テーマ : 医療・健康

病院薬剤師確保へ 静岡県が就職説明会 23日、全国の薬学生対象

 病院で働く薬剤師の不足が深刻化する中、静岡県は23日、全国の大学薬学部の学生を対象にした合同就職説明会を初めて開く。県内の52病院が参加する予定で、病院薬剤師のやりがいや魅力を伝えて人材確保を後押しする。
 県病院協会や県病院薬剤師協会と連携し、「県病院業界研究会」をオンラインで開催する。病院薬剤師を取り巻く環境やキャリアアップ、病院が求める人材をテーマにした講演のほか、各病院の担当者が勤務環境や待遇などを説明する。
 県によると、病院の採用活動はホームページへの掲載やハローワーク経由の求人にとどまるケースが多く、「学生に必要な情報が届いていなかった」(薬事課)。県内の多くの病院関係者による説明会を開催することで、薬剤師を志す学生へのアプローチを強化する。全国の大学にチラシを配布済みで、県のSNSなどを通じてイベントの周知を図る。
 薬剤師全体の数は増加傾向にあるが、薬局に比べて病院で不足感が強い。県の独自調査では計127人の病院薬剤師が不足していることが判明し、人材確保が喫緊の課題となっている。業界では「ドラッグストアに比べて初任給が低いため就職先として敬遠されている」との指摘も出ている。

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