙の新聞に対する自らの思い入れを描いた。 普段は本社車両基地で車両整備を行っている谷さん。幼少期から物語が好きで、「いつか自分で書いてみたい」という思いを抱いてきた。制作の契機になったのはめいの存在。楽しそうに絵本を読む姿を見て、幼い頃の自分を思い出した。 「私も母とよく図書館に行って本を読んでいた。自分の本を、当時の私と同じくらいの子どもが読んでくれたらいいなと思い、初めての絵本作りに挑戦した」 約半年をかけて文
-
児童が取材のこつ学ぶ 「IZUCCO」情報誌発行へ 伊豆の国で講座
伊豆の国市の魅力を小学生が取材、執筆する地域情報誌「IZUCCO(いずっこ)」の第4号の発行に向けた初回講座がこのほど、同市の大仁くぬぎ会館で開かれた。児童が取材や写真撮影、冊子のデザインのこつを学んだ。 今回参加するのは市内の小学3~6年生の20人。児童はデザイナーの大塚公美子さん(35)=同市=と、市内で新たに開くジェラート店のポスター作成に10分で取り組んだ。ジェラートを大きく描いたり「全て伊豆の国市の食材を使っています!」と店の自慢を書いたりして作成した後、大塚さんから「伝えたいことを伝えるための表現をどう考えるかが大事」とアドバイスを受けた。 児童は市内中学生の「子ども編集部」
-
ポニーに乗って園庭ぐるり 浜松南区のこども園園児がふれあい体験
浜松市南区の平和こども園で22日、ポニーの乗馬体験会が開かれた。年長の園児約120人がポニーとの触れ合いを楽しんだ。 園児はポニー4頭に順番に乗せてもらい、約100メートルの園庭1周コースで乗馬の雰囲気を満喫した。カメラを向ける保護者に笑顔で手を振ったり、少し緊張した面持ちでくらを握りしめたりした。乗馬の後は走るポニーを見学したほか、体をなでてみる体験もした。 土屋陽菜ちゃん(5)は「楽しみにしていた。少し大きかったけど、かわいかった」と笑顔を浮かべた。 乗馬体験は25年ほど続く恒例行事。御前崎市のパロミノ・ポニークラブが協力した。
-
4年ぶりミニロボ祭り 静岡市清水区 親子連れでにぎわう
静岡市清水区の清水マリンターミナルで20日、「第5回ミニロボ祭り」が開かれ、工作や理科好きの親子連れでにぎわった。同区の産業用ロボットメーカーアイエイアイなどでつくる一般社団法人が主催し、会場にミニロボを使ったさまざまな遊びのブースを用意して好評を得た。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で今回は4年ぶりの開催となった。ミニロボは子ども向けの組み立て式サッカーロボット。同区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るなどで販売している。合計20のブースが用意され、来場者はミニロボの操作や組み立てを楽しみながら体験した。 メインイベントの静岡市長杯ミニロボサッカー大会には、ボディーを軽量化するな
-
未就学児親子、地元を探訪 子育て施設や人気店へ 長泉町がバスツアー
長泉町は19日、3年以内に町に転入した未就学児がいる親子を対象に、町内の子育て関連施設や町で人気の店を巡るバスツアーを開いた。8組が参加し、子どもが遠足気分を味わった。 町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」の鈴木道子さんがバスガイドを務めた。公園や同センター、精肉店などを巡りながら紹介。子どもが遊びながら美術を体感できる「ビュフェこども美術館」で参加者が交流した。 鈴木さんは「町に住んでいても気付かない場所はたくさんある。これを機に知って、子どもとお出かけしてくれれば」と話した。1年前に名古屋市から転入し、2歳の娘と生後半年の息子と
-
育児の孤独埋めるのは地域、恩恵受けない人の不満も理解を... どうする少子化 国と地方ができることとは④キュレーター・読者の意見【賛否万論】
国の少子化対策はかれこれ約30年に及びます。直近の関連予算は6.1兆円とここ10年でほぼ倍増した一方、年間の出生数は80万人を割り込み、過去最低となりました。政策効果が十分でないことは明らかで、手詰まり感が漂います。「賛否万論」では前回まで3週にわたり、政府が公表した対策の試案や地方自治体の参考事例、本県の実情を考えました。キュレーターや読者の意見を紹介します。 キュレーター 寺子屋たっちゃんさん(静岡市) 私学教育に携わり50年超の人情家。「人は多士済々」。ことし後期高齢者となる。 今回のテーマは国家、国民の一大事だと思います。各論として、こんな手がある、あんな手はどうだと考えても
-
子どもの「居場所」夢育む 御殿場のNPO、施設開所
障害者就労支援や自立支援ホーム運営などを行う御殿場市のNPO法人ノースガイア(岡田真也理事長)はこのほど、家庭での孤立、発達特性や経済的理由による学習や生活上の困難などに直面している子どもたちの居場所となる施設「子ども第三の居場所ふっじ~」を同市萩原に開所した。同施設を核として誰一人取り残さない地域子育てコミュニティーの形成や子育て女性の負担軽減などを目指す。 困難に直面する子どもたちに居場所を提供し、未来の希望や自立して生きる力を育む日本財団の「子ども第三の居場所」事業の採択を受けた施設で、静岡県内では2例目。水、金曜日(午後1~8時)と土、日曜日(午前9時~午後6時)に営業し、元教職
-
母親の職場復帰を支援 浜松のNPOなどが講習
認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴとハローワーク浜松、マザーズハローワーク浜松は18日、職場復帰や再就職を希望する母親を対象とした講習会「出張マザーズコーナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市東区役所で開いた。9月まで市内全7区で順次開催し、就職や保育の情報提供、相談に応じる。 初回となったこの日は、育休中や未就学児の母親など20人が参加した。同NPOの原田博子理事長が市内の保育施設の入園状況や入園手続きの流れ、注意事項などを丁寧に説明。「施設見学は必ず1カ所以上足を運んでほしい。悩んだ時には市の無料相談先なども活用して」と呼びかけた。 登録制で子どもの預かり先をボランテ
-
母親の再就職支援 講習会「出張マザーズコーナー」開く 浜松市東区
認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴとハローワーク浜松、マザーズハローワーク浜松は18日、職場復帰や再就職を希望する母親を対象とした講習会「出張マザーズコーナー」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市東区役所で開いた。9月まで市内全7区で順次開催し、就職や保育の情報提供、相談に応じる。 初回となったこの日は、育休中や未就学児の母親など20人が参加した。同NPOの原田博子理事長が市内の保育施設の入園状況や入園手続きの流れ、注意事項などを丁寧に説明。「施設見学は必ず1カ所以上足を運んでほしい。悩んだ時には市の無料相談先なども活用して」と呼びかけた。 登録制で子どもの預かり先をボランテ
-
伊東の小学校学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、伊東市の小学校でインフルエンザに感染したとみられる患者14人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
-
男性の家事育児は3時間未満 女性の4分の1 22年度県男女共同参画白書
静岡県がこのほど公表した2022年度の「県男女共同参画白書」で、初めて項目に盛り込まれた「週平均1日当たりの男性の家事・育児時間」は2時間50分で、女性の約4分の1にとどまった。県担当者は「固定的な性別役割意識に反対する人は増えているが、行動変容に結びついていない」と分析する。県は25年度までの目標値を3時間30分と定めて施策を展開する。 同白書は、01年に始まった県男女共同参画推進計画に基づく施策の実施状況や市町の現況、全国比較などを毎年公表している。 家事・育児関連時間は、隔年実施している男女共同参画に関する県民意識調査で、21年度に初めて設問に加わった。国による全国データはあった
-
問い「小1の娘、GW明け元気ない」 答え「新生活に疲れ、まず体調整えて」【親子の相談室】
問い この春、小学校に入学した1年女子の母親です。4月は不安そうではありましたが、元気に登校していました。ゴールデンウイーク(GW)明けから、何となく元気がなく気になっていましたが、今朝はおなかが痛いと言い、学校を欠席しました。学校で何かあったのではないかと心配です。 答え お子さんに元気がないと心配になりますね。小学校生活がスタートし、新しい友達や先生と出会い、勉強も始まりました。幼稚園や保育園とはがらりと変わった新しい環境に慣れようと、お子さんは一生懸命頑張ってきたのではないでしょうか。 1カ月気持ちを張り詰めていたところで大型連休となり、緊張の糸が切れ、疲れがどっと出たのかもしれ
-
進級から1カ月 学習の取り組み方は? 小学生/丸付けし考える力を 中学生/復習で苦手をなくす
新学年がスタートして1カ月が過ぎた。学校生活に少しずつ慣れ、中学校では定期テストに向けて準備を加速させている生徒もいる中、どのように勉強に取り組めば良いか。全国に250以上の校舎を展開する秀英予備校の静岡本部校講師、足利拓郎さん(40)は、「まずは親子で学校や塾の宿題の内容や量を把握し、どう取り組むかを一緒に考えてほしい」と家庭学習のポイントを指摘する。 「ここ(秀英予備校)では毎回、個別に宿題をチェックしてフィードバックする時間を大切にしている。勉強の取り組み姿勢などが把握できる」と足利さん。 小学生の学習について、「学習プロセスにおける目標を立てることから始めて」とアドバイスする。例
-
牧之原に子育て支援拠点オープン 機能集約、利便性向上へ
牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に13日、市子育て支援センター相良「あそぼっと」がオープンした。市内にあった子育て支援センターと相良児童館を一つの施設に集約し、乳幼児だけではなく児童らの利用も可能となる。初日には子育て支援の新たな拠点の完成を関係者が祝った。 子育て世代の交流の場や児童らが気軽に遊べる環境を一元化することで、利用者の満足度向上や利用促進を図る狙い。初日から多くの親子連れでにぎわい、真新しい施設内に子どもたちの元気な声が響いた。 開所式では119件の応募から選ばれた施設の愛称「あそぼっと」を提案した植田紘太君=牧之原小6年=に感謝状が贈られたほか、人
-
不適切保育 全国914件 静岡県内50件、うち虐待19件 22年4~12月
こども家庭庁は12日、全国の保育所で昨年4~12月に、園児の心身に悪影響を及ぼす「不適切な保育」が静岡県内50件を含む計914件確認されたと発表した。全市区町村を対象にした初の実態調査で明らかになった。うち県内19件を含む90件は激しく揺さぶるなどの虐待に当たると自治体が判断した。 国、裾野事件受け初調査 同庁は保育所で職員による虐待を把握した場合に自治体への通報を義務化するため、児童福祉法の改正を検討。再発防止に向けたガイドラインも策定し、保育所や自治体の情報共有を求めた。 調査は、裾野市の私立保育園で園児を宙づりにしたなどとして、保育士が昨年12月に暴行容疑で逮捕された事件を受けて実
-
ひとり親家庭向けにオンライン講座 静岡の起業家がサービス開始 教育格差のない社会へ
シングルマザーの生活向上を理念に事業を展開するヴァリオス(静岡市駿河区)社長の石光さん(39)が一般社団法人「ままoneアカデミー」を設立し、非営利でひとり親家庭向けのオンライン教育サービスを始めた。英会話など子ども向け講座と、母親がビジネススキルを学べるプログラムを提供する。石さんは「経済的な理由から習い事をさせられない家庭も多い。経済格差が教育格差につながらない社会を目指したい」と力を込める。 取り組みに賛同する各分野の県内外の専門家30人が、ボランティアで講師を務める。講座は動画配信ではなく、決まった時間に講師と受講生がビデオ会議システム「Zoom[ズーム]」を通じ、リアルタイムで
-
どうする少子化 国と地方ができることとは③【賛否万論】
今回の「賛否万論」は先週まで2回にわたり、少子化対策における地方自治体の参考事例や静岡県の実情、方策について取り上げました。3回目は政府が3月末に公表した「次元の異なる対策の試案」です。財源確保策や合意形成の道筋は-。そもそも対策内容は“異次元”なのでしょうか。議論の動向や県内関係者の声を報告します。 国の「次元の異なる少子化対策」 財源は 合意形成への道筋は 「言いたいことを全部言ってくれた」「すばらしい」-。大型連休最終日の7日。SNS(交流サイト)上に、ある女性の発言に共感し、女性を称賛する書き込みが瞬く間に広がった。 女性は若者の労働問題などに取り組む
-
褒めることに難しさ 保護者4割「子育てに自信ない」 静岡県家庭教育実態調査
静岡県教委が実施した家庭教育実態調査で、子どもをしかるよりも、褒めることを難しいと感じている保護者が多いという実態が分かった。4割の保護者が「自分の子育てが正しいか自信が持てない」と回答し、同じ年齢の子を持つ保護者を家族以外の相談相手として希望する傾向にあった。県教委が11日までに調査結果を公表した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 調査は、時代の変化に合った効果的な家庭教育の支援策を検討するため10年ぶりに行った。家庭教育の状況や悩み、インターネット関連の質問について、2021年度に乳幼児の保護者、22年度に小学校3、4年生、中学校1、2年生の保護者計6226人の回答を
-
子どもや保護者 総合支援へ 裾野市が拠点 本格運用開始
裾野市は10日、福祉保健会館2階に開設した「子ども家庭総合支援拠点」の本格運用を開始した。子どもと保護者、妊産婦らを総合的に支援する拠点施設で、児童館機能を兼ねた自由に利用できる親子交流スペースを設けた。 3月から一部の供用を始め、10日に児童厚生員が遊びなどを指導する児童館機能のサービスを開始した。開所式で村田悠市長は「将来を担う子どもたちをしっかり育む環境をつくっていきたい」とあいさつした。公募した交流スペースの愛称は、60点の中から「すこっぷ」に決まった。 市役所内にあった家庭児童相談室を支援拠点に配置。子育てや妊娠・出産、家庭に関する相談に応じ、関係機関と連携しながら必要に応じて
-
ママさん楽団 本番へ最終調整 子どもと一緒に音楽楽しんで 14日、浜松で初の演奏会
浜松市内の子育て世代の女性を中心に構成するママさんオーケストラ楽団「あんふぁん」が14日、母の日に合わせて初の演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のクリエート浜松で開く。子育て中の父親や母親に子どもと一緒に音楽を楽しんでもらおうと、団員らは合同練習を重ね、本番に向けた最終調整を進めている。 演奏会では20~30代を中心とした団員約20人がビゼーの「カルメン・ファンタジー」、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第一楽章など5曲を披露する。午前11時と午後2時からの2回公演。入場券は大人(中学生以上)千円、子ども(小学生以下)500円。3歳未満は無料。アクトシティチケットセ
-
運動苦手な子の“入り口”に ボール教室「バルシューレ」首都圏で人気 潜在能力引き出す
児童生徒の体力低下が顕著な中、「運動が苦手、運動を初めて行う子のスポーツの入り口」をコンセプトに掲げるボール運動教室「バルシューレ」が広がりを見せている。簡単で多様なボール運動を用い、子どもの潜在能力を引き出すのが狙い。首都圏を中心に約60校で定期教室が開かれ、人気が高まっている。 「やった、やった!」。明るい色のゴムボールを1メートルほど先のかごに投げ入れた幼稚園児が跳び上がって喜ぶ。東京都港区の貸しスタジオで毎週金曜に開かれている六本木校。園児クラスの男女9人があちこちに転がるボールを使い、さまざまな遊びに夢中だ。指導員の高橋隼人さんは「50分のレッスンで必ず手と足の両方でボールを扱う
-
福祉施設の子が描いた力作並ぶ 19日まで、静岡・県総合社会福祉会館
静岡県内の児童福祉施設で生活する子どもの絵画を集めた「県児童文化奨励絵画展」(県児童養護施設協議会主催、県社会福祉法人経営者協議会共催)が19日まで、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれている。 14施設の幼児から高校3年生までが動物や人物、風景などを描いた作品64点が出展された。年代別5部門に分けて金賞5点、銀賞10点、銅賞20点などを選出した。金賞に選ばれた作品では、鮮やかな緑の背景にかわいらしい馬が首を伸ばす5歳児の「わたしの大好きなお馬さん」や、紙いっぱいに迫力あるサメを描いた小学4年生の「深海の帝王」などが目を引く。 金賞5点は全国児童文化奨励絵画展に出品される。担当者は「子
-
一日の始まりは「じゃんけん」 校門前で児童に負け続け10年 静岡の鈴木さん
「最初はグー、じゃんけんホイ! 負けた!」-。 静岡市駿河区の長田西小の校門前で毎朝、児童をじゃんけんで迎え「じゃんけんおじさん」の名で親しまれている地域の男性がいる。同区の鈴木竹重さん(84)。ポリシーは自分が必ず負けること。「勝って始まる一日は気持ちいいでしょ」と笑う鈴木さんの活動は今年で10年余りがたち、児童や通行人の笑顔を誘っている。 2012年に自治会役員の勧めであいさつ運動に参加し、「あいさつだけじゃ物足りない」とじゃんけんを始めた。当初は真剣勝負だったが、「負けた子がかわいそう」と考え、自身が負けるスタイルに切り替えた。 負けるこつは「パーしか出さないこと」。児童も暗黙の
-
湖西・岡崎小に児童図書 駄菓子屋夫妻が寄贈 感謝込め9回目
湖西市駅南で駄菓子屋「じゅうえんや」を営む河辺登さん(73)、信子さん(72)夫妻がこのほど、地元の岡崎小に児童図書33冊(3万円相当)を寄贈した。同日、河辺さん夫妻が同校を訪れ、6年生の児童代表に図書を手渡した。 じゅうえんやは創業39年を迎えた駄菓子屋で、30周年の節目を迎えた2015年から毎年、地域の子どもたちのためにと同校に図書を贈っている。今回で9回目となり、図書室に設けられた「じゅうえんや文庫」の図書は約200冊に上る。登さんは児童代表を前に、「店を続けられているのは岡崎小の皆さんのおかげ。これからも元気に一生懸命遊んでほしい」とあいさつした。信子さんも「お店に来た子に『(寄贈
-
お金の知識 かるたで学んで 学校など無償貸し出しへ 静岡県内外のママFP制作
「ありがとう 感謝のきもちが お金に変身!」「オデコじゃないよ イデコだよ」-。静岡県内など全国各地の子育て中のファイナンシャル・プランナー(FP)でつくる団体「FPママフレンズ」(柴田時子代表)が、家庭や学校での金銭教育に活用できる教材「おかねかるた」を制作した。全ての読み札にはQRコードが付いていて、関連の解説を文章と動画で確認できる。今夏以降、学校などへの貸し出しを始める予定で、柴田代表は「さまざまな場所で、気軽にお金について学んでほしい」と呼びかける。 2022年4月、成人年齢が18歳に引き下げられ、高校の家庭科の授業に金融教育が導入された。「高校生からと言わず、園児の時からお金に
-
紙芝居 大道芸 「おもちゃ学芸員」が遊び提供 焼津こども館、7日まで
焼津市栄町のターントクルこども館で、同館の「おもちゃ学芸員」や「えほんとサポーター」がさまざまな遊びを提供する「おもちゃとえほん祭り」が開かれている。7日まで。4月30日は昔ながらの紙芝居と大道芸が行われ、大勢の親子連れでにぎわいを見せた。 3階のざしきひろばではおもちゃ学芸員が焼津市で生まれた井伊直孝がモデルとされる「まねきねこのたま」の紙芝居を披露した。窓の中に見える形から描かれた絵を当てるゲームも行われ、会場をまき込み盛り上がった。皿を回したり、握った二つのボールが何個も増えたりする芸を見せた。 期間中は読み聞かせ、木のマグロの解体ショーや輪ゴム鉄砲、電動糸のこ体験を実施するほか、
-
待機児童3年連続ゼロ 浜松市
浜松市は28日、市内保育所施設への入所を希望していても入れない待機児童が3年連続でゼロ(1日時点)だったと発表した。2022年度から希望施設の申請を3カ所から5カ所に増やし、マッチング率を向上させたことなどが奏功しているとみられる。 市幼児教育・保育課によると、23年度の申し込み児童数は1万5146人で、新型コロナの影響で利用控えがあった前年度よりも340人増加した。定員数は6人減の1万7455人。申し込みの増加に伴い、特定施設を希望するなどの理由で待機児童から除外される「保留児童」は91人増の400人だった。 市は子ども・若者支援プランを策定した15年度以降、施設定員を6千人以上拡充し
-
「子ども第一」の制度へ 東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビュー【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社が行った保育者アンケートへの受け止めについて、保育政策に詳しい汐見稔幸東京大名誉教授(教育学、保育学)に聞いた。 ★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む 汐見稔幸東京大名誉教授 ―アンケートの印象を。 「保育現場の多忙感や不適切な保育に対する認識など、現場の実態が反映された結果だと感じた。一方、気になったデータもある。例えば、保護者から連絡なく園児が登園していない場合、確認の連絡をしなかったことが『ない』と答えた人が73%というのは低い印象。90%は超えてほしかった。登園途中でトラブ
-
使命感の一方 負担重く 保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社は保育現場の実情を探るため、静岡県内の保育士や幼稚園教諭ら(元職を含む)を対象にしたアンケートを実施した。期間は3月中旬~4月上旬。牧之原市の認定こども園で起きた送迎バスの園児置き去り事件のほか、裾野市の私立保育園など県内外で明らかになった不適切とされる保育の受け止めも尋ねた。設問は業務の実態や待遇面などを含めた計28項目。保育士や幼稚園教諭らにオンラインで直接入力してもらう方法で324人から有効回答を得た。集計結果を紹介する。(「届かぬ声」取材班) ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む どの園でも起こり
-
保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報【届かぬ声 子どもの現場は今】
★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む アンケート結果詳報 数字は人、かっこ内は% 問1 牧之原市の認定こども園で当時3歳の女児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受けて、政府は送迎バスにブザーなどの安全装置を設置することを義務化しました。あなたが勤務する施設では送迎バスは保有していますか。(元職の方は直近で勤めていた施設についてお答えください) 保有している 48(15.0) 保有していない 273(85.0) 問2 バス内への置き去り事案はご自分の施設でも起こりうる可能性を
-
「子育ての町」 岡山・奈義町 実践20年、ようやく成果 静岡県への方策は
政府が「次元の異なる少子化対策」に向けた議論を本格化させる中、統一地方選が終わり、静岡県内でも政策の担い手が新たになった。26日には国の総人口が50年後に3割減るとする推計も公表され、深刻さを一層浮き彫りにした。子どもを望む人の思いをかなえる社会づくりとは-。合計特殊出生率の高さで注目される岡山県奈義町の事例から方策を探る。 協力し保育/小中教材費無料化/高校生に年24万円 「安心感が大きい」 奈義町の子育て支援施設で、5歳の娘を遊ばせていた柴田希実さん(30)が話した。 低料金の一時預かり、先輩ママや高齢者の協力を得られる育児事業-。同町は家庭保育世帯が気軽に利用できるメニューが手
-
出産保険制度 新たに創設を 静岡県助産師ら国に提言
政府が検討する正常なお産への公的医療保険適用を巡り、助産師と大学教員、母親らでつくる出産ケア政策会議は27日、厚生労働省に、新たな「出産保険制度」の創設を求める提言書を提出した。 静岡県助産師会の草野恵子前会長ら同会議のメンバーが、伊佐進一副大臣に面会して手渡した。産前から産後まで、産科医療機関や助産所が妊婦の多様なニーズに応じていくには、医療保険を補完する柔軟な制度が必要だとしている。 提言書には、妊娠が分かった時点で妊婦が地元の産科や助産所の情報を検索、予約でき、診療記録を閲覧できるデジタルシステムの導入も盛り込んだ。システム導入については、こども家庭庁へも同日、提言書を提出した。
-
ひとり親困窮世帯に5万円 静岡県、補正予算を専決処分
静岡県は25日、国が物価高騰の追加対策としてひとり親家庭に児童1人当たり5万円を支給する特別給付金の費用として、2023年度一般会計に1億1800万円を追加する補正予算を専決処分した。 特別給付金は23年3月分の児童扶養手当受給者や、家計急変で直近の収入が児童扶養手当水準に下がった世帯などが対象。 県内の対象者は約2万1800人。県は県内12町分を担う。計約2300人を想定し、総支給経費は1億1800万円を計上した。財源は全額国庫支出金を充てる。児童扶養手当受給者の申請は不要で、5月中旬に町を通じて通知され、5月末までに振り込まれる。 公的年金などの受給で児童扶養手当を受給していない世
-
低所得世帯給付金 児童1人5万円 浜松市、5月31日から
浜松市は25日、国の低所得子育て世帯向け生活支援特別給付金の支給方法を発表した。児童1人当たり5万円を、5月31日から支給する。 今年3月分の児童扶養手当を受給したひとり親世帯や、ひとり親世帯以外で昨年度の子育て世帯生活支援特別給付金を市から受給した世帯は、申請不要。市が5月中旬に対象世帯に通知を発送し、同31日に口座へ入金する予定。 家計の急変で児童扶養手当受給や住民税非課税の対象相当になった世帯などは申請が必要。申請方法は詳細決定次第、市のホームページに掲載する。問い合わせは市子育て支援課の特別給付金担当<電053(457)2792>へ。
-
静岡県が環境学習サイト 小中生教材掲載、講師検索も
静岡県は、環境問題について教材や県内の団体、講師に関する情報をまとめたポータルサイト「ふじのくに環境ラボ」を開設した。教材は小学3年~中学生が対象で、副読本として総合学習や家庭学習で役立ててもらう狙い。 教材は「地球温暖化」「自然共生」「資源循環」「生活環境」「大気・水質」の5分野別に、県内の状況や解決に向けた取り組みをアニメーションやイラスト、クイズを通じて分かりやすく伝えている。 地球温暖化の分野では、本県特産のわさびや温州ミカンの一部に品質低下の影響が出ているとし、県民に省エネ生活を促すアプリ「クルポ」を紹介した。 県内で活動する環境学習会の講師約150人を活動地域や学習内容別に
-
静岡人インタビュー「この人」 フードロス解決のために絵本を制作、図書館や幼稚園に寄贈した 坪井しずくさん(浜松市天竜区)
SDGsをテーマにした2022年度の総合学習の夏休み課題で、フードロス問題について探求し、解決を目指して食の大切さを伝える絵本「てんごくやさいどうぶつえん」を制作した浜北西高3年生。学校の協力で増刷し、3月に計22冊を地元の図書館や幼稚園などに寄贈した。女子剣道部の部長。17歳。 -絵本の内容と制作過程で工夫した点は。 「トマトやピーマンなどの野菜のキャラクターが登場し、その中にいる食べ残された野菜たちは天国に行けないと伝えるストーリー。食べ残さないように啓発している。絵本作家から助言をもらい、登場する野菜に読み手が名前をつけられるような仕組みにして、野菜に愛着がわくように工夫した」
-
オクシズから子育て応援 「北極しろくま堂」静岡・葵区に交流拠点 レンタルスペースや休憩所
抱っこひも、おんぶひも専門店「北極しろくま堂」(園田正世代表)は22日、子育て世代を中心とした体験交流施設「こぐまプレイス」を静岡市葵区平野にオープンする。安倍川沿いのオクシズエリアの民宿跡地を改築して新たに整備したセミナー棟やレストラン棟を貸し出して、子育て世代支援のほか、幅広い世代の夢や挑戦を応援していく。 ネット販売を中心に事業展開してきた同社。「子どもが大学に行って急にやることがなくなってしまった」と同世代の母親からの声がきっかけで、誰かの背中を押せるような施設を作りたいと整備を決意した。 2年ほど前から本格的に準備を始め2022年夏に着工し、親戚が営んでいた民宿敷地内の建物2棟
-
育休中のリスキリング どう考える?⑦読者の意見 【賛否万論】
「育休中のリスキリング(学び直し)どう考える?」は今回が最終回となります。デジタル技術による社会や生活の変革「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が進み、幅広い層から学び直しのニーズが高まっています。育休中にリスキリングを望む人向けに、学びや育児の支援充実が求められています。同時に、子育てに専念する時期を過ごした後で、学び直したい人向けの学習や再就職の支援も大切です。 その時しかできないことを 読者 平賀亜紀さん(沼津市)パティシエ 12年前、勤めていた飲食店を妊娠をきっかけにやめてフリーランスとなった。当時は産休、育休なんて取れないお店が多かった。幼児を育てながら、貯金を切り
-
困窮子育て世帯に5万円 静岡市4月補正、物価高対策で給付
静岡市は20日、低所得の子育て世帯に子ども1人当たり5万円を給付する2023年度4月補正予算案を発表した。国の臨時交付金を財源とし、物価高騰の影響に直面する低所得の子育て世帯の生活を支援する。27日開会の市議会4月臨時会に提出する。 給付対象は国の制度に基づき、低所得のひとり親世帯や住民税非課税の子育て世帯とする。対象となる子どもは1万4千人を想定。予算額は7億2700万円で一般会計補正予算案に計上する。4月臨時会で可決された後の5月末、一部を除き、申請する必要がない「プッシュ型」で支給する。 補正後の一般会計の規模は3524億2700万円になる。
-
外国人との共生、対応は 増える園児に通訳 受け皿づくり急務 清水町長・町議選
清水町に住む外国人約1300人のうち、約4割が暮らす町西部の長沢区。同区の町立清水西幼稚園では外国籍の園児が増え続け、現場は対応に追われている。町長選・町議選が告示され、候補者が舌戦を繰り広げている。今後も増加が想定され、臨機応変な対策が必要になりそうだ。町の実情を探った。 「バイユアセルフ」。同園で外国籍園児におむつをたたむよう声をかけるのは、フィリピン出身のアガラノ娃肥(あび)さん(33)。町が昨年から通訳として雇用した。アガラノさんはフィリピン語など3カ国語で園児や保護者と接する。斉藤泰枝園長(50)は「意思の疎通ができず困り果てていた。娃肥先生が橋渡し役になってくれている」と喜ぶ。
