AI活用で業務改善へ 三島市若手職員が研究成果発表
人工知能(AI)やメタバースといった先進技術を活用した行政課題の解決や市民サービスの向上を検討してきた三島市の若手職員で構成する研究会がこのほど、市幹部に研究成果を発表した。「情報発信」「電話対応」「事業のスクラップ(廃止・縮減)」の研究テーマで10通りの解決策を提案した。来年度予算への計上を含め、導入を検討する。
![市幹部に向け、成果を発表する職員=三島市役所](/news/images/n133/1329539/IP230929TAN900065000_O.jpg)
生成AIを活用した24時間対応の電話応対の導入などを発表した。上司へのチャットでの連絡が失礼と感じ、利活用しきれていない状況を改善するため、チャット活用を推進するキャンペーンの実施なども挙げた。
事業のスクラップが進まない理由として「やめる理由を考えるのが面倒」「費用を算出できても効果を測れない」などを挙げた。AIによる事業の優先度判定や効果の数値化・図式化ができるサービス作成を提案し、豊岡武士市長は実現化に前向きな姿勢を示した。
研究会は40歳未満の12人で構成。5月に発足し、先進技術を活用したサービス提供事業者への聞き取り、課題選定や要因分析のための討論などをしてきた。
(三島支局・岡田拓也)