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褒めることに難しさ 保護者4割「子育てに自信ない」 静岡県家庭教育実態調査

 静岡県教委が実施した家庭教育実態調査で、子どもをしかるよりも、褒めることを難しいと感じている保護者が多いという実態が分かった。4割の保護者が「自分の子育てが正しいか自信が持てない」と回答し、同じ年齢の子を持つ保護者を家族以外の相談相手として希望する傾向にあった。県教委が11日までに調査結果を公表した。
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 調査は、時代の変化に合った効果的な家庭教育の支援策を検討するため10年ぶりに行った。家庭教育の状況や悩み、インターネット関連の質問について、2021年度に乳幼児の保護者、22年度に小学校3、4年生、中学校1、2年生の保護者計6226人の回答を得た。
 「子どもをしかること、褒めることのどちらがうまくできていないと感じるか」との設問で、「褒める」と答えたのは小学生の保護者で53・3%、中学生の保護者で57・4%となり、いずれも「しかる」より多かった。褒めることの難しさを感じる保護者ほど、子育ての不安を感じやすいとの傾向も明らかになった。
 子育ての悩みや不安に感じることを尋ねる質問では、乳幼児年代と小学生年代は「忙しく、余裕を持って子どもに接することができない」との回答が最多。中学生年代では「スマホ、ネット、ゲームなどの利用」が最も多かった。一方で、「ネットの使い方のルールを子どもと一緒に決めている」とした小学生と中学生の保護者は6割以上だった。
 社会教育課の担当者は「褒めることの重要性は指摘されているが、具体的にどう褒めたらいいのか啓発する必要性を裏付ける結果になった」とし、支援を強化する方針を示した。詳しい結果は県のホームページで紹介している。

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