-
掛川市 待機児童ゼロ 3年連続 保育士支援 充実
掛川市は12日までに、2023年度当初の国定義の待機児童がゼロだったと発表した。市は23年度、保育士宿舎借り上げ支援やキャリアアップ研修などの新事業に取り組み、保育環境整備を進める。待機児童ゼロは3年連続。 市によると、認可保育園などへの入園申し込みは前年とほぼ同水準の2808人。定員は幼保4園を統合して整備された「きとうこども園」の開園などに伴い、121人増の3222人になった。 国の定義で計上されない潜在的な待機児童数は70人だった。内訳は、幼稚園・預かり保育利用など施設入所が26人、特定園への入園希望などを要因とした在宅保育が44人。 市によると、育児休暇後の復帰のタイミングから
-
家のお金持ち出し友達に菓子 物事の善悪 一緒に考えて【親子の相談室】
問 小学2年生の男の子を育てています。先日、子どもの友達のお母さんから「いつもお菓子をありがとう」と言われました。心当たりがなかったので子どもに尋ねると、初めは黙っていました。そのまましばらく待ってみると、家から持ち出したお金でお菓子を買い、友達へあげていたことが分かりました。子どもには小遣いを与えていたのでショックを受けました。「もうやらない」と約束してくれましたが、また同じことが起きないか不安です。 答 お子さんが家のお金を使っていたことを知り、不安に感じられていると思います。それでも、お子さんの話を聞かずに怒るようなことをせず、本人が話すまで待ってあげた様子から、お子さんに寄り
-
育休中のリスキリング どう考える?⑤ しずしんニュースキュレーター/読者の意見【賛否万論】
「次元の異なる少子化対策」を掲げる政府は、女性に比べて取得率の低い男性の育児休業取得を促していて、育休取得者は今後増加が見込まれます。その人たちが育休の時間をどのように過ごすのかは、当事者だけでなく、同じ職場で働く人たちや社会全体にとっても重要なテーマです。育休中のリスキリング(学び直し)はどうあるべきでしょうか。そもそも、育休中に学び直しは可能なのでしょうか。キュレーターや読者の考えを紹介します。 キュレーター 杉山有希子さん(掛川市)イベント会社「ママバトン」代表取締役。4月15日に掛川市つま恋で開催される音楽フェスの運営スタッフ。2男1女の母。子どもの小学校PTAでは運営委員の経験が
-
急病で学校休む子臨時預かり 病児保育室運営開始 裾野の「りんりん」
裾野市が同市佐野に開設した病児保育室「りんりん」が3日、運営を開始した。仕事などの都合で看病できない保護者らに代わり、急病で小学校や保育施設を休むことになった子供を臨時的に預かる。 事業委託した鈴木医院の2階を改装した。3月31日に開所式を開き、村田悠市長は「仕事と育児の両立を支援する心強い存在として、地域に根ざした事業、施設になることを期待したい」とあいさつした。 急変の恐れがない風邪や発熱、腹痛などの症状を受け入れ対象にする。定員9人。開設は平日の午前8時半から午後5時15分まで。利用無料。
-
小学生、荷物が重い!! 「置き勉」浸透道半ば 教科書と端末 併用影響
小学生の通学の荷物が重い。心身への影響を懸念する声を受けて近年、教科書を学校に置いて帰る「置き勉」などの対策が県内でもある程度進む。一方、GIGAスクール構想で整備された電子端末の持ち帰りをはじめ、荷物が重くなる事情も新たに加わった。児童や保護者からは負担の訴えと諦めの声が入り交じる。 小学5年生、ある日の荷物 7.3キロ 教科書やノート計14冊、ノートパソコン(PC)、水筒。3月中旬、県中部の小学5年の女児にランドセルの中身を見せてもらった。ランドセル本体を含む重さは計7・3キロ。女児の学校では国語と算数以外の教材は「置き勉」可能だが、軽い日でも6キロ弱ある。中でも重いのは、1・6キロ
-
育休中のリスキリング どう考える?(4) 有識者インタビュー【賛否万論】
育休中のリスキリング(学び直し)について考える上で、忘れてならないのは、育児休業を取得する人が育てる乳幼児の視点だ。乳幼児期とは子どもにとってどんな時期なのか。保護者が心がけたい点とは。乳幼児の子育てに必要な政策は。常葉大保育学部の山本睦教授(教育心理学)にインタビューしました。 あらゆる人が利用しやすい制度を 常葉大保育学部教授(教育心理学) 山本睦さん 人間の赤ちゃんの特徴はどんな点ですか。 生まれてすぐに歩けるウマやウシと比べ、人間の赤ちゃんは極めて未熟な状態で生まれます。つまり、人間は赤ちゃんの時期からたくさん学ばなければならないのです。 授乳の方法も人間は特徴的。多くの動
-
高嶺の森のこども園 4月開園 御殿場「保育園留学」受け入れ
4月に開園する御殿場市の「高嶺(たかね)の森のこども園」の落成式がこのほど、同園で開かれた。市外在住の家族に地域に滞在してもらい、未就学児を預かる「保育園留学」の受け入れ先となり、移住定住や地域活性化への貢献も期待される。 富士山麓の雄大な緑に囲まれた同園は、社会福祉法人「博友会」が運営する。木造平屋(一部2階)建て、延べ床面積約990平方メートル。定員90人で、4月に0~4歳の63人が入園する予定という。 自然の中での体験やヤギ、ポニーなど多彩な動物との触れ合いを通じて豊かな心の発達を促す。園内の会話は英語で、外国人講師を配置するなど国際人の育成に注力する。保育園留学を受け入れるほか、
-
保育相談窓口スタート 静岡県が開設、通報にも対応
静岡県は29日、保育に関する相談を電話などで受け付ける総合相談窓口を開設した。保育現場などで実務経験がある相談員を配置し、不適切保育の通報にも対応する。 牧之原市の送迎バス置き去り死や裾野市の園児虐待など、県内保育施設で子どもの安全が脅かされる事件が相次いだことを受けた対応。こども未来課に相談員1人が常駐し、保育士や保護者などから電話相談を受ける。 通報内容は関係自治体と共有し、迅速な対応を図る。保育制度や補助制度に関する質問も受け付けるほか、家庭内虐待などの情報については必要に応じて関係機関につなぐ。 初日は、執務室の入り口に表札を掲げた。窓口の愛称は「チャイム」。こども未来課の鈴木
-
子育て・仕事両立支援強化 少子化対策中間見直し 静岡県推進本部
静岡県は24日、少子化対策を総合的に進める庁内組織「ふじさんっこ応援推進本部」の会合を県庁で開き、子育てと仕事の両立や結婚支援の強化などを盛り込んだ「ふじさんっこ応援プラン」(2020~24年度)の中間見直し案を了承した。3月末に公表する。 大人に代わり日常的に家事や家族の世話をするヤングケアラーへの支援をプランに反映させた。新たな数値目標も設定し、結婚希望者を支援する「ふじのくに出会いサポートセンター」の成婚件数を24年度に45件にすると掲げた。 県内保育施設で発生した送迎バス置き去り死や園児虐待事件を踏まえ、安全管理に関する研修の実施、ヒヤリ・ハット事例の共有、保育士の業務負担軽減を
-
保育相談窓口 静岡県が29日開設 不適切事象通報にも対応
静岡県は22日、保育に関する総合相談窓口を29日に開設すると発表した。県内保育施設で子どもの安全が脅かされる事件が相次いだことを受け、不適切保育の通報にも対応する。 窓口の愛称は「チャイム」。こども未来課に専任相談員1人を配置し、保育施設職員や保護者などから電話で相談や情報提供を受ける。対応時間は平日の午前9時~午後5時。ウェブ上でも相談を受け付ける。 県内では昨年、送迎バスの園児置き去り死や保育士による園児虐待が相次いで発生した。施設のずさんな安全管理体制が明らかになったほか、不適切保育を把握しながら行政への報告が遅れるケースもあった。窓口への通報内容は必要に応じて県や市町の関係部署と
-
さよなら稲取幼稚園 70年余の歴史に幕 4月、熱川と統合
4月から熱川幼稚園と統合する東伊豆町の稲取幼稚園の閉園式が22日、同園で執り行われた。園児と保護者、教員ら約50人が参加し、70年以上にわたる歴史に幕を下ろした。 同園の起源は1947年の日曜学校。57年に町立幼稚園となり、現在の園舎は80年に新築された。当時は300人超の園児がいたというが、少子化で現在は14人にまで減少した。 式典では「みかんの山にひがのぼり」「あおい海からふいてくるかぜが-」と地域の情景を感じさせる園歌を園児が斉唱。同園で長年受け継がれてきたという「金目の大将」を踊り、学びやに別れを告げた。 鈴木重代園長は「思い出は子供たちや地域の皆さんの中に残り続けます」と感慨
-
「きとうこども園」が完成 掛川の幼保4園を統合
掛川市南部の幼保4園を統合して4月に開園する「きとうこども園」(掛川市下土方)が完成し、運営する大東福祉会が11日、同園で記念式典を開いた。同地域で5園目の開設。市が2009年度の検討開始から10年以上にわたって市南部で進めてきた認定こども園化事業が完結する。 運営法人や施工業者、市の関係者ら約80人が完成を祝った。施設は鉄骨造り一部2階建てで、延べ床面積2544平方メートル。総事業費は12億8800万円。虹をイメージした弓なりの園舎が特徴になっている。 式典で大東福祉会の鳥井昌彦理事長は「園舎や園庭で子どもたちが遊び回る姿が楽しみでならない」とあいさつした。久保田崇市長は「(前身の)各
-
育休中のリスキリング どう考える?①【賛否万論】
岸田文雄首相が国会で、育児休業中の人などのリスキリング(学び直し)を支援する考えを示し、賛否両論が巻き起こりました。育児の実態や産後女性の心身のつらさを軽視しているという批判がSNSにあふれる一方、復職後を見据えて学び直しを希望する人たちもいます。育休中のリスキリング、あなたはどう考えますか。 「睡眠時間すらない」 批判噴出 「上司に妊娠の報告をしたら『おめでとう』ではなく、『育休中に勉強しておいてね』と言われた。育児の大変さを知った今思い出すと、腹立たしい気持ちになる」 静岡市内の親子イベントに参加していた同市の20代女性はそう切り出し、育休中の生活を語ってくれた。
-
ウェルシーズン浜名湖 宿泊者用キッズ広場新設 浜松市西区
浜松市西区の「ホテルウェルシーズン浜名湖」は17日、宿泊者専用の子ども向け遊び場を館内に新設する。0歳から未就学児までと、その保護者に滞在を楽しんでもらう。 名称は「ベビー&キッズスペース ことっこひろば」。1階の約150平方メートルのスペースを0~1歳児と2歳以上の幼児向けにエリアを分けた。隣接する遊園地に“デビュー”する前などの0~1歳児用は木とじゅうたん、人工芝を敷設し、はいはい時などに手に刺激を与える設計にした。幼児用は天竜スギを生かし、キッチンや店をイメージした遊びができるミニハウス、関連のおもちゃを豊富に備えた。 7日に開いた関係者向け内覧会で、ホテル
-
不適切保育3件認定 沼津市、施設に改善指導
沼津市内の小規模保育施設で発覚した不適切保育について、市は7日、施設への特別指導監査結果を公表した。園児の顔に落書きするなどの3件の不適切行為を認定し、保育に関するマニュアルの見直しなど3点の改善指導と1点の助言指導を実施した。 認定した不適切行為は、保育士が園児に求められるまま顔や手に絵を描いた▽施設長(当時)が喜んでいると認識して園児の顔や手に絵を描き、施設長と保育士が遊びの延長で顔を引っ張った▽調理員が部屋に戻らない園児をお面で脅かした―の3件。それぞれ別の園児に対する行為で、いずれもスマートフォンで撮影し、SNSで共有していた。 再発防止に向けて、各種マニュアルの見直し▽職員研修
-
保育士の配置 段階的に見直し 静岡市答弁 市議会2月定例会
静岡市の橋本隆夫子ども未来局長は、公立保育施設の保育士の配置を2024年度以降、国の基準を上回るように段階的に見直す方針を示した。松谷清氏(緑の党)への答弁。 同市では月齢による成長の差が大きいとして、1歳児のみ、園児6人に保育士1人という国の基準を上回り、園児4人に保育士1人を配置している。私立園に対しては、1歳児以外も含め、国の基準以上の配置をした園に月2人を上限に人件費を助成している。 0歳児と2~5歳児については国の基準と同程度の配置となっていて、24年度以降、見直しに着手し、保育の質向上と保育士の負担軽減につなげる。
-
保育料の負担減を検討 御殿場市長答弁 子育て世代支援 市議会3月定例会
御殿場市議会3月定例会は3日、各会派による代表質問を行った。勝又正美市長は、子どもが3人以上いる世帯を対象に市独自に実施している幼児教育・保育の負担額の軽減制度について、第1子、第2子に対する一層の負担軽減策を検討していることを明らかにした。小林恵美子氏(公明党)に答えた。 同市では2016年から、保育料を第2子は半額、第3子以降は無料としている。保育園は市立、私立ともに対象で、所得制限は設けていない。勝又市長は1人目、2人目の3歳未満児に対する保育料のさらなる負担軽減について「少子化対策や子育て世代の支援として、前向きに検討していく」とした。 23年度当初予算の一般会計が過去最大の39
-
登校拒否語り合い 3月12日、静岡で例会
「登校拒否を考える会・静岡」は12日午後1時半~4時半、静岡市葵区の市民文化会館で255回目の例会を開く。不登校の子とその家族、不登校の子に向き合った経験を持つ人や学校関係者らが語り合う。事前申し込み不要。大人500円、子どもは無料。問い合わせは芹沢幸枝代表<電054(246)7202>へ。
-
遠州織物 赤ちゃん用品に 浜松の母親ら開発
浜松市内の子育て中の母親や移住者らが中心となって企画・開発を進めた遠州織物のベビー用品の詰め合わせ「はままつ BABYBOX(ベビーボックス)」が完成し、市役所で28日、披露された。織り、染め、縫製など各工程で遠州地域の企業が携わった。プロジェクトの桂川美帆代表(35)は「未来を担う子供に誕生時から遠州織物に触れてほしい。安心で高品質な生地を生かしたものづくりを通じ、地場の繊維産業と育児の双方を支援したい」と話す。 ベビーボックスは、フィンランドの育児支援のギフトボックスに由来する。メンバーは「浜松版」の開発を構想し、2021年12月に着手した。仲間づくりを進めながら、域内の企業や繊維関連
-
富士宮市 子育て支援と少子化対策【東部23年度予算案①】
少子化問題が叫ばれる中、富士宮市は2023年度、子育て支援施策で多数の新規事業を盛り込んだ。病後児保育に取り組む市立大宮保育園では23年秋ごろをめどに、市内公立保育園で初となる病児保育を新たに始める。保護者が働いている場合などで病気の子どもを一時的に預かる病児保育、病後児保育の運営費として880万円を計上。病児、病後児保育の一貫した提供により、子育て世帯へのサービス向上を図る。 大宮保育園内にあった子育て支援センターが新児童館に移設したことで空いた約80平方メートルのスペースを活用して、病児保育室や安静室など専用の環境を新たに整備していく。入り口も通常の保育園部分とは別に設ける。 病児、
-
島田市 新年度の学童保育待機 新2年生は解消へ
島田市で放課後児童クラブ(学童保育)の新年度の待機児童が倍増する見込みとなり、一部の小学校で新2年生の受け入れが困難になっていた問題で、市は22日までに、利用不採択を通知していた児童の新たな受け入れ枠を確保した。新2年生の待機児童はおおむね解消できる見通し。 市によると、新2年生10人ほどが利用できない見込みだった大規模校1校では学校側の協力で校舎の一部を放課後活用できるようにした。このほかの学校では民間のクラブの利用を促すなどし、新2年生の待機ゼロを目指すという。 同市では定員(公設、民設を含む)1073人に対し1255人の申し込みがあり、前年度の2倍以上となる140人が待機児童となる
-
TOKAIHD 子育て支援事業参入 3月、一時保育施設開業
TOKAIホールディングス(HD)は21日、子育て支援事業に参入すると発表した。100%出資の子会社「TOKAIキッズタッチ」を設立し、3月15日に静岡市葵区の同HD本社1階で一時保育施設を開業する。 関東地区を中心に店舗型ベビーシッターを展開するママスマ(さいたま市)とフランチャイズ提携し、県内1号店を運営する。従業員2、3人が常駐し、0歳から小学生の子供を預かる。1時間単位で利用でき、料金は1200円から。 同HDは2021年12月にサステナビリティ宣言を策定し、20~30代の若手社員から新規事業案を募った。子育て支援事業は働き方が多様化する中、需要拡大が見込めると判断したという。数
-
保育の充実、課題山積 配置基準70年以上変わらず 無園児支援、宙に浮く財源
岸田文雄首相が掲げる「次元の異なる少子化対策」の3本柱の一つが保育サービスの充実だ。懸案だった待機児童解消には一定のめどが立ったものの、通いたくても通えない「無園児」への対応や、欧米に比べて手薄な保育士の配置基準見直しが検討課題に上る。一部の基準は70年以上も変わっていないが、保育の現場は慢性的な人手不足で、必要な財源の手当ては宙に浮いたままだ。 2016年に「保育園落ちた日本死ね」と書かれた匿名ブログが話題になった認可保育所などの待機児童は、17年(4月1日時点)に2万6千人を超えた。政府が施設整備を進めた結果、22年には過去最少の2944人となり、定員割れの保育所や待機児童ゼロの自治体
-
ベビー食堂利用して 三島のNPO、3月末まで 未就園児が屋外体験
NPO法人森のようちえん(三島市徳倉)は3月末まで、未就園児を対象にした「ベビー食堂」を同市佐野の森の広場で開いている。 県社会福祉協議会の「子どもの居場所応援基金事業」として、昨年10月から3月までの第2、4火曜日に就園前の子どもを預かって自然活動や屋外での食事を一緒に楽しむ取り組み。14日は子ども5人が手づくりナゲットとうどんを味わったほか、落ち葉でいっぱいの森を探検した。高橋麻子理事長は「完全預かり制なのでお母さんたちにも息抜きできる時間を作ってほしい」と話した。 各回午前9時~午後1時で、参加費は500円。問い合わせ、申し込みは同NPO<電055(941)5357>へ。
-
島田市、学童保育待機倍増か 留守番練習や祖父母協力 市が準備求める 保護者「仕事辞めなくては…」
共働き家庭などの小学生を放課後に預かる島田市の放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童が2023年度当初、前年度から倍増する可能性があることが分かった。優先的に受け入れることが多い低学年の2年生も利用できない見込みで、市は保護者に「留守番の練習」「祖父母の協力を仰ぐ」といった事前準備を求める文書を送付。保護者は「仕事を辞めなくてはならないかもしれない」と、不安を募らせている。 市によると現在、定員(公設、民設を含む)1073人の定員に対し1255人の申し込みがあり、前年度の61人から一気に140人が待機児童となる見通し。前年度からの定員増が20人程度にとどまった上、働く保護者の増加で利用希望
-
離乳食 役立った道具は? 実体験をカタログで紹介 静岡・三保原屋の堀さん夫妻
静岡市葵区の老舗生活用品店「三保原屋」が、離乳食期に役立つ道具をまとめたA5判のカタログを配布している。2児を育てる常務の堀高輔さん(35)、麻里子さん(35)夫妻が実体験から、使いやすく、離乳食が終わっても重宝する品を選んだ。夫妻は「赤ちゃんは敏感でごまかしが利かない一方、道具一つで悩みが解決することもある」と思いを込める。 カタログは約2年前に第1弾を作成。育児に関するさまざまな相談を受けるAmi助産院(同区)の近藤亜美さん(60)から「子育てを応援する店が静岡に増えてほしい」との声も届き、アドバイスを受けた。昨年末には、赤ちゃんのイラストがSNS(交流サイト)などで人気のキャラクター
-
子育て応援社会づくりへ 静岡県がキャンペーン
静岡県は3月10日まで、社会全体で子育てを応援する機運を高める「ふじさんっこ応援キャンペーン」を展開する。県内3カ所のショッピングセンターで子育てイベントを実施するほか、協賛店舗・施設で提示すると特典を受けられる「しずおか子育て優待カード」の普及を図る。 15日に県庁でPRイベントを行い、川勝平太知事は「子どもたちの笑顔があふれる社会をつくっていきたい」と意気込んだ。静岡聖母幼稚園(静岡市葵区)の園児20人が歌を披露し、「キャンペーンよろしくお願いします」と呼びかけた。 キャンペーンのイベント会場は今月18日がイオンモール浜松志都呂(浜松市西区)、同23日がサントムーン柿田川(清水町)、
-
町立保育施設の再編で意見交換 清水町が教育会議
清水町は15日、総合教育会議を町役場で開き、町立の4幼稚園と2保育所のあり方について意見交換した。町は共働き世帯の増加などで幼稚園利用者が減っているため、保育施設の再編を検討していることを報告した。 来年度の幼稚園入園予定者は1月時点で計282人、定員充足率は36・6%の見通し。4園を2カ所に統合するなど教育委員会が想定した複数の再編案と、民間導入も検討していると説明した。 関義弘町長と朝倉和也教育長、教育委員4人らが参加。委員からは「幼保一体型の認定こども園はどうか」「医療機関と連携するなど特色を出すとよい」といった意見が出た。裾野市をはじめ全国各地で相次いでいる不適切保育を踏まえ、「
-
子どもに居場所「カフェ」 住民らと食事やレクリエーション 西伊豆「ちゃぶだいクラブ」が開設
西伊豆町田子地区の住民ボランティア団体「ちゃぶだいクラブ」が、子どもの居場所づくりの取り組み「子どもカフェ」を開始した。地域とのつながりが希薄になる中、多年代と交流する場所を子どもに提供し、成長を促していく。 同団体は、2022年度に発足し、田子地区まちづくり協議会の会員有志でつくる。「旧かしわや食堂」を拠点に食事を振る舞ったり、レクリエーションを行ったりする。 2月上旬、集まった児童生徒にカレーライスを振る舞った。児童らはカレーを食べながら、地域の住民と会話を楽しんだ。今後は、お菓子づくりや学習の補助も行う予定。 椿直光代表(69)は「かつて家族がちゃぶ台を囲んでいたように、地域の交
-
移動駄菓子屋 親子の居場所に、悩みも気軽に相談を 三島の「おたまちゃん食堂」 東部各地で販売
子ども食堂や学習支援の活動に取り組む三島市の一般社団法人「おたまちゃん食堂」(押田智子代表)は12日、経済的な悩みを抱える親子の支援につなげる「移動する駄菓子屋さん」の活動をスタートした。第1回を長泉町上土狩で行い、セレモニーで移動販売車を披露した。 移動駄菓子屋は、県がクラウドファンディング型のふるさと納税で募った寄付金により実現した。三島市を中心に県東部各地で月に2回ほど駄菓子を販売し、生活用品や食料品の無料配布、子ども食堂の紹介などを行う。経済的な不安を抱える家庭を支援するとともに、販売車には悩みごとを書いて投稿するポストも設置し、支援ニーズの把握にもつなげる。 同団体によると、親
-
「子育てに優しい」 静岡県、10事業所表彰 仕事と両立など
静岡県はこのほど、本年度の「ふじのくに子育てに優しい企業」に10事業所を選び、県庁で表彰式を行った。男性の育児参加推進や仕事と子育ての両立などに取り組む企業に、川勝平太知事が表彰状を手渡した。 49社から応募があり、県や経済団体などでつくる選考委員会(委員長・犬塚協太県立大教授)が従業員数に応じた3部門ごとに選出した。 受賞企業の担当者は川勝知事との懇談で「全社的にテレワークに変更し、通勤時間がなくなり子育てしやすくなったという声が増えている」「時短、在宅、子連れ勤務など複数の働き方を提案できる制度を整えた」などとアピールした。 県は受賞企業の取り組みを冊子にまとめて県内外の大学などに
-
サービス業誘致・クラウドワーク支援 人材の県外流出防げ 若者や女性より働きやすく 静岡県23年度予算案
静岡県が10日に発表した2023年度当初予算案は、「豊かな暮らしの実現」を柱の一つに掲げ、多様な働き方の創出を図る施策を盛り込んだ。総務省の22年人口移動報告で本県の転出超過数が3年ぶりに増加に転じる中、若者や女性が働き先として求めるサービス業の誘致やクラウドワーク支援など、仕事を選択できる環境を充実させ、転出抑止や移住定住促進につなげる。 「マーケティングやSEなど希望職種ができる会社。採用担当の方がウェブを通し頻繁に連絡をくれたことも大きかった」。県立大3年の蛭子梨央さん(21)=静岡市葵区=は1月中旬、首都圏の人材ベンチャー企業の内々定が決まった。生まれも育ちも静岡市だが、希望がかな
-
母子に配慮した避難所を はままつ女性カレッジ 調査結果を報告
男女共同参画の視点から、社会課題の解決策を提案する人材の育成を目指す「第9期はままつ女性カレッジ」(浜松市主催)の発表会がこのほど、中区のあいホールで開かれた。20~40代の女性8人がグループごとに、女性の防災や育児分担などの調査結果を報告した。 未就学児の子を持つ女性の避難生活をテーマに掲げたグループは、2016年4月に発生した熊本地震の事例を調査した。育児中の女性対象のアンケートから、「避難所に着替えや授乳のスペースがない」「子どもを連れていると、支援物資を受け取るために長時間並べない」など切実な声を紹介した。 その上で、子どもと母親が過ごしやすい避難所にするため、「未就学児がいる家
-
子どもと一緒に 御殿場“移住” 「保育園留学」 親は首都圏へ出勤可能 23年度受け入れ開始
子どもと一緒に移住体験を―。御殿場市は2023年度、市外在住の家族に2週間滞在してもらい、未就学の子どもを保育施設で預かる「保育園留学」を始める。暮らしを体験しながら地域の魅力を感じてもらう狙い。関係人口を増やし、移住定住者の増加にもつなげたい考えだ。 地方と家族をつなぐ事業を展開するキッチハイク(東京都)と連携した取り組み。同社が滞在先や子どもの預け先をセットにした「留学プログラム」を提供する。市未来プロジェクト課の杉山真彦課長は「富士山のある景観や自然、多彩なアクティビティーが楽しめ、一定の都市機能もある。住めばきっと好きになる」と自信を示す。 子どもを受け入れる「高嶺(たかね)の森
-
「栄久ポンカン」始まりは? 紙芝居で歴史紹介 松崎の園児らに読み聞かせ
松崎町の三余、丸高両農園は7日、同町で唯一生産される「栄久(えいきゅう)ポンカン」を題材にした紙芝居の読み聞かせを同町の松崎幼稚園と聖和保育園で行った。子どもに地元の特産品に親しんでもらおうと、2022年に始めた。 松崎幼稚園では、三余農園の園主土屋人さん(34)が台湾から町に穂木が伝わり、2代目園主の土屋栄久さんが広めたという物語を紹介。園児23人は、かわいらしいイラストと優しい語り口でポンカンの歴史を学んだ。 土屋さんのほか、丸高農園の従業員の宇野満里加さん(27)と藤原真理さん(30)も幼稚園と保育園を訪れ、子どもたちにポンカンを味わってもらおうと計30キロを贈った。
-
妊娠と出産時に各5万円支給へ 吉田町
吉田町議会は3日、臨時会を開き、妊婦や子育て家庭への支援策を盛り込んだ町一般会計補正予算案を原案通り可決し、閉会した。 支援策は国が創設した「出産・子育て応援交付金」に伴った事業で、妊娠時と出産時に各5万円を支給する。2022年4月以降に妊娠届の提出または出産した町民も対象で、出産を終えている場合は一括支給する。伴走型相談支援として面談なども行う。 事業は6日からの開始を予定している。
-
妊娠・出産時に各5万円 浜松市 2月1日から支給開始
浜松市は2月1日から、国が創設した「出産・子育て応援交付金事業」を開始する。妊娠や出産時に各5万円を支給し、出産や子育てにかかる経済的負担の軽減を図る。妊産婦の不安解消に向けて相談支援も拡充する。 妊娠届提出時の面談後に5万円、出産後4カ月以内に行う「こんにちは赤ちゃん訪問」の面談後に新生児1人当たり5万円をそれぞれ支給する。 2022年4月1日以降に妊娠届を提出、または出産した人が対象。23年1月末までに出産した人はさかのぼって申請できる。対象者には順次、案内などを郵送する。 保健師や助産師による面談は現在、妊娠届提出時と「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に行っている。新たに妊娠8カ月ご
-
子育て家庭の被災時支援は 浜松・中区で防災シンポ
浜松市防災学習センターは29日、防災シンポジウム「台風15号被害から見えた子育て家庭の課題」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の同センターで開いた。 2022年9月の台風15号で甚大な被害を受けた静岡市で救援活動を行った静岡県内の子育て支援団体5団体のメンバーが当時の状況を語った。乳幼児に必要なミルクや離乳食などの物資を被災した家庭に配ったNPO法人「よしよし」(同市)の末吉喜恵理事長は「物資を届けようとしても遠慮して断られた」「支援先が見つからなかった」などと当時の苦労を紹介した。 被災者の衣類を無償で洗う活動をしたNPO法人「ゆたかの木」(同)の京井麻由理事長は平時のつながりの重要性
-
保育士の就職サポート 浜松市中区でフェア 採用予定など相談
静岡県や県社会福祉協議会は28日、潜在保育士の職場復帰や保育士を目指す学生の就職活動を支援する「保育のお仕事フェア」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。学生や社会人計37人が保育園の担当者から施設概要や採用予定を聞いた。 県西部で保育園などを運営する21法人が個別面談ブースを構えた。岡崎女子大3年の太田瑞菜さん(西区出身)は「業務のデジタル化がどれくらい進んでいるのかなど、働き方を想像できるよう具体的な情報を聞きたい」と話した。 アカペラグループ「RAG FAIR」の元メンバーで保育士のおくむら政佳さんによるセミナーもあった。
-
静岡市当初予算案 屋内子育て施設整備へ 第2子保育料無料化も
子育てをしやすいまちの実現に向け、静岡市が新たに屋内の遊び場施設を整備することが27日、関係者への取材で分かった。2026年度の供用開始を目指し、23年度市当初予算案に調査費約1千万円を計上する方向で調整している。 関係者によると、市が22年12月に子育て世代を対象に実施したアンケートで、駐車場が整備された屋内の子育て施設に魅力を感じるとした回答が多数寄せられた。静岡科学館る・く・る(駿河区)やこどもクリエイティブタウンま・あ・る(清水区)などの体験施設はあるが、児童館の機能を持った屋内の大型施設はなく、焼津市など周辺の自治体に足を運ぶ世帯が多かった。 市は積極的な子育て施策で人口を増や
-
子育て情報発信「ベビ*ステ」サイト開設 富士宮市とNPO 登録店検索、お出かけを応援
富士宮市内で子育てにやさしい店舗や施設を認定する「ふじのみやベビーステーション(ベビ*ステ)」事業の専用サイトが新たに完成し、27日の会合でお披露目した。「パパとママのお出かけ応援サイト」として、ベビステ登録店・施設が検索できる機能のほか、お勧めのお出かけコースを紹介。乳幼児を育てるパパママをメインターゲットに外出時の不安解消につなげる。 ベビ*ステは富士宮市とNPO法人母力向上委員会が協働で進めている事業。認定を受けた登録店・施設では粉ミルク用のお湯提供や紙オムツの販売、オムツ交換台があるなど子育て世帯を応援する設備やサービスを提供している。市内のコンビニや公共施設など92カ所が登録して
