一流の音色 児童に届け 演奏家が三島の小学校訪問
日本クラシック界を代表する一流音楽家が三島市に集う「三島せせらぎ音楽祭」(実行委主催)の一環で、出演者による学校訪問コンサートがこのほど、同市の沢地小と佐野小で開かれた。国内屈指の演奏家が曲に込められた思いや背景について解説を交えながら、生演奏を届けた。
沢地小には9人が訪れ、モーツァルトやシューベルトなどの9曲を演奏。バイオリンやチェロ、ピアノ、トランペットなどによる重厚な音色を響かせた。歌劇カルメンの「ハバネラ」では美しい歌声も披露。児童や教職員の間に入って歌い上げ、魅了した。
コロナ下の2020年に開催した音楽会の参加者たちが「再び三島で」と集まり、21年度から毎年開催している。アンサンブルメンバー代表の矢部達哉さんは「コロナ下の演奏会で今まで得られなかった感動を味わい、三島で続けていこうとなった。子どもたちには心の動くような時間を過ごし、一生心に残るものになってほしい」と話した。
音楽祭は来年2月8~11日に開催。病院や商業施設での訪問コンサートを繰り広げ、最終日にメインコンサートを開く。