テーマ : 医療・健康

小児がん、臨床研究を了承 未承認薬の投与、厚労省会議

 海外では承認されているものの国内で適応外や未承認となっている治療薬について、厚生労働省の専門家会議は21日、小児や「AYA」と呼ばれる若年世代のがん患者に投与する国立がん研究センターの臨床研究の計画を了承した。薬を必要とする患者に迅速に届けるのが狙いで、同センターは来年1月にも始める予定。
 がんの原因となる変異した遺伝子に作用する「分子標的薬」を使う。対象は0~29歳で、病理学的に分子標的薬が有効だと診断されたり、遺伝子を調べる「がん遺伝子パネル検査」で推奨されたりしたがん患者。
 患者の申し出を受け、保険診療を併用して適応外薬などを投与できる「患者申出療養制度」を活用する。
 海外の医薬品を巡っては、国内で利用できるめどが立たない「ドラッグロス」などが深刻化している。同センターは臨床研究で得られたデータを企業に提供し、国内承認に向けた開発を促す。

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