-
沼津の不適切保育 市の立ち入り監査終了 関係者13人から聞き取り
沼津市は25日、不適切保育が発覚した市内の小規模保育事業所への特別監査を前日に引き続き実施し、終了した。市は2日間で施設関係者計13人から聞き取りを行い、今後はその内容や施設の再発防止策を精査する。2月末から3月末ごろまでに監査結果を公表し、必要に応じて施設への勧告や指導を行う。 同日は市職員3人が約2時間、施設関係者3人に当時の状況などを聞き取った。施設の事務長は取材に対して「今後の市の指導を真摯(しんし)に受け止め、対応していく。新たな調査が必要な場合は、協力する」と述べた。 施設によると、不適切な行為をした施設長や保育士ら3人は23日から、自宅待機となっている。一部の保護者は寛大な
-
手作りまわしで力いっぱい 相撲熱戦 27日に“千秋楽” 島田の保育園
島田市のくりのみ保育園で25日、恒例の相撲大会が行われた。園児は保護者手作りのかわいらしい化粧まわしを身に着けて土俵に上がり、力のこもった取組を見せた。 国技の相撲を体験して健やかな成長を願う毎年恒例の行事で、全園児が参加する。大会は23日から始まり、27日に千秋楽を迎える。 中日を迎えたこの日も園児は保護者が名付けた「しこ名」と好きなキャラクターなどがデザインされたまわしを巻いて登場。土俵で塩をまくしぐさや四股を踏む動作を見せ、行司の「はっけよい、のこった」のかけ声を合図に勢いよく相手に向かった。 会場には、懸命に相撲を取るわが子をカメラに収める父母らの姿が見られた。
-
インスタに子育て情報「清水町わtoわ」 保育施設の空き状況紹介
清水町は、子育てや保育についてインスタグラムアカウント「清水町わtoわ」を活用した情報発信に力を入れている。 月ごとの保育施設の空き状況や申し込み方法、保育制度を紹介し、保護者が詳細に関して情報を得られるよう努めている。 町はこれまで、子育て情報をまとめた冊子を窓口に置いたりフェイスブックを活用したりしてきたが、より届きやすい発信の仕方を考案。昨年、アカウントを開設し、現在の投稿は約200。 今後はハッシュタグ(検索目印)も活用してより見やすい工夫をしていくという。町の担当者は「少しでも子育ての助けになれば」と意気込む。
-
調理に集中、気分転換 JAとぴあが託児付き教室
JAとぴあ浜松は23日、子育て中の女性15人を対象にした本年度最終回の料理教室「エッセンスセミナー」を浜松市東区の本店で開いた。愛知県の料理研究家田中稔さん(65)の指導で、野菜本来の味を生かした「ブロッコリーのごま油あえ」「セロリのきんぴら」の2品を調理した。 歯ごたえを残すためにブロッコリーを軽くゆでたり、風味を生かせるようにセロリをごま油でいためたりと、ひと手間を掛けた。田中さんらが用意したニンジンスープなども試食した。 中区の佐々木綾子さん(37)は「野菜そのものがこんなにおいしいなんて思わなかった。自宅でも積極的に野菜を取り入れたい」と声を弾ませた。 託児サービス付きの同セミ
-
不適切保育 監査結果、年度内に公表 沼津市13人聞き取り
沼津市の小規模保育事業所で不適切な保育が発覚した問題で、市は25日の定例記者会見で、同日まで実施している施設の特別監査について、結果を2月末から3月末までの間に公表することを明らかにした。不適切な行為をした施設長ら3人には24日にヒアリングを終え、顔に落書きするなどの行為が確認できたという。 特別監査は、施設職員11人と本部職員2人への聞き取りが中心で、不適切な行為の事実や現在の保育状況を確認する。文書は押収しない。現時点で、顔への落書き▽頬を引っ張り広げる行為▽お面で怖がらせる▽それらの写真をグループラインで共有する―以外の不適切行為は確認できなかったという。 頼重秀一市長は、施設側が
-
沼津の不適切保育 市が特別監査 全職員に聞き取りへ
沼津市の小規模保育事業所で不適切な保育が発覚した問題で、市は24日、施設に対して児童福祉法に基づく特別監査に入った。25日まで全職員11人に聞き取り調査する。 特別監査は市職員4人が約4時間にわたって実施した。運営会社によると、市職員は約10人の施設職員に当時の状況などを聞き取った。園児を怖がらせる際に使ったお面の複製品も示したという。 市は監査結果に応じて、施設に対して勧告や改善に向けた指摘、指導を検討する。 市や施設によると、昨年6月から10月にかけて、施設長や保育士ら3人がいずれも1歳児3人に対し、顔に水性ペンで落書きしたり、頬を引っ張って広げたりしてたとされる。行為の様子は職員
-
不適切保育で沼津市が特別監査
沼津市の保育事業所で所長や保育士らが園児の顔に落書きをするなどしていた問題で、市は24日、児童福祉法に基づき事業所を特別監査した。
-
施設に立ち入り監査へ 沼津・不適切保育 24、25日実施
沼津市の小規模保育施設で園児の顔に落書きするなどの不適切な保育が発覚した問題で、市は24日にも児童福祉法に基づく施設への立ち入り監査を行う。25日までの2日間の予定。 市は不適切な行為を行ったとされる職員らへ聞き取りをし、行為の詳細や背景などを調べる。監査の結果に応じて、施設に対して勧告や改善に向けた指摘、指導を実施する。 市や施設によると、昨年6月から10月にかけて、施設長や保育士ら3人が、いずれも1歳の園児の顔に水性ペンで落書きしたり、頰を引っ張ったりした他、お面を見せて怖がらせるなどの行為をし、職員間のグループラインで画像を共有したとされる。
-
台風被害の託児所 静岡「くるーる」再出発 厚意の寄付「励みに」
昨年8月の台風8号で建物に雨漏りや浸水の被害を受けて休所していた静岡市清水区の認可外保育施設「託児所くるーる」が近くに移転し、5カ月ぶりに再開した。移転資金のために実施したクラウドファンディング(CF)では約140の個人、企業などから111万円の支援金が集まった。清野夕紀子代表(33)は「多くの方の支援により再スタートできた。一層頑張っていきたい」と気持ちを新たにする。 新施設は、以前の施設から徒歩3分ほどの距離にあるビルの1階(同区巴町)。使っていた家電や玩具、ベビーベッドなどは水にぬれ、使用できなくなったため、支援金で買い替えたり、寄付を受けたりした。「SNSを通じて状況を知った元利用
-
学校のブラック校則、謎ルール 見直しませんか【賛否万論】
「ブラック校則」や「学校の謎ルール」というワードが盛んに使われるようになったのは、2017年の校則を巡る裁判がきっかけでした。生まれつき茶髪の女子高校生が黒染めを強要されて不登校になったとして大阪府を訴え、大きな社会問題となりました。以降、静岡県内でも校則見直しの動きは少しずつ広がってきましたが、指導現場では「緩めれば学校が荒れる」という声も根強いようです。多様性への理解が進み、LGBT(性的少数者)への配慮も当たり前になる中、これからの校則はどうあるべきか考えてみませんか。 「時代に合わない」教諭も戸惑う ブラック校則が社会問題化して以降、静岡新聞社にも校則に悩む多くの中高生から投稿が
-
施設運営会社代表が謝罪 沼津・不適切保育 保護者向けに説明会
沼津市の小規模保育施設で園児の顔に落書きをするなどの不適切な保育が発覚した問題で、施設の運営会社の代表が22日、静岡新聞社の取材に応じ、不適切な保育を認め、「子どもや保護者に申し訳ない」と謝罪した。施設は21、22の両日、説明会を開き、参加した延べ30人余りの保護者にも直接謝罪した。 代表によると、不適切な行為に関わったのは、施設長、保育士、調理員の女性3人。3人は顔への落書きについて「手にキャラクターの絵を描いたら、他にも描いてほしいと言われてやった」などと説明したという。画像を施設の全職員がメンバーのグループラインで共有した点については「かわいいと思って共有した」と話したとしている。
-
沼津の保育事業所で不適切保育
沼津市は21日、市内の保育事業所で所長や保育士数人が園児の顔に水性ペンでいたずら書きをするなどの不適切な保育が行われていた、と発表した。
-
児童虐待早期発見へ 医療機関用の相談窓口設置 静岡県立こども病院
静岡県立こども病院(静岡市葵区)はこのほど、児童虐待が疑われる事案に対する医療機関からの相談窓口を設置した。児童虐待の早期発見と防止を図る。 外傷とその原因や経緯が合わなかったり、家族の態度に不審な点を感じたりするような虐待が疑われる症例などについて、医療機関での対応が困難な場合に相談を受ける。同病院育児環境支援室メンバーが分析した上で医療機関に助言するほか、必要に応じて同病院で検査・治療を行う。 県の委託事業。同病院では以前から相談を受け付けていたが、窓口設置によって体制をより明確化した。 相談は平日午前9時~午後5時に同病院育児環境支援室<ファクス054(247)5688>または<
-
沼津市 出産・子育て応援給付金 2月から申請手続き開始
沼津市は2月1日から順次、国が創設した「出産・子育て応援給付金」の申請手続きを開始する。妊産婦への面談など伴走型相談支援も実施する。 2022年4月以降に妊娠届を提出、または出産した人が対象。妊娠届の提出後と、出産後に新生児1人当たり、それぞれ5万円支給する。23年1月末までに出産した人には一括で10万円を支給する。申請書は2月1日以降の面談時に手渡す他、既に出産した人などには2月中旬から案内を郵送する。 伴走型支援では、妊娠届け出時、妊娠8カ月前後、出産後の3回、保健師らとの面談の機会を設ける。
-
保育士は一生できる仕事 おくむらさん講演 沼津でセミナー
静岡県、県社会福祉協議会、しずおか保育士・保育所支援センターは15日、「保育のお仕事フェア 就職応援セミナー&相談会」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。気象予報士で保育士のおくむら政佳さんが講演し、「保育は一生できる柔軟な仕事で他分野への応用も効く。保育という営みの自由さを知ってほしい」と呼びかけた。 おくむらさんは「『自分』と『子ども』の未来をつくる保育士の働きかた」と題し、「保育士不足や虐待などの暗いニュースがあるが、自分と子どもの未来を作れるのが保育士の魅力。カリキュラムがない分、教育の自由度も高い」と説明した。未就学児向けの気象サイト開発、大学教授に虫取りを学ぶ遠足など、自らの取り
-
パパ芸人、子育てのポイントは 清水町で「バンビーノ」講演
清水町は14日、男女共同参画推進事業の一環として、お笑い芸人「バンビーノ」を招いた講演会を同町福祉センターで開いた。「パパ芸人」として活躍する石山タオルさん(38)と藤田ユウキさん(37)が、それぞれの家庭での体験について笑いを交えながら紹介した。 石山さんは8歳と6歳、藤田さんは6歳と4歳の息子の育児に励み、家庭でのコミュニケーションについて互いに話すこともあるという。石山さんは独自の考え方として、「飲み会に行きたい時は、事前に家事、育児に進んで取り組んでおく」と説明した。2人は「子どもを否定しないこと。話を聞いてみないと面白くならないので、可能性をつぶさないように」「相手を尊重するのが
-
ヤングケアラーの支援加速 静岡県がピアサポート導入 経験交え寄り添う
大人に代わって子どもが家事や家族の世話をするヤングケアラーへの支援が静岡県内で加速している。県は本年度、かつてヤングケアラーだった元当事者が子どもの相談に応じるピアサポート事業を開始した。県の委託を受ける一般社団法人「ルミナス」(沼津市)の尾朝健太郎代表理事(53)は「ヤングケアラーとして接するのではなく、ふんわりと関わって、あの時助かったと思ってもらえるような支援にしたい」と在り方を模索する。 困り事を抱える子どもの手助けをしているルミナスは、ピアサポート事業として沼津、富士、御殿場の3市で月に2回以上、子どもたちが食事を楽しむ場を設けている。学習支援も行っていて、元当事者の家庭教師、宮
-
家計負担軽減へ自治体が支援策 子ども食堂活用 コメなど提供 物価高騰受け
食料品の値上げなど物価高騰が市民生活に大きな影響を及ぼす中、静岡県内自治体が生活者に対して支援策を打ち出している。地元産のコメを提供したり、商品券やタクシー券を配ったりして、子育て世帯や高齢者らの家計支援につなげる。 県は生活に困窮する子育て世帯を支援するため、子ども食堂などを通じて県産米3キロを無料で提供する取り組みを始めた。県内85カ所に計8340袋を配る。 提供するコメはJA静岡経済連から買い上げた。保存が利いて持ち帰りやすい上、地元産のコメの消費拡大を後押しする狙いもある。県こども家庭課の担当者は「お米は日本人の主食であり、生活必需品。子育て世帯の負担軽減につながれば」と期待する
-
こども家庭庁4月発足 「異次元の少子化対策」視界不良 予算倍増、議論は置き去り
子ども関連政策の司令塔となる「こども家庭庁」が4月に発足する。国の新たな省庁誕生は2021年9月のデジタル庁以来で、少子化や児童虐待、貧困など深刻化する課題に総合的に対応。厚生労働省と内閣府から関連部署を移管し、職員数も大幅に増やす。岸田文雄首相は年頭記者会見で「異次元の少子化対策」を掲げ、改めて子ども関連予算を倍増する考えを示した。しかし肝心の財源議論は置き去りで、視界不良の船出となる。 22年の国内出生数は初めて80万人を割る見通し。少子化の急速な進行は経済活動や社会保障制度の維持に影響し、「静かな有事」と呼ばれる。政府はこども家庭庁を首相直属とし、対応を急ぐ。 厚労省、内閣府の関連
-
伊東聖母幼稚園 2022年度で閉園 少子化で園児数減少
伊東市桜木町の伊東聖母幼稚園(マルシャン・ジョフロア園長)が2023年3月31日で閉園する。少子化で園児数が減少し、運営が困難になってきたことが要因という。5日までの関係者への取材で分かった。 同園は1957年に創立した。学校法人静岡聖母学園の幼稚園の一つで、現在の園児数は15人。うち年中・年少児の計4人は近隣の園に移る予定。 同園では2月27日~3月10日の平日に園を開放し、卒園生らの来園を受け入れる。
-
マグロの絵本で郷土愛 静岡・清水区のフジ物産 幼稚園に寄贈
石油製品・漁業用餌料販売のフジ物産(静岡市清水区)が地域活性化事業「TUNA-GO!しみず」を展開している。清水港で水揚げされるマグロを題材に制作した絵本を、区内の幼稚園に寄贈するなどして子どもたちの郷土愛を育む。 同社のCSR(企業の社会的責任)活動の一環。絵本は「つなぐくん ひかりのじゅもん」。マグロのキャラクター「つなぐくん」が活躍し、きょうだいの絆を強める物語。今月中に、区内の幼稚園や保育園、こども園に計約1600冊を配布する。 同社は園児を対象に同絵本を読み聞かせたり、マグロを題材にしたクイズや食べ比べイベントなどを実施したりしている。担当者は「地元企業として、青少年育成に積極
-
新米パパに贈る「うまくやる」ポイント 記者が「産後パパ育休」を取ってみた(後編)
前編「これが「2人目」の育児か・・・」では、筆者が今年(2022年)10月に始まった男性の育児休業を促す新制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」の取得に至った経緯や、育休中の生活ぶりの一端を紹介した。今回は育休中に感じた、「夫の育児への関わり方」「奥さんの機嫌を損ねない方法」といったポイントを、これから子どもが生まれる男性や、育休を取得する新米パパに向けて紹介する。 「お手伝い意識」からの脱却 2016年に放送され人気となったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」。2021年には、ガッキーこと新垣結衣さん演じる「みくり」と星野源さん演じる「平匡(ひらまさ)」の結婚後の生活を描いたスペシャ
-
これが「2人目」の育児か・・・ 記者が「産後パパ育休」を取ってみた(前編)
妻の産休に合わせて夫が取得できる「産後パパ育休(出生時育児休業)」が今年(2022年)10月に始まった。「産後、心身ともに不安定になる妻を支えたい」。そんな思いで、11月に第二子が生まれた記者が実際に制度を利用してみた。育児に専念した約1カ月の育休生活を振り返る。 「育休とってみたら?」 きっかけは上司の一言だった。出産の約2カ月前、妻の出産予定を報告した。 「あ、はい。取りたいと思っています」 話はとんとん拍子に進み、1週間後には人事部から詳しい説明を受けた。子の出生後、8週間以内に最大4週間(28日間)の休業を取得できること、8週間以内であれば2回に分割して取得できることなどを
-
浜松こども館 利用400万人 村上さん家族(中区)祝福
浜松市中区の浜松こども館は28日、利用者400万人到達の記念セレモニーを館内で開いた。節目の利用者となった同区の村上一夫さん(38)、長女舞音さん(10)、長男景悟君(5)の家族を祝福した。 鈴木康友市長、同館指定管理者「遠鉄アシスト」の矢田央生社長らが、市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」の縫いぐるみなどを村上さん家族に贈った。 村上さん家族は月に2回ほど同館を利用していて、姉弟はトランポリンがお気に入りという。村上さんは「遊ぶだけでなく、危ないことをしていたら注意してくれるスタッフがいるので、安心して子どもを連れてくることができる」と話した。 同館
-
スポーツ選手の有志プロジェクト 磐田で児童サッカー教室
サッカーJリーグの静岡県内4クラブをはじめ、スポーツ選手有志でつくる「ワン・シズオカ・プロジェクト」は28日、小学生を対象にしたサッカー教室を磐田市南平松の竜洋スポーツ公園で開いた。児童約60人が参加し、アスリートと交流しながら実践的な技術を磨いた。 同団体は、新型コロナ禍の影響で大変な思いをしている人たちを勇気づけようと2020年に発足した。「スポーツの力で静岡をひとつに」を合言葉に、団体や競技の垣根を越えたイベントを開催している。この日は、ジュビロ磐田やアスルクラロ沼津に加え、女子サッカーの静岡SSUボニータや女子7人制ラグビーのアザレアセブンの選手ら計14人が参加した。 選手を交え
-
産後パパ育休制度 いつまでに申請? 休業中の収入は? 気になるポイントを解説
男性の新しい育児休業制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」が2022年10月に始まった。子の出生から8週間以内に最大4週間(28日間)の休業を、通常の育休とは別に取得できる。進まない男性の育休取得を促し、夫の育児参加と妻の負担軽減が期待される。 制度 制度は出生から8週間のうちであれば、2回まで分割して取得できる。例えば、8週間のうち前半のどちらかでの取得や、仕事の都合でどうしても出勤が必要な場合には前半に1週間取得し、残り3週間を改めて取得することもできる。通常の育休も、子どもが原則1歳になるまで夫婦がそれぞれ2回まで分けられるようになった。産後パパ育休と併用すれば、最大4回に分けること
-
待ってたアイススケートリンク、児童歓声 静岡・水見色小、保護者手作り【動画あり】
静岡市葵区の水見色小の敷地内にこのほど、保護者が手作りしたアイススケート場「山ばとリンク」が完成した。冬休みに入った児童が早速利用し、白い息を吐きながら大きな歓声を上げてスケートを楽しんでいる。 スケート場作りは同校で45年以上続く真冬の恒例行事。今年は台風15号の記録的な大雨で、近くの川からスケート場予定地に大量の泥が流れ込む被害があったが、地域住民が協力して整備した。氷を張る作業は23日夜から始まり、氷の厚さが1センチほどになった25日に無事、“オープン”を迎えた。 同校で気温が氷点下を観測した26日朝も、厚着をした児童や保護者、教諭ら15人ほどが、学校に用意
-
長泉町 妊娠・出産時にそれぞれ5万円支給 1月から
長泉町は2023年1月から、妊娠、出産時にそれぞれ1人あたり5万円を支給する「ながいずみ出産・子育て応援事業」を開始する。国の「出産・子育て応援交付金」創設を受けた事業。対象者には同年1月下旬から通知し、2月下旬には支給を始める見込み。 対象は22年4月以降に妊娠届または出産届を提出した妊婦または産婦。妊娠届け出時に妊婦1人あたり現金5万円、出生届時には子ども1人あたり5万円を支給する。出産済みの場合は一括支給する。23日に22年度分の事業費4800万円を専決処分した。 このほか、妊娠届提出時、妊娠8カ月、出産届提出後の計3回にわたり夫婦と面談する伴走型相談支援を、経済的支援と一体的に行
-
不適切保育防止へ議論 長泉、幼保施設が情報交換会
長泉町は23日、裾野市の私立保育園で発生した暴行事件を受け、町内20の幼児教育・保育施設が集う情報交換会を町役場で開いた。公認心理師・臨床心理士で県東部児童相談所の市原真記所長が講演した他、各施設の代表者が不適切な保育を防ぐための取り組みについて話し合った。 「興奮しやすい子・支援が難しい子の理解と支援」と題して講演した市原所長は、自分の特性を受け継いだわが子を怒る時は、その指摘が自身にも返ってくるために言いづらい一方、「保育現場で預かった子は血のつながりがないため、自分の欠点を棚に上げて怒ってしまうことがある」と指摘した。「怒るのと興奮して我を忘れることは違う」「問題行動を止めずに見守る
-
一時預かりの拡充効果確認 伊東で子ども・子育て会議
伊東市子ども・子育て会議(会長・岸弘美市教育部長)の会合がこのほど、市役所で開かれた。2022年度の幼稚園、保育園の入園状況や市立幼稚園の一時預かり事業の拡充効果などを確認した。 一時預かりの拡充は今夏の夏休み期間から実施し、利用時間を3時間延長した。冬・春休み期間も利用可能とした。預かり保育未実施の2園の園児も、長期休業期間のみ別の幼稚園で利用できるようになった。 今年8月の保育実施日は16日間(昨年同期15日間)で、延べ利用園児は559人(同383人)になった。夏休み期間に、預かり保育未実施2園の園児(計44人)の22・7%が利用した。 高橋雄幸教育長は県内で起きた園児のバス内の置
-
「拠点園」設定など示す 浜松市検討会で幼保方針案
浜松市は23日、市立幼稚園・保育園適正化等検討会の会合を市役所で開き、同市の幼児教育、保育の今後の在り方についての方針案を説明した。将来的な運営継続や認定こども園化を想定する「拠点園(仮称)」を市立園のある中学校区に原則1園設定するほか、3歳児以上で原則1学年15人以上の園児確保に努めることなどを盛り込んだ。 拠点園は施設の機能や立地条件、園児数などを勘案して選び、預かり保育や発達支援などの充実を図る。拠点園の中から、私立園を含めた地域の幼児教育・保育の連携強化のモデルとなる園を設定する方針も掲げた。 施設の統廃合に関しては、3歳児クラスの園児数が2年続けて5人未満▽保護者と地域の総意と
-
池新田、高松幼稚園統合へ 御前崎市 1月から地元に説明
御前崎市は23日の市議会全員協議会で、園児が減少する池新田、高松の2幼稚園を統合する方針を明らかにした。2024年3月で高松幼稚園を廃園とし、同園の園児は4月以降、池新田幼稚園に通園してもらう。2023年1月から保護者と地元町内会に説明する。 市によると本年度の2園の園児数は計124人(池新田89人、高松35人)。23年度は102人、24年度は88人に減る見通しという。 白羽幼稚園、白羽保育園、御前崎こども園の3園を統合し、25年の開園を予定しているこども園について、現在の白羽幼稚園舎を活用し、不足する施設を増設する計画に変更したことも報告した。当初は解体して園舎を新設する計画だったが、
-
裾野市 虐待把握も説明せず入園募集 公表後、保護者から希望変更殺到「知っていれば…」
2023年度の保育施設新規入園希望について、裾野市が私立さくら保育園(同市公文名)の虐待行為を把握しながら、保護者らに公表しないまま申し込み受け付けをしていたことが19日、市への取材で分かった。市は受け付け終了後に事案を公表したため、希望施設を変更する申し込みが殺到。一部保護者らは手続きのやり直しを強いられている。 公立と私立の認定保育園、こども園、小規模保育所計13カ所の入園希望は市が受け付け、保護者の就労状況などを基に受け入れ先を決めている。 市によると、さくら保育園関係者からの通報で8月17日に保育士3人による園児への虐待行為を把握。同月22日には園に対して、是正指導を行った。その
-
裾野市 入園希望変更73件申し込み 新年度、園児虐待受け
裾野市は19日、私立さくら保育園と系列施設の2023年度新規入園希望者について、73件の変更申し込みがあったと発表した。同保育園の保育士3人による園児虐待事件を受け、来年度の入園希望者の変更届けを特例として16日まで延長して受け付けた。 事件が発覚した11月下旬より前に、社会福祉法人桜愛会(同市)が運営する同保育園と小柄沢分園、御宿台こども園、こざくら保育園の計4施設に希望を出した保護者らを対象に、他施設への変更を受け付けた。市は新たな申請を踏まえ、市内計13カ所の保育施設で入園者を振り分ける。 ただ、各施設の定員数が設定されているため、希望通りに入園できるかは不明という。桜愛会が運営す
-
妊娠前から出産…高校生まで 子育て支援1冊に 三島市「すくすくガイド」作成
三島市は母親の妊娠前、妊娠期から子どもの出産、幼児期、高校生まで年齢に応じた市の子育て支援策を1冊にまとめた「みしまっ子すくすくガイド」を作成した。子どもの成長過程において担当する部署が変わるケースもあり、一覧表で示して全庁的に子育てをサポートする態勢を整えた。 妊娠前、妊娠期では不妊・不育症治療やアプリを活用した電子母子手帳サービス、出産時には第1子に1万円、第2子に5万円、第3子以降に15万円を支給する「すくすく祝金」などの独自施策を掲載している。高校生相当年齢までは医療費を無料とするほか、子育てコンシェルジュや育児サポーターなど母親の心身を支える取り組みも行っている。 ガイドはA4
-
常葉大生 育児支援で絵本制作 ネット公開、リンク掲載呼びかけ
常葉大外国語学部(静岡市駿河区)の学生が子育て世代を支援しようと、絵本「みかんちゃんのねいろ」を制作し、インターネット上で無料公開を始めた。子どもたちに「多様性とは何か」を説き、特徴が違う相手とも仲良くするべきと伝える内容。多くの人に読んでもらおうと、企業にホームページへのリンクの掲載も呼びかけている。 制作のきっかけは社会問題を考える大学の講義だった。受講生の7人は課題を少子化に設定し、子育てをする親が経済面や精神面で負担を感じることが少子化の一因と考えた。「子育ての時間を楽しくできれば負担軽減につながるのでは」との思いで、6月から制作作業を始めた。 絵本では主人公のみかんちゃんが野菜
-
困窮家庭の高校進学を支援 浜松の団体、クラウドファンディングで入学準備金
浜松市中区の一般社団法人「みらいTALK(トーク)」は2023年1月3日まで、学習支援を行っている困窮家庭の中学生に高校入学準備金を提供しようと、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。 みらいTALKは、市内の医療従事者や教育関係者らを中心に組織。大学生ボランティアと協力し、市内4会場で小中学生や高校生約70人に学習支援を行うほか、障害のある子どもと家族向けの防災キャンプ事業などにも取り組んでいる。 高校入学の際は入学金を支払い、制服や教科書、文房具などを購入するため20万円程度が必要という。家庭で費用が捻出できず、子どもが進学を断念するケースもあるため、同額の提供を目指して
-
掛川市 子ども1人につき商品券9000円分配布
掛川市は14日、高校生以下の子どもがいる世帯に商品券を無料配布すると発表した。子ども1人につき9千円分で、対象者がいる世帯主に郵送する。物価高騰の影響を受ける子育て世帯と市内事業者への支援が狙い。 商品券の使用期間は、現在発行中のプレミアム付き商品券と同じ2023年1月末まで。使える店舗なども同様に設定した。2004年4月2日以降に出生した約1万9千人が対象になる。発行総額は1億7100万円。
-
体験活動で自立支援 不登校の児童生徒受け入れ 静岡県立三ケ日青年の家
浜松市北区三ケ日町の県立三ケ日青年の家が本年度から、不登校の児童生徒を対象にした支援活動に取り組んでいる。学校に通えなくなった子どもの居場所をつくるとともに、自然体験などを通じて自己肯定感やコミュニケーション能力を高め、学校復帰や社会的自立を支えていく。 「ウナギは見たことがあります」。13日、小学校高学年の男子児童が、同施設で浜名湖の生き物についての環境学習に臨んだ。児童は10月中旬から週2日のペースで同施設に通っている。座学だけでなく、手こぎボートや釣りなどの海洋体験、卓球、粘土細工などにも取り組んできた。 子ども1人につき、所員と地域ボランティアの2人以上で指導に当たる。運動や工作
-
生まれつき敏感、繊細 HSC・HSPを知って 静岡の漆畑さん、長男体験きっかけに仲間と啓発
生まれつき人の気持ちや環境に敏感で繊細な子ども「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」や成人「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」がいることを知ってほしい-。静岡市葵区の漆畑智子さん(42)が、仲間と啓発活動に取り組んでいる。自身の体験も伝えながら、「当事者や周囲が生きやすくなるように」と理解を求める。 HSC・HSPは米国の心理学者アーロン博士が提唱した概念で、5人に1人の割合でいると言われる。深く考え、過剰に刺激を受けやすいなどの性質を持つ。刺激の多い学校では、生徒同士の悪口や教員の大声などが過剰刺激となり、不登校になることもある。 漆畑さんが概念を知ったのは長男(1
-
震災時中高生、子育てに奮闘 「無意識の我慢」影響、指摘も 支える、ケアと交流の場
東日本大震災から11年半以上が経過し、中高生だった被災者の一部は子育てに励んでいる。支援者は当時の「無意識の我慢」が育児に影響している可能性を指摘し、ケアと交流の場で支える。当事者は悩みを抱えながらも、日々奮闘中だ。 「自分よりつらい状況の人がたくさんいた。不満を言っても家族の雰囲気が悪くなるだけ、と思っていた」。宮城県名取市の星愛香さん(26)は、中学3年だった被災当時の思いを振り返る。 2011年3月11日。名取市北釜地区にあった自宅が津波で流され、祖父を失った。高校進学への不安もあったが、口にしないようにしていた。仮設住宅での暮らしは3年以上に及んだ。 今は長男智貴ちゃん(4)の
-
妊娠、出産時にそれぞれ5万円給付 三島市、1月以降
厚生労働省が創設した「出産・子育て応援交付金」を受け、三島市は妊婦、子育て家庭への伴走型相談支援に加え、妊娠時と出産時にそれぞれ5万円を給付する経済支援に乗り出す。来年1月以降に開始する予定で、現金での支給を検討している。 支給は今年の4月1日以降に出産、妊娠した市民が対象で、既に出産を終えた場合は10万円が贈られる。市が独自に進める第1子に1万円、第2子に5万円、第3子以降に15万円の「すくすく祝金」も合わせて支給する。 市はこのほか、物価高騰対策として市内に住む中学生相当までの子どもに1人当たり1万2千円を給付する。支給日は16日の予定で、市から児童手当などを受けている場合は申請が不
-
