東レアローズ、地元で今季初白星 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは21日、三島市民体育館などで行われた。V1男子の東レは今季初の地元戦で、V2から昇格したばかりのヴォレアス北海道と対戦し、3-1で勝って今季初勝利を挙げた。日本代表から復帰した富田将馬(沼津市立高中等部出)を中心にレシーブを安定させ、粘り強く得点につなげた。サーブで緩急を付けたりコースを狙ったりして相手の守備を崩し、計17本のブロックが決まった。
女子は1部が開幕して2試合が行われ、2季ぶりの優勝を狙う久光が3-1で埼玉上尾に勝って白星発進した。3季ぶりの頂点を目指すJTは3-0でトヨタ車体に勝った。12チームが2回戦総当たりでレギュラーラウンドを争い、上位6チームがプレーオフに進む。決勝は3月3日。
富田復帰 守備立て直し
東レが地元の応援を力に今季初勝利を飾った。開幕カード2連敗の要因となったのがサーブレシーブ。日本代表のアウトサイドヒッター富田を中心に、守備を立て直してこの日に臨んだ。富田は「東レらしいバレーができた」とうなずいた。
富田は日本代表の一員としてパリ五輪予選を戦い、リーグ開幕直前にチームに合流した。「セッターと合わせて1週間ほど」だったがアタックで11得点、ブロック4本を決め、守備でも存在感を示した。篠田監督は「守備力が上がったことで、うちの攻撃力が出せた」と評価した。
富田は代表での経験を生かして、連敗中のチームの士気を高めようと努めた。「(石川)祐希さんが周りに声をかけているのを見てきた。どう盛り上げていくかが自分の役割だと思った」。ミドルブロッカー西本は「(富田)将馬さんがコミュニケーションを取ってくれてやりやすくなった」と明かした。
勝利を手にしたものの楽観はできない。相手のヴォレアスは昨季までV2で戦っていたチーム。富田は「3セット目を取りきれなかった。修正しないと上位チームと当たった時に(試合を)取られてしまう」と、課題を見据えた。
(運動部・結城啓子)
▽男子
東レ 1勝2敗 3(25―13 25―16 23―25 25―16)1 ヴォレアス北海道 1敗
名古屋 1勝 3―0 ジェイテクト 1敗
JT広島 1勝 3―1 サントリー 2勝1敗
日本製鉄堺 3勝 3―2 VC長野 1敗
パナソニック 1勝 3―0 東京GB 3敗
▽女子
久光 1勝 3―1 埼玉上尾 1敗
JT 1勝 3―0 トヨタ車体 1敗