テーマ : 福祉(障がい者・子ども)

虐待相談最多782件 22年度の静岡市 児相対応110件増

 静岡市児童相談所は2日、2022年度に対応した虐待相談の件数が、21年度比110件増の782件で過去最多だったと公表した。幼稚園や学校、虐待者本人からの相談が増加傾向にあるという。
 虐待相談のうち、子どもの前で家族に暴力をふるうなどの心理的虐待に関する相談が434件(21年度比43件増)で最も多く、全体の55・5%を占めた。次いで身体的な虐待が198件(同54件増)。子どもを無視したり、養育を放棄したりするネグレクト137件(同8件増)、性的虐待13件(同5件増)と続いた。
 心理的虐待の割合が多い理由について、市児相は警察からの通告が近年増加していることを要因に挙げている。
 虐待を受けた子どもの年齢は、未就学児が373人(同32人増)で全体の半数近くに上り、小学生は273人(同39件増)、中学生101人(38件増)となった。主な虐待者は実母の400件(同24件増)と実父の320件(同72件増)で全体の9割を超えた。
 市児相の担当者は「重大な事案に発展する前に覚知することが大切。異変を感じたら速やかに相談してほしい」と呼びかけている。

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