虐待相談に1996件 コロナ禍で増加 21年度の御殿場市
御殿場市は8日、2021年度に市に寄せられた家庭での児童虐待関係の相談件数が延べ1996件だったと明らかにした。虐待につながる恐れがある内容を含む数値。20年度から117件増えた。市議会12月定例会で、山本宗慶健康福祉部長が川上秀範氏の一般質問に答えた。 新型コロナウイルス禍前の2018年度の約1・9倍になった。市によると、コロナ禍による経済環境の悪化や家庭外でのコミュニケーション不足に起因する相談が多い。市は「全国的に増加傾向にあり、突出した数ではない」としている。 児童相談所が必要な場合に行う子どもの一時保護の延べ件数は16件(前年度比2件減)だった。 山本部長は答弁で、本年度設け
-
不適切な保育 有無調査 御殿場市・小山町、幼保の指導強化へ
裾野市の保育園で保育士が園児を虐待したとされる問題を受け、御殿場市と小山町は7日までに、幼稚園と保育所の緊急調査に乗り出した。市町によると、これまでに不適切な保育の報告はない。 小山町は同日、臨時園長研修会を町役場で開いた。こども園6園の園長に対し、不適切な保育が行われていないか点検するよう求めた。 大森康弘副町長はあいさつで裾野市の問題に触れ「自らの出来事と捉えて保育の在り方を見つめ直す必要がある。子どもの安全安心確保のため保育の基本を再確認して日々の業務に関わるようお願いする」と述べた。 御殿場市は1~2日、市内35施設に対し不適切な保育を確認した場合は速やかに報告するよう通達した
-
沼津市 使用済み紙おむつ持ち帰り 市立保育園「廃止検討」
沼津市議会11月定例会は5日、一般質問を行い、9氏が登壇した。市は市立保育園・認定こども園で園児の使用済み紙おむつの持ち帰りを保護者に依頼している現状について、廃止に向け検討するとした。渡部一二実氏(市民クラブ)への答弁。 市子育て支援課によると、現在全8カ所の市立保育園・認定こども園では、園児の健康管理などを目的に使用済みの紙おむつは保護者が持ち帰っている。一方、市内の私立保育園・認定こども園では、43カ所中27園が、衛生面や保護者の要望で持ち帰りを廃止した。 市は県東部17市町のうち、富士市など8市町の公立保育園・認定こども園が廃止したことや、保育士の負担軽減も図れることから廃止の方
-
不適切保育 園に特別監査、静岡県と裾野市 市長、週明けにも刑事告発
裾野市の私立さくら保育園で、園児の足をつかみ宙づりにするなど保育士による虐待の疑いがある行為が繰り返されていた問題で、県と市は3日、児童福祉法などに基づき、園に特別監査を実施した。村田悠市長は終了後に記者会見し、犯人隠避の疑いで桜井利彦園長を週明けにも裾野署に刑事告発する意向を示した。 県などは今後、関連資料を精査するとともに、全保護者へのアンケートや保育士と園関係者の聞き取りを重ね、園児の被害状況など実態解明を進める。 県は児童福祉法に違反する事案など監査で問題が明らかになった場合、改善勧告を行う考えを明らかにした。虐待について県福祉指導課の小池美也子課長は「報道が事実であれば虐待。県
-
少子化対策 答えはどこに 識者4人に聞きました【フォーカス】
少子化に歯止めがかからない。今年の出生数は統計開始以来、初めて80万人を割り込む可能性が出ている。国は子育て支援策を次々と打ち出してきたが、追いついていない。危機感が強まる中で、来年には「こども家庭庁」が発足。何が問題だったのか、まだ打つ手はあるのか。識者4人に聞いた。(共同通信・尾原佐和子) 「伴走型」の育児支援を 池本美香・日本総合研究所上席主任研究員 新型コロナウイルスの感染拡大で、子育て環境がさらに悪くなっている。子育て支援の現場からは、子どもを介して親がつながれないという声をよく聞く。経済的にも苦しく、孤立している。子育てがつらそうな人を見て、自分も結婚して子どもを産みたいと思
-
0、3、6歳児に商品券 負担軽減で出産後押しへ 長泉町長答弁
長泉町の池田修町長は2日の町議会11月定例会一般質問で、0歳児と3歳児、6歳児を持つ保護者に商品券を支給する新事業を来年度から始める方針を明らかにした。池田町長は「出産から育児まで継続的なサポートを充実させ、コロナ禍の影響を受ける子育て世帯の経済負担軽減や第2子出産を後押しする」と説明した。杉森賢二氏(新緑)への答弁。 商品券事業の名称は「長泉未来っこ0・3・6歳児応援事業」。出生届提出と3歳児検診受診、6歳を迎えたタイミングで各1万円分の「こども商品券」を支給する。6年間の居住が確認された場合は2万円を加算し、最大5万円を受け取ることができる。来年度の予算規模は2126万円。玩具や雑貨の
-
PTAどう変える?⑤ しずしんニュースキュレーター/読者の意見【賛否万論】
「みんながネガティブに向き合っている活動を一度リセットしたい」「断捨離やスリム化を進めよう」。半強制的な活動となっているPTAに対し、保護者からはこんな声が届いています。「嫌々活動している親の姿を、子どもに見せるのはよくない」という意見も少なくありません。煙たがられるPTAから、多くの保護者が積極的に関わろうとするPTAへ。変わっていくことはできるでしょうか。 戦後発足、目的は果たされた/おやじの会は積極的/保護者同士つながる場に キュレーター 江口裕司さん(三島市) 製造会社で米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、社内教育など多様な業務に携わり定年退職。現在、求職活動
-
長泉町 第2子保育料を無料化 静岡県内初、2023年度から
長泉町は1日までに、2023年度から第2子の保育園とこども園の保育料を完全無料化する方針を固めた。世帯年収やきょうだいの年齢に関係なく、新たな支援策を設ける。県内市町で初の取り組み。保育料負担が必要なのは、住民税課税世帯の第1子が0~2歳クラスに通う場合だけになる。「子育てのまち長泉町」を新制度でさらに充実させる。町が近く、発表する。 町は2010年、保育園や幼稚園の保育料について、第3子以降を無料化する制度を県内でいち早く導入した。その後、第2子を半額とし、充実した子育て支援策は「長泉方式」と呼ばれ、県内各市町に導入が進んだ。 現在は幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3~5歳児
-
使用済みおむつ 市が処分 藤枝市長意向、全認可保育施設で 保護者の持ち帰り負担を軽減
藤枝市の北村正平市長は1日、来年度から私立を含む市内全ての認可保育施設で、使用済みおむつの収集や運搬、処分を市が行う意向を明らかにした。市議会11月定例会で川島美希子氏(藤のまち未来)の一般質問に答えた。 市によるとこれまでは大半の施設で、子どもの健康状態を確認することなどを目的に、預けている間に出た使用済みおむつは原則保護者が持ち帰る決まりになっていた。 連絡帳で体調確認ができる態勢になっているほか、においや衛生面の不安、負担が大きいことなどから改善を求める声が上がっていたという。北村市長は「保護者の声を拾い上げ、子育てしやすい環境づくりを進めていく」と述べた。 小規模保育事業所が園
-
憤る保護者「自分の子は被害者なのか」 裾野の保育園、説明せず
裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していた問題で、園が該当クラスの保護者に対し、どの園児がどのような被害に遭ったのか詳細を明らかにしていないことが1日、複数の保護者への取材で分かった。保育士の行為は8月に発覚したが、園は3カ月以上経過してから説明会を開くなど、一連の対応に保護者の間で不信感が強まっている。 1歳児は約20人。市によると、6~8月に複数の園児が被害に遭っていたとみられ、特定の園児が日常的に狙われていた暴行や暴言もあった。 ただ、1歳児を預ける20代女性は「自分の子供が被害に遭ったのか、(30日時点で)いまだに園から説明がない」と憤る。子供は顔にあざ
-
川根本町で1人親家庭の移住促進 サイトで物件、求人紹介
川根本町とNPO法人全国ひとり親居住支援機構(神奈川県、秋山怜史代表理事)は1日、1人親家庭向けの居住、就職先を町内で紹介する居住支援型の移住促進プロジェクトを開始する。同機構が運営する1人親家庭向けの不動産ポータルサイト「マザーポート」内で、川根本町の暮らしや物件情報などを紹介する移住専用ページを運用する。 マザーポートは学童クラブ併設や食事付きシェアハウスなど1人親家庭に優しい物件を紹介するサイト。関東や関西などのエリアごとに紹介しているが、全国で初めて移住者を積極的に受け入れる自治体と連携し、子育て世代が知りたい自治体での暮らしや教育、住居、求人などを項目ごとに紹介するページを新たに
-
不適切保育、刑事告発を検討 裾野市長「虐待、犯罪であると認識」
裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していたとされる問題で、同市は30日、刑事告発を検討する方針を明らかにした。市役所で臨時記者会見を開き、経緯と今後の対応を説明した村田悠市長は「虐待、犯罪であるとの認識を持っている」と強く非難した。=関連記事29面へ 既に裾野署などに情報を提供しているという。被疑者や該当する罪名を検討し、刑事告発に向けた準備を進める。 村田市長は「言葉も十分に出せない園児(1歳児)に対し、許しがたい行為。大変強い憤りを感じている」と述べた。 市は今後、被害に遭った園児と保護者に個別に謝罪するよう園に指導するとともに、臨床心理士を派遣して関係者
-
焼津・こども館で記念式典 入館者10万人達成 茨城・野村さんに記念品
焼津市栄町のターントクルこども館でこのほど、入館者数10万人の達成を記念した式典が開かれた。昨年7月にオープンした地域の子育て支援施設の節目を祝した。 10万人目は茨城県日立市の野村拓也さん(38)、瑞保さん(35)、昴太さん(6)、蒼太さん(4)の一家。中野弘道市長から家族の名前を入れた卵の形をした木のおもちゃ、入館招待券が贈られた。 野村さん一家は県内を旅行中で、子どもたちを遊ばせようと来館した。瑞保さんは「絵本や木のおもちゃがたくさんあって楽しみ」と話した。 中野市長はコロナ禍で感染対策に取り組んできたスタッフの労をねぎらい、「全国から訪れてくれるようになった」と喜んだ。
-
園児の英語教育拡充へ 伊豆の国市、来年度予算に計上方針
伊豆の国市の増田貴史雄教育長は30日の市議会12月定例会一般質問で、現在モデル園の1園で実施している英語教育事業を市内の幼稚園と保育園、こども園に拡充するために来年度当初予算に関連費を計上する方向で検討していると述べた。小沢五月江氏への答弁。 モデル園は長岡幼稚園。外国人講師を招いて6月から5歳児を対象に週1回1時間程度、歌やゲームを通じて英語に触れていて、10月末までに計11回実施した。日本語は使わずに全て英語で行われているが、園児は友達とやりとりしながら楽しんでいて、保護者からも好意的な意見が聞かれているという。 来年度は本年度と同様に5歳児を対象に行い、私立園には補助金を出す方針。
-
裾野の不適切保育 園の状況把握まで2カ月 同僚の行為確認は6月
裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していたとされる問題で、同僚の保育士が6月下旬に不正行為を確認していたことが30日、運営する社会福祉法人桜愛会(同市)への取材で分かった。園はそれから2カ月近くたった「8月下旬に状況を正確に把握した」とした上で、市の行政指導を受けたことなどを機に本格的な是正に着手していた。 複数の園児に対する暴力や暴言は、6月ごろから繰り返されていたとみられている。加担していたとされるのは30~40代の女性保育士3人。同会によると、現場責任者は7月中旬ごろに同僚らから相談を受け、桜井利彦園長も8月1日には認知していたとみられる。ただ、桜井園長は「
-
募る不信「終始あいまい」 裾野の私立保育園、説明会出席の保護者
さくら保育園は29日夜、園児に対する不適切な指導について保護者説明会を裾野市内で開いた。出席した保護者からは「あいまいな説明に終始した」などと不信の声が聞かれた。 説明会は冒頭を除いて非公開で行われ、約30人が出席した。桜井利彦園長は「大切なお子さんの尊厳を傷つけてしまったことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。 出席者によると、桜井園長が児童への行為について報告した。不適切な指導をした3人は出席せず、誰かも明かされなかったという。服を脱がせたり、脚を持って宙づりにしたりする行為もあったといい、保育士は「反応が面白い子にやってしまった」と説明したという。長女が通う30代の男性は「報道で知
-
体罰や暴言 保育士3人、事実関係認める 裾野の私立保育園
裾野市の私立さくら保育園で1歳児に対する体罰や暴言が繰り返されていた問題で、加担したとされる保育士3人が事実関係を認めていることが29日、運営する社会福祉法人桜愛会(同市)への取材で分かった。一連の行為を証明する画像も残されていたという。 3人は30~40代のいずれも女性で、保育園の内部調査に「保育の一環だった」などと話した。6月ごろから暴力や暴言を伴う保育を行っていたとみられ、8月中旬に関係者から市に情報提供があって発覚した。3人は懲戒処分などになり、うち1人は既に退職した。 保育園の調査などによると、「頭や顔をたたく」「ほおをつねる」「足をつかんで宙づりにする」といった体罰のほか、容
-
暴力や冷やかしも確認 裾野・私立保育園、保護者「事実なら虐待」
裾野市の私立「さくら保育園」で不適切な指導が行われていた問題で、保育士3人が受け持ちの1歳児に対して暴力や冷やかし、暴言を繰り返していたことが29日、関係者への取材で分かった。保育園の内部調査などによると「頭をたたいたり宙づりにしたりする」「ズボンを無理やり脱がす」「容姿をからかう」といった言動が確認されたという。 運営する社会福祉法人「桜愛会」(同市)の関係者は暴力行為の有無について明言を避け「29日夜に開催を予定している保護者向けの説明会が終わった後、しっかり対応する」としている。 1歳児は約20人で、保育士6人で担当していた。このうち3人が不適切な言動を繰り返していた。関係者による
-
裾野の私立園で不適切保育 1歳児に暴言や閉じ込め 複数人、繰り返し 市が調査
裾野市の私立「さくら保育園」で、1歳児を受け持つ保育士3人が園児を倉庫に閉じ込めたり、暴言を吐いたりするなどの行為を繰り返していたことが28日、関係者への取材で分かった。保育園は一連の行為を「不適切な保育」と認め、3人を処分するとともに、受け持ちから外したという。市はこの事態を把握していて、調査を進めている。 関係者によると、1歳児は約20人で、保育士6人で担当していた。同僚の保育士らが3人に問題行為をやめるように進言したが、その後も続いていたという。「一部の保育士が不適切な行いをしている」との情報提供を受けた保育園が調査し、8月に一連の行為が発覚。3人を1歳児の担当から外した。 保育園
-
清水町・まほろば館 菜園を無料提供 食育と親子触れ合い創出
清水町は本年度から、町図書館・保健センター複合施設「まほろば館」の裏の空きスペースを整備した菜園「まほろばポタジェ」を町民に無料で提供している。本年度の提供を終了する11月末を前に、利用者が野菜の手入れに通う。 食育と親子の触れ合い機会創出を目的に企画した。菜園は約3平方メートルで、8家族分用意した。地元農家の武藤正一さん(76)が指導役を務め、町職員も水やりをするなど野菜の様子を気にかけた。 11月上旬、主婦田代綾乃さん(31)は夫の大さん(40)と娘の希ちゃん(3)と収穫に訪れた。これまで、ナスやピーマンなど10種類の野菜を栽培し、夏場は毎日手入れに通ったという。 田代さんは「(娘
-
保育園で紙おむつサブスク 長泉で実証実験へ 町長会見
長泉町の池田修町長は22日の定例記者会見で、保護者や職員の負担軽減と保育環境の改善に向け、町内2保育園で紙おむつを毎月定額で利用できるサブスクリプションサービスの実証実験を、来年2月から2カ月間実施すると発表した。県内の公立保育園としては初の試みという。 2月1日~3月31日に、中央保育園と竹原保育園の0~2歳児計78人を対象に行う。花王グループカスタマーマーケティングが提供する花王製の紙おむつとおしりふきを無制限で利用できるサービス「すまいる登園」を活用する。期間中、月額3278円を無料で利用できる。 町によると、保護者はおむつへの記名、持参、朝の受け渡しが不要になり、職員も個別管理の
-
オンライン医療相談 裾野市、本格導入へ
裾野市は21日、産婦人科と小児科のオンライン医療相談を本格導入すると発表した。8~11月の実証実験として採用したが、登録者が想定を上回り、12月以降も継続する。 キッズ・パブリック(東京)との連携事業。メールや動画通話、チャットを利用した非対面での相談に医師と助産師が無料で応じる。市によると、11月末までに100人の登録を見込んでいたが、10月末時点で既に138人になった。 新型コロナウイルスの影響で対面活動が制限される中、ワクチン接種業務などへの対応で保健師らによるきめ細かな活動が難しくなっている。このため、市は静岡県内で初めて同社との実証実験を始めた。市内在住者が対象で、緊急性を伴わ
-
みんなで子育てにやさしいまちへ NPOなど街頭啓発活動 富士宮
NPO法人母力向上委員会は20日、富士宮市と協働実施している「ふじのみやベビーステーション事業」をPRする「ベビ*ステマーチ」を産業フェアに合わせて実施した。市内で子育て中の家族らが「みんなで子育て・みんなが仲間」のメッセージをイベント会場や街頭で呼びかけた。 マーチには同法人や協力企業、富士宮YEGのメンバー、高校生、子どもたち約30人が参加した。市民体育館で開かれた産業フェアで出発式を行い、付近のベビ*ステ登録コンビニまで練り歩いた。同事業は粉ミルク用お湯の提供や紙オムツ販売、講習会への出席を満たすコンビニなどを登録し、子育てに優しいまちづくりを進めている。同法人のベビ*ステ事業担当の
-
未就園児親子と穴場巡り 長泉の子育て団体 図書館や広場散策
長泉町は18日、親子向けのおすすめスポットを巡るバスツアー「親子でプチえんそく」を開いた。子育て相談を担う「子育てコンシェルジュ」と町の情報を発信する子育てママグループ「長泉ママラッチ」が、主に転入して間もない親子向けに地元目線のディープな場所を案内した。 参加した未就園児と保護者7組は、公園や下土狩駅周辺の個人店、コミュニティながいずみ内の図書館、同施設屋上の芝生広場を見学。ママラッチの高木有加さんは「車が来ないから安心して遊べる。電車や新幹線、富士山も見える穴場」と紹介した。1歳9カ月の長男と参加した河合綾花さんは「保育園に通っていないので同世代の子と交流する機会になった。乗り物好きの
-
コロナ×インフル 子どもの受診どう判断? 目安を知っておこう
この冬、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時流行するかもしれない。今夏のコロナ流行第7波で、小児科は混雑を極めた。中でも小児救急を担う医師は、夏以上に患者が増えれば、治療が必要な子に適切な処置ができなくなると危ぶむ。3~9歳の子を持つ記者も心配だ。小児医療を逼迫[ひっぱく]させないために、保護者が知っておきたい感染症の基本を、県内の小児科医4人に聞いた。 感染繰り返し免疫獲得 -新型コロナはどんな病気ですか? 宮入 風邪の一つですが、子どもでは嘔吐[おうと]や熱性けいれんが多い傾向があります。新型コロナのような、せき、鼻、喉の症状からなる感染症を俗に「風邪」といいます。風邪は大抵、原
-
母親記者デビューへ腕磨く 富士宮「ハハラッチ」7期候補生 市職員らとグループワーク
富士宮市公認の母親ライターが母親目線で情報発信するハハラッチ事業で、新たに第7期の候補生8人がライターデビューを目指して技術を磨いている。市役所でこのほど開かれたタウンセールス講座は候補生が市職員や新聞記者とグループワークに臨み、富士宮の新たな魅力を探した。 グループワークは市外在住者に向けたテレビの模擬番組を発表する内容。それぞれのチームで「オススメ!記念日デートコース」「藤井聡太竜王と巡る勝負メシ&おやつ食べ歩きツアー」などの切り口やコンセプトを決めて、富士宮の魅力を番組風に発表した。富士市シティプロモーション課職員や「ふじ応援部」「長泉ママラッチ」のメンバーもオンラインで参加し、それ
-
補正予算案に子育て給付金 下田市議会臨時会
下田市議会は17日、臨時会を開いた。会期を18日までの2日間と決め、8100万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など11議案を委員会付託した。 補正予算案には、子育て世帯への給付金6600万円を計上した。福祉や医療施設への支援金2300万円や、プレミアム付き商品券発行事業への補助金1300万円も盛り込んだ。物価高に伴う緊急支援を目的とした補助金1億8500万円を追加する別の補正予算の専決処分は承認した。 賀茂4市町が進める広域ごみ処理計画について、市議会に特別委員会の設置を求める市民グループの請願も委員会付託した。付託議案と合わせて18日に採決する。
-
弁当通し育む親子の絆 志茂田景樹さん(伊東出身)が絵本
子どもの弁当作りで悩ましいのが、メニューを考えること―。伊東市出身の作家、志茂田景樹さん(82)が、ツイッターに多く寄せられた子育てに関する相談を基に、絵本「ぼくんちのおべんとう」(絵・平田景)を刊行した。志茂田さんは「頑張らなくていい。子どもに気持ちは伝わっている。親子が絆を育む姿を、絵本を通して感じ取ってもらえたら」と期待する。 主人公は、お母さんと2人暮らしの小学生タクマ君。ある日、校外学習に出かけ、弁当の時間がやってきた。「新しいおかずが入っていますように」と呪文を唱えるが、入っていたのは、いつもと同じ、しょうが焼きだけ…。お母さんは家で本を作る仕事をしていて、とても
-
登校拒否を考える会が例会 20日午後1時半から
登校拒否を考える会・静岡は20日午後1時半から、静岡市葵区の市民文化会館で例会を開く。不登校の子どもとその親、経験者が日頃の悩みや思いを語り合う。 参加費は大人500円、子ども無料。事前申し込み不要。問い合わせは芹沢幸枝代表<電054(246)7202>へ。
-
保育所入園など チャット相談可 島田市「しまいく+」新サービス
島田市は11月から、子育て世代を対象としたオンラインサービス「しまいく+(プラス)」に12の新たなサービスを追加した。保育所などの入園に関するチャット相談や各種相談の予約など、これまで電話対応のみだった分野がオンラインで利用可能になった。 サービス開始当初から実施している担当保健師とのチャット相談や対面相談予約のメリットを生かし、保育所入園に関してチャット形式で担当職員がやりとりするほか、子育てコンシェルジュとの相談、家庭児童相談、女性相談、ことばの相談、発達相談の予約を受け付ける。児童クラブや保育所の入園申し込み案内など市から通知する内容も増やした。 3月にスタートした「しまいく+」の
-
子育て世帯給付金 5万円を追加支給 沼津市
物価高騰などの対策として沼津市は11日までに、国の低所得の子育て世帯生活支援特別給付金受給世帯を対象に、市独自で1世帯当たり5万円を追加支給すると決めた。 対象は1日時点で市内に居住し、同給付金を受給した約2280世帯。事業費は1億1450万円で、財源は全額、国の新型コロナウイルス対応臨時交付金を充てる。支給は12月下旬を予定。 同市から同給付金を受給した世帯は申請不要だが、他市町村から受給後に転入した世帯は申請が必要。申請受け付け開始は11月中を予定する。
-
PTA どう変える?②関係者インタビュー【賛否万論】
多くの保護者が負担に感じているPTA活動をどう見直していけばいいか、考えています。「子どものため」とはいえ、仕事をこなしながら役員や委員を務めることに二の足を踏む人は多いでしょう。半ば強制的な活動が保護者の大きなストレスになっているようです。PTA問題を長く取材し、「さよなら、理不尽PTA!」(辰巳出版)などの著書があるライター大塚玲子さんに話を聞きました。 できる範囲でやれることを PTAを取材テーマとしたきっかけは何ですか。 子どもが小学校に入学した12年前、保護者会のPTA委員決めに初めて出た時に感じた違和感や理不尽さがきっかけでした。なぜ、6年間に1度委員をやることを強制されるのか
-
静岡ゆかり絵本で見る時代展 23年1月まで、静岡英和学院大で
静岡英和学院大(静岡市駿河区)図書館で10日、同大と静岡福祉大(焼津市)地域連携推進センターによる「静岡ゆかりの幼児絵本で見る時代展」が始まった。初日の式典では同センターの進藤令子専門官が展示品を解説し、その歴史を紹介した。 進藤専門官は日本初の月刊の幼児絵本「キンダーブック」の編集に携わった静岡市ゆかりの倉橋惣三さんと高市次郎さんを説明した。日本、イタリア、ドイツの物語に登場する桃太郎、ピノキオ、赤ずきんなどが表紙に描かれた戦中の絵本を手に「日独伊三国同盟など、その時代の出来事が絵でわかる」と話した。 静岡英和学院大の永山ルツ子学長は「子どもに限らず、学生や教職員にとっても貴重な学びに
-
再開協力訴え 台風被害の夜間保育施設 静岡「託児所くるーる」
静岡市清水区で夜間保育をしている認可外保育施設「託児所くるーる」が、8月の台風8号で建物に雨漏り、浸水被害を受け、長期の休所を余儀なくされている。移転資金を募るため、クラウドファンディング(CF)を30日まで実施している。24時間体制で子どもを預かってきた清野夕紀子代表(33)は「今も預け先に困っている保護者が多くおり、一日も早く再スタートしたい」と協力を呼びかける。 同施設は2017年に開所。静岡鉄道新清水駅近くの3階建てビル2階で、0歳~小学生を受け入れてきた。夜間保育は、飲食業やひとり親の家庭、二つ以上の仕事を掛け持ちする「ダブルワーク」の共働き家庭などからニーズがある。 被災が判
-
子育て支援センター「かわづっこひろば」開所 看板を披露
河津町地域子育て支援センター「かわづっこひろば」が6日、オープンした。地元の親子連れらが早速足を運び、思い思いの時間を楽しんだ。 式典では絵本作家の本信公久さん(78)=東京都=が手がけた、施設名をあしらった看板がお披露目された。町内でワークショップや個展を本信さんが開いた縁で実現。式典後には本信さんを招いた絵本の読み聞かせイベントも開かれた。岸重宏町長は「土日もオープンしているので、多くの町民に使ってもらいたい」と期待を寄せた。 施設には3人程度の支援員が常駐し、遊具と絵本をそろえた保育室などを備える。保護者からの子育て相談や、有料の一時預かりも受け付ける。午前9時半から午後4時半の開
-
乳幼児の新型コロナワクチン 長泉町、19日から集団接種
長泉町は19日から、生後6カ月から4歳までの乳幼児を対象とした新型コロナワクチン集団接種をウェルピアながいずみで行う。 接種券は対象の1894人に7日までに発送し、10日午前8時半から専用サイトまたは特設コールセンターで予約を受け付ける。 日程はA(19日、12月10日、2月4日)とB(12月3日と24日、2月18日)。ファイザー社製乳幼児用ワクチンを使う。個別接種の日程は調整中で、今後ホームページで広報する。 問い合わせは町健康増進課<電055(986)8769>へ。
-
こども館 園児ら貸し切り 焼津で子育てフェア、木のおもちゃ満喫
焼津市栄町のターントクルこども館で2日、施設を貸し切りにして親子が遊ぶ「子育てフェア」(市私立幼稚園協会、市私立幼稚園PTA連絡協議会共催)が開かれた。6幼稚園に通う園児や未就園児とその親が、木のおもちゃで遊んだり、絵本を読んだりして過ごした。 同協会が地元の子育て施設について子どもたちに知ってほしいという思いで企画し、こども館の全面協力で実現した。参加した園児たちは館内に散らばり、親が見守る中でヒノキのたまごプールやおすしのおもちゃで遊ぶコーナーなどで楽しんでいた。 イベントは4日も行われ、7幼稚園の園児らが参加する予定。
-
子どもの居場所 作り方考える 長泉でセミナー
長泉町社会福祉協議会はこのほど、子どもが安心して過ごせる生活環境と地域づくりを考える「子どもの居場所作り 立ち上げ講座」を町福祉会館で開いた。 同町の在住者や勤労者約50人が参加。県立大経営情報学部の木村綾講師が登壇し、遊んでいる子どもの声への苦情や集団での遊びが減少していることから、心理的側面も含めた安心できる居場所作りが求められていることを伝えた。 「どうすれば子どもたちにとって心地よい居場所を作れるか」をテーマにグループワークも実施。「高齢者などの大人とも話せるような場所を作る」「子どもたちが参加しやすいように遊び場の名前を変えてみる」など、参加者が実体験を基にアイデアを発表した。
-
河津子育て支援センター 6日開館 竣工式「誇れる施設に」
河津町は1日、町地域子育て支援センター「かわづっこひろば」の竣工(しゅんこう)式を同所で開いた。町待望の施設の完成を関係者約30人が喜んだ。6日にオープンする。 施設は役場に隣接し、鉄骨造り平屋建ての延べ床面積約650平方メートル。3人程度の支援員が常駐し、遊具と絵本をそろえた保育室や、多目的室などを備える。 保護者からの子育て相談の受け付けや、一時預かり(有料)などを展開。町の講座受講者が児童らを預かる「ファミリーサポートセンター事業」も実施する。 新型コロナウイルス感染症拡大による海外からの資材納入の遅延などにより、開設時期を2回延期していた。岸重宏町長は「時間はかかったが、他市町
-
自由な発想 カードで育む 島田の企業、知育玩具開発
島田市のIT企業「テクノサイト」が自由な発想を育むことをテーマにした子ども向け知育玩具「といろ美術館」を開発した。このほど同市の島田中央幼稚園で体験教室を開き、5歳児20人が色や形の異なるカードで遊びを楽しんだ。 普段はソフトウエア開発に取り組む社員がプロジェクトチームを作り、「アート思考」をテーマに考案した。形が異なる赤、青、黄の半透明のカード21枚でさまざまなお題を表現し、上から額縁の形をしたカードを重ねると絵画作品のように仕上がるのが特徴。お題のカードは「メロン」「プール」などの言葉に加え「優しい」「楽しい」といった感情など80種類あり、子どもたちはカードを重ねて色の変化を楽しんだ
-
成長期の食事 適量は 富士で保護者向け講座
富士市PTA連絡協議会は29日、スポーツ食育に関する講演会を市教育プラザで開き、保護者約40人が成長期の体づくりを支える食事量や栄養バランスに理解を深めた。 講師の日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士の中野ヤスコさんは、身長約160センチの男子中学生で1食900キロカロリーなど、適切なエネルギー量を解説した。夜遅くまで練習した日には、翌朝の食事に影響がない範囲で消化の良い補食を取るよう勧めた。 市によると、市内約6割の小中学生が鉄分の摂取量が不足しているという。会場では、豚肉やキノコ類を使い、成長に必要な鉄分やタンパク質、ビタミンDをバランス良く取れる弁当が参加者に振る舞われた。 中学生
