働きやすい介護施設づくり 静岡県内２事業所、大臣表彰
介護職員の待遇改善や人材育成、生産性向上に関する優れた取り組みを国が表彰する「介護職員の働きやすい職場環境づくり厚生労働大臣表彰」を県内２施設が受賞し、このほど県庁で伝達式が行われた。
２０２３年度に新設された表彰制度で、静岡県内ではサンリッチ三島の有料老人ホームサンリッチ三島（三島市）と社会福祉法人ほなみ会の特別養護老人ホーム南風（浜松市南区）がそれぞれ奨励賞を受けた。
サンリッチ三島は資格取得援助制度による人材育成のほか、非接触型のおむつごみ箱を開発して快適な職場環境づくりを進めていることなどが評価された。福家英也社長は「人材不足の影響を最小限に食い止め、サービスの質向上に取り組みたい」と抱負を述べた。
南風は新人職員向けの研修や時間単位で取得できる有給休暇を充実させ、過去５年間の平均離職率を２・８％に抑えた。施設事業統括管理者の川島理恵さんは「開設２０年の節目の受賞を誇りに思う。職員とともに、地域や利用者のためにできることを精いっぱいやりたい」と喜びを語った。
表彰状を手渡した八木敏裕健康福祉部長は「県内の他の事業所にも広がるよう今後も取り組みを続けてほしい」とたたえた。
いい茶0
