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地域ならではの学校行事 城落とし/砂丘マラソン/サンゴ養殖/遠泳/いずみ運動…【NEXT特捜隊 投稿特集】

 小学生が泳ぎ続けることに挑戦する浜松伝統の「30分間回泳」の取材をきっかけに、LINEでNEXT特捜隊とつながる「N特通信員」の皆さんに地域ならではの学校行事を募集したところ、多くの投稿が寄せられました。寄せられた情報と追加取材した内容を紹介します。
◆運動会の城落とし
(浜松市西区、会社員のようこさん、47歳)(静岡県外、清水おもちさん、30代)(磐田市、ちいさん、40代)
「運動会の城落としがありました」

  photo01 浜松などで行われる運動会種目「城落とし」(2019年9月23日 静岡新聞朝刊)
(城落としは、浜松などで盛んな運動会種目です。過去の新聞記事によると、二つの軍がそれぞれ相手軍の城の模型を囲み、球を投げて攻撃。城に空いた弱点の穴に何球か玉が入ると、陥落して白煙を上げるという仕掛けです。 磐田市でも実施している学校もあるようです。)


◆エッサッサ
(浜松市中区、匿名希望、57歳)
「男性生徒のみのエッサッサ。母校大学の伝統応援」
(大学名の表記がありませんでしたが、調べてみたところ、日本体育大学の応援スタイルのようです。浜松日体中学・高校によりますと、両校でも体育祭で男子が披露しているそうです。)


◆立志式
(浜松市中区、まっちゃんさん、48歳)
「私の実家(磐田)にはありませんでしたが、夫の話で立志式があります。旧浜松市と掛川市、小笠地区などで行われていたと思います」
(社会的に一人前となる昔の元服にならい、子どもが将来の決意を表明する立志式。 近年の静岡新聞にも、浜松、湖西、菊川の記事が多く載っています。中学2年生が決意を発表しているケースが多いようです。新聞には、裾野や伊豆で実施している記事も載っていました)

◆砂丘マラソン
(浜松市東区、会社員女性)
「御前崎市の池新田高校には砂丘を走る砂丘マラソンがありました」

  photo01 池新田高校の伝統「砂丘マラソン」(2021年11月23日 あなたの静岡新聞)
(遠州灘海岸で白波が打ち寄せる砂浜を生徒が走るイベントで、心身の鍛錬を目的に1964年から続く伝統行事です。学校によると、現在も続いています)


◆高校とNPOとのアートイベント
(菊川市、NPO代表のまくわさん、62歳)
「小笠高校の小さな収穫祭、菊川高校とNPOのアートイベントがあります」
(昨年のあなたの静岡新聞の記事に、菊川市のNPO法人アートコーラルきくがわと常葉大菊川高、小笠高の生徒によるにぎわいイベント「みんなのアソビバ&小さな収穫祭」の記事がありました。親子が多彩な遊びを楽しんだようです。)


◆オッチャカチャン
(掛川市、理容業、ばななじゅうすさん、55歳)
「お盆行事で子供たちが町内を回るオッチャカチャンという行事があります」
photo01 太鼓とかねを鳴らして地区を練り歩く児童(2022年7月27日 あなたの静岡新聞)
(地域の子どもたちに根付いた行事のようです。あなたの静岡新聞の記事によると、武田・徳川両軍が激突した三方原合戦の死者を弔う遠州大念仏の流れをくんで始まったとされ、児童が太鼓やかねを打ち鳴らしながら区内全戸を練り歩く初盆行事です)


◆静岡市立横内小のいずみ運動
(静岡市葵区、卒業生の母さん、50代/静岡市葵区、新米小学生ママさん、45歳)
「横内小では週3回、朝の運動として「いずみ運動」と呼ばれている独自の運動をやっています。全校児童が行う伝統のある運動です」
(横内小によると「いずみ運動」とは、音楽に合わせてボール、棒、持久走、縄跳びの決まった動きに取り組む運動。今年度で56年目だそうです。運動の素地づくり、運動の日常化、 人間関係づくりをねらいとして、学校独自に始まったとされています 名前の由来は、かつて校内に湧いていた泉。横内小では児童のことを「いずみっ子」と呼んでいます)


◆静岡市立安倍川中の長距離歩行
(静岡市駿河区、会社員の匿名希望、30代)
「安倍川中学校で3年生の夏、早朝に梅ケ島までバスでドナドナされて、降ろされた広場から中学まで歩いて帰ってくる行事があった。記憶では35キロくらい。受験前の精神を鍛える狙いだったもよう。ひたすら歩いて雨を避けてトンネルでおにぎりを食べて、 保護者会の方がくれたキャラメルがとてもおいしかった」
(学校によりますと、10年ほど前にはやっていたようですが、現在はやっていないそうです)