-
妊娠関連の行政手続き 来月からオンライン申請 袋井市
袋井市は11月から、妊娠に関する行政手続きでマイナンバーカードを活用したオンライン申請を開始する。妊婦の負担軽減や支援充実を図る試みで、同様の取り組みは静岡県西部地域では初めて。 導入するのは妊娠届出書と母子健康手帳交付アンケート。従来は市総合健康センターか浅羽保健センターに来庁して記入する必要があった。今後はマイナンバーカードのポータルサイトを通じて自宅などで申請できる。 来庁前に申請することで母子健康手帳交付の手続き時間も短縮。書類提出後の保健師らによる面談も事前確認が可能になり、より個々の状況に応じた支援を実現できる。 健康づくり課主査の鈴木伶奈さん(36)は「妊婦さんがより短い
-
どうする?離婚後の子育て⑧ しずしんニュースキュレーター/読者の意見
「共同親権」を巡る議論は今も意見が分かれていますが、「どうする? 離婚後の子育て」は今回が最終回となります。これまで、全国からたくさんの声が静岡新聞社に寄せられました。導入推進派にも反対派にも共通して感じられたのは「わが子に対する深い愛情」でした。約7割を賛成派が占めましたが、導入にはしっかりとした制度設計が同時に必要という声も目立ちました。反対派の投稿が少なかったのは、多くのシングルマザーが日々子育てと仕事に追われているという背景もあるでしょう。今後、法制審議会の中間試案が示され、パブリックコメント(意見公募)が実施される予定です。 キュレーター 川島正光さん(浜松市天竜区) 浜松市職員
-
無痛分娩ニーズ高まり 高齢出産増・職場復帰を早く… 医療機関が体制強化
出産の痛みを麻酔薬を使って取ったり緩和したりする無痛分娩(ぶんべん)のニーズが静岡県内でも高まっている。高齢出産や早期の仕事復帰を求める女性の増加に加え、新型コロナウイルス禍で出産の立ち会いができない妊婦の不安感などが背景にあり、導入する医療機関は体制を強化している。 静岡市駿河区の「くさなぎマタニティクリニック」は、本格的に始めた2020年に4%だった無痛分娩率が、22年は9月末時点で36%まで増えた。大橋涼太院長は「コロナ禍を機に求められる出産の在り方を考えた」と無痛分娩の導入経緯を話す。 同院は週2日、麻酔科医が麻酔管理を行う。「多様な手術経験を持つ麻酔科医の麻酔技術は、産科医とは
-
子育て支援充実 新設「出産祝い金」贈呈 三島市
三島市が本年度からスタートさせた出産祝い金「みしまっ子すくすく祝金」の贈呈セレモニーが26日、市役所で開かれた。出産した子供の数に応じて祝い金が支給される仕組みで、市は子育て支援の充実を通じて未来を担う子供を増やす考え。 セレモニーには同市の赤池麻祐美さん(35)が今年5月に生まれた三女の美波ちゃん、次女の菜奈ちゃん(2)と出席した。長女の結衣ちゃん(4)も含めて3人目の出産で、市から15万円が支給される。豊岡武士市長から目録を受け取った赤池さんは「3人目が生まれたので車を大きくしようと思っていた。三島は医療費の無料化もあり、とても子育てしやすいまち」と感謝した。 祝い金は第1子が1万円
-
不登校 まずは親をケア 交流団体、浜松で始動 自由な集いで悩み共有
不登校の児童生徒が各地で増加する中、その保護者らのケアを目的に、創作活動などを通じて楽しく学び合う試みが浜松市内で始まった。中学生の娘が不登校という鈴木友加里さん(41)=同市西区=が主宰する交流団体「トーキョーコーヒー浜松」。主に保護者の居場所づくりとして活動し、子どもは必ずしも参加しなくていいという方針だ。鈴木さんは「親も子も自由に過ごす中で自信を取り戻していけたら」と期待する。 10月中旬、同市浜北区の自家焙煎(ばいせん)カフェ「タイニーシード」(旧すいーとまむ)。不登校の経験がある子どもを持つ母親らが、子どもたちと共に笑顔でタマネギをむき、鍋を囲んだ。団体初の本格的な活動はスパイス
-
コロナ・インフル両ワクチン「早め接種 検討を」 静岡県内医療関係者、小児救急逼迫懸念
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行の可能性が指摘されるこの冬、医療関係者が小児救急のさらなる逼迫(ひっぱく)を懸念している。コロナが単独で流行した今夏に「災害時並み」の医療現場を経験したためだ。小児が救急医療にかかれなくなる事態の備えとして、ワクチンの重症化予防効果に期待する。24日から接種が始まる生後6カ月~4歳のコロナワクチンも念頭に「インフルエンザワクチンとともに早期接種の検討を」と訴える。 医師によると、コロナもインフルエンザもほとんどは薬を飲まなくても自然に治る。一方、新規感染者が急増した夏場のコロナ第7波では、夜間休日の救急外来に軽症者の受診や問い合わせが殺到。医療従
-
コロナワクチン 5回目と乳幼児の接種券 沼津市、11月発送へ
沼津市は21日、60歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチンの5回目接種と、乳幼児(生後6カ月~4歳以下)の同ワクチン接種の接種券をそれぞれ11月2日と同月8日に発送すると発表した。 5回目の接種券は、8月までに4回目接種を終えた約5万3千人に発送する。到着次第予約が可能で、ファイザー製のオミクロン派生型の「BA・5」対応ワクチンを使用する。 乳幼児の対象者は約4500人で、11月17日から個別接種で開始する。接種は3回1セットで、2回目は3週間、3回目は2回目から8週間の間隔を空ける。いずれの予約も電話、インターネットで受け付ける。
-
コロナワクチン乳幼児接種 11月15日に開始 御前崎市
御前崎市は21日の市議会全員協議会で、新型コロナウイルスの乳幼児用ワクチン(米ファイザー製)の接種を11月15日に開始すると報告した。対象は1~3回目を接種する生後6カ月から4歳。今後接種券を送付する。予約はこれまでと同様に市の公式LINE(ライン)、ホームページ、市新型コロナワクチンコールセンター<電0537(85)1154>で受け付ける。接種会場は御前崎総合病院。 12歳以上の3、4回目接種で使用している米ファイザー製のオミクロン株対応ワクチンは、現在使用しているBA・1対応型から、11月1日にBA・5対応型へ切り替えることも明らかにした。ただ供給量は限られているため、BA・5対応型が
-
子育て環境向上を 市民と市議が座談会 袋井
袋井市で子育て支援に取り組む「ふくろい子育てネットワーク・みんなのぽっけ」は15日、子育て世代の市民らと市議会議員との座談会を同市の豊沢ふれあい会館で開いた。30~60代の15人が参加し、子育て環境の向上に向けて意見交換した。 市の現状と子育て施策を紹介した後、育児の負担を軽減する方策や10年後、20年後の子育ての在り方について議論した。参加者からは出産後に気軽に相談でき、支援を受けられる環境の充実を求める声などが上がった。 市民が議会や行政に直接提言できる場を設けようと、2020年から実施している。昨年はオンライン形式で、対面開催は2年ぶり。内容は後日、市役所に展示する。同市の主婦鈴
-
妊娠や育児 ママの不安、ラジオで解消 三島の助産師多田さん放送
三島市の助産師多田和子さん(53)がこのほど、エフエムみしま・かんなみ「ボイス・キュー」で、妊娠中や子育て中の女性の孤独や不安を解消するヒントを発信するラジオ番組を始めた。祖父母世代との意見の違いに悩む妊婦や、育児に奮闘する家族を励ましている。 番組は「助産師ただちゃんのこんな声ですみません」(毎月第1、3水曜日)。午後1時15分から15分間で、助産師として蓄えた知識を自身の出産、育児の経験を交えて紹介する。9月の放送では、「妊娠は病気ではない、だからこそつらい」をテーマにした。妊娠は通常の生活からさらにタスク(作業)が増えると捉え、自分の能力を超えるまで頑張らないことが大切と、妊婦らに語
-
自然満喫 シールラリー 子育てフェアに3千人 富士山こどもの国
富士地区私立幼稚園協会は15日、「子育てフェア」を富士市の富士山こどもの国で開いた。親子約3千人がシールラリーで同施設の広大な自然を満喫した。 園児は地図を手に、敷地内に18カ所設けられたチェック地点を回った。効率の良い道順を考えながら花や昆虫に見入るなど思い思いに道中を楽しみ、各地点で待つ教諭たちを見つけると、駆け寄って無邪気にシールを求めた。 フェアは同協会の園外保育事業の一環で、3年ぶりに実施した。
-
ドローン操縦に熱中 富士で子ども「お仕事体験」ワークショップ
子育て世代の女性による富士市の魅力発信チーム「ふじ応援部」は15、16の両日、市内の仕事が体験できるワークショップを同市蓼原町の静岡伊勢丹コリドー・フジで開いた。 16日は同市のドローン操縦教室「ドローンビレッジ」を招き、市内の小学生8人が数メートル先の風船を割る速さをトーナメント方式で競った。出場者は重さ30グラムの小型の機体が空調の風に流されるのに苦戦しながら、操縦に熱中した。 同ワークショップは、子どもたちが市内で活躍する大人との交流を通して、地元で働く想像を膨らませてもらおうと企画した。15日は、トイレットペーパーの包装デザインや、地元のラジオ局「ラジオエフ」に出演して食レポを実
-
妊婦や乳児保護者 子育て方法考える 浜松市中区で講座
浜松市中区の市子育て情報センターはこのほど、講座「子育てと仕事の両立」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同センターで開いた。乳児を持つ父親や母親、妊婦など約20人が市内から参加し、生活様式に合った子育ての方法について考えた。参加者はグループごとに育児や家事の分担方法を確認した。「今まで育児に完璧を求めていた」「育休後の生活様式の変化に気をつけたい」などの感想が聞かれた。 講師を務めた「浜松子育てネットワークぴっぴ」の原田博子理事長は「文字に書いてみて家事や育児の見える化を図り、両親とも積極的に参加するよう心がけてほしい」とアドバイスした。
-
子育て支援フェア楽しんで 三島で16日まで 多彩な体験用意
三島市と県東部の子育て支援グループ「ママとね」は16日まで、「みしま子育て支援フェア」を同市の日清プラザ・イトーヨーカドー三島店で開催している。 日替わりのイベントが用意され、13日には牛乳パックを使ったコマづくりやゴムボールでのボウリング体験などに大勢の親子連れが参加した。ボッチャ体験ではお母さんに抱っこされた子どもたちが赤と青のボールを放り投げ、周囲には笑顔と拍手が広がった。ジーパンやTシャツで作ったバッグなども展示し、分別やリサイクルの大切さも呼びかけた。 両親や祖父母が赤ちゃんへの思いをつづった詩集「トツキトウカ」のパネル展示や、ハンドメイドワークショップなども行われている。
-
子どもとの接し方 元教師が説明 沼津で意見交換会
教育事業を手掛ける「Qilot(キュイロット)」(萩原達也代表取締役CEO)はこのほど、子どもとの向き合い方を考え直してもらうイベント「子どもを『みる』」を沼津市の「あしたかベース」で開いた。 萩原CEOと、教育事業立ち上げに向けて活動している内藤正臣さん、子どもと自然の遊び場を手掛ける「里山保育こまめ」の平野純子代表が講師として登壇。3人はいずれも県内の学校で教員を務めていた。県東部で小中学生の子どもがいる母親約30人が参加した。 前半では講師3人の教師時代の経験を生かした独自の子どもとの接し方を説明。後半では交流会として母親同士が日常で感じている不安や悩みを率直な気持ちで意見交換した
-
長泉の保育施設、DXを本格導入 利用申請や登園管理
長泉町は、保護者の利便性向上と職員の業務効率化につなげるため、町立の保育施設でDX導入を本格化させている。10月からは保育所、認定こども園、小規模保育事業所への利用申し込みの電子申請を開始した。 町によると保育所の利用申請は役場内でもっとも複雑な手続きの一つ。これまでは平日の開庁時間に特設した窓口での受け付けに1人あたり10~15分かかっていた。電子申請により受付時間の短縮や24時間申請を実現し、申請情報を統計化してデータ活用できる利点があるという。紙面申請も引き続き可能で、紙面を読み取って自動入力するシステムを2021年度から試験的に導入している。 このほか、今年9月から登降園管理の支
-
ママ記者「子育て」インスタで発信 情報誌「familyizu」
伊豆市で子育て情報誌「family izu(ふぁみりいず)」を発行する母親グループが本年度、インスタグラムを使ったSNSでの情報発信を始めた。移住者やワサビ農家の妻、産休中の市職員など多様な市内在住の母親6人が「ママ記者」として取材活動に取り組んでいる。 情報誌は子育てを楽しむ家族向けに3カ月に1回のペースで発行していたが、新型コロナ禍の影響で2021年から一時休止した。本年度から年1回の発行に変更し、インスタグラムへの週1回の投稿を8月から始めた。 インスタグラムでは伊豆の自然を満喫する子どもの表情豊かな写真とともに、観光施設や温泉などのお薦めスポットを紹介。子育てや移住に関するコラム
-
赤ちゃんへの思い、詩集に 流産/子育てに奮闘/孫への愛情…静岡県東部で配布
静岡県東部の母親らが赤ちゃんへ贈るメッセージをつづった詩集「トツキトウカSHIZUOKA EAST2022」が完成し、制作に取り組んだ実行委員会メンバーが4日、配送作業を長泉町内で行った。2万部を発行し、「十月(トツキ)十日(トウカ)」にちなみ10日以降、県東部の各市町で母子手帳交付時などに配布する。 全30ページの詩集に妊婦や子育て中の親、祖父母らの作品20編を掲載した。流産の経験や子育てに奮闘しながら幸せを感じる様子、孫への愛情などをつづった作品が並ぶ。寄せられた115編の中から、委員の投票で選出した。地域になじみのない妊婦らの参考になるよう助産院や子育て支援団体の情報も盛り込んだ。
-
「パルながいずみ」開館5周年 記念ソングできたよ 親子連れに初披露
開館5周年を迎えた長泉町のこども交流センター「パルながいずみ」でこのほど、子育て情報の発信や交流を目的とした子育てフェスティバルが始まった。初日のオープニングイベントでは、周年記念ソング「パルるんマーチ♪」を親子連れ30組に初披露した。 楽曲の作詞・作曲・振り付けは町内の子育て団体「くいしんぼ~ん♪」が手掛けた。施設をイメージした歌詞と、親子で一緒に楽しめる振り付けを考案した。楽曲は町のユーチューブで発信する。 このほか、同町在住の加藤学さんの寄付を資金に購入した人気遊具「サイバーホイール」もお披露目され、施設内に設置した。今後のイベントは町のウェブサイトなどで掲載している。 (東部総
-
社説(9月29日)「無園児」家庭支援 実態とニーズ把握急げ
保育所や幼稚園に通っていない小学校就学前の子ども(0~5歳児)のうち、育児で困難を抱える家庭について、政府が支援を本格化させる。施設に通わない子どもは「無園児」と呼ばれ、親子が孤立すれば、虐待などのリスクが高まるとの指摘がある。 待機児童が4月時点で過去最少になる中、施設の空きを有効活用し、週に数回、預かるなどのモデル事業を想定する。来年4月に創設する「こども家庭庁」の目玉施策とする考えだ。実態とニーズの把握を急ぎ、効果的な支援策につなげてほしい。 厚生労働省は2月、保育所や幼稚園、認定こども園に通っていない0~5歳児が全国で約182万人(2019年度)に上るとの推計を公表した。ただ認可
-
送迎バス 保有全施設に立ち入り調査 静岡県、安全管理手順を確認
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バス内に置き去りになり死亡した事件を受けて静岡県は27日、磐田市の福田こども園を皮切りに、県内で送迎バスを保有する保育所や認定こども園など232施設への立ち入り調査を開始した。実際に運行しているバスで運用状況や具体的な安全管理手順を確認した。 福田こども園では県こども未来課の職員3人が、送迎バスの運転手や同乗する職員に送迎時の園児の出欠や乗降を確認する手順、車内点検の方法などを聞き取った。 同園は、同乗する職員がバス停で園児を乗車させる際、名簿と照らし合わせて名前と人数を確認する。園児全員が乗車した時点で再度点呼を行い、降車後は職員と運
-
バス内置き去り想定 園児がクラクションでSOS 松崎で訓練
牧之原市の園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を受け、松崎町教育委員会と松崎幼稚園は26日、園児がバス内で助けを求める訓練を行った。車内に取り残されたことを想定し、年少―年長児がクラクションの鳴らし方や乗り降りの仕方を確認した。 同園では園児27人のうち、24人がバスを利用する。保護者の要望を受け、毎月実施する防災訓練の内容を急きょ変更。子どもたちは運転席に座り両手でクラクションを押したり、ハンドルに座ったりして音を出した。体験後には「クラクションを強く押す」「長く音を出さないと」などと話していた。 園は2012年、東海バス(伊東市)に委託してバス運行を始め、これまで園児が取り残さ
-
子どもに危機管理教育を 富士 防犯意識向上へ講演
富士市と市生活安全推進協議会は24日、本年度の防犯まちづくり講演会を同市のラ・ホール富士で開いた。特殊部隊向けの装備を開発する田村装備開発(埼玉県)の田村忠嗣代表が、子どもを犯罪被害から守る危機管理の心得を説いた。 埼玉県警の機動戦術部隊に所属していた田村さんは、子どもが危機に直面した際に自衛する教育の大切さを訴えた。不審者の接近など周囲の違和感を素早く察知して距離を取ったり大声を出したりする訓練を日頃から行い、傘やベルトなど身近な物を護身のために使えるように備えておく意義を説明した。 大人に対しては、脅威の排除など子どもの力では難しい事のカバーを求めた。「普段から子どもが何でも話せる信
-
河津町に子育て支援施設 11月6日開設
河津町は26日、町地域子育て支援センター「かわづっこひろば」が11月6日にオープンすると発表した。岸重宏町長が定例会見で明らかにした。センターは新型コロナウイルス感染拡大による海外からの資材納入の遅延などを要因に、2回にわたり開設時期を延期していた。 センターは役場隣接地に建設。鉄骨造り平屋建てで延べ床面積は約650平方メートル。保育室や一時預かり(有料)用の部屋などを設ける。総事業費は4億2500万円。 町は子育て団体の活動が活発な一方で、拠点施設の整備が近隣自治体に比べて遅れていたことを課題と分析。2018年度から開設準備を進めていた。 岸町長は「いよいよの開所となる。幅広い年代の
-
沐浴、シャワーを無償提供 静岡市内8助産院 台風15号断水受け
静岡市内の助産院は、断水中の赤ちゃんや小さい子のいる家庭に、沐浴(もくよく)やシャワー、洗濯機の使用を無償で提供している。院の設備によっては沐浴に限ることがある。希望者は事前に問い合わせる。 市助産師会によると、対応する助産院は次の通り。 【葵区】 いなば助産院 瀬名<電 09017868523 > たまがわ助産院 瀬名<電 0546556210 > ファミールリンク 駒形通<電 08026279453 > まき助産院 与一<電 09078568448 > 渡辺助産院 上足洗<電 0542468791 > ミルキードリーム 瀬名川<電 09063549249 > 【駿河区】 おしか
-
どうする?離婚後の子育て③ 関係者インタビュー【賛否万論】
夫婦が離婚した後、どちらか一方が子どもの親権者となる単独親権制度をこのまま維持するか、それとも離婚後も父母双方が親権を持つ共同親権を導入すべきか。全国の読者からさまざまな意見が寄せられています。9月16日付の関係者インタビュー1回目は、共同親権の導入推進派で「静岡親子の会」の代表を務める大森貴弘常葉大准教授の話を掲載しました。今回のインタビュー2回目は、静岡市のひとり親支援団体「シングルペアレント101」の代表で、共同親権導入に反対する田中志保さんの話です。 共同を強制する仕組み 本当に必要か 共同親権の導入反対派/シングルペアレント101 田中志保代表 共同親権について議論が進められてい
-
どうする?離婚後の子育て② 関係者インタビュー【賛否万論】
日本は夫婦が離婚した後、どちらか一方が子どもの親権者となる単独親権制度をとっていますが、家族法制の見直しを続けてきた法制審議会(法相の諮問機関)の部会は、離婚後も父母両方が親権を持つ「共同親権」の導入を中間試案に盛り込むことを検討しています。単独親権の維持か、共同親権の導入か。どちらが子どもの幸せにつながるのでしょう。当事者の意見が真っ二つに割れる中、双方の関係者から話を聞きました。インタビューの1回目は、共同親権の導入推進派で「静岡親子の会」の代表を務める大森貴弘常葉大准教授です。 両親に愛された体験、心の支えに 共同親権の導入推進派/静岡親子の会・大森貴弘代表 「静岡親子の会」はどん
-
託児施設付き美容室 メーク、学習、調理…家族向けに催し 浜松で18、19の両日
託児施設付きで母親美容師の働きやすさに配慮してきた浜松市東区植松町の美容室「Rim(リム)」で18、19の両日、家族連れ向けのイベントが開かれる。オーナーの中村苑未さん(39)は「コロナ禍の今だからこそ、子どもを中心にいろんな体験ができる機会を提供したい」と意気込む。 イベントには美容室の利用客らが協力し、メーク体験や英会話学習、オリジナルのハンバーガー作り、駐車場でのスケートボード体験など幅広く行う。未就学児の母親でもある中村さんは企画の理由を「美容師のお母さんに心の余白をつくれたら、今度は子どもたちに生きる力を与えたいと思うようになった」と話し、「子どもたちがさまざまな体験をしながら将
-
葉笛を楽しもう 葉っぱ使って愉快な音【もっと自然遊び ちょこっとラボ⑱】
自然の中にはたくさんの不思議と遊びが隠れていますが、子どもがそのことに気づくためには、自然を好きな大人がそばにいるのが一番効果的です。目の前でやって見せるだけで、自分から自然物に手を伸ばし、見よう見まねでマスターしていきます。その楽しさが仲間に伝わり、自然遊びの輪が広がるのです。 身近な葉っぱを使って、愉快な音がする笛を簡単に作れます。どんな葉っぱがどんな音色を立てるか楽しみです。まずはキジ笛。ササや夏草など細長い葉っぱを摘んで、両手の親指の間に挟んで吹くだけで、鋭い音が出ます。狭い隙間に息を吹き込むと、気圧が下がるために、葉(楽器ではリードと呼ぶ)が震えて音が発生します。 高く澄んだ音
-
裾野市 こども園、富岡と深良に 幼保一体型 26年開園目指す
裾野市は13日の市議会全員協議会で、隣接する富岡と深良地区に幼保一体型の認定こども園計2カ所を整備する方針を明らかにした。ともに2026年4月の開園を目指す。 いずれも市立の富岡第一幼稚園と富岡保育園、深良幼稚園と深良保育園の4施設をこども園2カ所に再編する。うち1カ所は市立とし、11年度に大規模改修した富岡保育園の施設を利用する。定員は60人前後。 残り1カ所は民間事業者を誘致して私立とする方針。定員は100人前後。老朽化や大規模漏水で廃止した同市石脇の「市立水泳場」(市営プール)の跡地に新設する。 少子化や共働き世帯の増加を踏まえ、市は民間の参入を促しながら今後15年かけ、こども園
-
体験プログラム「森っ子クラブ」 森林公園、未就園児を募集 浜松
静岡県立森林公園(浜松市浜北区)は11月14日から2023年3月27日までの第2、第4月曜、22年度後期の森林体験プログラム「森っ子クラブ」を同公園で行う。2、3歳の未就園児の親子10組を30日まで募集している。 いずれの回も午前10時からの1時間で、絵本の読み聞かせを受けたり、自然素材を使って工作したりする。参加料は1組5千円。問い合わせは同公園バードピア浜北<電053(584)0443>へ。
-
家事も育児もシェアして 共働きの夫婦対象に講座 静岡
静岡市は11日、共働きの夫婦を対象にしたワークショップ「家事も育児もシェアしてHAPPY」を同市葵区のアイセル21で開いた。キャリアコンサルタントの橋本恵子さんを講師に、市内の夫婦7組が家事と育児の在り方を考えた。 日常生活で仕事や家事、睡眠、趣味などに費やす時間をグラフ化した後、理想的な生活様式について語り合った。食事の準備や部屋の掃除、子どもの送迎などの作業を付箋に書き出し、一つ一つ担当を夫婦で確認した。 橋本さんは家事と育児について「それぞれの家庭の事情に見合ったシェアの仕方を考え、実際の行動につなげてほしい」と助言した。 市は11月23日午後1時半~3時半、同じ内容のワークショ
-
多胎児保育の悩み共有 湖西の支援サークル「にじのこ」
湖西市の多胎児支援サークル「にじのこ」はこのほど、多胎児の親や支援に興味のある人を対象にした「おしゃべり会」を同市新居町の子育て支援センター「のびりん」で初めて開いた。双子などを育てる市内の母親ら11組が参加し、悩みや子育て術を共有した。 多胎児を育てている親と、多胎児に加えて別のきょうだいも育てている親の2グループに分かれて行った。参加者は互いの立場に共感しながら、約2時間の会話を楽しんだ。 多胎児の家族の負担軽減を図ることを目的に、市内の多胎児の母親らが1月に同サークルを立ち上げた。これまで市内には多胎児の親同士がつながるサークルはなかったという。 今後も双子の洋服や玩具の譲渡会な
-
親子の遊び場紹介 冊子を幼稚園に 焼津市の若手職員
焼津市の若手職員でつくる「市役所若者倶楽部」のメンバーが9日、親子で遊べる市内のお薦めプランを紹介する冊子「おでかけキッズブック」を同市大覚寺のさつき幼稚園に届けた。 作成に携わった市地域福祉課の片瀬聡主事は、多くの人に読まれるための工夫を紹介し「ぜひ活用してもらいたい」と話した。同幼稚園の長野恵園長は「サイズもバッグに入れて運びやすくて便利」と喜んだ。 冊子では市内施設を周遊する4プランを提示し、プランごとの楽しみ方を紹介している。
-
どうする?離婚後の子育て①【賛否万論】
「夫婦の3組に1組が離婚する」といわれる時代が続いています。男性の育児参加が進む今、離婚時の最大の障壁は「どちらが親権を持つか」。両親の激しい親権争いに子どもが巻き込まれていると指摘されています。法制審議会(法相の諮問機関)は、離婚後も父母双方が親権を持つ「共同親権」の導入を検討してきましたが意見はまとまらず、国民の賛否も割れています。離婚後の子育て、あなたはどう考えますか。 (社会部・南部明宏、大須賀伸江) 共同親権の導入検討 両親の愛情注がれるのが理想 厚生労働省の調査によると、未成年の子どもがいる夫婦の離婚は2020年に約11万1000件あり、妻が子ども全員の親権者となる離婚が8
-
子育て支援施設開設へ 湖西市議会一般質問 閉園予定の幼稚園活用
湖西市は8日、市議会9月定例会一般質問で、2023年度末に閉園する予定の市立新所幼稚園について、閉園後は子育て支援施設として活用する方針を示した。発達障害の支援拠点となる機能も持たせる予定で、25年4月の開設を見込む。佐原佳美氏(公明)への答弁。 子育て相談窓口や子どもの遊び場として利用されている子育て支援センター「のびりん」(同市新居町)と同様の機能に加え、注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達に課題のある子どもの相談を受けられる機能を検討する。市職員を配置する。閉園後に園舎の改修を終えれば、早くて24年度後半の開設も想定する。 同園は近年園児が減少していて、来年4月の園児受け入れを停
-
多胎児の親 悩み相談を 湖西で10日
湖西市の多胎児支援サークル「にじのこ」は10日午前10時~正午、多胎児の親や支援に興味のある人を対象にした「おしゃべり会」を市子育て支援センター「のびりん」で開く。9日まで参加者を募集している。 多胎児の家族の負担軽減を図ることを目的に、市内の多胎児の母親らが1月にサークルを立ち上げた。おしゃべり会では子育ての苦労や悩み、子育て術を話し合う。子どもの同伴も可。 同サークルによると、近年は市内で年間平均4組ほどの多胎児が生まれているという。自身も三つ子の母親の奥田智子代表(50)は「多胎児ならではの悩みを共有できる場として利用してほしい」と呼びかける。申し込みは事務局<電090(2260)
-
市営プール跡にこども園 裾野市方針、民間誘致へ
裾野市は2日、同市石脇の「市立水泳場」(市営プール)の跡地を幼保一体型の認定こども園の敷地として活用する方針を明らかにした。民間施設の誘致を図る。 同日の市議会9月定例会の代表質問で、村田悠市長が三富美代子氏(公明党)の質問に答えた。市営プールは中心街の近郊に位置し、国道や県道へのアクセスも良い。市によると、「こども園」「公共駐車場」「公共事業用地の代替地」の3案を検討し、子育て支援の充実に向け、跡地利用を決めたという。 少子化や共働き世帯の増加に伴い、市は民間の参入を促しながら今後15年かけ、こども園を中心に幼児施設を全市的に再編する計画。跡地利用も再編の一環に位置づける。 市営プー
-
母と子「サロン」で交流 三ケ日地区社協 子育て相談、悩み共有
浜松市北区三ケ日町の三ケ日地区社会福祉協議会はこのほど、地域の親子が交流する「三ケ日親子サロン」を同町の浜名惣社神明宮で初めて開いた。子どもと母親の約20組50人が訪れた。 参加した母親は、助産師に子育てのポイントを相談したり、親同士で産前産後の悩みを共有したりした。子どもたちは、境内の木陰で水遊びや輪投げ、シャボン玉などを楽しんだ。子ども用の衣服やおもちゃを販売するバザーも開かれた。 子ども3人を連れて参加した山本みかさん(38)は「最近は人と接する機会が少なかった。子どもを遊ばせながら、地域の人と子育てについて話せて良かった」と話した。
-
2023年春開園「高嶺の森のこども園」 御殿場、工事安全願う
御殿場市の複合施設「高嶺(たかね)の森」敷地内に2023年4月に開園する「高嶺の森のこども園」の園舎新築工事安全祈願祭が26日、現地で開かれた。 園舎は木造平屋(一部2階建て)で、延べ床面積989・57平方メートル。緑に囲まれた立地から、「森の環境を引き込む」を設計のコンセプトにした。地面のなだらかな傾斜を生かして部屋を配置。円形の屋根が連なり、円と円の間の開口部には日だまりができる。 運営する社会福祉法人博友会の土田博和理事長(72)は、園の特色として①自然との共生②動物との共生③英語教育-を挙げた。「世界に羽ばたく人材を育成する」と強調した。
-
クックパッド社員 パパ向け料理教室 9月11日、長泉
長泉町は9月11日、町内在住・在勤の父親を対象に、料理レシピサイト「クックパッド」社員による家庭料理教室「俺たちの定番メシ! パパごはんクッキング」をウェルピアながいずみで開く。 5月に著書「時間があっても、ごはん作りはしんどい」を出版したクックパッド初代編集長小竹貴子さんが講師を務める。地元食材をふんだんに使用し、あしたか牛の牛丼、チンジャオロースー、野菜スープの作り方を学ぶ。 午前10時~午後1時。定員8人。参加無料。9月5日までにパルながいずみの窓口または電話で申し込む。問い合わせはパル<電055(988)1086>へ。
-
発達障害 療育にボクシング 焼津のジムが放課後デイ開設
