テーマ : 医療・健康

国民に良い薬届け、競争力戻す 政府の創薬向上会議が初開催

 医薬品供給の安定化や、海外で使われている薬が日本で実用化されない「ドラッグロス」の解消を目指す政府の「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」が27日、首相官邸で初開催された。

創薬力向上に関する政府会議の終了後に記者会見する鴨下一郎内閣官房参与=27日午前、東京都内
創薬力向上に関する政府会議の終了後に記者会見する鴨下一郎内閣官房参与=27日午前、東京都内

 終了後に記者会見した座長代理の鴨下一郎内閣官房参与は「新型コロナウイルスの教訓もあり、日本の創薬力の問題を実感した。健康生命に直結する課題で、国民に良い薬を届けると同時に、世界での競争力を取り戻そうという目的で設置した」と説明した。
 村井英樹官房副長官が座長を務め、研究者や製薬企業幹部らが参加。国民の医薬品へのアクセス確保や国の創薬力強化に向けて検討する。
 日本は世界有数の創薬国といわれるが、メガファーマと呼ばれる海外大手製薬企業との研究開発資金の差などから、近年創薬力の低下が指摘されている。
 内閣官房によると、会議では創薬の現状について委員から、世界で売り上げ上位の医薬品のうち、日本企業が開発したものが年々減っているとの指摘や、研究者やスタートアップ企業への開発支援が必要だとの意見が出た。

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