テーマ : 医療・健康

薬の不足状況、随時公表へ 厚労省HPで、4月から

 風邪薬などの医薬品の不足が長引いており、厚生労働省は4月から、医療用医薬品の限定出荷や出荷停止の情報を同省ホームページ(HP)で随時公表する。供給不足の薬の情報を医療機関や薬局が即座に把握できるようになり、代替薬準備などの対応に役立ててもらう。

ドラッグストアの陳列棚
ドラッグストアの陳列棚

 医薬品の製造販売企業が、供給不足や限定出荷などが生じた場合に厚労省へ報告。同省はそれらの内容を集約、整理した上で、製品名や企業名、改善が見込まれる時期、代替できる薬といった情報をHP上で随時更新する。
 現在は日本製薬団体連合会(日薬連)が供給状況を月に1回調査して公開しているが、即時性のある情報を求める声があった。
 厚労省は、代替薬がないなど不足すると医療現場への影響が大きい薬については、半年以内に供給不足が生じる恐れがあると企業が判断した際に報告を求める。公表はせず、医療機関などに対し過剰発注を控えることなどを働きかける。
 医薬品不足は、ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの不祥事が2020年以降に相次いだ影響で続いている。日薬連の今年1月末時点の調査によると、回答があった1万7905品目中、供給停止などで通常出荷ができていないのは25・9%の4629品目だった。国は昨年、せき止め薬や、たんを出しやすくする去痰薬の増産支援を経済対策に盛り込むなどし、対策を進めている。

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