ボクシングなどの運動を通じ、発達障害の子どもたちを療育する放課後等デイサービス事業が焼津市内のジムで始まった。元教員のプロボクサー近藤佐知子さん(34)が発案したプログラムを受けながら、子どもたちは感情をコントロールする術や集団生活の適応力を養っていく。 同市柳新屋の駿河ボクシングジムが7月開設した「子どもスポーツスクールするが」。小1から高2までの15人は一般コースが始まる前の時間を使い、ワンツーやシャドー、ミット打ちなどボクシングのトレーニングのほか、鬼ごっこなどの遊びをしながら過ごす。 多くの子どもたちは他人との距離感がつかめなかったり、相手の感情を読み取れなかったりすることで、集
-
育児用品6万円分助成 川根本町、9月からクーポン支給
川根本町は9月から、子育て中の保護者を対象に育児用品の購入費を助成するクーポン券を発行する。クーポン券は1枚千円、乳幼児1人当たりに6万円分(60枚)を一括で支給する。 対象は0~2歳の乳幼児を持つ町内在住の保護者。購入できる育児用品は紙おむつ、おしりふき、粉ミルクの3種類。有効期限は発行月から1年間。おつりは出ない。 町役場の健康福祉課に支給申請書を提出すれば、その場でクーポンが発行される。利用できる店舗は成効堂薬局(千頭)、栗田商店(田代)、まつおか薬局(徳山、上長尾)、アイビー川根本町(上長尾)、文化堂(同)。 問い合わせは健康福祉課<電0547(56)2224>へ。
-
子育て世代の居場所 天竜区の商店街に開所へ 浜松の山田さん、クラウドファンディング協力呼び掛け
浜松市天竜区佐久間町で浜松山里いきいき応援隊として活動する山田恵美莉さん(28)が今秋、同区二俣町のクローバー通り商店街でコミュニティースペース「みんなのアトリエいもほり」をオープンする。子育て世代や地域住民の居場所づくりを目指す。現在クラウドファンディングを募り、支援を呼び掛けている。 同町の中心街にある果物屋跡地に、親子連れで楽しめる遊び場やレンタルスペース、情報発信機能を設ける。さまざまな世代が気軽に立ち寄れる、開かれた施設を構想している。 山田さんは同区佐久間町出身。同市中区で5年間保育士として働き、昨年1月にUターンした。イベント企画や教育、託児支援などを通じ、地域振興に励んで
-
地域ならではの学校行事 城落とし/砂丘マラソン/サンゴ養殖/遠泳/いずみ運動…【NEXT特捜隊 投稿特集】
小学生が泳ぎ続けることに挑戦する浜松伝統の「30分間回泳」の取材をきっかけに、LINEでNEXT特捜隊とつながる「N特通信員」の皆さんに地域ならではの学校行事を募集したところ、多くの投稿が寄せられました。寄せられた情報と追加取材した内容を紹介します。 ◆運動会の城落とし (浜松市西区、会社員のようこさん、47歳)(静岡県外、清水おもちさん、30代)(磐田市、ちいさん、40代) 「運動会の城落としがありました」 浜松などで行われる運動会種目「城落とし」(2019年9月23日 静岡新聞朝刊) (城落としは、浜松などで盛んな運動会種目です。過去の新聞記事によると、二つの軍
-
介護施設で児童預かり 浜松市、全国初の「寺子屋」
夏休み中に高齢者施設が小学生を預かる浜松市の「かいごTERAKOYA(寺子屋)」事業が7月下旬、市内5施設で始まった。施設が高校生や大学生をアルバイト雇用し、学生らが児童に勉強を教えたり、高齢者との触れ合いを手伝ったりする全国初の試み。活気がもたらされた施設側や、子どもの預け先に悩む共働き世帯から好評を得ている。 市が実施施設を募集し、予算500万円で事業化した。その一つ、特別養護老人ホーム浜松中央長上苑(中区)は会議室を開放。8月26日までの平日に、毎日4人ほどの学生が10人程度の児童を預かる体制を組んだ。児童は時間割に沿って勉強や遊び、入所者との交流をして過ごす。 保護者の負担は菓子
-
子育てママをアプリで応援 伊豆の国市、コラムや情報発信
伊豆の国市はこのほど、子育て情報を発信する「いずのくに子育て応援アプリ」を制作した。市内の情報をまとめるほか、子育て世代の母親によるコラムを掲載する。 これまでは子どもの予防接種の日程管理を主な目的にウェブとメールを併用した「いずのくに子育てモバイル」を導入していたが、利便性やスマートフォンの普及率を踏まえてオリジナルのアプリをリリースした。 子どもの生年月日から予防接種のスケジュールを自動作成する機能を設け、子育てイベント情報などとともにプッシュ通知で知らせる。子育て世代の母親が「ママ記者」として情報を集め、親子で楽しめる遊び場やイベントの体験リポートなどを紹介する。 アプリのダウ
-
子どもに笑顔お届け! 浜松の放課後支援員・稲津さん 大病後「地域に恩返し」
浜松市南区の放課後児童会支援員稲津達義さん(55)が、自費で収集したカードやボードゲームなどコンピューターを使わないアナログゲームを小学生や未就学児に楽しんでもらう取り組みを、市内を中心に続けている。新型コロナウイルスの影響で巣ごもり生活時の娯楽として注目されたこともあり、今夏も小学校や公共施設などをボランティアで回る。大病を患ってたどり着いた「地域への恩返し」は、子どもの笑顔が広がる街づくりに一役買っている。 7月下旬、同市浜北区のふれあい交流センター浜北。稲津さんは家族連れにボードやカードを使う遊びのルールを説明していた。木製の駒や円形の紙を、バランスを取りながら積み上げるフランス発の
-
伊東市「ベビーファースト運動」宣言 静岡県内の市で初参画
伊東市は27日、日本青年会議所が2021年度から推進する「ベビーファースト運動」に参画し、取り組みを進めることを表明した。県内の自治体では県と東伊豆町に続き3例目で、市としては初めての参画となる。 子育て世代が子どもを産み育てたくなる社会の実現を目指す運動で、活動宣言を基に具体的な取り組みを実施する。 同日、伊東青年会議所のメンバーが市役所に小野達也市長を訪ね、懇談した。小川健一郎理事長が運動の概要を説明し、「どんどんと広がりをみせる活動になる」などと語った。 小野市長が「安心して出産ができ、心身共に健やかに子育てができるまち」とした活動宣言に署名した。小野市長は「運動には大賛成。積極
-
沼津・門池で「寺子屋」スタート 世代間交流の機会に
沼津市の門池コミュニティ推進委員会は今夏、地域の小学生を対象にした「夏休み門池ワクワク寺子屋」を始めた。地域ぐるみで子どもを育てるため、さまざまな年代の住民同士の交流機会をつくることが狙い。企画した同委員会学習支援担当の矢谷朋子さん(42)は「人との触れあいは子どもの人間形成の上で大切。コミュニケーション力を養えたら」と話す。 同委員会はこれまでも乳幼児の預かり支援で世代間交流日を設けるなど、幅広い年代が交わるよう工夫してきた。 寺子屋は7月下旬から約1週間行い、夏休みの宿題など持ち寄った教材で学習をした後、地域の大人らが手掛ける体験活動に臨む。 28日には同市の門池地区センターで地元
-
夏休み 昼食代2万円補助 焼津市、経済支援必要な児童生徒向け
焼津市は、学校給食のない夏休み期間、経済的な理由で支援が必要な児童生徒に「昼食代」として1人当たり2万円を補助する。28日に支給する。 対象は就学援助費の支給認定を受けている児童生徒792人の保護者。就学援助費の項目に学校給食が含まれているため、授業があるときは実質無料となっている。夏休み中は給食が無いことから、コロナ禍で家計への影響が懸念される状況で、保護者の昼食にかかる負担を軽減する目的で実施する。 申請は不要で、学校を通じて就学援助費の口座へ振り込まれる。市議会6月定例会で関連事業費1640万円を計上した補正予算が既に成立している。
-
赤ちゃんみんな、絵本の主人公に 菊川市がプレゼント事業
菊川市は本年度、赤ちゃんがいる家庭に子どもの名前入り絵本「きくすくブック」を無料でプレゼントする事業を始めた。親子のコミュニケーション向上や、子どもが本に親しむきっかけづくりを目指す。同市によると県内で初めての取り組み。対象は同市に住所がある4月1日以降に生まれた乳児。表紙やページに子どもの名前が入ることで、子どもが絵本の主人公になる。名前の由来や、親から子どもへのメッセージを記載するページも設けた。 保健師が生後4カ月までの乳児家庭を訪問し、親子の心身状況を確認する乳児家庭全戸訪問事業に合わせた企画。保健師が保護者に絵本注文チケットを渡し、保護者が申し込むと、2~3週間で絵本が郵送される
-
共働き世帯親子、地域の味で夕食 御前崎「だれでも食堂」
共働きの子育て世帯にゆっくりと夕食を味わってもらおうと、御前崎市教育委員会は20日夜、「だれでも食堂もぐもぐ」を同市池新田の中遠調理師専門学校で開いた。 市内の親子ら18人が参加した。枝豆やひじきなどを混ぜ込んだおにぎりをつくり、同校の生徒らが調理したおかずを皿に盛り付けた。 「地産オードブル」と名付けられたおかずはカツオコロッケ、しらすの冷製パスタなど地元産の食材がふんだんに使われ、親子は普段とは違った夕飯を楽しんだ。 だれでも食堂もぐもぐは2018年度から市内の飲食店などで開いている。
-
子育て悩み気軽に相談 富士のタリーズ、新米ママ交流企画
富士市のタリーズコーヒー富士市中央公園店で20日、子育て世代の交流企画「新米ママの応援団~朝育じょいふる~」が始まった。毎月1回、未就園児と母親が集まり、コーヒーを飲みながら子育ての悩みを相談できる。 同市厚原のピアノ教室「じょいふるピアノハウス」が主催する。教室の講師らが“先輩ママ”として、子育ての経験を伝える。 初回は0歳児と、1歳児の親子計2組が、手遊び歌を通してスキンシップの取り方を学んだ。子どもは母親の膝の上で手を振るなどして、笑顔でリズムに乗った。 参加者が動き回る子どもの落ち着かせ方を相談すると、行動を頭ごなしに否定せずに優しい口調で説明すると効果
-
ママの仕事復帰支援 長泉町がセミナー初開催
長泉町はこのほど、仕事復帰を考えている母親を対象にしたセミナー「ママのためのおしごと復帰講座」を同町のパルながいずみで初開催した。町内在住で1歳前後の子の母親6人が、育児とキャリアの両立などに関する疑問や不安を語り合った。 「ビズホープ」(三島市)が企画協力し、三島市の母親でつくる団体「ママとね」メンバーで育休後アドバイザーの鈴木陽子さん(沼津市)が講師を務めた。メーカーでフルタイム勤務する傍ら、3人の子育て中という鈴木さんは、「保育園の送迎体制は家族と交渉する」「家事育児の分担は表で可視化する」など両立のこつを紹介。「完璧でなくて大丈夫。一人で抱え込まず『こうあるべき』を手放そう」と呼び
-
産後ケア重要性知ろう 7月29日に産婦人科医講演 湖西
湖西市内の助産師らでつくる「こさい産前産後ケアプロジェクト・THEチーム虹」は29日、虐待やうつ予防のための産後ケアをテーマにした講演会を同市の表鷲津多目的ホールで開く。 講師を務めるのはMammy1010木村産科・婦人科(浜松市北区)の木村聡院長。同院は産後ケア専門の施設を持ち、母親らのサポートに力を入れている。講演では産後の問題やケアの重要性を解説する。 同グループによると、産後ケアなどに対する自治体の補助制度を知らない人は多いという。豊田登美子代表(50)は「親世代への教育の場が少ない。男性も含めてぜひ参加してほしい」と呼びかける。 午後6時45分~8時の予定。参加費は500円。
-
磐田市新事業「iぽーと」 子育て家庭に担当保健師 妊娠から就学前一貫支援
磐田市は本年度、子育て家庭に担当保健師を付け、妊娠、出産、子育てに関する相談に継続して応じる寄り添い型支援事業「iぽーと」に乗り出した。核家族化が進む中、保健師が気軽に相談できる相手になり、安心して子育てできる環境づくりにつなげようと企画した。 妊娠期から就学前まで、1家族を1人の保健師が継続して担当するフィンランドの母子保健システム「ネウボラ」がモデル。同市ではこれまで、母子健康手帳交付や新生児訪問などを異なる部署で担当してきたが、こども未来課に対応を一本化し、子どもの親が相談しやすい体制づくりを図った。 本年度、同課の母子保健専任保健師を3人から10人に増員。10中学校区に1人ずつ地
-
医療ケア児の相談拠点 静岡県総合庁舎別館に開設
静岡県は4日、日常的にたんの吸引や人工呼吸器などを必要とする医療的ケア児やその家族の相談窓口となる支援センターを静岡市駿河区の県総合庁舎別館に開設した。医療や福祉、教育など多様な相談にワンストップで対応し、関係機関との橋渡し役を担う。 県看護協会が委託を受け、看護師資格を持つ職員2人が常駐する。電話やメールを中心に必要に応じて面接も行う。同協会の渡辺昌子会長は「家族と交流を持ち、サロンのような温かい雰囲気の中でセンターを育てていきたい」と話す。 自宅で暮らす医療的ケア児は県内に約600人いるとされ、医療だけでなく就園就学や就労など支援ニーズは多岐にわたる。県医療的ケア児者家族会によると、
-
子どもの居場所考える 浜松・中区 若者の自己形成学ぶ
浜松NPOネットワークセンターは3日、地域の子どもたちの居場所について考える講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中区の市民協働センターで開講した。市内を中心に子どもの成長に関心がある約40人が参加した。「ご近所遊びコーディネーター養成講座」として来年1月まで5回開く予定。初回は駒沢大の萩原建次郎教授から、居場所づくりに必要な知識を学んだ。萩原教授は思春期の子どもに地域の居場所がない現状や、他者とのつながりをはぐくむ公園の意義などについて説明。「若者の“自己形成空間”には公私の緩衝地帯が必要」と強調した。 講演後、市内で居場所づくりに取り組む団体のメンバーが活動な
-
開館1周年で記念式典 焼津こども館、手作りクラッカーで祝う
焼津市栄町のターントクルこども館で3日、開館1周年の記念式典が行われた。子どもたちが手作りのクラッカーを鳴らして、節目を祝った。 式典におもちゃ学芸員やえほんとサポーター、地元関係者らが参加した。来場者ら1001人の笑顔の写真でこども館のロゴマークを描いたタペストリーを披露したり、紙コップにコットンボールの入った手作りクラッカーを鳴らしたりして、記念日を祝した。 中野弘道市長は施設の果たしている役割を強調し「これまで以上に愛される施設になってほしい」と呼び掛けた。こども館内では8月末まで、1周年記念としてタペストリーの元になった写真を展示している。
-
子育てネット126団体に 島田で総会、交流促進を確認
島田市内の幼稚園・保育園や放課後児童クラブ、子育て支援サークルなどで構成する「市子育て支援ネットワーク」は1日、同市内で総会を開いた。新たに10団体が加わり加入団体は126団体に増え、さらなる交流促進を確認した。 45団体が出席し、松浦優子会長(子育て支援サークル「踊る!弾む!母部」代表)は自身の取り組みを例に「新たなワークショップをきっかけに『自分も講座を開きたい』と意欲を持つ人が増えた。各団体が目的を持ってネットワークのつながりを生かすことで、活動の幅はさらに広がる」と呼び掛けた。 本年度は親子向けイベントへの参加に加え、昨年度好評だった映画上映会、子育て家庭を応援する「ひとりじゃな
-
大隅さん講師に子育て支援学ぶ 浜松のNPO
NPO法人浜松NPOネットワークセンター(浜松市中区)はこのほど、「子育ちカウンセラー」として活動する大隅和子さんを招いたセミナー「可能性を育む子どもとの関わりかた」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区の市市民協働センターで開いた。子育て支援などに取り組む13人が参加した。大隅さんは「赤ちゃんはかわいがられることで自分と周囲を信頼し、目を合わせて話し掛けてもらうことで注意力を得る」と指摘。学童期の集中力や自己抑制の問題は「原因をたどると、生まれてすぐの人との関わり方にある」と解説した。 現在の子育て環境下では「全ての子育て家庭が支援を必要とする。目の前の人に寄り添い、受け止め、必要な支援がで
-
子育て親へ再就職セミナー 浜松・中区
子育て中の親の再就職を支援する「マザーズコーナー就職支援セミナー」(ハローワーク浜松主催)がこのほど、浜松市中区の南部協働センターで開かれた。30~40代を中心とした21人が参加し、子育てをしながら働くために必要な雇用面などの基礎知識を学んだ。 社会保険労務士の鈴木泰子さん(58)が講師を務めた。鈴木さんは10月からの社会保険制度の適用拡大や、雇用契約書の重要性などについて説明し、「雇用主と一緒に、雇用契約を確認して気持ち良く働いていける関係をつくることが大事」と強調した。
-
あなたにとって理想の公園は③ 有識者インタビュー②【賛否万論】
全国に約11万カ所ある公園の未来について考えています。これまで多額の税金が投入され、国民1人当たり6畳一間ほどの公園が整備されてきましたが、維持管理が追いつかず「物騒だ」「暗くて怖い」などと苦情が出ている場所も少なくありません。コロナ禍で公園の価値が見直されている今、せっかくの身近なスペースを生かしていく方法を考えてみませんか。静岡市清水区在住で大妻女子大教授の木下勇さん(67)と、県都市公園懇話会会長の井口義也さん(68)に話を聞きました。 知恵絞り、自分たちでつくる 大妻女子大教授 木下勇さん ー木下さんが委員長を務めた日本学術会議分科会は2020年、子どもの成育環境に
-
保育士と一緒に将来設計考える 富士の高校生
高校生が人生設計を考える講座「カラフルライフデザインセミナー」(富士市主催)がこのほど、市立南保育園で開かれ、市内の高校生4人が保育士と一緒に将来を考えた。 保育士が資格を取得するまでの苦労や、妊娠、育児と仕事との両立の工夫を実体験を交えて説明した。生徒からは専門学校と四年制大学に進学した場合の違いなどの質問が出た。生徒は園児と一緒に遊ぶ体験をして保育士の仕事に理解を深めた。 60代までの人生設計を年表に記入し、結婚やマイホーム建築など生活の転換期を見据えて就職時期や10、20年後の仕事を想像した。 市立高3年の長浜結彩さん(17)は「公立、私立など就職する園の違いも調べてみたい」と話
-
「ベビーファースト運動」参画 子育て支援鮮明に 東伊豆町
東伊豆町は27日、子供を産み、育てやすい社会の実現を目指す「ベビーファースト運動」に参画したと発表した。下田青年会議所の呼び掛けに応じ、子育て世代を支える姿勢を鮮明にする狙い。県内自治体では県に続き2例目で、市町単位では初という。 同運動は日本青年会議所が全国で企業や自治体に賛同を呼び掛けていて、参画に伴って具体的な行動などを求めている。東伊豆町は既に新生児への祝い金支給や不妊治療費、子育て用具の購入費の助成、イベント時の授乳・おむつ替え用テントの貸し出しなどを実施していて、さらに取り組みを推し進める。 同日の町役場での定例記者会見で岩井茂樹町長は「自治体の“消滅危機&rdq
-
多胎家庭に子育てアドバイス 浜松の団体作成、15市町で配布
双子や三つ子の親でつくる子育て支援団体「しずおか多胎ネット」(浜松市、高山ゆき子代表)が作成し、寝かしつけや授乳、入浴など育児の場面ごとの対応を紹介する冊子「ふたご・みつご子育てブック」(A5判、36ページ)が本年度、静岡県内15市町で無料配布されている。浜松で2年前に配布が始まり、同団体が県内全市町に協力を呼び掛けた結果、14市町が賛同した。母子健康手帳交付時に市町の窓口で手渡される。 「子どもが一度にぐずるとつらいので、寝かしつける時間をずらした」「目の届くところで遊ばせながら、1人ずつ入浴させた」。同団体のメンバーが多胎児ならではの子育ての難しさや、工夫した体験談を聞き取り、具体的な
-
富士市 新生児祝いに木玩具 6カ月健診時、地域材を使用
6カ月健診時に実施している富士市の「富士ヒノキ製玩具贈呈事業」の本年度分の配布が6月上旬から始まっている。本年度は小林木工所(同市蓼原)の歯固め用「かむかむヒノキ」を配る。 事業は同市産の木材の利活用促進を狙い、2020年度から始めた。新生児の誕生祝いを贈呈し、地域材をPRする。1600個を配布予定。 年度ごとで玩具の種類が変更され、今回のかむかむヒノキは、口に入れても安心な天然無垢(むく)材で、乳歯の生え始めの違和感を和らげる。使用後はインテリアなどに活用できる。 健診会場の同市フィランセではこのほど、健診を終えた親子がブックスタートの絵本とともに玩具を受け取った。市内の母親(41)
-
あなたにとって理想の公園は②有識者インタビュー【賛否万論】
新型コロナウイルス禍をきっかけに、公園は幅広い世代に利用されるようになりました。一方、老朽化が進み、ほとんど使われなくなった公園も増えています。子どもや高齢者にとって大切な公共スペースを、ワクワクするような場所に生まれ変わらせることはできないでしょうか。公園づくりをテーマに講演活動などを行う町田誠・公園財団常務理事(62)に話を聞きました。 民間管理で利用者の意識に変化 ―コロナ禍をきっかけに公園の価値が見直されています。全国の公園の状況を教えてください。 全国には11万カ所、計13万ヘクタールという、とんでもない量の公園があります。全てを合わせれば、静岡市の面積ほどの大きさになりま
-
木のえほん、市の図書館へ 沼津の浅野さん「特徴感じて」
沼津市御幸町の「わかばやし耳鼻咽喉科クリニック」の浅野理恵理事長は22日、伯父で家具のデザインなどを手掛ける白岡彪さん=鳥取県在住=が製作した木製の絵本を、同市に寄贈した。市立図書館1階の児童室に閲覧用として置き、子供たちに木のぬくもりや香り、肌触りの良さを感じてもらう。 タイトルは「木のえほん」。3セット(1セット5巻入り)を贈った。白岡さんが住む同県にまつわる物語を紹介している。登場する動物などの絵も白岡さんが描いた。立体絵本で、躍動するトビウオや白ウサギといった主人公の姿も特徴。 市役所に浅野理事長と母昌江さんが訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に手渡した。頼重市長らは早速、「木のえ
-
服や床、汚してもいいよ 島田で「無制限あそび」
服や床を汚しても大丈夫―。「やっちゃダメ!から解放」をキャッチコピーに子どもが制限なく自由に遊べる「無制限あそび」のイベントが15日、島田市の第一生命金谷営業オフィスで行われ、5組の親子が参加した。 島田市を中心に無制限あそびのイベントを展開している同市の石本百華さん(28)が企画した。市の子育て応援メッセージ「ひとりじゃないでね」に賛同し、子育て家族を応援する同社が会場を提供した。子どもたちは食紅で色が付いた小麦粉絵の具や寒天を使って、模造紙を敷いた床や服の汚れを気にせず思いのままに遊んだ。 元保育士で2児を子育て中の石本さんは「子どもの創造力を伸ばしながら親子の思い出作りをお手伝いで
-
「不登校は大丈夫」専門紙代表理事 静岡で講演 心の段階見てほしい
静岡県労働者福祉基金協会はこのほど、不登校当事者を取材するNPO法人全国不登校新聞社の石井志昂代表理事兼編集長を招いた講演会を静岡市葵区の県勤労者総合会館とオンラインで開いた。石井代表理事は、自身の不登校経験も踏まえ「『不登校は大丈夫』というのが結論」と語った。 子どもから「学校に行きたくない」と言われた際は「『分かった』と応じる以外に選択肢はない」と強調した。「その瞬間は、我慢を重ねてきた子どもにとっては最終段階」と述べ、「『分かった』の一言で子どもは親が味方だと思い安心する」と振り返った。 子どものSOSは、体調不良や不眠などさまざまな形で表れるとして「子どもは苦しいほど隠そうとする
-
放課後児童クラブの育成支援案示す 富士市子ども・子育て会議
富士市はこのほど、市役所で開かれた市子ども・子育て会議の第2回会合で、市子どもの権利条例の理念を加味した放課後児童クラブの「育成支援」の在り方案を示した。新たに「子どもの最善の利益の保障」などの視点を盛り込んだ。市内のクラブで提供する育成支援内容の基盤となるのもので、今後、修正を加えていく。 国は運営指針の中で、一人一人の発達段階を踏まえた育成支援などの展開を求め、市も運営基本方針に育成支援の方向性を示している。 県内初の同条例施行を受けて変更を加えた育成支援案は利益保障に加え、「安全・安心な居場所確保」「発達段階に応じた主体的な遊びや生活の場の提供」の計3項目を示した。 子どもの視点
-
カレーで食卓に会話を 沼津・三明寺、子ども食堂開設 カフェと連携
沼津市大岡の三明寺(大嶽正泰住職)は5日、門池地区の子どもに食事を提供する「かどいけ子ども食堂」を始めた。コロナ禍のため、初回は飲食店で弁当を手渡しするテイクアウト形式で実施。地元カフェと連携し、ひとり親家庭を対象にカレー弁当を無償提供した。 カレーは、同市大岡のカフェ「ライヨンゲート」が用意した。ジャガイモの代わりに地域特産のサツマイモを使ったチキンカレーで、子どもが食べやすい味付けに仕上げた。山田雄也店長(40)は「料理の手間が省ける分、少しでも食卓で会話する時間になれば」と話した。事前予約した8家庭の子ども15人が出来たてのカレーを持ち帰り、費用は市社会福祉協議会の助成金を活用した。
-
待機児童減少23人 静岡県内受け皿拡大 「潜在」も減1671人
静岡県は、静岡県内の保育所や認定こども園などの待機児童が4月1日時点で前年より38人少ない23人だったと発表した。保育所の整備など受け皿確保が進み、減少が続いている。 一方、特定の保育所を希望するなどの理由で待機児童に計上されない「潜在的な待機児童」は231人減の1671人だった。 待機児童は5市町で確認された。内訳は函南町16人(前年27人)、森町3人(同11人)、清水町2人(同2人)など。湖西、袋井、裾野、伊豆の4市は保育所の定員拡大などにより、待機児童を解消した。 待機児童23人を年齢別にみると、1歳が13人で最も多く、2歳6人、4歳以上2人、0歳と3歳各1人となった。 県内の
-
許されるのか…迷いも 浜松女性市議「16週の出産欠席」初活用
浜松市議会が昨春の会議規則改定で新設した「産前産後各8週、最大16週」の出産欠席制度を馬塚彩矢香市議(34)=市民サポート浜松、2期=が初めて活用し、今年2月に第1子を出産した。子育て世代の女性市議が増え、環境整備が進んできたが、出産と議員活動の両立には依然困難も多い。 同市議会は市議46人のうち、女性が12人。議会事務局によると、任期中の出産は馬塚さんが3人目という。 馬塚さんは昨夏からつわりが重かった上、医師からは切迫早産の恐れがあるとして、服薬と、できるだけ体を横たえるように指示を受けた。「有権者の負託に応えたい」と昨年末まで公務の出席に努めたが、1日がかりの視察や会議は「気が気で
-
産後ケア事業を拡充 磐田市 利用料の8割公費負担
磐田市は2022年度、子育て世帯が助産師らに育児相談したり、指導を受けたりする「産後ケア事業」を拡充した。利用料金の8割を公費で負担するほか、対象期間を延長するなど子育て世帯の利用拡大につなげる。 対象期間を出産後2カ月未満から最大1年未満に延長するほか、利用者が医療機関に通う「宿泊型」「通所型」を新設した。従来は助産師が利用者宅を訪れる「訪問型」のみだった。 利用回数は2回が上限だったが、宿泊型7日以内、通所・訪問型併せて4回以内とし、3種を併用できる。 利用実績は19年度4人、20年度1人、21年度5人だった。22年度は33人の利用を見込む。草地博昭市長は「市民が安心して子育てがで
-
赤ちゃんと家族 フォトグラファー浅沼さん 沼津で作品展
沼津市足高のフォトグラファー浅沼はるかさん(36)の写真展「HELLO BABY」が15日まで、同市東椎路のららぽーと沼津内の沼津コートで開かれている。 2017年から撮影してきた生後1カ月以内の赤ちゃんと家族の写真8枚を出品した。A1サイズ、モノクロで、生後間もないシーンの感動を引き立たせている。日常で関心を持った風景や花の写真をポストカードにして販売している。 浅沼さんは「生まれて数日の赤ちゃんの写真もある。来場者の方には思い出がよみがえるような機会になれば」と話した。
-
親子でハマる野外音楽フェス♪ 心と体に開放感【NEXTラボ】
開放的な空間で多彩なアーティストの演奏が楽しめる野外音楽フェスティバル(フェス)が、本格的なシーズンを迎えた。若者向けのイメージもあるイベントだが、近年は参加者の年齢幅が広がり、静岡県内会場でも家族連れの姿が増えている。新型コロナウイルス禍の中でも、主催者は世代を超えて愛されるフェスを目指し、子ども向け企画や過ごしやすさに配慮した運営に力を注ぐ。 増える家族連れ 過ごしやすく 5月中旬に富士市の「富士山こどもの国」で開催された「FUJI&SUN(フジ・アンド・サン)」は、子ども向けの広大な遊び場が会場。イベントとしての企画に加え、動物への餌やり体験や大型遊具の開放など、既存の設備を使った
-
長泉の子育て楽しんで 転入者向けに母子バスツアー 7月第2弾はパパ
長泉町は27日、町に転入して間もない親子(未就園児と母親)を対象に、町内の子育て関連施設を案内するバスツアーを初めて開いた。6組が参加し、地元の施設の特徴などを知った。 町こども交流センターパルながいずみなどで子育てに関する相談対応を担う「子育てコンシェルジュ」の鈴木道子さんが案内した。 公園や同センターをバスで巡った後、子どもが遊びながら美術を体感できる「ビュフェこども美術館」や駿河平自然公園を見学した。鈴木さんは「意外と知られていない施設もある。家族で利用しやすい施設を下見し、活用してほしい」と説明する。 1年半前に転入し、3歳の長男とツアーに参加した鈴木華奈さん(29)は「今回初
-
焼津こども館のやりがい紹介 木のおもちゃ魅力伝える スタッフが養成講座生に
焼津市栄町のターントクルこども館で28日、ボランティアスタッフ養成講座の受講生に、現役スタッフが仕事内容を紹介する座談会が開かれた。開設当初からおもちゃ学芸員として働く3人が、お薦めの木のおもちゃを紹介しながら、同館の魅力について語った。 参加したのはボランティアスタッフの養成講座7期生26人。修了後、「おもちゃ学芸員」「えほんとサポーター」として活動する。講師役はおもちゃ学芸員の大場悟さん、寺尾智子さん、池ケ谷幸子さん。 池ケ谷さんは「子どものにこっとした表情を見るとやっていて良かったと思う」と仕事のやりがいを説明。寺尾さんはドイツのこまを紹介し「楽しいおもちゃに触れることができる」
-
浜松いわた信金 美薗支店に子ども服交換の場 6月、初開催
浜松いわた信用金庫美薗支店は6月1~30日の平日午前9時から午後3時まで、子ども服の交換スペースを浜松市浜北区西美薗の同支店内に用意する。新型コロナウイルスの影響でバザーなどの交換会が地域で減ってしまったという客の声を受け、初めて企画した。 交換対象はベビー用から160サイズまでの子ども服や小学校の体操服などの学用品。持ち込みだけでも持ち出しだけでも来場できる。持ち込みは27日まで受け付ける。汚れが目立っていたり穴が開いていたりする服や、肌着、靴下、タイツなどは持ち込めない。 同支店は別の支店で催された交換会も参考に今回の企画を試みる。開始に先立ち、周辺の自治会などに子ども服の提供を呼び
-
子育て支援施設 また開設遅れ、11月に延期 河津町
河津町は27日、町役場隣接地に建設中の町地域子育て支援センターについて、開設予定を11月に延期するとの見通しを示した。町議会議員説明会で、町側が明らかにした。同施設の開設延期表明は2回目。 施設は当初2022年3月までの工期で着工したが、町は同年7月ごろの完成、9月の開設を目指すと21年12月に修正していた。福祉介護課によると、前回の延期時と同様に、今回も新型コロナウイルス感染拡大による海外からの資材納入遅延が主な要因という。 町は「感染症に加え、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた。9月末までの完成、11月のオープンを改めて目指す」としている。 施設は鉄骨平屋建てで、延べ床面積約65
