徳倉城の役割や歴史学ぶ 児童 戦国時代に思いはせ 三島・徳倉小150周年記念授業
三島市の徳倉小で27日、戦国時代に同校近くに存在した徳倉城について学ぶ授業が行われた。6年生約70人が、城の役割や地形などについて理解を深めた。
地元住民でつくる「徳倉城史跡研修委員会」が同校の創立150周年記念として開催。戦国武将に扮(ふん)した委員たちはほら貝や銅鑼(どら)を鳴らしながら登場した。同校の元校長で、同委員会の羽畑亨司委員長が徳倉城について解説した。
徳倉城は豊臣秀吉による小田原征伐の舞台となった山中城を支えるために築かれた西側最前線のとりで。小田原征伐の際は、秀吉軍を迎え撃つため数十人いたとされる兵は山中城に集結し、廃城したことなどを紹介した。山中城をはじめ周囲の山城から見晴らしの良い小高い山にあったといい、敵が襲来した際にのろしを上げるなどしたと説明した。
代表児童がよろいやかぶとを着用する場面もあり「重くて歩けないし、刀も振れないと思う」などと感想を語った。児童たちは火縄銃や刀にも触れ、戦国時代に思いを巡らせた。
(三島支局・岡田拓也)