◆木屋川ボートレース
(焼津市、ドライバーのしぃたさん、40代)
「小学生の頃にボートレースがありました」
(焼津市港地区の夏の恒例イベントで、川でボート遊びやレースを行います。コロナ禍や台風で近年は実施していませんでしたが、再開を目指しているそうです。)


◆静岡県立清水南高のちゃっきり節
(静岡市駿河区、さとっちさん、58歳)
「清水南高の体育祭では、女子生徒が浴衣を着てちゃっきり節やのーえ節を踊りました。体育祭前には着付け教室もありました」
(学校に確認しましたが、現在はやっていないようです)


◆小学生富士登山
(小山町、会社員のたまちんさん、36歳)
「小学校では学年に応じた高さまでの富士登山がありました。 騎馬戦の名前が「竹之下合戦」だった時がありました」
(小山町の5小学校に聞いてみました。かつては富士登山をしていた学校があったようです。中でも須走小は近年まで、1泊2日で6年生全員が山頂まで登るのが恒例でした。 現在は5合目付近の自然観察やハイキングに取り組む富士山学習を行っています。)
(1300年代に足利軍と後醍醐天皇の命を受けた新田軍が小山町周辺で戦ったとされる竹之下合戦。現在、この名前の騎馬戦を実施している学校は見つけられませんでしたが、「昔あった」と言う先生はいらっしゃいました)


◆偉人をたたえる「三聖劇」
(松崎町、会社員の山本健治さん、52歳)
「町立中川小学校で依田勉三、依田佐ニ平、土屋三余の偉業を讃える「三聖劇」がありました。台本があり、3人の他、妻、村人等の役を同級生で話し合って決め、「三聖祭」までに練習して披露しました」
(中川小学校は廃校となってしまいましたが、松崎小学校内には、依田勉三氏のやり抜く力、依田佐二平氏の至誠、土屋氏の恕の心の「三聖の教え」が掲示されています。松崎小によると、教育目標にも反映されているそうです)


◆遠泳大会とカッターボート大会
(沼津市、学生、ドラ丸さん、17歳)
今は廃止されましたが遠泳大会がありました。そのあと、カッターボート大会があり、 ワカメの養殖、ヒラメの放流、シュノーケリングの練習もありました。

  photo01 サンゴの養殖を体験する沼津市立静浦小中一貫学校の生徒(2018年7月18日の静岡新聞朝刊) (学校名の表記がありませんでしたが、調べたところ、沼津市立静浦小中一貫学校で、かつてカッターボート大会がありました。今は実施していないそうです。 ヒラメ、ワカメのほか、サンゴの植え付けなどは今もあり、 近くのダイバーズショップの協力で行うシュノーケリング体験も行っているそうです)


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(以下は学校が分かりませんが、寄せられたご意見です)
◆卯の刻ひつじの遊び、砂の造形(袋井市、会社員のあいさん、42歳)
◆朝に上半身裸で走る行事、中田島砂丘でのクラス対抗砂の芸術(浜松市中区、うめきなこさん、51歳)
◆集団登校、マラソン大会(浜松市東区、会社員の浜松の若親爺さん、60歳)
◆中学から浜松日体高の門までの往復ランニング(磐田市、会社員のパークランナーさん、39歳)
◆夏休みの宿題を銀行の会議室で教えてもらった(浜松市東区、会社員のキョンキョンさん、50代)
◆中学校の21km歩行(静岡県外、会社員のwoodyさん、62歳)
◆子どもの頃住んでいた横浜市では小学校で市歌を習った(浜松市中区、Jさん、47歳)
◆中学時代の水泳授業で、1時限ぶっ通しでプールを泳ぎ、そのできたメンバーが焼津市の遠泳大会に出場した経験がある。漁船から飛び込み、4〜5キロ泳いだのでは。現在やっているかは不明(静岡市葵区、会社員の特捜匿名隊員、55歳)
◆中学校の「チャレンジ遠足」。持久走大会の代わりに30キロ歩く(静岡市葵区、会社員、匿名希望、30歳)
◆寒稽古(沼津ではない)。40年近く前、1月の朝に希望者が柔道をやりました(沼津市、匿名希望、62歳)
◆勤労体験学習。小学5年生がさつまいもを育てます(浜松市南区、匿名希望、40代)
◆小学生の時、海が近かったので遠泳があった(静岡市葵区、匿名希望、50歳)
◆浜松まつりの時のごみ収集(浜松市北区、学生のキャンディポップさん、14歳)
※固有名詞があり、確認できなかったものは割愛させていただきました

いい茶0

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