テーマ : 医療・健康

やせすぎ「不調の原因に」 適正体重の大切さ伝える

 女性の健康週間(3月1~8日)に合わせ、厚生労働省が「スマート・ライフ・プロジェクト」の公式サイト内で、適正体重の大切さを伝える特設ウェブコンテンツの公開を始めた。「やせすぎは『美』ではなく『不調』の原因に」と強調し「自分のカラダのこと、一緒に見直してみませんか」と呼びかけている。

厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関
厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 厚労省によると、体重を身長の2乗で割った体格指数(BMI)が18・5未満は「やせ」に該当する。2019年の国民健康・栄養調査によると、「やせ」は10代女性で21・0%、20代女性は20・7%に上った。
 コンテンツは、元体操選手の田中理恵さんと産婦人科医の能瀬さやかさんが食事や理想の体づくりについて対談する動画などを掲載している。
 やせすぎと健康の関係も詳しく解説。「やせ」の女性はホルモンバランスが崩れて無月経になるケースがあるほか、骨の土台を作る若年期に十分な栄養を取らないと中年期に骨粗しょう症になる恐れがある。赤ちゃんを産む時に低出生体重児になりやすく、その子は将来、心血管疾患や生活習慣病のリスクが高まる可能性がある。
 若い女性が「やせたい」と思う背景には、マスメディアの影響や、さまざまなダイエット法があふれていることなどがあると指摘。まずは健康を維持し、その上で体重管理に取り組むことが必要だとしている。

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