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新型コロナ警報発令 静岡県、インフルと同時流行 ダブル警報は初

 静岡県は2日、新型コロナウイルスの感染拡大警報を発令した。同警報の発令は昨年9月29日の解除以来約4カ月ぶり。直近1週間(22~28日)の定点医療機関1カ所当たりの患者数は19・14人で、警報レベルの開始値「16人」を超えた。インフルエンザも警報継続中で、同時期に重複したことは過去にない。1日の推定患者数は双方とも2千人を超え、静岡県は「同時流行」との見方を示した。

 新型コロナの定点当たりの患者数は前週比1・25倍。地区別では東部25・24人(前週20・28人)、中部17・14人(同12・90人)、西部14・43人(同12・17人)。保健所別では東部、御殿場、富士、静岡市、中部の5カ所が警報レベル。1日平均の推計患者数は2400人で、流行第10波が始まって初めてインフルエンザを超えた。直近1カ月の患者の検体分析では、新変異株「JN・1」を含む「BA・2・86系統」が、県全体の57%を占めた。
 インフルエンザの定点当たりの患者数は14・19人(前週15・02人)。地区別は東部16・06人(前週18・42人)、中部9・62人(同11・14人)、西部16・28人(同14・87人)。1日当たりの推定患者数は2000人。定点医療機関からの報告ベースでB型が28・1%に増え、1月当初の8・9%よりも割合を伸ばしている。インフルエンザは本年度当初から通年流行する異例の状況で、昨年11月末に警報が発令、12月には患者数が33・09人となってから減少傾向にある。
 コロナ、インフルとも20歳未満の患者割合が高く、特に10代が目立つ。後藤幹生感染症管理センター長は「コロナ、インフルとも3月の春休みごろまでは『ダブル警報』の状態が続く可能性がある」との見方を示した。

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