-
低所得ひとり親世帯に給付金 焼津市、30日から申請受付
焼津市は27日、国の「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に基づき、児童一人あたり5万円の特別給付金を支給すると発表した。低所得のひとり親世帯のうち、対象者の申請受付を30日から開始する。 対象となる低所得のひとり親世帯のうち、4月分の児童扶養手当受給者は申請なしに口座に振り込む。 公的年金を受給していて、4月分の児童扶養手当の支給を受けていない市民、コロナ禍の影響で家計が急変し、収入が児童扶養手当受給者と同水準になっている市民については、市内2カ所の窓口で申請し、随時支給する。 低所得の子育て世帯にも7月以降に支給する予定。
-
磐田市 給付金上乗せ 低所得子育て世帯向け
磐田市は27日の市議会議員懇談会で、物価高騰対策で低所得の子育て世帯の家計を支援する国の「子育て世帯生活支援特別給付金」に、独自に5万円を上乗せし、子ども(18歳以下)1人当たり10万円を支給する方針を示した。市によると、同給付金への上乗せは県内初という。 市議会6月定例会に提出する2022年度一般会計補正予算案に事業費3億800万円を計上する。上乗せ分は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する。 支給対象は約1850世帯3千人。児童扶養手当受給世帯は6月末までに、住民税非課税の世帯は7月末までに支給する。いずれも事前申請は不要。今年に入ってコロナ禍で収入が減少した
-
子育て支援大賞報告 「ここみ」ら浜松市長訪問
先駆的な子育て支援団体を顕彰する県の「ふじさんっこ応援大賞」で大賞に輝いた一般社団法人「ここみ」(浜松市中区)、審査員特別賞を受けた「中ノ町げんき食堂」(東区)の代表者がこのほど、市役所で鈴木康友市長に喜びを報告した。 ここみは、市の委託を受けて運営する「子育て支援ひろば」で父親の育児参加に取り組んでいるほか、香川県のIT企業と情報管理システムを共同開発した。スマートフォンでの利用登録や入退館手続きを可能にし、保護者の利便性向上、スタッフの負担軽減ときめ細かな対応につなげた点が高い評価を受けた。同食堂は、地域の子ども食堂として食事提供だけでなく住民同士の交流の場にもなっている。 ここみの
-
多胎妊婦支援へ交流会 先輩ママら経験語る 富士市
富士市は21日、「多胎妊婦交流会」を同市の市フィランセで初開催した。双子などの出産を控えた母親ら4組が多胎児の出産経験のある助産師や先輩ママから経験談を聞いたり、個別に相談したりして必要な準備や心構えを学んだ。 本年度新規事業として、妊婦が多胎育児をイメージし安心して出産できる環境を整える狙い。5、9、1月の年3回開き母親や家族の交流にもつなげる。 双子の姉妹の育児をしてきた菜桜助産所(同市宮島)の助産師堀田久美さんは「多くの乳児に同時対応する経験もあるが、24時間365日は想像以上で3年間はほぼ記憶がない。3歳ごろからは2人で遊んでくれる良さもあった」と話した。早めに準備する、家族以
-
母乳バンク 静岡県内に初のドナー登録機関 ママの熱意届く
母乳が出ない母親に代わって、母乳を提供するドナー登録機関が今春、静岡市葵区の静岡厚生病院に県内で初めて設置された。「たくさん出る母乳で小さな命を助けたい」。登録機関ができた背景には、日本財団母乳バンクや同病院を動かした静岡市葵区の福島実穂さん(32)の熱意があった。 昨年12月、不妊治療の末に授かった長男匠真ちゃんを出産し「命の尊さをより感じるようになった」という福島さん。「ドナーになれる人は限られる。自分の母乳で助けられる命があるなら」-。県内にドナー登録機関がないと知り、都内まで出向こうとしていた福島さんの思いを受け取った同バンクの水野克巳理事長は、交流のあった同病院小児科の田中敏博
-
情報共有「転友」つくろう! 浜松市中区で転入者家族交流会
浜松市子育て情報センターは21日、市内に転入した子育て中の家族対象の「転入ファミリーのための交流会」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区の同センターで開催した。今回で18回目。 配偶者の転勤などに伴い、首都圏をはじめ全国各地から市内に移り住んだ20人ほどが参加し、子育てに役立つ情報や浜松の魅力を共有した。 参加者は出身地や転入理由を紹介した後、グループに分かれた。子どもと一緒に楽しめる市内のスポットや、コロナ禍での子育ての苦労などを話し合い、転入者同士の友達「転友(てんとも)」をつくった。 進行役を務めた原田博子さんは「コロナ禍で友達ができる場が減った。交流会を機に浜松を楽しんでほしい」
-
海や川遊びシーズン控え着衣水泳 浜松のクラブ、子ども対象に20年超
コロナ禍で密を避けられるアウトドア人気が高まる中、民間の水泳クラブ「浜北スイミングプラザ」(浜松市浜北区西美薗)が海や川でのレジャーシーズン到来を前に、着衣水泳の教室を開いている。子どもを対象に20年以上続けていて、今年もゴールデンウイーク前に1週間開催。プールの水質管理の負担から最近では同様の教室を行うのが難しいとされる中、インストラクターたちは「自分の身は自分で守る」意識を持たせようと指導に当たる。 週末に開かれた教室には同区周辺の未就学児から中学生まで約100人が参加した。全レーンを細かく区切って一つのグループが10人未満になるようにした上で、子どもたちは水着に洋服を重ねて背浮きや飛
-
障害児の子育て 先輩ママが支援 長泉町に療育塾開業
「障害児を育てる後輩ママ、パパを助けたい」。長泉町納米里の白砂幸子さん(63)が、知的障害のある息子を育ててきた34年間の経験を生かした「親子療育塾」を開業する。日常生活に必要な基本的な動作や知識を子どもに教えるほか、親に対しても障害児への効果的なしつけ方などを助言する。 白砂さんは28歳の時に次男純(あつし)さんを出産。生後1年ほどで難治性てんかん「ウエスト症候群」と診断され、知的障害があることが分かった。「入園させる幼稚園が見つからずに引っ越したり、8時間おきに薬を与え続ける必要があったりと苦労は多かった」と振り返る。熱心な療育のかいあって、現在純さんは隣町のスーパーマーケットに就職し
-
自分の手で「線」を 創造力育む催し 静岡・グランシップ「こどものくに」
静岡市駿河区のグランシップで2日、未就学児と保護者が遊びながら創造力を育むイベント「グランシップこどものくに」(県文化財団、県主催)が始まった。5日まで。入場無料。 5月の大型連休恒例のイベントで、今年のテーマは「線」。羊のオブジェから毛糸を紡ぐコーナーや、暗い部屋に光る輪ゴムを使って星座を作るコーナーなどを設けた。3日からはミニコンサートも予定している。 同財団の渡辺麻恵さん(43)は「自分の手で作ったり触ったりする体験を通して創造力を高めてほしい」と話した。羊のオブジェのコーナーを体験した石割ノアさん(6)は「長い毛糸を作るのが大変だったけど楽しかった」と話した。
-
木のプールで魚見つけた! 焼津・こども館、北欧スポーツ体験も
焼津市栄町のターントクルこども館でゴールデンウイークに合わせて、子どもが楽しめる遊びイベントを開いている。多くの木のおもちゃが広がる「プール」から目当ての魚のおもちゃを探すゲームや、木の棒を使う北欧のスポーツ「モルック」の体験などさまざまな企画を用意している。5日まで。 「木のおおうなばら」でのゲームに参加した子どもたちは、卵形をした木のおもちゃをかき分けながら、マグロ、カツオ、ホタテなどをかたどったおもちゃを探していた。おもちゃをスタッフに見せると、記念にオリジナルのステッカーやバッジが贈呈された。 このほか、ソフトブロック「ポリエム」、木のブロック「カプラ」を使って遊ぶコーナーが設け
-
御殿場の木に赤ちゃん手形 市が出産祝い盾「ぬくもり感じて」
御殿場市は本年度から、市民の出産祝いの品として、御殿場産の木に赤ちゃんの手形を刻印した盾のプレゼントを始めた。初めての対象者への贈呈セレモニーを27日に市役所で開き、勝又正美市長は「御殿場の木のぬくもりを感じながら元気に健やかに成長してほしい」と2家族に手渡した。 「真の子育て支援日本一のまち」実現に向け、子どもの成長を地域で見守る姿勢を示す取り組み。木材への親しみを醸成する「木育」推進の狙いもある。 盾は縦横18センチ、奥行き1・8センチ。原則としてヒノキで作られる。赤ちゃんの名前と生まれた日時、身長、体重が刻字される。 セレモニーでは6日に生まれた杉山凪ちゃん(塚原在住)の父友樹さ
-
待機児童2年連続ゼロ 浜松市、定員拡充が奏功か
浜松市は28日、市内保育所施設への入所を希望しても入れない待機児童が2年連続でゼロ(1日時点)だったと発表した。同市は子ども・若者支援プランを策定した2015年度以降、施設定員を6千人以上拡充した。少子化や新型コロナの影響による利用控えが進み、新規申し込み児童数が伸びていないことも要因とみられる。 市幼児教育・保育課によると、22年度の申し込み児童数は前年度比83人増の1万4806人で、定員数は559人増の1万7461人だった。待機児童は15年度の407人をピークに減少を続け、21年度にプラン策定後、初めてゼロになった。 22年度から希望施設の申請を3カ所から5カ所に増やしたこともあり、
-
焼津・こども館1周年 学芸員発案ゲーム展開、7日からイベント
焼津市栄町のターントクルこども館で5月7日から開館1周年記念イベント「おもちゃとえほん祭り」が始まる。同館のおもちゃ学芸員が発案したゲームやワークショップを展開する。今月から発案した学芸員がグループを作り、本番に向けて準備を進めている。 おもちゃとえほん祭りは7月3日までの期間中の土日に開催する。館内の至る所で、おもちゃ学芸員らが発案したからくりおもちゃショー、ビー玉を転がす迷路作り、ミニ絵本作りといったイベントが行われる。 おもちゃ学芸員140人が、発案者のイベントごとに立ち上がった15のグループに分かれ、イベントに使う道具作りなどに取り組んでいる。 おもちゃ学芸員の大場悟さん(72
-
⚽おもしろいよ!GK J3沼津の野村選手、小学生スクール開校
ゴールキーパー(GK)の魅力を伝えたい―。サッカーJ3アスルクラロ沼津のGK野村政孝選手(30)が28日、自身が講師を務める小学生向けゴールキーパースクールを開校する。野村選手は「GKは人間的にも成長させてくれる。プロの技術を間近で見てもらう機会にしたい」と思いを込める。 野村選手は昨年、ロアッソ熊本から加入。30代を迎え、セカンドキャリアとして指導者の道を意識するようになったという。プロとして県東部の子どもたちに経験を伝え、自身も指導経験を積むことができる機会は今しかないとクラブに相談した。 目指すのはGKの楽しさや良さを感じるスクール。野村選手はGKを務める中で、論理的な思考や周りを
-
乳幼児の健診日お知らせ 焼津市、LINEで新サービス
焼津市は、25日から無料通信アプリLINE(ライン)の市公式アカウントで乳幼児健康診査の案内を配信するサービスを始める。あらかじめ子どもの誕生年月を登録すれば、対象となる健診日が近づくと、LINEで通知してくれる。子育ての忙しい合間に、日程を落とすことがないよう情報を「プッシュ型」で届ける。 配信するのは、生後6~7カ月児相談、1歳6カ月児と3歳児健康診査、2歳児歯みがき教室、子育て教室。従来は市の広報で知らせていたが、子育て世帯に関心が高い情報であることから、直接届けることが可能なLINEサービスを取り入れた。 今回は市公式アカウントで導入するLINEサービスとして第8弾となる。これま
-
春の花で色水作り 化学実験の面白さも【もっと自然遊び ちょこっとラボ⑬】
春は庭も野山も花盛り。色とりどりの花が美しさを競い合っているかのようです。家の中でゲームやテレビにかじりついていないで、外に出て豊かな自然との触れ合いを楽しみましょう。 植物は何のために美しい花を咲かせるのでしょう。もちろん、人の目を楽しませるためではありません。花を持つ植物は種を実らせるために、離れた場所の同じ花の花粉を自分のめしべに付けてほしいのです。花粉を効率よく運んでもらうために頼りになるのが、ハチやチョウなどの空を飛ぶ昆虫です。 そのために、花は目立つ色やユニークな形、かぐわしい香り、そしてとっておきの甘い蜜を用意して誘うのです。ご褒美に味を占めた虫は、同じ色や模様の花に訪れる
-
行政データ+市民の技術 浜松市、子育て情報発信に一工夫
浜松市は今春、IT技術を持つ市民が携わるシビックテックの手法を取り入れ、子育て情報サイト「ぴっぴ」の充実化を図った。膨大な市のオープンデータ(公開情報)を市民目線で整理し、より便利な形で発信する試み。行政と市民がデジタル技術でサービスを共創する動きとして注目される。 「小児科の休日当番医を教えて」。AIスピーカー「アレクサ」に話しかけると、自動音声が知りたい情報を回答してくれる。 サイトに加わった新機能を支えるのは市内のNPO法人「はままつ子育てネットワークぴっぴ」(原田博子理事長)のメンバーと、IT企業に勤める小木悠斗さん(38)、静岡大情報学部3年荒川奏良(そら)さん(21)。 「
-
パルながいずみ5周年 記念のロゴマーク看板披露
長泉町のこども交流センター「パルながいずみ」が14日、開館5周年を迎え、記念式典を開いた。町内の親子40組が参加し、町職員がデザインした5周年記念ロゴマークの看板をお披露目した。 施設は都市計画道路「池田柊線」の開通に伴い、同線沿いに2017年に開館した。子育て支援センターと児童館の機能を併せ持ち、今年3月末時点で来場者数が37万6811人に達した。 周年ロゴは1年間、同施設入り口に掲示するという。池田修町長は「多くの方にご利用いただいた。近年はコロナ禍で利用に制限がかかってしまったが、今年はイベントを実施したい」とあいさつした。
-
「森っ子クラブ」親子10組募集 浜松・浜北区の森林公園
静岡県立森林公園は6~10月の第2、第4月曜の午前10~11時、浜松市浜北区の同公園内で自然に親しむ「森っ子クラブ」を開く。2~3歳の未就園児の親子10組を募集している。 園内を散策し、草花や木の実を使った工作にも取り組む。絵本の読み聞かせもある。持ち物は長袖、長ズボン、帽子、運動靴、手袋。雨天時は雨具。参加費は1組5千円。希望者は28日までに同公園ホームページから申し込む。問い合わせは同公園バードピア浜北<電053(583)0443>へ。水曜休み。
-
ウクライナ侵攻 子どもに伝えるべきは? 静岡の児童文学作家/草谷桂子さん
「多様な生き方や人権、命の大切さをさりげなく受け取れる」。静岡市葵区の自宅で家庭文庫を開く児童文学作家草谷桂子さんは、現代社会における絵本の魅力をそう説く。ロシア軍によるウクライナ侵攻は終わりが見えず、凄惨[せいさん]な光景は、映像を通じて子どもたちにも届いている。今、子どもたちに何を伝えるべきか-。草谷さんは「まずは楽しくくつろげる絵本を手渡し、他者を想像する力を養って」とメッセージを送る。 戦争が実際に起きてしまうということ、かけがえのない世界が壊されるということを、私たちは知ってしまいました。大人だけでなく、子どもの衝撃はいかばかりかと胸が痛みます。 40年ほど前に始めた家庭文庫や
-
袋井市 子育て情報、動画で公開 予防接種や離乳食の悩み解決
袋井市は11日、0~3歳の乳幼児の保護者向け公式動画「袋井市子育て応援チャンネル」の公開を開始した。スマートフォンやパソコンなどで育児に役立つ情報を分かりやすく紹介している。 動画は予防接種や離乳食など、市民からの問い合わせの多い5項目。5分前後で予防接種の種類や回数、離乳食の始め方などを解説する。各項目の問い合わせ窓口のほか、離乳食と幼児食のレシピも掲載している。 市は定期的に子育てに関する説明会を開催しているが、コロナ禍で時間や場所を問わず確認できるようにと、同ページを開設した。今後さらに内容を拡充していく。担当する健康づくり課の保健師加藤亜澄さん(29)は「子育てで困っている方から
-
静岡市 待機児童ゼロ 5年連続、定員拡充など奏功
静岡市は7日、市内の保育所などの待機児童数が4月1日時点でゼロになったと発表した。待機児童数ゼロは2018年度から5年連続。市の取り組みが奏功し、保育所定員が年々増加していることが要因とみられる。 市は「子ども・子育て支援プラン」に基づき、保育所の定員拡大など受け皿の確保に努めている。市子ども未来課によると、市内保育所の定員は私立幼稚園1園(清水区)の認定こども園化に伴い、前年度と比べて45人増の1万5641人に拡大した。 4月現在、保育所の利用を申し込んだ児童は1万3636人(前年度比209人減)を数えた。このうち、特定の保育所の利用を希望するなどして入所を保留する「潜在的待機児童」
-
子どもの居場所助成 食堂や無料学習教室… 浜松市が申請受け付け
浜松市は本年度、子どもの居場所づくりを進めるため、子ども食堂や無料学習教室などの運営費や開設費の助成事業を始める。全ての子どもが孤立せず、食事提供や学習支援の機会を得られるよう、運営団体を支援する。 市はこれまで、子ども食堂や無料学習教室などの運営団体に対しては、情報提供や食材提供の仲介など側面的な支援にとどまっていた。新たにボランティアへの謝礼や食材費、会場費、立ち上げ時の備品購入費などを助成することで、ひとり親家庭や生活困窮家庭に限らず、全ての子どもが安心して過ごせるコミュニティーの形成を後押しする。 助成は対象経費の半額を上限とし、食事提供と学習支援の両方を実施する場合は最大で9万
-
「ふじさんっこ応援大賞」表彰 いちご(清水町)優秀賞
静岡県はこのほど、先駆的な子育て支援団体を表彰する本年度「ふじさんっこ応援大賞」の表彰式を県庁で行った。新型コロナウイルス対策やスタッフの負担軽減のため、ITを活用した独自の顧客情報管理システム(CRM)を構築して地域子育て支援拠点事業を展開する「ここみ」(浜松市)に大賞を贈った。 前年度の5倍以上の27団体から応募があり、入賞した4団体の代表に出野勉副知事が表彰状を手渡した。 ここみは子育て中の親子の交流促進、相談に対応する子育て支援拠点事業を展開する中で、香川県のIT企業と連携し、クラウド型CRMを開発。スマートフォンを活用した利用手続きの簡素化のほか、相談履歴からフォローが必要な親
-
愛称「かわづっこひろば」に決定 河津町の地域子育て支援センター
河津町は29日の定例記者会見で、9月の開設を目指して同町田中で建設中の町地域子育て支援センター(仮称)の愛称を「かわづっこひろば」に決めたと発表した。 愛称は2月から3月にかけ、町民や町出身者にメールやはがきで公募した。32通の応募があり、町子ども・子育て会議の委員による投票で決定した。施設は鉄骨平屋建てで、延べ床面積は約720平方メートル。地域子育て支援拠点や一時預かりなど多様な事業を予定し、災害時の避難施設としての活用も想定する。
-
⚽J1清水 運動大好きキッズ育成 スクール定額化、親子教室も
サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは4月から、子どもたちの運動機会を増やすことを目的とした「運動大好キッズ育成プロジェクト」を始める。サッカースクールの利用機会の拡大を軸に、さまざまな取り組みを進める。 これまで利用回数によって費用が変わった年中、年長児対象のサッカースクールを定額にし、最大で週6日通える形に変更。駿東、富士、清水、静岡、藤枝の各会場で実施する。他にも年間300園以上を訪問している未就学児向けの巡回運動教室で、保育士や幼稚園教諭にも指導ノウハウを伝授。小学校訪問や親子対象の運動教室も推進する。 このほどサッカースクールの体験会を静岡市清水区のエスパルスドリームフィ
-
民営化開園「めいわ竜洋保育園」で式典 磐田市立竜洋北、西を統合
磐田市の竜洋北、竜洋西の両市立保育園を統合、民営化して同市豊岡に4月に開園する「めいわ竜洋保育園」で26日、記念式典が開かれた。袋井市の社会福祉法人明和会が運営する。定員204人で磐田市内の保育園で最大規模。 鉄筋コンクリートと一部鉄骨造りの2階建て。敷地面積約4404平方メートル、延べ床面積約2045平方メートル。コの字型に配置された園舎は、木のぬくもりや採光に配慮した設計で、園児が遊べる築山やネット遊具なども備えた。災害時に迅速に避難できる屋上テラスも設けている。 同法人が磐田市内で保育園を運営するのは初めて。八谷重之理事長は「福祉は地域とともにある。地域資源の一つとして活用してい
-
4月から民営化 牧之原4保育園 新運営団体に引き継ぎ
牧之原市は26日、市立の4保育園(静波、菅山、萩間、勝間田)の4月1日からの民営化に先立ち、運営引き継ぎ式を同市の市総合健康福祉センター「さざんか」で行った。 4園の民営化は2020年3月に策定した市保育園等施設マネジメント計画に基づき実施。民間ならではの柔軟な運営を展開し、市の抱える保育課題やニーズの多様化などに対応することが狙い。静波保育園は学校法人「榛原学園」に、菅山、萩間、勝間田の3園は社会福祉法人「牧之原市社会福祉事業団」に運営を移管する。 式典で杉本基久雄市長は4園の代表者にレプリカキーを手渡した。杉本市長は「今後さらに魅力ある保育環境が整備され、子育て世代の定住促進につなが
-
乳児もアイスタへ ケアルーム好評 授乳、おむつ替え快適に
サッカーJリーグ1部(J1)清水エスパルスは今季から、本拠地のIAIスタジアム日本平(静岡市清水区)に授乳やおむつ替えなどができるベビーケアルームを設置している。観客の観戦環境向上を目指したクラブの取り組みの一環。 ベビーケアルームは高さ1・9メートル、幅0・9メートル、奥行き1・2メートル。内部で座って授乳できるほか、背もたれ部分を倒しておむつ替えの台としても利用できる。組み立て式で、試合時にスタジアム正面玄関脇に設ける。 同スタジアムには常設の授乳室があるものの清水サポーターが主に陣取るスタンドからは距離があり、利便性に関して要望が寄せられていた。 すでに本拠地で開催された4試合
-
静岡市 5~11歳小児集団接種 4月3日実施
静岡市は25日、5~11歳を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種を4月3日に清水区の清水マリンビルで実施すると発表した。3月26日午前8時半から、ウェブとコールセンターで予約を受け付ける。 小児科中心の個別接種で対応してきたが、約5千人分の予約枠がおおむね1週間でいっぱいになるなど接種ニーズが高いことから集団接種会場を臨時で設ける。定員300人になり次第締め切る。接種には保護者の同伴が必要。 一方、オミクロン株のゲノム解析で、派生型「BA・2」の割合が直近1週間で64%だったことも明らかにした。田中一成保健所長は「置き換わりが進み、感染拡大に移行する可能性もある」との認識を示し
-
図書館「いこっと」でエッグハント! 牧之原、1周年でイベント
牧之原市立図書交流館「いこっと」(同市波津)で23日、春の訪れを祝うキリスト教の行事「イースター(復活祭)」にちなんだイベント「いこっとでエッグハント」が始まった。4月30日まで。 館内にはキーワード付きのたまごが各所に隠されていて、受付などで配布している解答用紙にワードを書き込んでいくと、一つのメッセージが完成するという。正解者には景品を贈呈する。 今年のイースターにあたる4月17日が、同館開館1周年となることから、図書館の記念日を周知しようと企画した。初日は春休みを迎えた多くの子どもたちが来館し、解答用紙を手にイベントを楽しむ様子が見られた。 同館では3月31日まで、絵本作家スギヤ
-
富士市 子どもの権利条例4月施行 実効性確保へ「救済委員」
富士市は静岡県内初となる「子どもの権利条例」を制定し、4月1日に施行する。子どもを権利の主体として捉え自分らしく生き、成長できる権利を保障し、子どもに優しいまちづくりを進める。権利を守る仕組みとして「救済委員」を設け、権利侵害の調査や調整、是正要請により権利の回復を支援する。 同条例は、1990年に発効した子どもの権利条約で掲げる①差別の禁止②生存や発達の権利③子どもの意見の尊重④最善の利益の考慮-の4点を子どもの権利として保障する。保護者や施設関係者、市、市民などの大人が保障の義務を担う。虐待や体罰、いじめ、貧困の防止、居場所づくりへの努力義務も規定した。11月20日をこどもの権利の日と
-
入院の子、遊びでケア 静岡発 オンラインでシンポ
静岡県立大短期大学部とNPO法人ホスピタル・プレイ協会は27日まで、遊びを通じて入院や療養中の子どもたちのケアに取り組むホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)の国際シンポジウムと研究大会をオンライン開催している。20日の報告では産学官の連携で開発されたワークブックとゲームアプリを披露し、全国の病院などでの幅広い活用に期待を寄せた。 ワークブックはコロナ禍でも遊べる環境と素材の提供を続けたいとの共通の思いから、同学部の松平千佳准教授を中心に約1年かけて完成させた。イラストを満載して病院や健康に関するクイズなどを載せ、理想の病院を自由に描けるページも用意した。 ゲームアプリは院内を巡っ
-
レジリエンス教育「心のしなやかさ」育む 静岡大付属静岡中で実践
落ち込んだ気持ちを回復させる方法を学ぶ「レジリエンス教育」が2021年度、静岡大付属静岡中(静岡市葵区)で行われた。「総合的な学習の時間」で授業を選択した3年生約20人が1年間受講し、静岡大教育学部の小林朋子教授から思考の自己チェックやリラックス方法などを学んだ。 2月中旬、同校で生徒による発表会が開かれた。個人やグループ13組が「音楽と心の関係」「思春期と自分」「ファストフードや菓子が好きな人はレジリエンスが弱いのか」など各自のテーマで研究内容を説明した。「中学生とレジリエンス」をテーマに発表した竹田ひなのさん、花田朝香さん、吉田愛友奈さん、加藤愛唯さんのグループは校内でアンケートを行
-
遊びをウェブで無料公開 3月31日まで「きのいい羊達」
静岡県内で子ども向け体操教室を展開している「きのいい羊達」(静岡市)は、体を使った遊び方を提案する「あそびレシピ」をウェブサイトで無料公開している。3月31日まで。 新型コロナウイルス禍で運動や遊びが十分にできない中、家庭や保育、学校現場などで活用してもらう狙い。室内遊びや外遊び、ゲーム、工作、手品など、同社が30年間蓄積してきた運動やおもちゃの作り方450種類をイラスト付きで解説している。プリントして配布もできる。動画は200種類に及ぶ。 磯谷仁代表は「子どもたちの健やかな心と体の育成に、遊びはとても大切。役立ててもらえたら」と話す。 問い合わせは、きのいい羊達のEメール<k-hit
-
放課後児童クラブの退職者2割 富士市、改善策示す
民間に運営一括委託した放課後児童クラブで退職者が相次いでいる問題で、富士市は民間委託したクラブでの本年度中の退職者が職員の2割に上ることを16日の市議会文教民生委員会で明かした。課題解決に向け、実態把握の強化や評価体制の改善を進める。 市は2020年度に9校区15クラブで民間事業者への委託運営を開始。25年度の17校区45クラブ完全移行まで順次拡大し、21年度は12小学校区20クラブ、22年度は15校区24クラブを委託し、新年度予算案に関連経費が盛り込まれている。 市によると、20クラブの主任支援員19人、支援員55人、補助員59人の計133人のうち、本年度内で退職・退職予定の職員は主任
-
幼児教育の手本 浜松、富士、袋井の3市選出 静岡県教委アワード
静岡県教委はこのほど、初めて設けた「幼児教育グッド・デザイン・アワード」に、浜松、富士、袋井の3市を選出した。市町の幼児教育推進の取り組みを顕彰する制度で、3市は公私立幼稚園や認可外保育施設などの施設の枠組みを超えた連携体制づくりや、ICT活用による園運営の円滑化などが評価された。県教委は市町に好事例を紹介し、取り組みの普及を図る。 浜松市は、市幼児教育推進協議会が中心となって幼児教育・保育に関係する全施設を対象とした連携体制をつくり、施設種別にとらわれない研修や訪問支援を展開した。 富士市は、幼稚園教諭のように法定研修の規定がない保育士に対しても市独自の研修を実施し、初任者に指導員を付
-
端処理いらず、手作りも簡単 ビニールコーティング生地 手芸初心者にお薦め
まもなく新年度が始まる。入学、就職など新生活を始める人でなくとも、身の回りを整えて気分を変えたくなるのではないか。手軽に模様替えができ、小物などを手作りしやすいアイテムとして、ビニールコーティング生地が注目されている。汚れを拭き取ったり消毒液を吹きかけたりすることができ、新型コロナウイルス禍の衛生対策にも向いている。 静岡市駿河区池田の生地のセレクトショップ「ララドレス心踊る手しごと店」は、50~60種類のビニールコーティング生地を並べている。デザイナーでもある店主の鳥巣彩子さん(50)がアパレルメーカー向けの布を仕入れ、専門業者にラミネート加工を依頼している。ビニールコーティング生地は
-
遊びの中に数学、幼少期に礎を 静岡県立大・小林名誉教授に聞く
算数・数学は「難しい」と嘆くばかりではいられない。数学を学ぶ重要性が改めて指摘されている。なぜ今、数学なのか。幼少期の子どもに保護者ができることは何か。数学者の小林みどり県立大名誉教授(71)に聞いた。 「注意深い思考」 生きる力に 「遊びは学びの土台。算数・数学も日常生活の中に基礎がある」。国内外に対する科学者の代表機関「日本学術会議」で算数・数学教育への提言を担った小林さんは、幼い子どもを持つ保護者にこうアドバイスする。 算数・数学は「数」と「形」、そして「論理」からなるという。ままごとでぬいぐるみにおはじきのお菓子をあげることは「一対一対応(数)」の学びにつながる。一つの物
-
乳幼児1人当たり6万円分クーポン 川根本町、育児用品購入を援助 22年度
川根本町は2022年度、子育て中の保護者に育児用品の購入費を援助するクーポン券を発行して、子育て支援の充実を図る。関連事業費300万円を22年度当初予算案に計上した。 対象は0~2歳の乳幼児を持つ町内在住の保護者。紙製のクーポンは1枚千円。乳幼児1人当たり、6万円分(60枚)を支給する。紙おむつやミルクといった育児用品を購入する際に使用できる。町内に育児用品を扱う店舗が少ないため、町は商工会に協力を呼び掛け、販売体制を整えるとしている。 事業は乳幼児健診や相談事業の際に保護者への周知を図る。健康福祉課の鈴木浩之課長は「子育て世帯に優しい環境づくりを目指していく」と述べた。
-
放課後児童クラブ 支援員と意見交換へ 相次ぐ退職指摘、富士市長答弁「市が調整役」
