テーマ : 医療・健康

死亡5人中3人に既往歴 70代3人、紅こうじサプリ

 厚生労働省は9日、小林製薬の「紅こうじ」サプリメント摂取との関連が疑われる死亡例として同社から報告があった5人のうち、3人に前立腺がんや悪性リンパ腫などの既往歴があったと明らかにした。年代は70代3人、90代1人、不明1人。性別は女性3人、男性2人としている。

記者会見する日本腎臓学会の南学正臣理事長(右)ら=9日午後、厚労省
記者会見する日本腎臓学会の南学正臣理事長(右)ら=9日午後、厚労省
厚労省=東京・霞が関
厚労省=東京・霞が関
記者会見する日本腎臓学会の南学正臣理事長(右)ら=9日午後、厚労省
厚労省=東京・霞が関

 他の既往歴は高血圧、高脂血症、リウマチ。残りの2人に既往歴があったかどうかは不明という。
 厚労省と日本腎臓学会は9日、同省で記者会見。サプリ摂取の健康被害を把握するため学会が実施した症例調査によると、腎障害の95人中、主な治療状況は4分の3が摂取中止のみで、ステロイド治療などをしたのは4分の1だった。透析を必要としたのは3人で、うち2人はその後透析を離脱。もう1人は透析を維持したが、サプリとの関連性は低いとされた。
 患者の初診日は、ほとんどが昨年12月以降だった。倦怠感や食欲不振、尿の異常などがあり、腹部の症状を訴える人もいた。頻尿やむくみは比較的少なかった。
 学会の南学正臣理事長は「摂取中止で、ある程度回復する傾向がある。一方で、症状がなくても腎機能障害が起きている人もいるので、体がおかしかったり不安になったりしたら病院で検査してほしい」と呼びかけた。

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