テーマ : 医療・健康

新型コロナ、2週連続患者4割増「第10波に」 静岡県、感染拡大で注意報

 静岡県は19日、新型コロナウイルスの感染拡大注意報を発令した。定点医療機関から直近1週間(8~14日)に報告された患者数は1医療機関当たり11・35人で、注意報発令の目安となる「8人」を超えた。前週の7・78人の1・46倍。前週比1・4倍以上は2週連続で、急拡大が続いている。

 同期間における国の定点医療機関当たりの患者数8・96人を上回った。1日平均の推計患者数は1400人で、同期間のインフルエンザの患者数よりは少ない。地区別では東部14・78人(前週9・38人)、中部9・52人(同6・81人)、西部9・32人(同6・96人)。東部地区では前週の1・5倍以上になった。保健所別では御殿場が35・17人と警報レベルの開始基準値を超えた。このほか賀茂を除いた熱海、東部、富士、静岡市、中部、西部、浜松市の計7保健所も注意報レベルとなった。
 県は「流行第10波に入った」との認識を示している。医療レベルについては通常状態を表す「1」を維持したが、レベルをはかる指標のうち救急搬送困難事案の件数や、1週間当たりの発熱外来の検査数では、医療ひっ迫注意レベルに当たる「2」以上の基準に達した。後藤幹生感染症管理センター長は「地域によって医療ひっ迫が始まっているとみられる。今後レベルが上がる可能性もある」と示唆した。
 インフルエンザは13・84人と、前週の11・59人から増加した。推計患者数は2000人。東部16・52人(前週15・10人)、中部9・74人(同9・55人)、西部14・66(同9・68人)。12月に33・09人になってから減少が続くが、警報は継続中。

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