須津古墳群 発信に力 富士市教育長答弁 周辺市と連携も
富士市議会9月定例会は6日、一般質問を行い、5氏が登壇した。須津古墳群の価値を高める取り組みについて森田嘉幸教育長は、文化財情報の効果的な発信に力を入れる意向を述べた。荻田丈仁氏(心政富士)の質問に答えた。
須津古墳群は市内東部に分布し、4世紀後半から7世紀ごろの約200基が見つかっている。既に国指定史跡になっている浅間古墳や県指定史跡の琴平古墳が含まれ、市は適切な活用や発信を掲げてそれぞれの保存活用計画を策定する方針。浅間古墳を整備した後には須津古墳群全体の国指定史跡指定を目指す。
また、市指定の千人塚古墳もこれまでの発掘調査で装身具や武器、馬具などの副葬品が数多く出土した。市は一帯を古墳公園にする整備工事を2024年度にも予定し、25年度内の供用開始を見込んでいる。これらの古墳群を周辺地域と関連付けて発信するため、同時代の古墳を持つ沼津市や三島市と連携してポスター展などの開催を検討しているという。
この日に登壇したのは他に、小野泰正(無会派)、笠井浩(草の根ふじ)、下田良秀(心政富士)、伊東美加(無会派)の各氏。
(富士支局・宮城徹)