富士市議会2月定例会は8日、5氏が一般質問を行った。民間委託に移行した放課後児童クラブで支援員の退職が相次いでいるとの指摘に対し、小長井義正市長は「熱意のある支援員の皆様に一律の運営方法を求める中で生じたギャップを埋めるため、市が調整役を担う。支援員との意見交換の場を設ける」との方針を述べた。小池智明氏(ふじ21)への答弁。同市は、クラブ運営の民間一括運営委託を決め、2020年度から5年間で27校区45クラブを段階的に民間委託する。21年度は12校区20クラブの運営を一般社団法人が担う。 小池氏は、民間委託されたクラブの主任支援員4人、支援員ら20人が本年度末に退職するとの情報を示し、支援
-
発達障害テーマに専門家が26日講演 静岡市駿河区
幼児教育のリタリコ(東京都)などは26日午前10時から、講演会「発達に凸凹のある子の育て方」(丸子まちづくり協議会共催)を静岡市駿河区のJA静岡市丸子支店で開く。無料。 発達障害と早期療育の重要性などについて専門家が講義する。対象は未就学児の家族など。 受講希望者は前日までに児童発達支援事業所「こども教室にこ」に電話かホームページから申し込む。定員15組(先着順)。 問い合わせはこども教室にこ<電054(204)8177>(平日午前10時~午後5時)へ。
-
39歳まで関わり継続 子ども家庭課、若者支援課に改編 藤枝
藤枝市の北村正平市長は2日、2022年度に「子ども家庭課」を「子ども・若者支援課」に改編すると明らかにした。0歳から39歳までの子どもや若者に対し、不登校や引きこもりなどの課題に切れ目なく支援する体制づくりを目指す。市議会2月定例月議会の代表質問で山本信行氏(公明党)に答えた。 市によると義務教育である中学生までに比べ、高校生や成人後の若者に対する支援は担当部署が変わることなどによって途切れがちだったという。一方、不登校をきっかけに引きこもりやニートになったり、社会との断絶が長期化することでさらに復帰が難しくなったりするケースも懸念され、一体的な支援が必要という。 関係機関を含めて組織す
-
子ども健診、スマホで手続き 島田「しまいく+」3月14日開始
島田市は1日、健診や予防接種など母子保健サービスの通知、申請、相談手続きをスマートフォン上で完結できる子育て支援プラットフォーム「しまいく+(プラス)」を14日に開始すると発表した。子どもに関わる手続きを集約する基盤と位置付け、保護者の利便性向上を目指す。 これまで郵送や電話だった特定の個人に対する連絡手段をデジタル化し、24時間どこでも手続きできるのが特徴。利用者の「マイページ」に乳幼児健診や予防接種に関する通知が市から届くほか、担当保健師とのチャット相談、対面相談の予約などができる。健診結果や予防接種記録の確認、子どもの成長記録としての活用も可能。 当面は0~2歳向けの手続きが中心だ
-
成長願い 新生児にバラ苗木 島田・ばらの丘公園
島田市は26、27の両日、市ばらの丘公園で、昨年1年間に生まれた市内在住の赤ちゃんを対象に誕生の木として市のシンボルである「バラ」の苗木をプレゼントした。 ばらの丘公園の大温室には、大輪や中輪の苗木約25品種が並び、新生児を抱きかかえた家族がお気に入りの1本を選んだ。さわやかな香りを持つ紫色の「ブルームーン」や、淡いピンク色の「マチルダ」などの品種が人気を集めた。 新生児の健やかな成長を願う市の恒例行事で、対象の新生児は614人だった。生後4カ月の娘と訪れた遠藤悠さんは「バラと同じようにすくすくと健康に育ってほしい」と話し、苗木を大切そうに持ち帰った。
-
災害時に母子の安全確保 清水町、県助産師会と協定
清水町と静岡県助産師会(伊藤和代会長)はこのほど、地震などの災害発生時に母子の安全確保につなげる「災害時における救護活動等に関する協定」を結んだ。町の要請に応じて同会が会員の助産師を派遣し、避難所や救護所、家庭で妊産婦に対する健康管理や健康相談などを行う。医療機関への搬送に関する助言も担う。 町役場で開いた締結式で、関義弘町長と伊藤会長が協定書に署名した。伊藤会長は「母子とその家族の健康を支援する。地元の人々と連携できるよう、いろいろな活動をしていきたい」と述べた。
-
9月から保育料引き下げ 湖西市、多子世帯の減免拡充も
湖西市は9月から保育料の引き下げと、多子世帯の保育料減免の条件緩和を行う。子育て支援を拡充し、若い世代の移住定住促進につなげる。 保育園とこども園の保育料が近隣市町に比べて低くなるように引き下げる。子どもが1人いて、年収640万円未満の30代前半共働き世帯のケースでは、年間約3万円の負担軽減になるという。 また、これまでは未就学児の第1子がいれば、第2子の保育料を半額、第3子以降を全額免除していたが、18歳以下のきょうだいがいれば、下のきょうだいが同様の減免を受けられるように、条件となる対象年齢を拡大する。 関連する条例改正案を市議会3月定例会に提出した。
-
5~11歳ワクチン接種 静岡市、3月12日開始 ファイザー製
静岡市は18日、5~11歳の子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチン接種を3月12日から始めると発表した。2月28日からウェブサイトとコールセンターで予約を受け付ける。 対象者は約4万人。市内約40の医療機関で実施し、ファイザー製ワクチンを使用する。接種券は2月28日から届き始める。今年5歳になる子どもは誕生月の翌月上旬に送付予定。予約サイトやコールセンターの番号は接種券に同封する。 同市ではこども園や学校で感染が広がり、クラスター(感染者集団)も発生している。松田仁之保健所統括監は「家庭内感染のリスクが高い状況。保護者の理解を得ながら接種を進めていきたい」と話した。 3回目接種を
-
メンタル不調の妊産婦サポート 浜松市 産科、精神科の連携探る
浜松市はメンタルヘルス不調の妊産婦を産科、精神科、行政の連携で支える仕組みづくりに乗り出す。産後うつに悩んだり、精神疾患の服薬を中断したために症状が悪化したりと、妊産婦の精神面の問題に直面する産科医療従事者が多いことから、精神科に適切につなぐ方策を検討する。17日の市母子保健推進会議で説明した。 市が昨年末に市内の産科、精神科の医療機関や助産師らにアンケートを取ったところ、産科医療従事者の7割ほどがメンタル不調の妊産婦への関わり方に悩みや負担感を抱いていた。精神科は多忙で予約が取りにくく、紹介でつながった場合でも出産前後の服薬を強く拒否する妊産婦がいて、出産と精神科治療の両立が困難なケース
-
伊豆の年長児28人 バスの乗り方学ぶ 運転席から「死角」確認
伊豆市のなかいず認定こども園の年長児28人を対象にした路線バスの乗り方教室がこのほど、市役所中伊豆支所駐車場で開かれた。 4月から小学生になって通学でバスを利用する年長児がルールや安全な乗り方を学ぶのが目的。市内で路線バスを運行する東海バスの担当者がバス停での待ち方や整理券のルールなどを説明した。 園児は運転席に座ってバスの周囲に死角があることを確認し、遊んだり走り回ったりしないことを約束した。
-
介護施設で職員の子ら預かり 浜松市、予算案に事業費を計上
浜松市は2022年度、介護事業所職員が安心して働ける環境の整備や、異世代間の交流機会創出を目指し、夏休み期間中に職員の子どもらを職場で預かる「かいごTERAKOYA(てらこや)」事業に乗りだす。市によると、国が掲げる共生型サービスの実践として、同様の取り組みは全国初という。10日発表した22年度当初予算案に事業費500万円を盛り込んだ。 市内の5介護事業所を選び、1事業所当たり10~15人程度の子どもを受け入れる。保護者の費用負担はない。施設内では子どもと高齢者が触れ合う機会も設けるため、子どもが福祉の仕事を身近に感じたり、高齢者の介護予防につながったりといった相乗効果を見込んでいる。事業
-
外出せずに子育て相談 オンライン窓口、磐田市が設置
磐田市はこのほど、オンラインの子育て相談を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、妊産婦や外出を自粛する保護者などに、相談窓口の一つとして活用を呼び掛けている。 ビデオ会議アプリ「ズーム」を使い、完全予約制で保健師や心理士らが対応する。相談時間は平日の午前9時から午後4時で1回30分程度。 これまでに離乳食や子供の成長などに関する相談があった。画面越しに乳児と母親の様子を確認したり、資料を提示して説明したりしている。市こども未来課は「外出を不安に思う人にも寄り添い、安心して子育て相談ができるよう支援していく」としている。 電話での相談も随時受け付けている。 問い合わせは、市こ
-
保育士ら処遇改善 2月補正に経費 島田市
島田市は8日の市議会全員協議会で、保育士らの処遇改善を行う国の方針に基づき、2月から収入を3%程度(月額9千円)引き上げる措置を行うと報告した。2、3月分の経費として約1500万円を市議会2月定例会に提出する補正予算案に盛り込む。 対象は民間の保育園、幼稚園、こども園など31園の保育士や幼稚園教諭らと、市内の放課後児童クラブ(23カ所)の支援員ら。処遇改善に必要な経費は9月までは全額、国の臨時特例交付金を活用する。
-
妊娠期の疾患に治療費助成 焼津市、県内初 支援制度を創設へ
焼津市は2022年度、妊娠期に起こりやすい疾患の治療費を助成する制度を創設する。市によると、県内初の導入だという。7日までの関係者への取材で分かった。 対象者は受診した時に市内に住所のある妊産婦。妊娠に起因するとされる高血圧症候群、糖尿病、貧血、切迫早産、切迫流産で医療機関にかかった場合に、支払った保険診療分の医療費を助成する。期間は妊娠届け出のあった月の初日から出産した月の翌月末まで。 自己負担金や所得制限はない。市は22年度当初予算案に660万円を計上する。妊娠期に医療費など金銭的なことを考えず、出産準備に専念できる環境を整えることで、子育てしやすいまちをアピールし、移住定住につなげ
-
きとうこども園 工事安全祈願祭 掛川、2023年4月開園
2023年4月開園予定のきとうこども園の建設工事安全祈願祭が5日、掛川市下土方の建設予定地で行われた。同園が完成すると大東、大須賀区域の認定こども園化が完了する。 市や建設業者、運営する社会福祉法人大東福祉会の関係者ら約40人が出席して工事の無事を祈願した。きとうこども園の建設場所は吉岡弥生記念館の西側。幼稚園3園と保育園1園の再編先となる。園舎は鉄骨造平屋建て(一部木造、一部2階建て)で、延べ床面積は2544平方メートル。定員は0~5歳児計250人。工期は23年2月20日まで。建設予定額は9億7200万円。 大東福祉会の鳥井昌彦理事長は「家庭と地域をつなぐ虹の架け橋となる園を目指す」と
-
第3子以降15万円 三島市の出産祝い金、2022年度から
三島市は2022年度から、出産祝い金として第1子に1万円、第2子に5万円、第3子以降に15万円を支給する。4月1日以降に生まれた子どもが対象。関連費用として2800万円を新年度当初予算案に盛り込んだ。 新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けるツアーバス事業の誘客促進に1500万円、ブライダル需要喚起に200万円を計上した。昨年まで2年連続で中止となった三嶋大祭りの補助金は前年当初の2500万円から4千万円に増額し、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に絡めた事業を展開してにぎわいの創出を図る。
-
医療的ケア児支援拡充 島田市が独自ガイドライン策定
島田市は保育所などでの医療的ケア児の受け入れ体制拡充に向け、市独自のガイドラインを策定した。入所を希望する医療的ケア児を原則受け入れ、対象の子どもや保護者、保育所を継続的に支援する。2022年度から国の補助制度を活用し、看護師配置など受け入れ体制を整える。 県内には国の示すガイドラインに基づき既に医療的ケア児を受け入れている保育所があるが、市独自で支援体制や手続きを定める事例は初めて。受け入れ施設が看護師や補助者を配置したり研修を行ったりする際の補助金として、22年度当初予算案に約740万円を盛り込む方針。 就学前保育に関連する4部署でケース会議を組織し、入所の調整や施設の個別支援計画策
-
スマホアプリで公園情報発信 希望条件検索、思い出投稿も 藤枝市
藤枝市は2月1日、スマートフォンアプリ「パークフル」を活用し、市内170カ所の市営公園の情報発信を開始する。子育て世代や地域の散策を楽しむ人などが希望の条件に合う公園を探せるほか、利用者がそれぞれの公園での思い出を投稿し、フォローできるのも特徴という。 同アプリは都内のIT会社「パークフル」が運営する。地図上で現在地の近くにある公園を確認したり、遊具の種類やトイレの有無など設備名から公園を検索したりすることができる。 市はアプリを活用して各公園の魅力発信に役立てる。市花と緑の課の職員が各公園を巡って撮影した写真を示すほか、見頃を迎える花の情報などを掲載していくという。 同課の担当者は「
-
ワンコインで自然体験 幼児ら気軽に 三島のNPOが「ソトアソビ」
子供が自然に親しむ場を提供する三島市のNPO法人「森のようちえん・太陽と緑の風クラブ」は、カヤックや釣りなど多彩な体験を楽しむ「ソトアソビ」プロジェクトを開始した。ふるさと納税制度を活用した県のクラウドファンディング(CF)で寄付を集め、幼児から小学生までがワンコインで気軽に参加できる仕組みを整えた。 自宅に閉じこもりがちな子供らに野外の楽しさを伝えようと、これまで木登りなど野遊び中心だった活動の幅を広げた。CFで集まった寄付金100万円を活用し、子供の参加費は1回500円に設定した。活動は月に2回実施し、カヤックによる川下りや無人島遊びなどのイベントを企画している。 23日は同市佐野の
-
掛川市、離婚家庭に10万円 年度内に臨時給付金 ひとり親独自支援
掛川市は21日、子育て世帯を対象にした10万円の臨時特別給付金について、離婚などで受け取れないひとり親家庭を支援するため市独自で10万円を現金給付する方針を決めた。同日の市議会全員協議会で久保田崇市長が明らかにした。 市によると、離婚家庭への支援表明は県内自治体で初めて。今後、対象者の把握や支給の方法、開始時期などの調整を進める。財源は地方創生臨時交付金を活用し、関連経費を盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案を2月22日開会予定の市議会2月定例会に提出する。 卒業、入学の時期に間に合うよう年度内の支給を目指す。久保田市長は「受給できずに困窮するひとり親家庭を支援する観点から、給付金を
-
浜松市、非課税世帯に10万円給付 31日から確認書郵送
浜松市は21日、国の住民税非課税世帯向け10万円給付金の申請方法とスケジュールを発表した。 市内に住民登録があり給付対象に該当すると思われる世帯には、市が31日から順次確認書を郵送する。書類が返送された後、審査が完了した世帯から口座に振り込む。審査は早くても2~3週間かかる見込み。 市内に住民登録がないが、DVからの避難や福祉施設の入所などで市内に居住し、住所地での申請が困難な人には、市が申請書を郵送して対応する。 2021年1月以降に収入が減るなど非課税世帯同様の事情がある家計急変世帯には、2月1日から市ホームページや市役所窓口などで申請書を入手し、原則3月7日以降に自己申告で市に申
-
未活用魚「いただきます」 月2回、給食に利用 熱海のこども園
大きさがそろわなかったり、まとまった量が取れなかったりして市場に出回りにくい地場産の「未活用魚」を給食に使う取り組みが21日、熱海市のあたみこども園で始まった。毎月2回、未活用魚を使ったメニューを提供し、子どもたちに地元の海や魚に興味を持ってもらう。 「海と食の地域モデルin熱海」と銘打ち、相模灘で取れる未活用魚の利用促進に力を入れている同市のNPO法人アタミスタの呼び掛けで実現した。 この日はイワシ、シイラ、カスゴダイのすり身で作ったつみれ汁を0~5歳児約100人が味わった。魚のにおいや食感に難色を示す園児もいたが「良くかむとおいしい」「栄養になる」とおおむね好評だったという。 未活
-
異例尽くしの共通テスト 受験生家族の思いに触れて【こち女ボイス】
15、16日は大学入学共通テストでした。私は朝、静岡市内の試験会場にいました。新型コロナウイルスの感染が急拡大したことと、当日朝の寒さもあり、今年は車での送迎が目立ちました。 そんな中、一人の女性が受験生の男の子と歩いてきました。母親とみられ、息子が会場に入る後ろ姿をスマートフォンで撮影していました。帰り際に声を掛けると「浪人生の長男に付き添った」とのこと。「関東に単身赴任中の夫が車で送迎する予定だったが、感染拡大で帰省を断念した」と話してくれました。女性は運転免許を持っていないため、夫の思いをくんで一緒に電車に乗り、会場に送り届けました。写真は自分用よりも夫用だったのかもしれません。コロ
-
長泉でデジタルスタンプラリー ママラッチ企画、2月8日まで
長泉町の情報を取材・発信する子育てママグループ「長泉ママラッチ」は、コロナ禍で失われた町のにぎわいを取り戻そうと、町内18店舗と2施設をめぐるデジタルスタンプラリー「QRコードながいずみスタンプラリー」を展開している。2月8日まで。 対象店舗で500円以上購入し、レジ横などのQRコードを読み取ると1スタンプが付与される。4個集めると応募可能で、抽選で50人に参加店のハンバーグや牛肉、食事券や商品券などが贈られる。参加店はママラッチのインスタグラムでも紹介している。 メンバーの高木有加さんは「子連れで行きやすい場所や、スイーツなどのご褒美系が多い。スマートフォンで気軽に応募できるので、開拓
-
妊娠前から継続支援で人気 「助産院大地」伊平へ移転 浜松
妊娠前から産後、子育て期まで継続的な支援が受けられるとして人気の「助産院大地」が2021年11月、浜松市北区三方原町から同区引佐町の伊平地区に移転した。今後は地域性を生かし、保育や子育て支援など関連した新規の事業展開も予定している。山口香苗院長は「地域の駆け込み寺のような存在になりたい」と意気込む。 子どもが自由に遊べる自然豊かな環境の中で、母親も安息できる空間を求め、移転先を探した。新規事業候補地として市から旧伊平小校舎の提案を受け、地元の野末彰自治会長から同地区の名士、池田猪三次氏(1863~1942年)の旧邸宅を紹介してもらった。地域住民や物件所有者の協力も大きな後押しとなり、オープ
-
家庭内の異物 幼児誤飲事故防止へ講座 浜松市中区、1月23日
子どもの病気やけがの予防に取り組む浜松市の市民グループ「命のバトン浜松」は23日午後1時から、「家庭内における異物誤飲事故予防講座」を中区の南部協働センターで開く。子どものマネキンを使い、食べ物を喉に詰まらせた時などの実践的な対応を学ぶ。 年始や節分に餅や豆などをうまく飲み込めずに事故が起きやすいため企画した。ブドウ、プチトマトや玩具などの異物も含め、幼児や高齢者が喉に詰まらせないための防止策や、背中をたたくなどして吐き出させる方法を同グループ会員の医師や看護師らが指導する。 受講料は千円(当日払い)。希望者は氏名、年齢、メールアドレス、電話番号を記載し、同グループのメールアドレス<he
-
子どもに居場所を 元教員が勉強手助け 島田「ひだまり教室」
元教員の松浦静治さん(47)が代表を務める島田市の任意団体「Study Like Playing」が市内で子どもの居場所づくりや学習支援を行う「放課後ひだまり教室」を展開している。充実した学習環境や1時間単位で利用可能な利便性が保護者から好評だ。活動は7日で2周年を迎える。 教室は島田市の「グループホーム陽だまり」の一室を借りて、平日の放課後から最長午後8時まで、子どもを預かる。時間は1時間150円。地元の小中学生約35人が通っている。元教員の地域ボランティアや教員免許を持つスタッフが宿題を見守り、勉強の手助けをしている。 松浦さんは「地域で子どもを育む活動がしたい」と19年に教員を退職
-
こま、けん玉、かるた… 浜松科学館が企画「昔あそび広場」
昔ながらの多彩な正月遊びが楽しめる企画「昔あそび広場」が3日、浜松市中区の浜松科学館で始まった。10日まで。 こま回しやけん玉、かるたなど7種類の遊びを体験できる一角を設けた。それぞれの解説パネルを用意し、けん玉のルーツはフランスの貴族らが親しんだ玩具「ビルボケ」とされるといった豆知識などを紹介。佐藤幼稚園年長の石田真葵ちゃん(6)は「初めて見る遊びもあって楽しい」と声を弾ませた。 子どもたちに伝統的な遊びを知ってもらおうと、2019年から続けている。担当の加藤香名子さん(32)は「孫と夢中になって楽しむ方も多い。けん玉の求心力と遠心力など、科学が応用されている遊びもあるので、楽しみなが
-
冬休みの“難関”宿題 書き初め一緒に 克服へ母親ら習字会企画
冬休みの“難関”である書き初めを一緒に乗り越えようと、富士市の母親たちが「書き初めをみんなで楽しくやりましょう会」と銘打った習字会を同市の上横割区公会堂で初めて開いた。子どもは広いスペースで存分に書き初めに取り組み、達成感を味わった。 書き初めは自宅でのスペース確保が困難で部屋が汚れやすい上、教え方が分からない保護者と上手に書けない子どものいさかいの原因になるなど「例年、“地獄絵図”になるリスクの高い宿題」(参加した母親)という。 昨年、出張書道教室を活用し、効果を実感した母親たちが、地域の母親同士や多年代の交流、思い出作りを兼ねて実施した
-
子育て支援を拡充 静岡市長に要望 静岡市保育運動協
静岡市の公立、私立保育園の職員と保護者でつくる市保育運動協議会(大内智美会長)が27日、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、保育や子育て支援の拡充を要望した。同会は毎年、保育料の減額やきょうだいの同一保育園への入園、職員の増加、職員の給与改善などを市に求める署名活動を行っている。今年は1万9222人分の署名を集め、田辺市長に手渡した。 要望に訪れたメンバーは園児の数に対する保育士の少なさや保育士の給料の低さを指摘し、「先生(保育士)の数が園での子どもの安心安全な生活に直結する」「豊かな保育には正直、お金が必要」などと率直な思いを田辺市長に伝えた。子どもに関する相談全般を受け付けるワンストッ
-
本との出合い、楽しんで 「福袋」で貸し出し 浜松・舞阪図書館
浜松市西区の舞阪図書館は24日、年末年始のイベントとして、本の「福袋」の貸し出しを始めた。大人向けは小説や実用書、子ども向けは絵本などが2冊ずつ、見えない状態で入っている。来年1月16日までで、袋がなくなり次第終了。例年は年明けに始めていたが、今年は休館期間の29日~1月3日にもゆっくり読んでもらおうと、年末から開催した。 福袋は大人向けと子ども向けを100袋ずつ用意。各袋には「妖怪」「ねこ」「警察組織をのぞく」といったテーマが書かれているが、どんな本かは開けるまで分からない。高齢者や弱視の人向けに文字が大きく読みやすい本の袋も数点ある。 福袋を借りるとくじを引くことができ、縫いぐるみや
-
児童クラブに弁当配達 保護者の負担軽減へ 藤枝市がネットサービス活用し実証実験
藤枝市は24日までに、市内の放課後児童クラブで、インターネットの弁当注文、決済代行サービスを活用し、子どもたちに昼食用の弁当を届ける実証実験をスタートした。家庭から弁当を持参する必要がなくなり、保護者の負担軽減につなげる狙いがある。 都内の会社が運営するネットサービス「おべんとね!っと」を活用する。サービスに登録した保護者が弁当を注文すると、手配を受けた市内の飲食店がクラブまで弁当を届ける仕組み。弁当は1個500円前後を想定している。 実証実験の対象は青島東小内にある二つの児童クラブ。同クラブによると、利用者には共働きの家庭も多く、特に長期休み期間には弁当の配達を希望する声が多かったとい
-
子育てに優しいまちPR 富士宮のNPO法人 商店街でマーチ
NPO法人母力向上委員会はこのほど、富士宮市と協働実施している「ふじのみやベビーステーション事業」をPRする「ベビ*ステ」マーチを市中心部の富士宮駅前通り商店街で実施した。定期市「十六市」に合わせて商店街を練り歩き「みんなで子育てみんなが仲間」のメッセージを街頭の市民に発信した。 同事業では、粉ミルク用お湯の提供や紙オムツ販売、講習会への出席を満たすコンビニなどを登録し、子育てにやさしいまちづくりを進めている。定期市の会場では法人メンバー、市職員、商店街連盟や応援企業・アサヒ飲料関係者らがベビ*ステ登録コンビニ付近をのぼり旗を掲げて練り歩いた。オムツ替えスペースや授乳場所を提供する専用ブー
-
目指せ「イクメン」 父親対象に育児教室 御前崎
御前崎市は18日、生後6カ月から3歳までの子どもと父親を対象とした育児教室「パパとあ・そ・ぼ!」を同市役所で開いた。 親子14組が参加した。2児の父で同市立北こども園保育士の横山雄士さん(32)の経験談を聞き、その後は風船遊びをしたり、絵本の読み聞かせに聞き入ったりして楽しいひとときを過ごした。長女の陽菜ちゃん(3)と参加した同市の会社員大石雅嗣さん(34)は「幼少期の父親との触れ合いが成長に影響すると学んだ。教わった体を動かす遊びをどんどんやってあげたい」と話した。
-
静岡人インタビュー「この人」 高木明さん 乳幼児の難聴支援に取り組む
静岡県立総合病院きこえとことばのセンター長。京都大医学部卒業後、同大医学部講師を経て、1992年から静岡県立総合病院へ。専門は耳鼻咽喉科学、聴力改善手術。69歳。 -難聴児の治療とは。 「今は難聴で生まれても聞こえて話せる時代。生後1カ月以内にスクリーニングを実施し、生後6カ月までに人工内耳や補聴器を装用することが必要。早期発見、早期介入が重要だ」 -これまでの活動を。 「難聴児の音声言語獲得を目指す多職種による有志の会は発足から22年がたち、顔の見える関係が築けている。スクリーニング体制の整備や事後対応を含めたマニュアル作成などを行ってきた」 -NTTコミュニケーション科学基礎研
-
子どもに自作の絵本読み聞かせ 浜松・北区で北島さん
浜松市北区のラフレ初生内にある本の王国ラフレ書店は12日、絵本の読み聞かせ会を同所で開いた。市内在住の絵本作家兼朗読家の北島多江子さんが、自身の作品などを子どもたちに読み聞かせた。 コロナ禍で生活の制限がある中、声のぬくもりを子どもたちへ届けようと企画した。北島さんは第4回絵本出版賞「絵本のストーリー部門」最優秀賞に輝いた自作「大みそかに、じかんがじゃんけん大会?」や、参加型紙芝居などを披露した。子どもたちは興味深そうに絵を見詰めながら、話に耳を傾けた。 北島さんは「子どもたちと本との出合いの懸け橋になれれば。想像することを楽しんでほしい」と話した。同書店では今後も定期的に読み聞かせ会を
-
島田市版「ネウボラ」 担当保健師制3年目、母子支援で成果
フィンランドの母子保健システム「ネウボラ」を参考に、島田市は、生まれてくる全ての子どもとその世帯に担当保健師を付ける「島田市版ネウボラ」に取り組んでいる。核家族化に加え、新型コロナの影響もあって育児に悩む保護者の孤立は大きな課題。妊娠期から保健師と顔の見える関係を構築する同市の実践例は、効果的な母子支援のヒントとなりそうだ。 島田市は2019年度の母子手帳交付から担当制を開始した。市内を2ブロックに分けてリーダー保健師を置き、経験の浅い保健師もチームで支える。新生児訪問に加え、これまで生年月日で来所日を決めていた7カ月児相談、1歳6カ月児健診などの仕組みを見直し、常に担当保健師が母子や父親
-
田子の月が試食会 子育て世代の意見聞く 富士・みらいてらす
富士市認定の子育て応援企業でつくる「はぐくむFUJIオフィシャルサポーター」は8日、同市今井の元吉原複合型子育て拠点「みらいてらす」でイベントを開いた。 このほど開所したみらいてらすはサポーター企業の活動拠点にもなる。この日は、菓子メーカー「田子の月」の試食モニター会として親子13組に菓子を提供し、同社のイメージや利用シーンを聞き、アンケートもした。 乳幼児を連れた母親が子どもに菓子を食べさせたり、遊ばせたりしながら、同社担当者や母親同士で情報交換した。ほしい商品には「無添加で、健康的な菓子」「卵ボーロ」などが挙がった。 同市伝法の母親は「楽しかった。玩具や野菜など、いろいろな企業が企
-
ネット時代 家庭の性教育どうすれば 有識者インタビュー②【賛否万論】
性の多様性について理解を深めることは性教育の大切な一つとされる。学校教育の現場では、どう教えられているのか。セクシュアリティー教育や教育史が専門で、学校における性的少数者の支援・研究に取り組む静岡大教職センター准教授の松尾由希子さん(44)に現状や課題を尋ねた。 性の多様性 幸せの選択肢に ーそもそも「性」とは何でしょうか。 人間の性の主な構成要素として「からだの性」「性自認」「性的指向」「表現する性」があります。からだの性は、多くの場合は戸籍上の性と一致しますが、一致しない場合もあります。「性自認」は自らの性をどのように認識するのか、しないのか、「こころの性」とも言わ
-
ネット時代 家庭の性教育どうすれば 有識者インタビュー①【賛否万論】
日本の性教育は海外と比べ遅れていると指摘される。3歳からの性教育を勧め、国内各地で保護者向けの講座を開く「とにかく明るい性教育 パンツの教室協会」代表理事の、のじまなみさん(40)=東京都=に性教育の意義や家庭で進める上でのヒントを聞いた。 3歳から性教育を ーなぜ、3歳からの性教育を提案しているのですか。 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、性教育の開始年齢は5歳とされています。私がなぜ3歳からの性教育を訴えているかというと、今の日本はSNSとの関わりが当たり前の文化になっているからです。スマホは子育てに欠かせません。国の「ギガスクール構想」
-
ネット時代 家庭の性教育どうすれば①【賛否万論】
性教育と聞いて、反射的に身構えてしまう保護者は少なくないのではないでしょうか。必要性は何となく感じているけれど、教え方もタイミングも分からない―。インターネットには性に関するさまざまな情報があふれ、子どもでも簡単にアダルトコンテンツにアクセスできる時代です。日本の性教育は海外に比べて遅れているとの指摘もある中、家庭で性教育をどう進めていけば良いでしょうか。 (社会部・佐藤章弘、5歳児の父親) 性交に言及せず 学校の性教育「抽象的」 文部科学省と内閣府は「生命(いのち)の安全教育」のための教材を作り、4月に公開した。幼児期、小学校低・中学年、小学校高学年、中学、高校、大学・一般の6種類。文科
-
葉っぱでお便り♡ペンは小枝で作ろう!【もっと自然遊び ちょこっとラボ⑧】
紅葉の美しい里山や公園で木の葉っぱを手に取ってみてごらん。落葉する葉っぱは形や色がいろいろあって面白いね。でも、今回は冬になっても緑色で光沢のあるアオキ、タラヨウ、モチノキなどの葉を用いて遊びます。 葉っぱだけじゃなく枝まで緑色なので、アオキと呼ばれる日本固有の植物は外国でも人気があります。今では世界中の公園で見られ、改良された斑[ふ]入りの葉は多くのお庭で見かけます。身近にあるこの葉っぱは、なんと字や絵がかけるのです。絵の具やペンがなくても小枝でかけるので、子どもはびっくり。「はがき」遊びに夢中になります。 鉛筆がわりに使う木は、地面に落ちた枝でも使えます。ウツギのように枝の中心が空