雇調金1億1800万円不正受給 三島の事業所、勤務実態偽り
静岡労働局は16日、三島市長伏の機械器具小売業A―Z(エージー)が、新型コロナウイルス禍に従業員の勤務実態を偽って雇用調整助成金の支給を申請し、約1億1800万円を不正に受給したと発表した。
同局によると、同社は2020年4月から21年3月にかけ、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、コロナの影響で休業した労働者の雇用を維持するため特例措置が取られた助成金を不正受給したとされる。同日、支給決定が取り消された。同社は虚偽申請を認め、全額返還に向け納付計画を策定しているという。