テーマ : 医療・健康

ドナネマブ、米承認さらに遅れ リリーのアルツハイマー薬

 【ワシントン共同】米製薬大手イーライリリーは8日、開発中のアルツハイマー病治療薬ドナネマブに対する米食品医薬品局(FDA)の承認可否の判断が4月以降になるとの見通しを発表した。3月中に判断が出るとみられていたが、FDAから専門家で構成する諮問委員会を開き、効果と安全性を検討する意向が伝えられた。開催日は未公表。
 米国での判断見込みは「昨年中」、次に「今年3月まで」と、これまでもずれ込んできた。日本でも承認申請中。
 ドナネマブは、認知症になる原因とされる脳内の有害タンパク質「アミロイドベータ」を除去する薬。臨床試験では認知機能や日常生活を送る能力の低下を緩やかにする効果を示した。ただ一部の被験者に一過性の脳浮腫や微少な脳出血がみられ、死亡例も出た。
 似た作用の薬にはエーザイの「レカネマブ」があり、既に日米で販売されている。二つの薬の臨床試験は評価方法が異なる。

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