東レアローズ、地元三島で連勝 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは22日、三島市民体育館などで行われた。V1男子の東レは地元戦でヴォレアスを3-1で下し、連勝を飾った。
東レは日本代表のミドルブロッカー高橋健太郎が今季、初出場を果たし、要所で6本のブロックを決めた。
セッター酒井啓輔(浜松商高出)は、ミドルを積極的に使って相手守備に的を絞らせず、終盤は攻撃力のあるパダル・クリスティアンにトスを集めて得点につなげた。
▽男子
東レ 2勝2敗 3(25―22 25―20 21―25 25―22)1 ヴォレアス北海道 2敗
パナソニック 2勝 3―0 東京GB 4敗
ジェイテクト 1勝1敗 3―0 名古屋 1勝1敗
日本製鉄堺 4勝 3―0 VC長野 2敗
サントリー 3勝1敗 3―0 JT広島 1勝1敗
▽女子
久光 2勝 3―0 トヨタ車体 2敗
JT 2勝 3―0 埼玉上尾 2敗
中盤の劣勢挽回 今季初出場 高橋が存在感 東レが中盤の劣勢を挽回し、今季初の連勝を挙げた。「自分たちのリズムをつかめた」とパダル。セッター酒井も「難しい試合だったが勝ち切れたのはいい経験になった」と自信につなげた。
同じ3-1で勝利した前日とは違う収穫があった。第3セット、ヴォレアスのエース張の強力サーブ、スパイクに守備を崩され連続5失点。21-25で失った。フルセットにもつれてもおかしくない展開だったが、そうはさせなかった。
酒井は「うちはブロックがいいのでタッチが取れて、相手のコースを限定した状態にして後衛が(レシーブを)上げられた。それが流れを渡さないことにつながった」と分析する。張の前に立ちはだかったのが、篠田監督が「日本一のミドル」と称する高橋だった。「自分の役目はラリーをつくること。後衛の選手とコミュニケーションを取ってやっている」と今季初出場ながら存在感を示した。
パリ五輪予選を戦った高橋、富田と杭州アジア大会銅メダルメンバーの難波ら、夏はチームを離れていた3人がそろって先発し、つかんだ勝利。指揮官は「代表組がしっかりかみ合えば、もうひとつレベルを上げられる」と手応えを口にした。
(結城啓子)