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静岡県推薦の3人選定 生態系議論の専門家会議【大井川とリニア】

 国土交通省は2日までに、リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響を議論する専門家会議について県の申し入れに回答した。会議の委員構成も伝え、県が推薦した県有識者会議の委員3人を含む8人を選定した。
 県が主体的な関与を求めた環境省については「オブザーバー」の立場で参加し、必要な協力を求めるとした。議論の様子は、委員から特段の指摘があった場合を除き「原則として公開で行う」とした。座長は委員の互選で選ぶが、「国内有数の学識経験者」や「南アルプスの自然環境の保全活動に関与している人」などの要件が念頭にあるとした。
 川勝平太知事は2日、官民組織「南アルプスを未来につなぐ会」理事の中村太士氏が委員に選ばれたことを踏まえ、「本県に関わりがある4人の専門家が選ばれたことは評価したい」とのコメントを発表した。環境省がオブザーバー参加になることには不満を示し、国交省に「環境省としっかり協議、調整して会議運営に当たってほしい」と注文を付けた。
 委員は次の通り。
 徳永朋祥東京大教授(地下水学、地圏環境学)大東憲二大同大教授(環境地盤工学)丸井敦尚産業技術総合研究所招へい研究員(地下水学※県有識者会議委員)中村太士北海道大教授(生態系管理学)辻本哲郎河川情報センター河川情報研究所長(河川工学、河川生態学)保高徹生産業技術総合研究所グループ長(リスク学、地盤環境工学)板井隆彦静岡淡水魚研究会長(動物生態学※県有識者会議委員)増沢武弘静岡大客員教授(植物生態学※県有識者会議委員)

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