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コロナ定期接種、7千円に 来年度、高齢者ら自己負担

 65歳以上の高齢者らが対象となっている来年度の新型コロナウイルスワクチン定期接種を巡り、低所得者を除いて自己負担額が7千円となるよう、政府が接種費用の一部を助成することが21日、関係者への取材で分かった。市町村に助成金を交付して超過分を賄う。定期接種の対象ではない任意接種の人は、今回の助成は適用しない。
 定期接種は、65歳以上の高齢者と、60~64歳で一定の基礎疾患のある重症化リスクの高い人が対象。関係者によると、インフルエンザ定期接種の費用が約5千円となっていることを参考に7千円とした。
 本年度の接種は無料となっているものの、来年度以降、定期接種が高額になるケースが想定されるとして、全国知事会が対策を求めていた。
 国内の新型コロナワクチンの価格は明らかになっていないが、米国では2万円前後の接種費用がかかるという。
 定期接種の対象者は年1回、秋から冬の間に接種することになる。当面の間、流行する変異株に合わせて毎年、使用するワクチンの株を見直す。

 新型コロナウイルスワクチン 新型コロナ感染症の発症や重症化を防ぐために開発され、日本では2021年2月に無料接種が始まった。現在はオミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応した米ファイザー製やモデルナ製のメッセンジャーRNAワクチンが主に使われている。国内企業では第一三共のXBB対応ワクチンが初めて実用化され、今月から接種が始まった。無料で接種機会を提供する特例臨時接種は来年3月で終了する。

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